東洋経済「調剤は誰がやっても同じ」薬剤師は機械?専門家に聞いた!

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先日、東洋経済オンラインの「薬局が病院の周りにやたらと溢れかえる事情」という記事が大きな話題となりました。HOP!編集部では、この記事についての素朴な疑問を都内で21店舗の薬局を運営している一般社団法人東京メディエールの副理事長:知久雅幸氏に率直な感想を伺いました。

1.「調剤も服薬指導も誰がやっても同じ作業」について

あくまでも個人的な見解ですが、調剤に関しては、丸っきり見当違いな発言とは言えないと思います。極端なことを言えば、調剤は機械に任せてもよいのです。現に、自動調剤機(ロボット)が薬剤師不足の深刻な地方の薬局を中心に導入が進んでいると聞きます。軟膏や散剤の混合には人間の技術が必要な場合もありますが、これも慣れと熟練によって克服できます。以上の意味から調剤は「誰がやっても同じ作業」であり、逆に誰がやっても同じ結果にならないといけない作業と言えます。

ただ服薬指導は、相互作用(飲み合わせ)のチェックや、アレルギーの有無など、患者さんと相対して確認しなければなりませんので、ロボットに任せるわけにはいきません。その他にも残薬や病状の確認を行って、処方医に日数の調整や用量の変更を進言したり、患者さんのアドヒアランスを高めるような服薬指導を行わなければなりません。服薬指導は化学物質等に関する専門的知識を学び、多くの症例を見聞した薬剤師でなければできない作業と言えます。

2.調剤業務と服薬指導について現場から上がってきている声があれば教えて下さい

現場の薬剤師は服薬指導にかけられる時間が足りないことにフラストレーションを感じています。調剤業務はできれば他の適当な人間に任せ、窓口の患者さん対応、電子薬剤服用歴への詳細な情報記載、在宅訪問服薬指導等の業務を優先し、そのために「調剤」は効率的に行いたいと考えています。

しかし効率を追求することにより調剤の安全性が損なわれてしまっては本末転倒になってしまいます。調剤の安全性と正確さは確保しなければなりませんので、その点に苦慮しています。

3.これからの「かかりつけ薬剤師・薬局」の意義についてどう考えるか

患者さんは誰でも〝薬に関する知識が豊富で感じがよく、どんな相談にも真摯にのってくれる薬剤師〟から薬を渡されたいし、そのことによって安心を得たいと思っています。 同時に処方せんを出してから薬を受け取るまでの時間は短ければ短いほどよいと考えている。

「かかりつけ薬剤師」という制度は、患者さんとマンツーマンの関係になるわけではないので、中途半端な制度である印象は否めません。しかしながら〝かかりつけ薬剤師〟として契約を交わせば、他の患者さんより、その生活背景や服薬状況などの理解が深まると思います。そのためより患者さんに寄り添った服薬指導ができると思います。公的には薬剤師の職能を発揮する意義のある制度であると考えています。

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