【転職前必見】企業薬剤師の年収・やりがいを元MR薬剤師に聞いてみた

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そういえば企業に転職するのもありかも!

でも、実際やりがいとか年収ってどうなんだろう?

転職先として「企業」を思い浮かべた時、詳しい働き方や収入の違いについてイメージするのが難しいですよね。この記事では、製薬メーカーMRとしての勤務経験がある薬剤師ライターのけちゃおさんにご協力いただき、企業薬剤師の働き方や年収、やりがいについて詳しく説明していきます。

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1.企業で活躍する薬剤師|幅広い仕事内容とやりがいを大公開!

企業で活躍 薬剤師

薬学部を卒業して、企業で働くというケースは決して珍しくありません。職種によっては年収も高く、福利厚生もしっかりしているので「長く勤めたい」という方には特にお勧めの職場といえます。

ただ、企業の中には数多くの職種があります。当然仕事内容は全く異なりますし、職種によって向き不向きがあるかと思います。

この記事では、未経験でも転職可能な臨床開発モニター・治験コーディネーター・管理薬剤師に絞ってやりがいや具体的な業務内容を解説しています

どの仕事なら自分に向いているのか、イメージしてみてください。

※未経験での転職が難しい職種は記事の最後に番外編として紹介しています。気になる方は見てみてください。

臨床開発モニター(CRA)

CRAとは、Clinical Research Associateの略で、臨床開発モニターとも呼ばれています。

CRAの仕事は、治験の開始から終了まで、医師、看護師、CRC(※1:Clinical Research Coordinator)と多くのコミュニケーションが発生します。治験の状況を正確に把握し、スムーズに進行させていくのはCRAの手腕にかかっています。

責任は重大ですが、新薬を待つ患者さんのための仕事なので、大きなやりがいを感じることができます。

また医師をはじめ、医療の専門家とやり取りが発生するため、医療関連の知識を深く身につけられます。社会貢献とともに自身のスキルを向上させられるCRAの仕事は、成長意欲が高い方にお勧めの仕事です。

併せて、今回紹介している3職種の中で最も生涯年収が高いのが特徴です。

やりがい

  • ドクターから感謝を伝えてもらえること
  • 今まで既存薬で治らなかった患者さんの治療に関わることができること

具体的な業務

  • 治験に関する治験契約
  • モニタリング業務
  • 治験実施施設(病院)の訪問
  • 症例報告書(CRF)のチェック

こんな薬剤師さんにおすすめ

  • キャリアアップ重視の薬剤師さん
  • 将来年収をあげたい薬剤師さん

CRAの求人例

マイナビ薬剤師 CRA 求人 ※本求人は2019年3月時点のものです

CRAは担当の医療機関に定期的に訪問する必要があります。なので、遠方の医療機関が担当だと出張が多くなるのも特徴です。

治験コーディネーター(CRC)

CRCとは、Clinical Research Coordinatorの略で、治験コーディネーターとも呼ばれています。

医療機関において、治験責任医師・分担医師の指示のもとに、医学的判断を伴わない業務や、治験に係わる事務的業務、業務を行うチーム内の調整等、治験業務全般をサポートします。

また、CRCは実際に患者さんと関わる機会が多いため、もともと医療従事者だった方は多いです。

やりがい

  • データ上で治験の成果をしっかりと見ることができること
  • 実際に病院で患者さんとコミュニケーションをとることができ、感謝を伝えてもらえること

具体的な業務

  • 治験に関する治験契約
  • 治験業務フローの作成
  • 被験者の相談窓口
  • 診察、検査の立会い
  • 治験実施状況の報告

こんな薬剤師さんにおすすめ

  • 医療現場で患者さんとの触れ合いを大事にしたい薬剤師さん

CRCの求人例

マイナビ薬剤師 CRC 求人 ※本求人は2019年3月時点のものです

CRCは直接治験を実施している患者さんのサポートが多いので、元看護師等が多いことが特徴です。現場の経験を活かしたい薬剤師さんには特におすすめです。

管理薬剤師

管理薬剤師は薬品の管理を担う、いわば薬の責任者です。

薬品を扱う場所では1拠点につき1人、管理薬剤師の常駐が必須。そのため、ドラッグストアや調剤薬局、病院内薬局では勿論、製薬企業や医薬品卸業といった企業にも管理薬剤師の求人は存在します。

専門性がそこまで高くなく、臨床の経験も活かすことが出来るため、他の職種と比較して未経験からの転職の難易度は低いです。また、基本土日休みで残業も殆どないため、安定を重視して働きたい薬剤師さんにお勧めです。

やりがい
  • 他職種の人たちと連携して仕事を進めていけること
  • 製品の品質維持に貢献できること
具体的な業務
  • 薬剤在庫管理
  • 行政対応
  • 品質管理
  • 分析業務

こんな薬剤師さんにおすすめ

  • 安定を重視して働きたい薬剤師さん

管理薬剤師の求人例

マイナビ薬剤師 管理薬剤師 求人 ※本求人は2019年3月時点のものです

最近はECの倉庫の管理薬剤師求人も多いです。今後、インターネットで流通出来る医薬品が増えれば増えるほど需要も増えていきますね。

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2.年収が一番高い職種はどれ?企業に転職するなら要チェック

3つの職種について、どんな仕事をしているのかイメージができたかと思います。

しかし、転職をする上で一番気にしているのは「年収はいくらになるの?」ということではないでしょうか。

一口に企業といっても、その待遇は千差万別。どれだけやりがいのある仕事でも、今より年収が下がってしまうのであれば転職をするメリットも薄れてしまいます。

ここでは、先ほどお伝えした3つの職種についての年収をご紹介しています。特に、企業では調剤薬局や病院の薬剤師と比べても将来的に大幅な年収アップが期待できるケースがあります。目先の年収だけでなく、将来的な年収も判断基準になります。

転職先を決める際には、仕事内容と年収のバランスをよく考えておくようにしましょう。

転職直後の年収 将来的な年収
臨床開発モニター 400~500万 600~1000万
治験コーディネーター 400~450万 500万
管理薬剤師 400~500万 変わらない

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3.企業で働くメリット・デメリットを聞いてみた

薬剤師が企業で働くメリット・デメリット

企業で働くには、他の職場にはないメリットがありますが、勿論デメリットに感じることもあります。良いところだけを見て就職を決めてしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになりかねません。

企業のメリット、デメリットをしっかり把握した上で、自分に合っているかどうかを見極める必要があります。

このパートでは、企業で働くメリット、デメリットに加え、どんな人が企業に向いているのかについてご紹介します。

企業で働く2つのメリット

福利厚生が整備されている

企業の福利厚生は、病院や調剤薬局といった他の薬剤師の職場と比べると非常に充実しています。

特に製薬会社は福利厚生が良いことで有名ですね。各社によって異なりますが、9割近い家賃補助が出るところが多く、スポーツジムやアミューズメント施設、旅館などを格安で利用できるところも多いようです。

見た目の年収だけでなく、こういった補助も手厚くされているのは企業ならではといえます。

評価体系が明確

一般的に、仕事を評価する際に必要なのは「過程」と「結果」です。普段の仕事ぶりはどうか、目に見える成果を挙げているかといったことがその人の評価につながっているのです。

ところが、薬剤師として働いているとこれらの評価は難しくなります。その理由は2つあります。1つ目は、いち薬剤師として何か目に見える実績を挙げるのが難しいということです。薬剤師の基本業務である調剤、監査、服薬指導といった業務は「できて当たり前」と見られる仕事です。調剤ミスなく仕事ができたからといって、それが評価につながることはありません。

2つ目は、近くに上司がいないことです。調剤薬局やドラッグストアでは、店舗ごとに管理を任されていますので、エリアマネージャー等が普段の仕事ぶりを見る機会は限られています。そのような環境では、正当な評価がされない可能性があります。

一方、企業ではそういった危険性が少ないといえます。上司とは同じ部署で働くことが多いので、「過程」を見てもらうことができますし、会社の規模が大きければ大きいほど、実績や過程に対する評価が明確にされています。

評価がしっかりされている職場なら、将来のキャリアプランも立てやすいですよね。

企業で働く2つのデメリット

転勤や出張が多い

職種によっては、転勤や出張が多い可能性があります。例えば製薬会社のMRなどは5年前後で全国転勤を繰り返すことになります。また、臨床開発モニターは出張が多い職種です。

これらの仕事をしていると、私生活への負担が大きく、生活基盤を安定させるのが難しくなります。若いうちは色々な地方に行けるので楽しみも多いですが、結婚して家族を持つようになると負担の方が上回ってしまいます。将来的なライフプランと合わせて、転勤や出張が多くても良いかを考えなければなりません。

患者さんに関われる仕事が少ない

企業で薬剤師と働く場合、患者さんと直接接する事は少なくなります。

もちろん、間接的には患者さんのためになる仕事なのですが、直接接するのは自社の社員や製薬関係の社員、医師や薬剤師などの医療従事者が殆どです。

そのため、患者さんに貢献することでやりがいを感じていた薬剤師さんが企業に転職した際にやりがいを感じにくくなってしまうケースも有ります。

企業がおすすめな薬剤師の3つの特徴

企業で働くメリット、デメリットを見てきましたが、では実際にどんなタイプの人が企業に向いているのかを考えてみましょう。

1)上昇志向が強い人

キャリアアップすることを目的に仕事を頑張りたい」という人は企業で働くのがおすすめです。

企業は評価体系がしっかりしているので、入社してからのキャリアビジョンも立てやすいです

これが、他の職種ではそうはいきません。ドラッグストアや大手チェーン薬局ならキャリアを積むことも可能ですが、特に個人薬局や病院に勤務するとキャリアは限られてしまいます。

その為、「もっと大きなフィールドで働きたい」「キャリアアップしたい」という方は臨床よりも企業が向いています。

2)週末にしっかり休みたい人

企業で働くと、基本的に土日が休みとなります。他の薬剤師の職場を見てみると、ドラッグストアは年中無休であるためシフト制になることが多く、調剤薬局は門前の病院次第ですが多くの薬局は土曜日に営業して、代わりに水曜や木曜が休みになるところが多いです。

土日に休めるようになると、体をしっかり休めることができますし、薬剤師以外の友人との予定も合わせやすくなります。「プライベートを優先させたい」という方には、企業で働く方が向いています。

3)調剤業務が苦手な人

薬剤師として働くと、調剤薬局でも病院でも、調剤業務は必ず行わなければなりません。ミスができないというプレッシャーもありますし、日々狭い調剤室の中で調剤業務を繰り返し行うため、飽きてしまうストレスが溜まるといった声もよく聞かれます。

薬剤師になったけど、自分には調剤業務は向いていないのかも…」と考えている人には、企業で働くことをお勧めします。仕事内容の全く異なる様々な職種がありますので、今の仕事より自分に合った仕事が見つけられるかもしれません。

4.企業への転職には転職サイトの利用が必須

企業 薬剤師 転職

年収も高く・福利厚生も充実している企業薬剤師ですが未経験で挑戦するにはハードルが高いです

理由は薬剤師の資格が必須ではなく無資格でも挑戦が出来るため倍率が高いためと、求人数自体が少ないためです。

そのため、調剤薬局などと違って書類選考の段階で落とされることが多く、書類選考を通過してもSPIや面接で落とされることも多いです。

そのため、企業に転職したい薬剤師さんは転職サイトを強く利用することをお勧めします

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下記に企業の求人が多い転職サイトを紹介しているので自分に合っている転職サイトに登録をしてみましょう。

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5.【番外編】企業にはこんな仕事も!レアなお仕事大公開

番外編として、先ほどご紹介しなかった職種について解説していきます。

これからお伝えする職種に関しては、未経験での中途採用を行っている企業が少ないため、なかなか転職できないレアな職種となっています。

もしも転職を希望するのなら、しっかりと対策を取る必要があります。転職エージェントに相談をしてみれば、求人を紹介してもらえる可能性もあるでしょう。

MR

MRとは、自社製品のプロモーション活動を行う製薬会社の営業職のことです。

病院やクリニックを訪問して医師と面会を行い、有効性や安全性に関する情報を集めると同時に、適正使用のための情報提供を行います。

他にも、病院内で勉強会を実施したり、会社主催の講演会の案内を行うのもMRの役割です。製薬会社と現場の医療スタッフとの橋渡しとなる存在として、非常に重要な役割を担っています。

また、営業職として売り上げに関するノルマもあります。

やりがい

  • 自社医薬品が多くの患者に使ってもらい、医療に貢献したと実感できる
  • ノルマを達成できると、社内で評価してもらえる

具体的な業務

  • 自社医薬品に関する情報収集
  • 担当医療機関での勉強会実施
  • 自社医薬品の販売促進

メディカルライター

メディカルライターとは、医療に関する情報を専門的に執筆する仕事です。特別な資格は必要ありませんが、間違った情報を執筆するわけにはいきませんので、薬剤師に限らず医療に関して専門的な知識を持っている方しかできない仕事と言えます。

就職先は多岐にわたり、製薬会社やCROでは、新薬開発時の治験に関する書類など専門性の高い文書の作成を行います。

他にも医療系の雑誌出版社などのライターもメディカルライターと呼ばれ、医療従事者向けの記事を執筆するほか、WEBに掲載する文章を執筆することもあります。

やりがい

  • 新薬開発時の重要書類を一手に担うことができる
  • 自分の書いた文書によって多くの人の健康に携わることができる

具体的な業務

  • 治験に関する申請書類、報告書等の作成
  • 医療系記事を読み手にわかりやすく執筆
  • 文章の翻訳、校閲

DI

病院では、さまざまな医薬品を取り扱っています。 そのため、一般的な薬剤師や医師が常にすべて把握しておくことは、容易でありません。

そこで重用されているのが、医薬品管理専門の薬剤師である、DI業務担当者です。

DI業務を受け持つ薬剤師は、医薬品の情報を日々管理します。 また管理のみならず、必要に応じて新薬情報の収集や、研究機関などへの情報提供なども一括して担います。

やりがい

  • 医薬品の管理を通して、医療業界に大きく貢献できる
  • 患者さんの助けになることができる

具体的な業務

  • 自社製品の管理
  • 他社製品の情報収集
  • 医薬品情報の提供や問い合わせ対応
この記事を監修した人
HOP!薬剤師 編集部
カネさん
薬学部卒業後、高知県の調剤薬局に就職。3年間、臨床経験を積む。その後、転職活動の合間に都内で派遣薬剤師として勤務。大手医療系人材紹介会社に入社し転職エージェントとして求職者をサポート。現在はHOP!薬剤師でキャリアに悩む薬剤師さんに向けて記事の企画や監修を行う。
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