仰天!新卒薬剤師がマツキヨで体験した今だから語れるエピソード3選

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こんにちは。薬剤師なのに調剤が苦手という理由で新卒でマツモトキヨシに入った「まりも」です。現在はHOP!薬剤師をはじめ、複数の医療関係メディアでライターとして活動しています。

さて今回は、私が新卒でマツモトキヨシに入って経験した、ちょっと変わった3つのエピソードをご紹介していきます。

「店内で盗撮している人を通報したら、犯人が意外な人だった?!」なんてびっくりなエピソードも。ぜひ、私の実体験をチェックしてみてください。「ドラッグストアってこんなことがあるんだ!」と新たな発見につながるはずです。

「部屋に虫が大量に湧いて困っていたお客様と友達のような関係に」編

このお客様との出会いは忘れもしません。こんなに私に感謝の意思を伝えてくれた方は他にはいないからです。ここで出会ったお客様の名前を仮にAさんとしましょう。

Aさんは中国人の女性の方です。中国と日本とを行き来して生活されているようで、日本語も中国語もペラペラ。そんなAさんと出会ったのはお店のレジでした。

何やら困った顔つきをしてレジに並んでいたAさんは、自分の番が来ると私にこんな相談をしてきました。「久しぶりに日本の家に先日帰ってきたんです。そしたら…虫が…虫が大量に湧いていてもう気持ち悪くて……。」と泣きそうになりながら言われるのです。

正直、この話をAさんから聞いたときはゾっとしました。なぜなら、私自身、虫がとっても苦手だから。実は、私も小学生のころくらいに、自宅の自分の部屋に虫が大量発生してしまった経験がありまして、Aさんから相談をされたときにそのときの光景が鮮明にフラッシュバックしました。

「これは、確かに泣きたくなるよ。虫が大量に湧くなんて怖くて家に入れやしない。どうにかしてこの方を救わなければ!」自分が過去に体験したことが今のAさんの姿と重なったこともあり、私は必死に対策を考えました。

「虫が湧いてしまったんですね。私も以前、部屋の窓一杯に虫が湧いてしまって、泣きながら駆除したことがあるんですよ。虫がとても苦手なので本当に大変でした。」

「そうなんですか?もう気持ち悪くて…どうすれば良いのか分からなくて…。全部の部屋に大量に湧いてしまったんです。」

人によっては家に大量に虫が湧いたなんてあまり言いたくない人もいるでしょう。しかし、私が昔に経験したこと、虫が嫌いなことを話すとAさんは上の会話にあるように、家の状況を私に詳しく話してくださいました。

私はあらゆる殺虫剤をレジまで持ってきてAさんに丁度良いものはないか必死に考えます。まず、虫が大量にいる家に入るということすらAさんにとっては難しいはず。ならどうすれば良いか。しばらく二人であれやこれやと話し合いました。

虫が苦手な方にとって、家に大量に虫が湧いているというのは一大事です。想像するだけで身震いします。30分ほど二人で悩んだ末、燻煙剤をいくつか、そして畳に直接刺して使う殺虫剤、スプレータイプの殺虫剤を使うことに決定。

燻煙剤であれば、セットして置いておくだけで部屋の隅々まで殺虫してくれるので精神的に一番良いという結論に至ったのです。

でも、万が一虫が残っていたら嫌だねということで、スプレー類も念のためチョイス。「これだけ厳重に準備していれば、虫は一匹も残らないと思います。

ただ、死骸は自分で掃除しないといけないのでちょっと気持ち悪いかもしれません。でも、これで虫は退治できるはずです!」そう言ってAさんをレジから見送りました。

まだどこか不安そうな足取りで店を出ていくAさん。果たして、無事に虫を退治できたのでしょうか。Aさんが来店されてから数ヶ月後、再びお店にお買い物に来てくださいました。

Aさんは私の顔を見るなり笑顔でこう言います。「あ!あのときはありがとうございました!私、虫の件でお世話になった者です。おかげさまで家はきれいになりました。本当にありがとうございます!」無事に退治ができたと聞いてほっとした私。

他人事ではなかったので、うまく退治できたと聞いて心底安心しました。それからAさんは何度かお店に顔を出してくれるようになりました。来られるたびに「あのときは本当にありがとう。」ってお礼を言ってくださるAさん。

「今度、一緒にご飯に行きませんか?」と言われてLINEを交換したあの日、私とAさんはスタッフとお客様という関係を超えることができました。残念ながら、私が遠くへ引っ越しをしてしまったのでもうAさんとは会えないのですが、ドラッグストアでのお客様との距離感の近さの素晴らしさを実感した出来事でした。

「働いていくうちに、中国語が少し分かるように?!」編

マツモトキヨシに入り、勤務先の店舗が決まったとき、私の心の中は「え?こんな田舎者がこんな都会で働くの?!」という感情でいっぱい。それくらい都心部の店舗へ配属されることになったのです。

九州から出てきた私にとって、東京の大都会で働くことは恐怖そのもの。世界がまるで違うのです。もちろん、同じマツモトキヨシでも、九州にある実家の近くの店舗と、都心部の店舗とでは様子が全く異なります。客層、客数、お店の広さ、すべてが全くの別物で、同じマツモトキヨシとは思えないほどです。

配属先の店舗で働き始めた当日から私は違和感を覚えました。「日本語以外の言語を話す方の方が多いのでは…。」店内はときおり、日本語が一切聞こえてこないくらいに中国人の方で埋め尽くされます。

そのため、どちらかと言うと日本人である私の方が場違いな感じがするのです。実家の近くのマツモトキヨシは、観光客が来ることなんて滅多にない店舗だったのでこのギャップにはとても驚きました。

お会計をするのも、薬の飲み方を説明するのも日本語では通じない方が多く来店されます。私は英語を口に出して会話をするようになりました。そうするしかないのです。

「Do you know how to take medecine?」

「Take two tablets 3 times a day before meals.」

英語と言っても、このような簡単なものです。文法なんてめちゃくちゃ。ただ伝えることだけに必死です。中国の方も英語は母国語ではないのでお互いにカタコトの英語で会話をします。

しかしある日、私はふと思いました。せっかくうちのお店に中国人のアルバイトスタッフがいるのだから、その人に中国語を教えてもらえば良いじゃないかと。

毎日のように中国語を聞いていると、なんとなくこの単語はこんな意味なんだろうなと想像がつくようになってきます。

中国人のスタッフにこれは中国語で何て言うのかを聞くことでさらに語彙力が少しずつアップ。「子ども用の鼻炎スプレーはありますか?」と中国語で聞かれたときに、その意味をすぐに理解できたときは自分で自分に驚きました。まさかマツモトキヨシに入ることで中国語を覚えるようにだなんて、思ってもいなかったのです。

都心部にもともと住まれている方からしたら、何も珍しいことではないかもしれません。しかし、九州の田舎から出てきた私からすれば、都心部で働くというのは想像すらしなかった社会人生活の始まりでした。

よく考えてみてください。英語が話せる方が良いとか、中国語が話せる方が良いとかそういう前情報が一切ない状況で、いきなり外国のような状態の広がる店舗に放り出されるのです。

たぶんこれは、観光客の多いドラッグストアで働かないと経験できないこと。薬剤師は薬が分かるだけでは仕事にならないと痛感したエピソードとなりました。おかげで今は英語や中国語に興味を持ち、少しずつ独学で勉強をするようになりました。

「店内で警察沙汰の事件が発生!その犯人がまさかの…」編

最後、3つ目のエピソードは少し強烈と言いますか、警察沙汰の本当の事件が起きてしまったことをご紹介したいと思います。私のいた店舗は、とても客数の多い店舗。売上は関東でもトップレベル。とにかく常に店内は人でごった返しています。

そのため、いわゆる万引きが多いのも悩みの種。不審な動きをする方がいれば、スタッフ同士で情報を共有して目を離さないようにします。

ある日、何も買わないのに何度も何度も店に出入りをして、長い時間店内をうろうろしているお客様がいました。私たちスタッフは万引きをさせまいと、常に誰かしらの目線でそのお客様を捕らえている状態。

失礼かもしれませんが、万引き対策としてはそうするしかないのです。しかし、その方は特に何も取る様子はありません。ひたすらただ店内をあてもなくふらふらと歩き続けます。動きはとても不審なのに何もしない。そんな状況がしばらく続きます。

あの人はいったい何をしているんだろう。誰しもがそう思っていました。私たちがただ過敏に反応しているだけかもしれない。でも、明らかにおかしい行動を続けている。人と人がすれ違うのもやっとなくらいの狭い店内を、ただずっとうろうろしているだけ。

しばらくこんな状態が続いた後、男性スタッフが突然としてその不審な方に近づいていきました。そして身柄を拘束。男性スタッフの指示に従って警察を呼ぶ他のスタッフ。

一体何が起きたのでしょうか。店舗のすぐ近くに警察署があったので、すぐに警察の方が数人来られました。不審な男性は抵抗するものの手足を拘束され身動きが取れずそのまま警察署へ連行されていきました。犯行現場を目撃したうちの男性スタッフも一緒に警察署へ。

この時点になっても私はなぜその男性が捕まったのかが分かりませんでした。なぜなら、何も商品を盗んではいなかったから。

日を改めて、あの日に何が起こったのかを男性スタッフに聞いてみました。すると、とんでもないことが分かったのです。

捕まった不審者は万引きではなく盗撮で捕まえられたとのこと。しかも、その不審者、警察官なんです。日頃は警察として働いている方が、盗撮をして警察に捕まってしまうという事件が私の働いていた店舗で起こってしまったんですね。これほどまでに「嘘でしょ?!」と思ったことは過去にも後にもありません。

まとめ

私は、薬剤師としてこれほど楽しい職場はドラッグストア以外にはないと思っています。お客様との距離が近いからこそ信頼関係を築けたり、いろいろな語学にも触れたりすることもできます。

盗撮の事件は少し別な気がしますが、人生を豊かにできる経験を積める職場です。薬剤師という職種にとらわれたまま働くよりかは、何倍も良い経験ができました。きっと、あなたが考えている何倍も楽しいことがドラッグストアにはたくさんありますよ。

この記事を書いた人

まりもさん

薬学部を卒業後、新卒でドラッグストアに就職。暗算が苦手なため調剤ではなくドラッグストアという道を選択。現在はライター業をメインに活動中です。ドラッグストアでの勤務経験を活かし、市販薬の説明記事や薬剤師の転職お悩みを解決する記事などを執筆しています。

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