【薬剤師の転職の注意点】自分に合った職場発見のためのアドバイス!

「転職は未経験だけど、今以上に好条件の職場があるのなら考えたい」 20代後半ともなると、長い目でのキャリア形成やさらなる安定、満足のいく年収などを求めたくなるものですね。とくにその年代の女性には、いっそうリアルでしょう。結婚や出産といったイベントの到来によって、時間的な融通、休暇の取りやすさ、復職のしやすさといった部分が職場選びの重要ファクターになってくるはずです。 「でも、自分の経験値や知識が、どれだけ求めてもらえるのか。入ってみたらブラックだったとか、そんな失敗もしたくないし…」 こうした不安に悩まされ、一歩を踏み出せない人も多数いることでしょう。 失敗せず、希望どおりの転職を完遂するために押さえるべきポイントとは? 職種ごとの例を引きながら解説しましょう。

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1.薬剤師の転職~適した職種の選び方

薬剤師の勤務先代表格である調剤薬局、ドラッグストア、病院、製薬会社。まず、これらの現状における求人状況や仕事内容を確認してみましょう。

1.調剤薬局

求人数、現役薬剤師の人数ともに非常に多いのが特徴です。厚生労働省による2012年度の調査では、全国の届出薬剤師数が28万52人。そのうち15万3012人もの大多数が、ドラッグストアの調剤併設店舗をも含む薬局における従事者です。半分以上の54.6%が該当するとの結果が出ています。

ちなみに病院、診療所に勤める薬剤師の数は5万2704人で、薬局に比べると総数でも増加率でもはるかに及ばない結果になりました。

こうした状況の下支えになっているのが、院外処方の増加です。医薬分業が進行するにつれて、門前薬局など病院外保険薬局の役割や重要性がアップ。近ごろでは全国規模の調剤薬局チェーンもシェアを伸ばしているため、求人数もグングン伸びているわけです。

現状、薬局への転職は完全なる売り手市場になっています。比較的転職のハードルが低い上に、薬局チェーン大手なら福利厚生や給与面において、恵まれた条件を提示することがほとんどです。大手以外の中堅どころでも、ときに意外なほど好条件のケースがあります。求人選びにおいて、選び放題ともいえる状況なのです。

門前薬局における業務内容としては、医師作成の処方箋に応じた調剤業務と服薬指導が主となります。一度でも薬剤師の仕事をした経験があるなら当たり前の内容ですから、

「次の職場では、どんな仕事をさせられるのだろう?」

転職者でも、このように身構えて用心する必要がほぼゼロです。純粋に待遇マル、働きやすい環境、通勤しやすい立地条件。こういったアナタ本位の観点で選ぶだけでも、案外わるくない条件にたどりつけます。

こういった点から、次に説明するドラッグストア勤務と並んでママ薬剤師にとって向いた職場といえるでしょう。

応募前の注意点としては、ジェネリックから新薬に至るまでの豊富な知識と研究熱心さが必須であること。一方で、患者に説明指導するためのコミュニケーション能力も求められます。

2.ドラッグストア

予防医学、セルフメディケーションの考え方が拡大浸透するほど、重要性を増すのがドラッグストアの存在です。効果の上で信頼の高い第一類医薬品を多様に取りそろえる、身近で気軽に入りやすい店舗の需要が増えるのは明らかです。

第一類医薬品の販売は、薬剤師にのみ認められた役目です。薬剤師以外の登録販売者は第二類、第三類しか販売できません。時代の求めに応じてドラッグストアが増加するのは当然ですが、店側が有利に事業展開するために薬剤師需要が増すのもまた当然。そうした相互扶助関係が成り立っているわけです。

第一類を取り扱う、あるいは調剤併設タイプのドラッグストアにおいて、薬剤師の有無は死活問題です。人材確保に躍起になるのも当然で、そのため求人案件は正社員、派遣、パートの雇用形態にかかわらず好条件。各チェーン店ともに給料の高さが大きな魅力になっているのです。

ドラッグストア勤務の場合、薬剤師に求められる第一の適性は、OTC販売で扱う一般医薬品に対する知識です。もちろん、それについてスムーズに説明できるかも重要な適性になります。健康食品や化粧品についての質問を求められるケースにも、対応しなくてはなりません。

その他の注意点としては、薬剤師資格とは無関係なレジ対応や通常の接客、品出しといった一般のアルバイターと同じ仕事内容をまかされて耐えられるかどうかです。問題視されて久しいとはいえ、いまだこの手の雑務に薬剤師が従事せざるをえないケースが見受けられます。店、薬剤師の双方ともに暗黙の了解といえそうです。そういった「なあなあ」の感覚で、継続されているようです。

待遇自体は薬剤師の職場全体でも上位ですが、忍耐して好条件を取るか、好条件を捨てて薬剤師本来の職務をまっとうするかがひとつのポイントになります。もちろん運営会社次第の部分が大きいですが、どちらの考え方により傾くのか、この点も応募前の注意点といえそうです。

3.病院

薬局に比べて人口の少ない病院勤務薬剤師。

薬剤に対する幅広く深い知識が必須なだけでなく、外来調剤、入院調剤、服薬指導に加えて注射調剤や院内製剤、医師に対する処方提案など業務が多様です。このように内容がタイトな割には、収入面でやや劣ります。そういった面が他職種との比較でクローズアップされやすいせいか、就職先あるいは転職先として、さほど人気の点で高くないのが実情です。募集時期が2~4月と遅いのも、数の少ない要因といえそうです。

もっとも、キャリアアップの意味合いで考えるなら、病院への転職は今がチャンス。厚生労働省が行った診療報酬改定の病棟薬剤業務実施加算によって、一部を除いた全病棟に薬剤師配置が義務づけられ、病院での薬剤師需要が一気に高まったからです。

従来、転職市場でさほど目立たなかった総合病院など、大病院の求人情報も増加傾向にあります。

医師や看護師らと組む医療チームの一員として活躍しながら、専門的スキルやキャリアを磨いて積み上げることができますから、レベルの高い真のプロ薬剤師として成長したいなら、やはり病院が最適です。次のステージへ移るにあたっても、病院でのキャリアが看板になり、アナタの経歴に箔をつけます。

どうせやるなら、医療の最前線でディープ&ハイグレードなキャリアを積みたい、そう考える人にこそ向いている職場です。

4.製薬会社

製薬会社の薬剤師といえば、まず創薬を思い浮かべます。

が、現在華々しい活躍をみせるのは、CRA(臨床開発モニター)やCRC(治験コーディネーター)と呼ばれるモニタリング業務にかかわる職種です。あるいは情報収集担当&営業職として病院に出入りするMR。創薬研究部門も含めて、おしなべて収入面で恵まれているのが製薬会社勤務です。資格の強みで高収入をゲットしたいと考える向きには、最適の職種と呼べるでしょう。

CRA、CRCには外資系同業他社との国際共同治験プロジェクト頻度が増えているため、薬剤師資格だけでなく英語力もあるのがベター。創薬には研究実績や大学院卒など非常にハイレベルな薬学知識が求められるなど、適性云々以上に狭き門であるのが実情です。

比較的募集の多い職種はMR、CRA、CRCなどの臨床部門です。MRなら営業としてのコミュニケーションスキルが必須で、休日出勤も少なくありません。CRAは全国の病院へ出張する機会が頻繁にあります。CRCはデスクワークが非常に多いといった特徴があり、こういった点が転職前に検討するべき注意点です。

臨床開発における情報処理係のDM(データマネジメント)も、比較的求人の多い職種となっています。デスクワークなら自信がある人にオススメですね。

研究職へのこだわりがあるなら、意外な狙い目は化粧品や健康食品の製造開発メーカーです。創薬に比べれば、転職のハードルが低い傾向となっています。

応募に際しての注意点は3つ。

  • 企業人としてのチームワークになじめるかどうか。
  • 研究開発において不可欠となりやすい、海外発のテキストを理解する英語力があるかどうか。
  • 薬機法(旧薬事法)の知識をそなえているか。

これらのハードルが高くないと感じるなら、適性アリの可能性大と考えてよいでしょう。

2.ひとりで悩むのは非効率~アナタに最適な職種のアドバイスを

ここまで見てきて、ピンときた職種があったでしょうか、なかったでしょうか。

「これが適性と注意点なら、自分にはクリアできそう」

そう思える職種があった人は、すでに眼前にはチャンスの扉が開いています。

冒頭に書いた20代後半女性のケースでも、アナタが女性特有の幸福をつかみ、いつか家庭が落ち着いたあと復職する、あるいは今からでもキャリアアップを目指す、いずれに当てはまる場合でもこの記事が今後の参考になったなら幸いです。

最後の注意点ですが、好条件の転職先は非公開求人の場合が大半です。雇用する側は最小の手間で最大の価値、すなわち最上級の人材を確保したいですから、求人サイトなどへの大々的な広告掲載は行わないケースが増えているのです。

真に好条件の求人情報は転職エージェント、コンサルタントの元にあると考えるのが妥当です。

ひとりで悩み、ひとりで探して悩むのは非効率と言わざるをえません。プロが行う転職先とのマッチングが頼りになり、もしくは人事担当者へのアピール度が増す職務経歴書の作成法や面接での注意点など、転職成功のためのアドバイスが色々と役立ちます。

「どこの条件も似たり寄ったり」

「自分の条件に合う勤め先がない」

「結局、自分にはどこが向いているのか」

求人事情が売り手市場でチャンスの今こそ、よりよい職場に出会いたいもの。上のような悩みを抱えて踏み出せないなら、まず相談するべきです。希望の未来を切りひらいていくためには、はじめの一歩が肝心ですから。

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