【薬キャリ取材】薬剤師の派遣事業に力を入れる理由とは

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「m3.com」は薬剤師含めた医療関係者25万人が登録している超有名サイト。エムスリーキャリア株式会社さんはこのm3.comを運営しているエムスリー株式会社のグループ企業です。

本日はエムスリーキャリアさんで実際にキャリアコンサルタントをされている長井さん、太田さんに、「薬剤師の派遣」について取材をさせていただきました。

1.薬剤師の派遣事業を扱う会社はまだまだ少ない

キ:御社では、競合他社と比べて薬剤師さんの派遣事業にも力を入れられていますよね。まずそもそも、薬剤師の「紹介事業」を行う会社はかなりの数に上るにも関わらず、「派遣事業」に力を入れる会社が少ない理由はどのようなところにあるのでしょうか。

長:薬剤師の中で派遣という働き方を選ぶ人はまだまだ少ないというのがいちばんの理由だと思います。派遣で働く薬剤師は、おそらく薬剤師全体の5〜8%と認識しています。

キ:とすると、かなり少ないですね。参入企業が少ないのもうなずけます。

大:しかも、「紹介事業」と「派遣事業」は似ているようで全く別の事業です。イチから立ち上げることはもちろん、維持管理していくのもそれなりのたいへんさがあると思います。

紹介事業では、それこそ薬剤師さんの転職のサポートができればお仕事はそれでおしまいです。ところが薬剤師派遣事業は、勤め先が決まった後もサポートが続きます。勤め先への請求、薬剤師さんへのお支払いはもちろんですが、福利厚生も弊社持ちですし何かと管理は毎月発生します。

それでいて、売上や利益の立ち方は紹介事業ほどわかりやすく大きなものにはなりづらいのです。

2.薬剤師全体の数%しかいないのに、なぜ「派遣」に力を入れるのか

キ:そうなんですね、派遣事業と紹介事業の違いがあまり大きなものだと認識していませんでした。そもそも派遣薬剤師の数も少ないんですね。でもそんな中、御社はなぜ派遣事業に力を入れているのでしょうか?逆に薬局やドラッグストア、病院や製薬会社など、雇用側にニーズがあるのでしょうか?

派遣薬剤師のニーズ

長:いえ、やはり雇用側は薬剤師さんに常勤で来て欲しいというのが本音です。パートやアルバイト、派遣として非常勤を雇用するメリットはあまりないと思います。

大:常勤での薬剤師の獲得・雇用がとても難しい。また、常勤の薬剤師が獲得できたとしても、常勤の方は土日休みのニーズも高いため、土日勤務できる方でこの穴を埋める必要も出てきます。最終的にどうしても埋まらない場合、1か月でも2か月でも必要なら派遣を配置する他なくなっていきますよね。

一方で、アルバイトやパートで仕事探しをしている薬剤師さんの中には、話をよくよく聞いてみると派遣としての働き方の方がずっと合っている人もいます。困っている薬局さんへのご紹介ですから、派遣薬剤師は時給も高くなりやすい。この両者はニーズがきちんとあっていますので、マッチングさせるとやはり喜んでもらえるということになります。

3.派遣薬剤師の時給、3,500円以上にもなることがあるのはなぜ?

キ:御社に掲載されている派遣薬剤師の求人情報を検索してみると、時給3,000円や3,500円を超えるような求人情報があり、驚きます。1日8時間×週5日=週40時間フルに働けば、月給60万円や年収700万円は軽く超えてしまいそうな求人情報もありますよね。

薬剤師さんの年収相場からすると、派遣さんの時給は高額に設定されている気がするのですが、これには何か理由があるのでしょうか?

長:調剤薬局やドラッグストアの業務は、薬剤師資格があり、きちんと経験を積んでいれば、こなすのにそう苦労することもないと思います。

一方、薬剤師ひとりが1日でさばける処方箋の数には決まりがあります。薬局には処方箋を持って来る患者さんが多くいるのに、薬剤師さんがいなくて薬を出してあげられない・・・といったことがたびたび起こる薬局は、多少高い時給を払ってでも、派遣の薬剤師さんに来てもらいたいということになります。

4.派遣薬剤師さんのニーズは地方に集中?

薬キャリ担当者にインタビューするキュースケ

キ:なるほど、薬剤師さんが不足しているとお薬を患者さんに出してあげることがそもそもできないということになってしまうんですね。高年収・高時給の薬剤師求人情報が地方に多いのは、やはり高齢者が多く薬局のお仕事が多くなりやすいからということになるのでしょうか。

大:まさにその通りだと思います。たとえば常勤の薬剤師さんの場合、都内で年収600万円で転職したいということになると、我々としてもマッチングの難易度は少し上がります。しかし地方であれば700万円以上でもかなり引き合いがあります。

キ:そんなに差があるんですね・・・汗 渡航費用負担、引越費用負担、住宅手当ありという派遣薬剤師の求人情報が多いのも、とにかく地方に薬剤師さんが足りていないことの現れですね。

派遣で働く薬剤師さんの様々なニーズ

長:派遣で働く薬剤師の方もいろいろでして、たとえばアウトドアの趣味がある方なんかは地方に半年〜1年行くのも喜んでという方もいらっしゃいますね。

また、調剤業務以外の仕事をしたくて、製薬企業や大手病院などをターゲットに就職活動をしている薬剤師さんもいらっしゃいます。そうした方が一時的に食べていくために派遣という働き方を選択しているケースもありますよ。

キ:製薬企業や大手病院で働きたいという方も多いんでしょうか?調剤薬局と比べてぐっと求人情報は少ないですよね。

大:人気あるんですよ。企業の求人情報って実はかなり応募が集まるんです。

これも人それぞれですが、調剤業務は変化がなくつまらないという人もいますし、高い理想を持って働き続けている薬剤師さんも多いです。ただ、募集求人が少ないことは事実ですし、選考も調剤薬局と比べるとたいへんです。

調剤薬局であれば面接1〜2回ですぐ転職は決まってしまいますが、企業となると経験やコミュニケーション能力など多角的に判断される傾向があるので、ハードルはやはりあるんですよね。採用してもらえるまで、アルバイトの感覚で派遣を続けていくという感じです。

キ:弊社の社長も、若い頃にアルバイトをしながら資格試験の勉強をしていたと聞いたことがあります(笑)近い感覚があるのかもしれませんね。

キ:結局、ホワイトカラーの派遣さんと違い、薬剤師はどこに行っても足りない状態ですし職を失う心配は基本的にないんでしょうね。

長:薬剤師は今のところは「売り手市場」であると言われていますので、他の業界と比較すると今のところ転職はし易いのは事実です。

弊社では薬剤師さんをお客さんとしてとらえ、こうした薬剤師さんの多様なニーズをひとつひとつ丁寧に実現していくことを理念としてやっています。正社員、パート、派遣など様々なニーズの方に選択肢をご提供できるのが当社の強みです。「薬キャリ」に任せていただけるからこそ実現できる働き方というのがあると自負しています。

5.派遣薬剤師の時給3,500円って高いですよね?

キ:とはいえ、薬剤師以外の場合の派遣と比べ、時給が高すぎるような印象があるんです。時給4,000円の派遣薬剤師求人情報があるということは、お給料を支払う企業側はそれ以上払っているわけですから・・・

大:そうですね、薬剤師業界の特殊性でしょうか。例えば、ホワイトカラーの転職と比較をすると、「まったく同じ人」が(1)正社員として働く場合と(2)アルバイトで働く場合、そして(3)派遣社員として働く場合では、身分の保証がない働き方をする(3)派遣社員のお給料がいちばん高くなるはずです。でないと人は集まりません。

にもかかわらず、正社員の方がお給料が高く見えるのは、正社員は「派遣社員よりも高いレベルの技術や経験を持っている」からです。言い方を変えれば、簡単な業務から難しい業務まで様々ありますよね。身分の保証がないとはいえ簡単な業務につく派遣社員よりも、やはり難しい業務につく正社員の方がお給料は高くなります。

キ:言われてみればそうでした。ホワイトカラーの派遣さんのお給料が安く見えるのは、お仕事の内容との関係も無視できませんもんね。

長:ところが薬剤師の場合、先ほどもお話した通り、業務の難易度に差がつきづらいという特殊性があります。技術や経験が重要というよりも、「とにかくその日その時間、シフトを埋めてくれる薬剤師さんが欲しい」というのが市場のニーズなんですね。

となれば、原則通りやはり身分の保証がない派遣薬剤師さんの方が、高いお給料を払わないと集まってくれないということになります。実際「常勤の薬剤師さんが見つかるまで」や「土日働いてくれるパートさんが見つかるまで」という期間限定での働き方を求める薬局さんも多いわけですが、こうしたニーズ通りに働いてくれるようなら高い時給をお支払いしてもOK、それでもぜひ来てください、ということになるんですよね。

6.薬剤師の派遣事業に力を入れているエムスリーキャリア(m3)

いかがでしょうか。アルバイトやパートとしての働き方が合っている薬剤師、派遣としての働き方が合っている薬剤師、一人ひとり求める働き方によって異なります。

薬キャリ」では派遣の紹介のほかに、アルバイトやパートを紹介できる事業にも力を入れています。是非一度、相談してみてください。

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