TDM業務とは?内容や意義、携わる薬剤師の年収などについて

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

実施する医療機関が増加しつつあるTDM(Therapeutic Drug Monitoring)とは、どのような活動を意味しているのでしょうか。TDM業務の内容と意義、そしてどのような場所で実施することができるのか、また、薬剤師としてTDM活動に加わっている人の平均的な年収ややりがい、必要とされる資格についても説明してまいります。

★厳選!おすすめ転職サイト★
転職サイト名 高額求人(600万以上) 求人数が多い職場 求人を探す
マイナビ薬剤師 1万件以上 ドラッグストア
企業

無料
登録

薬キャリ 7千件以上 調剤薬局
病院

無料
登録

ファルマスタッフ 7千件以上 調剤薬局
ドラッグストア

無料
登録

1.TDMの業務内容と意義

TDMは、『薬物治療モニタリング』や『薬物血中濃度モニタリング』とも呼ばれ、薬を服薬中の患者の体内薬物濃度を測定し、客観的な薬物療法を実施して行く活動を意味しています。投与された医薬品が適合しているかどうかは、副作用の有無や血液中の血清アルブミン値、患者の主訴などから判断するのが一般的ですが、それらの所見にTDMを加えることで化学的な根拠を裏付けることができます。

薬物治療の方針を定めるTDM

例えばMRSA薬としても使用される抗生物質である塩酸バンコマイシンは、血液1ml当たり15μg以上含まれるようになると腎機能障害などの副作用が発生しやすくなります。TDMを行い、血液中の塩酸バンコマイシンの含有量が5~15mgであることを確認することで、効果を示しつつも副作用が起こらないように予測・管理が可能になるのです。

もちろん患者ごとに薬物への反応は異なります。TDM検査による結果を参考にしつつ、発熱やだるさなどの症状や腎機能評価などから総合的に見て、薬剤投与を続けるべきかどうか、投与間隔や投与量、投与方法などを変更すべきかどうか判断していきます。

TDMを実施している医療機関は多くはない

TDMを実施するためには、TDM対象薬物の濃度測定する測定器やシステムといった設備だけではなく、忙しい日常業務をこなしながらTDMを行う充分数の職員が必要になります。また、TDM業務には薬剤師や臨床検査技師の力が必要となりますが、地域医療の現場や医療機関によっては該当する職員が存在しないこともあります。モノの面、ヒトの面からも、TDM業務に困難が生じるのです。

TDMにおける薬剤師の役割

指定された医薬品の血中濃度を測定し、投与設計を行います。医薬品によっては治療濃度域と中毒域が隣接していることもあるので、薬剤師は面積抑制剤や抗生物質、心不全治療薬、不整脈治療薬などの投与が難しい薬剤に関して深い知識と洞察力を働かさなくてはなりません。

2.TDMガイドライン

TDMを導入している病院などの医療機関はまだ多くはないものの、実施することで患者に対して大きなメリットがあると感じる医師や薬剤師は非常に多くいます。高次医療を実現していくためには是非とも導入したいTDMですが、厚生労働省から正式なガイドラインが公表された行為ではありませんので、医療機関によって実施内容や判断基準などが大きく異なるという問題点があります。

日本TDM学会では、そのような医療機関におけるTDMのばらつきをなくしていくために『TDMガイドライン』を設け、TDMがより正確に効率的に施行されるように取り計らっています。『抗菌薬TDMガイドライン』や『抗てんかん薬TDMガイドライン』など、TDMが必要な薬剤ごとのガイドラインを示していますので、該当する薬剤のTDMを実施する際に活用することができます。

3.TDM業務に関わる薬剤師の年収とやりがい

TDM業務に携わるのは、主に病院薬剤師となります。特にTDM業務専門の薬剤師を配置していることはあまりありませんので、年収は一般的な病院薬剤師と同じく、450万円~600万円前後になります。

TDM業務に関わることで、測定した内容から投与計画を立てたり、治療方針に対して意見を述べたりすることもありますので、治療にじかに関わっていると感じる機会も多く、やりがいの多い業務だと言うことができます。また、測定結果に基づいて、医師や看護師とカンファレンスを行い、チームの一員として活動していきますので、連帯感や達成感も得やすいと言えるでしょう。

4.TDM業務に必要な資格

TDM業務を行うにあたって、薬剤師としての国家資格以外に特に必要な資格はありません。ですが、抗菌薬や感染症などを扱うことが多い業務ですので、『感染制御認定薬剤師』や『抗菌化学療法認定薬剤師』などの資格があると、より高度にTDM業務に関わっていくことができるでしょう。

『感染制御認定薬剤師』は、薬剤師として5年以上の実務経験があり、日病薬病院薬学認定薬剤師もしくは日本医療薬学会認定薬剤師の資格を有し、感染制御に関わる20以上の症例報告ができ、所定の講習会の単位を履修した上で、感染制御認定薬剤師試験に合格すると認定を受けることができます。

また、『抗菌化学療法認定薬剤師』は、薬剤師として抗菌化学療法に5年以上携わり、日本化学療法学会員であり、薬剤管理指導やTDMなどに関わる15以上の症例報告ができ、所定のセミナーの単位を履修した上で、抗菌化学療法認定薬剤師試験に合格すると認定を受けることがきます。

5.まとめ

今後、より一層需要が高まると思われる『TDM』業務。ガイドラインに沿った業務を実施し、正確な手法を身につけておくことは、薬剤師にとって重要なことと言えるでしょう。

新たな業務知識やスキルアップに興味があるなら職場を変えてみるのもオススメ

今すぐ転職する気はなくても、将来的に得たい業務知識、スキル獲得に関する相談も転職サイトでは受け付けています。

また、薬剤師専門の転職エージェントは、薬剤師のスキルアップに関するプロです。新たに学びたいスキルや興味のある職場がある場合は希望する職種や仕事内容について相談してみると良いでしょう。

WEB情報では分からない仕事内容や将来性など、あなたが得たいスキルを身に着けられる職場を紹介してくれますよ。

マイナビ薬剤師

  • 毎日新聞社が母体だから大手企業とのパイプが太い!大手の求人も多数
  • 全国に拠点を展開!地方在住でもエージェントがサポートしてくれる

マイナビ薬剤師の特徴

企業 ドラッグストア 正社員
電話・メール 面接同行・対面面談 半年以内
  • ...希望職場
  • ...希望雇用形態
  • ...サポート体制
  • ...転職緊急度

薬キャリ(エムスリーキャリア)

  • 「m3.com」のエムスリーグループ運営だから、病院・薬局に強い
  • 土日休みなど、家庭重視のママ薬剤師向け求人に絞って検索できる

薬キャリの特徴

病院 調剤薬局 正社員 派遣
電話・メール 今すぐ
  • ...希望職場
  • ...希望雇用形態
  • ...サポート体制
  • ...転職緊急度

ファルマスタッフ

  • 厚生労働省が「職業紹介優良事業者認定企業」に指定。安心して登録できる!
  • 教育体制が充実!eラーニングで研修認定薬剤師の単位が取得可能

ファルマスタッフの特徴

病院 調剤薬局 派遣 パート
電話・メール 対面面談・面接同行 1年以内
  • ...希望職場
  • ...希望雇用形態
  • ...サポート体制
  • ...転職緊急度

ファーマキャリア

  • 薬剤師業界唯一のオーダーメイド求人!
  • 担当する薬剤師さんの数を限定し、1人の薬剤師さんを手厚く対応

ファーマキャリアの特徴

調剤薬局 ドラッグストア 正社員 パート
電話・メール ゆっくり
  • ...希望職場
  • ...希望雇用形態
  • ...サポート体制
  • ...転職緊急度

リクナビ薬剤師

  • 大手人材紹介会社のリクルートが運営しているため、大手企業・調剤薬局に強い
  • リクナビだけの非公開求人が75%
  • 最短3日のスピード転職が可能

リクナビ薬剤師の特徴

調剤薬局 企業 正社員 パート
電話・メール 対面面談 今すぐ
  • ...希望職場
  • ...希望雇用形態
  • ...サポート体制
  • ...転職緊急度
HOP!
HOP!-関わるヒトすべてをポジティブに-
さまざまな業界で「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働くためのサポートをするメディアです。
詳しくはこちら

関連記事

薬剤管理指導業務とは?仕事の内容や年収、必要な資格について

薬剤師の仕事の1つ、『薬剤管理指導業務』とはどのような業務を指しているのでしょうか。詳しい業務内容や年収、やりがい、適性、そして必要な資格や持っていると…

  • 🕒
  • 2018.11.05更新

病院薬剤師の年収は?魅力は?そしてキツイところは?徹底的に調べ…

調剤薬局やドラッグストアなどで働く薬剤師にとって、「病院薬剤師」がどのような仕事をしているのか気になるところですよね。このページでは、病院薬剤師について詳しく紹介し、年収ややりがいなどにも迫ってみま…

  • 🕒
  • 2018.11.05更新

病院薬剤師でキャリアアップ|必要なスキルや業務内容を徹底調査

民間病院や大学病院で働く病院薬剤師さん。どの病院でもやりがいがあり、患者さんに最も身近に関係します。そんな病院薬剤師さんのお仕事はどのようなスキルを求められ、何を学んでいくのか、また病院薬剤師さんの…

  • 🕒
  • 2018.11.05更新

【体験談】チーム医療にも必要な薬剤師|やりがいを求め企業から転職

薬剤師は、基本的に単独での仕事が多い職種です。しかし近年では、医師や看護師らで構成される「チーム医療」の一員として活躍するシーンも増えてきたようです。その背景には、厚生労働省がチームで質の高い医療…

  • 🕒
  • 2018.11.05更新

薬剤師レジデント制度について知っておかなければいけないこと

最近は日本でも薬剤師レジデント制度を導入する病院が増えてきました。これは、大学の薬学部を卒業した後、病院で臨床薬剤師として実際の業務を学ぶ研修制度です。

  • 🕒
  • 2018.11.05更新

クリニックで働く薬剤師ってどうなの?年収、仕事内容、求人を徹底…

「病院の激務に疲れてしまった…」「もう少し落ち着いて働きたい」と考えている薬剤師におすすめなのがクリニック勤務。 病院ほどの激務になる可能性は…

  • 🕒
  • 2018.10.30更新

病院薬剤師の求人が多い募集時期とは

求人件数も施設数も非常に多い薬局やドラッグストアとは異なり、病院薬剤師は求人数も施設数も小規模となっています。病院薬剤師を目指す場合、どのような時期もしくはタイミングで求人案件が多く出回るでしょう…

  • 🕒
  • 2018.10.30更新

病院薬剤師への転職が成功する志望動機の書き方3つのポイントと例文

病院薬剤師に転職を希望する場合、どのような志望動機なら採用担当者が「採用したい」と考えてくれるでしょうか。思わず採用したくなる志望動機の例文をご紹介…

  • 🕒
  • 2018.10.30更新

病院薬剤師1年目が抱く悩みとは

新卒で病院に勤務する薬剤師はどのような悩みを抱くのでしょうか。様々な問題を抱え、1年以内に転職を考える薬剤師も少なくありません。1年目の病院薬剤師が感じる悩みと対処法についてお話します。

  • 🕒
  • 2018.10.30更新

病院薬剤師の残業は当たり前?年代別の残業時間と給与比較リスト

この記事の目次1.病院薬剤師の残業が多くなる4つの理由2.病院薬剤師の残業代と平均的な残業時間3.残業が少ない職場を見つける方法 1.病院薬剤師の残業が多くなる4つの理由 病院薬剤師は残業が多めと言わ ...

  • 🕒
  • 2018.10.29更新

病院薬剤師として、チーム医療に参加する

調剤薬局などの薬局に勤務すると、調剤業務や環境によっては販売・接客を担当します。ほとんどの従業員が薬剤師もしくは販売スタッフ・医療事務スタッフですので、医師や看護師などの医療専門家と行うチーム医療…

  • 🕒
  • 2018.10.29更新

調剤報酬点数表の仕組みと使い方について

厚生労働省で定めている『調剤報酬点数表』は、どのように利用することができるのでしょうか。各項目の解釈やしくみについても説明いたします。

  • 🕒
  • 2018.10.29更新