薬剤師が最新ニュースに物申す!5分で読める7月前半のニュース

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こんにちは、薬学部を卒業後証券会社に就職した「けちゃお」です。私は現在調剤薬局で薬剤師として働くかたわら、WEBライターとして薬剤師に関する記事の執筆をしています。

今回は、7月の前半に起きた薬剤師関連のニュースで私が特に注目したニュースを3つピックアップしています。それぞれについて、どのように感じてどのような考えをもったのか、実際に働いている薬剤師の目線から論じていきたいと思います。皆さんが薬剤師業界の今後を考えるきっかけになれば幸いです。

病院の薬剤師不足、日本調剤が派遣で解決

ニュース概要

一つ目は、派遣薬剤師に関するニュースです。調剤薬局から病院への派遣というケースは珍しいので、取り上げさせていただきました。

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日経新聞 2018/7/5

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現場で働いていると、派遣薬剤師の需要は年々高まっていると感じます。特に調剤薬局では地域によって人手不足が深刻で、常に派遣を募集しているという薬局もあります。

一時的に人手が足りない場合の「つなぎ」として、派遣薬剤師を雇うメリットは非常に大きいと思います。一方、働き手もその時給の高さから、正社員で働くより派遣をあえて選んでいる人も少なくありません。

しかし、病院薬剤師となると、その専門性の高さから調剤薬局のように気軽に派遣薬剤師を受け入れるというわけには行かないかと思います。派遣を受け入れる場合も、病院での勤務経験がある薬剤師がほとんどかと思います。

今回のニュースでは日本調剤の薬剤師が派遣されるということですが、調剤薬局でしか働いたことのない薬剤師は、病院に派遣されても初めのうちはほとんど役に立たないでしょう。

それだけ、調剤薬局と病院での薬剤師の業務内容は異なると思います。しかし、派遣を繰り返して経験を積んでいけば、病院薬剤師のスペシャリストとして病院からも求められる人材になることができます。

そういった意味で長い目で見れば、病院にとっても日本調剤にとってもメリットのある事業になるのではと期待しています。

後発品シェア72.5%に伸長‐2月の調剤費は3.5%増

ニュース概要

近年、調剤報酬改定のたびに厳しさを増している医薬品の後発率に関するニュースです。

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薬事日報 2018/7/11

コメント

平成30年度の調剤報酬改定では、後発医薬品体制加算1を取るためには後発医薬品の調剤数量割合が65→75%以上に、後発体制加算2は75→80%以上にそれぞれ引き上げられました。

後発医薬品の使用について国から求められる水準は年々上がっていて、調剤薬局にとってはかなりの負担になっているかと思います。

後発医薬品シェアの推移を見てみると、平成23年には約40%でしたが平成27年には56%、そして今回の平成30年度の調査で72.5%となり、急激にそのシェアは拡大しています。

政府は平成30年から32年までの間に80%以上を達成することを目標としていますので、次回の改定ではもう一段階後発体制加算が引き上げられるのかなと思います。

後発医薬品は先発医薬品に比べて安価なものになりますので、当然患者さんの負担軽減にもなりますし、国の医療費削減にもつながります。

当然今後も推奨されていくべきなのですが、全ての医薬品を後発品にしてしまうのもどうなのかなと思います。

成分は同じ薬でも、添加物の関係などで飲みやすさが異なる薬があります。特に、私は小児科の門前薬局で働いているのですが、粉薬は先発品と後発品で味が異なるので、お子さんによって好みが分かれます。

そういった情報は薬剤師でしかわからないところですので、何が何でも後発品にする、というのではなく、状況に応じて患者さんに「今回はこちらがいいですよ」と提案することも求められていくと思います。

処方薬、ネットで指導

ニュース概要

インターネットなどを通じて服薬指導を行う「オンライン服薬指導」のデモ公開に関する記事を取り上げさせていただきます。今後の薬剤師のあり方について考えさせられるニュースです。

ニュース本文を読む

日経新聞 2018/7/11

コメント

薬局に限らず、オンライン化の流れは今後も加速していくと思われます。「薬の受け取りから服薬指導まで自宅で全て完結する」というのは、特に若い世代にとっては魅力的だと思います。

一番のメリットは、「薬局で待たされることなく薬が受け取れる」ということです。病院で長い時間待たされて、「薬局では待ちたくない」と考えている患者さんも多いので、そういった患者さんの負担を軽減することが期待できます。しかし、システムとしてはまだまだ見直さなければならない点はあると思います。

まず、一番手間に感じられるのは、決められた日時に薬剤師からの服薬指導を受けなければならない、という点です。

薬剤師としても患者さんの希望した日時に服薬指導をしなければならないので、時間管理が難しくなります。特に、働いている世代の方は仕事終わりの夜中に希望が集中することも考えられますので、そのあたりをどう解消していくのかなと思います。

もう一つは、診察してから薬が手元に届くまでに時間がかかるという点です。薬局に行けばすぐに薬がもらえるのに郵送では最低でも1日は時間がかかってしまいますので、「今すぐ薬がほしい」という場合に対応できないのではないかと思います。

一方で、薬剤師としては今後の需要に不安を感じます。現在、日本ではネット購入できるのは大衆薬のみですが、米国では既に処方薬をネットで購入することが可能になっています。

さらに今後、システム化が進み服薬指導もAIが担当できるようになれば、薬局で薬をもらう必要性が薄れ、「薬剤師不要論」が出てきてしまうのは避けれらないと思います。

当然、在宅医療など患者さんに対面での説明が必要なケースはありますので、需要がゼロになることは考えにくいですが、地域医療における薬剤師の需要は徐々に減っていくと考えれらます。

その時に「必要とされる薬剤師」になるにはどうしたらいいか、今のうちから考えておいた方がいいのかな、と思います。

まとめ

薬剤師を取り巻く環境は、日々変化しています。日頃から様々なニュースにアンテナを張り、考えをめぐらせることは大切なことです。これからも定期的に薬剤師に関するニュースについて、私なりの意見を伝えていきたいと思います。

ニュースを紹介してくれた人

けちゃおさん

「薬剤師兼WEBライター」
薬学部を卒業後証券会社に入社。現在は調剤薬局の薬剤師として働くかたわら、
医療・薬剤師・キャリア等に関する記事を多数執筆。

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