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緩和薬物療法認定薬剤師とは?業務内容や年収、資格取得方法について

がん患者が増えるに従い、痛みのコントロールや緩和治療、ホスピスケアについての社会的関心が高まってきています。疼痛治療には薬物の使用が必須となりますが、抵抗力の弱っている患者に医療用麻薬などの薬剤を投与することは非常に難しく、治療に当たる薬剤師には高い専門性と豊富な知識・経験が要求されます。 緩和薬物療法を専門的に行う『緩和薬物療法認定薬剤師』は、具体的にはどのような業務を行うのでしょうか。また、資格取得方法や年収、やりがいについても説明いたします。

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緩和薬物療法認定薬剤師の業務内容

緩和薬物療法認定薬剤師は、がん治療を行う患者や在宅医療を行う患者に、薬剤を通して次の業務を行います。

  • 患者情報を収集し、必要な薬剤を適正使用して、痛みの予防と改善に努めます。
  • 副作用なども含めた使用薬剤に関わる医薬品情報をがん剤治療患者と家族に提供し、服薬指導・服薬管理を行います。
  • がん患者が生活の質を保つことができるように、適切な支援とケアを提供します。
  • がん医療を受ける患者の症状を的確に把握し、医師や看護師などの医療スタッフたちと情報共有し、チーム医療を実践していきます。
  • 緩和薬物療法認定薬剤師としての専門知識を活かし、チーム全体でがん剤治療患者の治療計画や感染症への対策を立てていきます。

また、普段から、医薬品や治療法、疾患に対する知識やスキルを習得するための活動(研究活動や学会参加などによる知識習得活動を含む)を実施することも、緩和薬物療法認定薬剤師の大切な役割です。

緩和薬物療法認定薬剤師資格の取得方法

一般社団法人日本緩和医療薬学会が実施・認定する『緩和薬物療法認定薬剤師』資格を取得するためには、次の条件を満たしている必要があります。

  • 薬剤師として5年以上の実務経験があること。
  • 日本緩和医療薬学会の会員であること。
  • 薬剤師認定制度認証機構で認められた認定薬剤師、日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師、もしくは日本医療薬学会認定薬剤師のいずれかの資格を保有していること。
  • 緩和薬物療法認定薬剤師資格申請時において、連続して3年以上、緩和ケアチームのある病院もしくは緩和ケア病棟のある医療機関で緩和ケアに従事していること。もしくは、連続して3年以上、麻薬小売業者免許を保有し、がん診療を実施している医療機関において緩和ケアに従事していること。
  • 緩和薬物療法認定薬剤師資格申請時からさかのぼって5年以内に、緩和薬物療法認定薬剤師資格の認定対象となる研修や講習に参加し、100単位以上を取得していること。
  • 緩和薬物療法認定薬剤師資格申請時からさかのぼって5年以内に、厚生労働省や麻薬・覚せい剤乱用防止センターなどが主催するホスピスケアや医療用麻薬の適性使用に関わる講習会に1回以上参加していること。
  • 薬剤師として実務に携わりながら、緩和医療に関する学会において2回以上発表し、内1回以上は発表者として参加していること。
  • 勤務する病院などにおける緩和治療の症例を、30例以上提出できること。薬局薬剤師として緩和治療に関わっている場合は、緩和ケアに関する服薬指導の例を15例以上提出できること。
  • 医療機関の所属長もしくは所属する薬局開設者の推薦が受けられること。

緩和薬物療法認定薬剤師の認定試験

緩和薬物療法認定薬剤師資格に申請する条件を全て満たしていることを証明する書類等と緩和薬物療法認定薬剤師の受験申請書、認定試験審査料の振り込みを証明する用紙を日本緩和医療薬学会に送付し、認定テスト受験の手続きを完了します。

書類に不備がないことが確認され、筆記試験に合格すると、『緩和薬物療法認定薬剤師』の資格登録を行うことができます。既定の登録料を支払うと、『緩和薬物療法認定薬剤師』としての登録認定が完了します。

緩和薬物療法認定薬剤師資格の更新手続き

緩和薬物療法認定薬剤師の資格認定期間は5年ですので、5年以内に講習会や研修会に参加し100単位(1年間に10単位以上)を取得し、単位取得を証明する書類と更新申請書、登録更新料の納入を証明する書類を郵送して、登録更新手続きを行います。

緩和薬物療法認定薬剤師の年収とやりがい

緩和薬物療法認定薬剤師の資格は、2010年から認定が始まった比較的新しい資格ですので、資格保有者も多くはなく平均年収に関するデータも出ていません。年収にどの程度影響が出るかはまだ不確実ですが、緩和ケアを実施する医療機関や施設、在宅医療で緩和ケアを行う患者が増えている現状から、今後もより一層ニーズが高まる資格だと言えるでしょう。

緩和薬物治療において、薬剤師が果たす役割は大きく、責任も重いものとなります。『緩和薬物療法認定薬剤師』の資格を保有すると言うことは、患者の状態や反応から適切に薬物投与を行える知識とスキルを持つということを裏付けることにもなります。緩和治療を行うにあたって、大きな自信とやりがいにつながるでしょう。

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