不安と不満のどっちが重い?~薬剤師を辞めたいときの“処方箋”

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「もう薬剤師なんて辞めたい」そんなふうに思い、悩んでいる方。仮に辞めた場合には、どんな身の振り方があるのでしょうか。逆に薬剤師という仕事自体には踏みとどまるケースでは、どんな生き方が選択できるのでしょう。今回は、薬剤師を辞めたいと思い実際に退職を選んだ理由を紹介します。また辞めて転職する場合での不安点や、安全な方法についても解説します。

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1.薬剤師を辞めた理由~最多はやはり○○○○!

薬剤師人口の男女比率は、おおよそ男性7:女性3となっています。そんな職場の特色に比例してか、辞めたい理由のトップも他人の評価を気にしやすい女性ならではのモノ。

“人間関係”

これで思い悩み、肌の異常や胃炎、うつといった身体的あるいは精神的な疾患や症状に襲われた人も多いようです。事実、このところうつにかかる薬剤師の増加が問題となっており、人間関係からくるストレスで退職に至るケースが80%に達すると言われています。調剤室などの狭い空間で四六時中同じメンバーと一緒、人員も少数、愚痴が多い、病院なら医師を頂点とした縦社会で一段低くみられる。介護や看護師と非常に似かよった、不満がたまりやすい労働環境に置かれているのが薬剤師なのです。

なかには残業代の支払いがなくサービス残業ばかり、休日出勤だらけ、フンイキ最悪で常に負のオーラが漂っているブラック病院から、せっかく新人として入ったにもかかわらず早期退職したとの例もあります。労働条件の悪さが引き金となっているケースも、少なくないようです。

2.辞めた場合の選択肢&辞めない場合の選択肢~辞めにくい理由の背景とは?

1.辞めた場合の選択肢

まず、薬剤師という職業自体を完全に放棄した場合の選択肢には、どんなものがあるでしょうか?

国家資格をかなぐり棄て、他の職種へ移るのは勇気が必要です。高い学費を払いながら6年制大学を卒業し、やっと取得した資格なのですから。

しかし、もはや朝起きるのすら苦痛で職場へ向かう気になれない、嘔吐の症状が出た、うつと診断された、そうした状況にまで追い込まれて薬剤師自体に嫌気が差したなら、やむをえません。うつやトラウマから解放されるまで、いったん薬剤師の仕事から離れて他へ転職し、完全に環境を一変させるほどの思い切った改革を断行するのがベターといえるでしょう。

退職しても資格は腐りません。次にやる気が起きるまで、資格は眠らせておいてもよいはずです。

むろん、完全な異業種や異職種へ転職するとしたら、転職先におけるアナタは完全なるノンキャリアです。新たに入社した企業で活用できるスキルを、なんら持ち合わせていない可能性があります。その分の苦労を買って出る覚悟は、胸に刻むべきでしょう。

2.辞めない場合の選択肢

薬剤師を辞めず、継続する場合の選択肢には、どういったものがあるでしょうか。

「でも、同じ職場に居続けるのはイヤ」

辞めないケースでも、そんな発想にはなるでしょうね。

ホントのところ、新卒1年未満なら薬剤師を辞職するべきではありません。その程度の勤続期間だったらキャリアとして認められず、なんらツブシがきかないのが業界の常識です。異業種、異職種でも事情はまったく同じだと思います。

先ほど推奨した薬剤師からの完全なる脱却も、いつかまた薬剤師として復職する気がどこかにあり、該当するような勤続期間なら翻意するべきです。社会や業界における暗黙のルールには、郷に入らば郷に従えというのと同じで、従うしかありません。辞めずに少々の期間、耐えたほうがよいのです。

多少話が戻りましたが、それなりに薬剤師としてのキャリアがあり、薬剤師自体は継続したいと願うケースでも、やはり転職が最良の選択肢になります。

薬剤師が働ける職場は病院をはじめ調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社など各種あります。医療に関係する現場には、薬剤師が不可欠です。ドラッグストアには大手チェーンの会社組織があり、各都道府県の各駅に店舗が存在。調剤薬局のケースでも同じで、全国展開の大手薬局チェーンが頻繁に求人広告を掲載しています。

勤め先が豊富な上に、大都市を除けば薬剤師は不足気味です。相応のキャリアがあるなら転職活動がしやすく有利に運ぶ可能性も高いので、他の職場を検討する余地が多いのです。

3.薬剤師を辞めて転職~不安点と安全のポイントは?

薬剤師を辞めて他のジャンルへ転職するとしたら、不安で一杯です。

異業種や異職種はまるっきりの未経験。しかも20代ならよいとして、とうに30歳をすぎているならなおさらですね。厳しい道のりを想定しなくてはなりません。

とはいえ薬剤師業務をせず、資格や専門知識のみ活用しながら他の職業へ移る、そんな方法も考慮できます。以下に代表的な職業を書いてみましょう。

1.メディカルライター
薬学知識をいかして医療、学術に関するライティングを行います。
2.SMO・CRO業界
臨床開発モニター(CRA)や治験コーディネイター(CRC)として一般企業に就職します。
3.外資系製薬会社
英語力をいかした文献検索やQ&A作成、薬事許可申請などを行います。外資系SMOやCROも選択肢に入ります。国内企業に比べて中途採用の門戸が広くなっており、転職者にやさしいと言えます。

いずれも一般の薬剤師業務とは関係がなく、資格か知識のみが必要とされる職種です。ライターならフリーランス、その他ならサラリーマンとして雇用される形となります。

不安があるとすれば、ライターは自分自身で仕事を探すケースが大半という点です。一般企業に入るならコミュニケーション能力が欠かせず、外資系なら英語力が必須です。そういった問題点がクリアできるなら、転職先として有力候補になるでしょう。

安定性と給料の高さを重視するなら、やはり外資系がオススメです。年収1000万円オーバーの社員も沢山在籍しています。病院勤務の薬局長やドラッグストア勤務の管理職と比較しても、非常に実入りがよい特徴があります。

とはいえ外資系の場合は求人のほとんどが非公開になっており、必然的に紹介会社や転職エージェントの情報を頼りにすることになります。

転職サイトに登録してエージェントにマッチングを依頼すれば、土日休みなど労働条件良好な企業に出会えますし、ミスマッチも防げて安全です。転職お祝い金が支給されるケースもあるので、使ってみて損はないでしょう。

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