銀行員の転職先は?おすすめ業界・職種や自己PR、成功のコツを解説

銀行員からの転職に関するイラスト
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銀行員はノルマや仕事がきついから転職したい

銀行員から未経験の職種に転職したいけれど、本当にできる?」

銀行員の経験を活かして、他の業界や職種に転職する方は多くいます。

この記事では、銀行員へのアンケート調査をもとに、よくある転職先や転職に成功するためのポイントを紹介します。

相談先としておすすめの転職エージェントや、銀行員の転職事情を年代別に解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

※当サイトは口コミの一部を掲載しています。

1. 銀行員の転職先・業界ランキング

銀行員の転職先・業界ランキングを紹介します。

当編集部では、銀行員の転職についてのアンケート調査を行いました。ランキングは、結果を集計したものです。

▼銀行員の転職先ランキング・業界
金融・保険業界 7人
IT業界 4人
不動産業界 3人
教育業界 3人
メーカー・製造業界 3人
運輸・運送業界 2人
公務員 2人
コンサルティング業界 2人
その他 9人

【アンケート概要】
対象者:銀行から他業界へ転職した20~40代の男女(35人)
調査元:HOP!ナビ編集部
調査時期:2019年12月

結果、トップ3は、1位金融・保険業界、2位IT業界、3位不動産業界、教育業界、メーカー・製造業界でした。

メガバンクや地方銀行、信用金庫などでの経験やスキルが活かせる転職先として、金融・保険業界を選んだ人が多いことがわかります。また、銀行システムの知識が活かせるIT業界や、住宅ローンの知識が役立つ不動産業界への転職も多めでした。

しかしながら、銀行との関連性が少ない業界への転職もあり、ばらつきがありました

2. 銀行員の転職先・職種ランキング

次に紹介するのは、銀行員の転職先・職種ランキングです。

▼銀行員の転職先ランキング・職種
事務(一般事務・受付事務・営業事務・融資審査事務) 9人
営業・営業補佐 6人
教育関係 3人
経理 2人
その他・未回答 15人

銀行員の転職先で多かった職種は、1位事務、2位営業・営業補佐、3位教育関係でした。事務職は一般事務のほか、受付事務、営業事務、融資審査事務を含んでいます。

銀行での経験やスキルが活かせる事務職・営業職への転職が多く、約4割を占めました。

その他の回答では、これまでとはまったく異なる金融商品販売、販売員、システムエンジニアなどの職種があがりました。

2-1. 事務職への転職事情

銀行員の転職先としてアンケート結果で最多だった、事務職への転職事情について解説します。

銀行の窓口事務や後方事務は、正確さや几帳面さが求められる仕事です。その経験は他業種での事務職にも十分に活かせると考えられます。

しかし事務職は人気職種なので、倍率は高めです。少ない採用枠に対して多くの応募が集まるため、なるべく多くの求人に応募した方が良い職種といえます。

事務職への転職理由については、次のような声が寄せられています。

友達のご主人が社長をしている会社で、事務員として誘われました。銀行での経験や簿記・パソコンの資格などスキルアップのために仕事をしながら学校に通っていたことを知って声をかけてくれましたようです。パソコンのスキル、計算の早さ・正確さが役立っています。(36歳 女性 酒造会社事務)

営業ノルマの精神的な苦痛、無駄な融資の貸付、人間関係などいろいろと嫌になりました。これまでの金融知識や事務作業の細かさ・ていねいさ、個人情報やお金を取り扱う職場で鍵の厳重管理など、かなり神経を使う職場だったので事務職に向いていると思い転職しました。(29歳 男性 融資審査事務)

口コミから、銀行での仕事の細かさやノルマが嫌になって事務職に転職する人がいるとわかりました。銀行でのキャリアが武器になるようなので、前向きに活動するといいでしょう。

2-2. 営業職への転職事情

アンケートで2番目に多かった営業職への転職事情について見てみましょう。

営業はほとんどの業界で必要とされるため、常に需要が安定していて、求人数も豊富です。未経験採用も多く、比較的転職しやすい職種といえますが、特に融資業務を担当していた人は経験を活かせるためか有利なようです。

銀行から他業種への営業職に転職した人から寄せられた口コミは、次のとおりでした。

これからの金融機関に不安を感じたのと、他の業界で自分自身がどこまで登用するのかを知りたくて他業種の営業職に転職しました。わからないことはすぐに確認して仕事を後回しにしない、自身の行動や発言には責任感を持つなど、銀行で得たキャリアが活かされています。(32歳 男性 営業職)

業務内容と社内の人間関係どちらもストレスを抱えやすい業種で、若手社員のメンタル不調による休職や退職が後をたたず、長期的な就業が難しいと考えました。金銭に関わる知識・顧客の経営支援、法人向けの深耕営業は身についていたので、他業種の営業職にスムーズに転職できました。(25歳 男性 コンサルティング営業職)

3. 銀行員が転職に成功するためのポイント

銀行員が転職に成功するためにはポイントがあります。

転職を考えたとき、まずは求人サイトなどで転職先を探す人が多いのではないでしょうか。しかし、銀行員という職種は毎日の業務が忙しく、ゆっくりと求人情報を検索する時間がとれないようです。

忙しい銀行員が転職をスムーズに進めるには、転職エージェントの利用がおすすめです。

ここでは銀行からの転職成功に向けて、転職活動をスムーズに進めるコツと転職エージェントを利用するメリットについて詳しく解説します。

3-1. 未経験の業界・職種を目指すなら十分に調べる

未経験の業界・職種を目指すならば、事前にその実情を十分に調べることが大切です。

業界ごとに、独特のカルチャーや働き方があります。単なる憧れや条件の良さにひかれての転職はミスマッチにつながり、転職後に後悔する可能性があります。「こんなはずではなかった」という事態を防ぐためにも、転職を目指す業界・職種の研究や企業の情報収集は重要です。

こんなときの情報収集に役立つのが転職エージェントです。転職エージェントは、さまざまな企業の情報を把握しています。事実、実際の労働時間や職場の雰囲気のほか、欠員補充による採用の場合は前任者の退職理由などもよく知っています

より深い情報を集めるには、転職エージェントに相談するといいでしょう。

3-2. 希望条件の優先順位を整理する

転職を検討する際は、まず希望条件の優先順位を整理してみてください。

仕事内容や年収をはじめとする待遇面、ワークライフバランスなど、希望条件は人によって異なります。ところが、自分の希望にすべて合致する企業はなかなか見つからないのが実情です。

「給料はA社のほうが良いが、年間休日はB社のほうが多い」などと悩むばかりでは、いつまでたっても転職できないかもしれません。

優先順位が決められない人は、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントでは、専任のコンサルタントがついてキャリアプランの整理や職務経歴書作成などをサポートしてくれます

転職活動をスピーディーに進めるためにも、転職エージェントを役立ててください。

3-3. 同職種への転職ならキャリアの棚卸しを

同職種への転職ならキャリアの棚卸しが重要といえます。

キャリアの棚卸しとは、これまで携わってきた仕事をすべて洗い出し、自分のスキルや経験を整理することをいいます。

「どのような点に注意しながら仕事をしていたか」「そこから得たものは何か」といったことまで掘り下げていくと、自分の強みが把握でき、応募の際の良いアピール材料になります。

転職エージェントや転職サイトに登録すれば、キャリアの棚卸しや応募書類についてのアドバイスが得られます

自分でも気づいていなかった強みを見つけられるかもしれませんよ。

3-4. 年収などの条件交渉はプロに任せる

年収などの条件交渉は、プロに任せるのがおすすめです。

転職エージェントに「希望年収」および「希望する年収の最低基準」を伝えておくと、考慮のうえ交渉してくれるので、希望がかなう可能性があります。また、転職エージェントはスキルや経験に応じた年収相場を把握しているため、自分で考えているよりも高い年収が提示されるかもしれません

転職によって年収アップを狙う人や現在の年収を維持したい人は、転職エージェントに交渉を任せるのも一つの方法です。

自分で交渉する場合は、内定通知が届いた直後に交渉すると良いでしょう。

ただし、内定前に条件を了承した場合や、条件をしっかり確認せずに内定を受諾した場合は、交渉の余地が少ないので注意してください。

4. 銀行員の転職におすすめの転職エージェント

銀行員から転職成功するには、自分に合った転職エージェントや転職サイトを利用するとスムーズに進められます。

ここではおすすめの転職エージェントや転職サイトを紹介します。自分の転職したい職種に特化している転職エージェントや転職サイトがあるので、上手に活用して転職を成功させてください。

4-1. リクルートエージェント|金融専門の部署もある

リクルートエージェントは、金融専門の部署がある転職エージェントです。

厚生労働省による「人材サービス総合サイトにおける無期雇用および4ヶ月以上の有期雇用の合計人数」(2019年度実績)調査では、転職支援実績数がもっとも多いエージェントであることが示されました。さらに、業界最大級ともいわれる10万件以上の非公開求人を所有しています(※2020年8月時点)。

幅広い業界の求人を扱っていることに加え、銀行の転職事情に精通するコンサルタントがいるのも特徴といえます。

他業界への転職を目指す人は登録すると便利でしょう。

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4-2. マイナビエージェント|どの業界にも特化したキャリアアドバイザーがサポート

マイナビエージェント

各業界に特化したキャリアアドバイザーのサポートを受けられるのがマイナビエージェントです。

マイナビエージェントは、業界・職種別の専任制チームを編成しているほか、各業界・職種の転職事情を熟知しているキャリアアドバイザーがいるのが特徴です。

また、キャリアアドバイザーは企業の採用担当者や現場責任者の本音など、求人票ではわからないリアルな情報を把握しています。このようなサポートのおかげで、転職後にミスマッチが引きおこることはほとんどないでしょう。

そのほか、業界別・属性別・地域別の特設サイトがあり、求人検索がしやすいのも魅力です。

転職に関するさまざまな相談にのってくれるので、うまく活用してみてください。

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4-3. ビズリーチ|キャリアアップを狙う人向け

ビズリーチLP

ビズリーチはキャリアアップを狙う人におすすめです。

年収500万円以上のハイクラスの求人を多く取り扱っており、全求人数のおよそ3分の1が年収1000万円以上のプロフェッショナル人材向けとなっています。

職務経歴書を登録しておくと、優良企業や一流ヘッドハンターからのスカウトが届くのも特徴で、8割以上がスカウトからの転職成功者です。

自分の実力や市場価値を知るきっかけにもなるため、「今の年収を超えたい」「キャリアアップしたい」という意欲的な人に向いているといえるでしょう。

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4-4. ワークポート|未経験からIT業界を目指す

ワークポートアイキャッチ

未経験で銀行員からIT業界を目指すならワークポートです。

登録すると、エンジニアを目指す人にうれしい無料エンジニアスクールや、転職ノウハウを総合的に学べるオンラインプログラムなどが利用できます。

また、専任の転職コンシェルジュがマンツーマンで転職をサポートしてくれるため、未経験からの転職も安心です。

IT・Web・ゲーム業界に強いですが、そのほかの業界の求人も幅広く取り扱い、転職相談実績が豊富な点も魅力といえましょう。

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5. 事務職を目指すなら転職サイトの併用がおすすめ

事務職を目指すなら転職サイトの併用をおすすめします。

事務職は人気職種だけに、少ない採用枠に多くの応募が集まります。転職をスピーディーに進めるには、複数の求人に応募し、並行して転職活動を進めることが大切です。

より多くの求人に出会うためには、転職エージェントと転職サイトを併用するのが効果的といえます。

また、事務職に限らず幅広い求人を見てみたい、とりあえず求人を見てみたい人も、転職サイトを利用するといいでしょう。

気になる求人があれば自分でどんどん応募できるため、マイペースで転職を進めたい人にも向いています。

5-1. リクナビNEXT|幅広い職種を取り扱う

リクナビNEXTは、幅広い業界・職種を取り扱う転職サイトです。

求人数が多いため、自分の希望する求人に出会える率が高いといえます。さらに、転職ノウハウや転職成功者の体験談など、転職活動に役立つコンテンツが充実しているのも特徴です。

企業からオファーが届くこともあるので、チャンスを逃さないためにも会員登録すると良いでしょう。

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5-2. リブズキャリア|女性向けの転職サイト

女性向けの転職サイトがリブズキャリアです。

女性に特化しているので、女性の働き方に理解のある企業が多いのも魅力です。

そのうえ女性からの需要が多い事務職の求人や、銀行での経験が活かせる営業職の求人が豊富です。

また「リモートOK」「時短OK」など、働き方も選ぶことができます。

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6. 銀行員に多い転職理由は?みんなの体験談

元銀行員に多い転職理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

当編集部が元銀行員を対象に行ったアンケートでは、次のような5つの理由があげられました。

▼元銀行員の転職理由
仕事や人間関係が合わなかった 12人
業界の将来性が不安だった 8人
ノルマに追われるのが嫌になった 6人
業務量に対して給料が低かった 3人
他にやりたい仕事ができた 3人
結婚や同棲で転居の必要があった 2人
知人に転職先を紹介された 1人

ここでは、読者からの口コミを交えながら具体的に紹介します。

6-1. 仕事や人間関係が合わなかった

銀行員の転職理由としてもっとも多かったのが、「仕事や人間関係が合わなかった」でした。

アンケートでは、「ノルマの厳しさや業務量の多さに疲れた」「出世争いに嫌気がさした」などの声が届きました。

以下の口コミを見てみます。

銀行の堅苦しい仕事内容や行内ルールに嫌気がさして転職を決意しました。行内には学閥があり、出世しか頭にない冷酷な戦いも珍しくありませんでした。それにノルマが厳しく、転勤も多いため、人間らしい生活に憧れたのも理由です。(32歳 男性 不動産賃貸業)

銀行は人間関係や勤務時間がとてもハードでした。1人当たりの仕事量が多く、残業は当たり前でした。疲労が重なり体調を崩してしまうことが増えたため、ほかの業界へ転職しました。(25歳 男性 公務員)

6-2. 業界の将来性が不安だった

業界の将来性に不安を感じて転職を決意した人も多いようです。

日本では、1999年にゼロ金利政策、2016年にはマイナス金利政策が導入されました。結果、業務純益が低下して厳しい状況におかれる銀行もあらわれました。

このような状況を反映するように、今回「将来を不安視して転職した」という声が寄せられました。

金融機関はかつてない低金利環境下での競争にさらされています。同業他社との差別化が難しい金融サービスを取り扱っていることから、銀行業の中では規模が小さい信用金庫の将来性に不安を感じ、転職することにしました。(31歳 男性 生命保険代理店)

転職した一番の理由は業界全体への不安感でした。他の銀行ではかなりリストラが進められ、私の勤めていた銀行でもリストラがはじまっていたため、他業界へ転職することにしました。そのほか社内のパワハラも転職することにした理由の一つです。(28歳 男性 IT業界営業職)

低金利がいつまで続くのかわからず、将来の見通しに不安を感じたことが転職のきっかけになっていることがわかりました。

6-3. ノルマに追われるのが嫌になった

ノルマに追われるのが嫌になって転職したという人もいました。

顧客の利益よりも銀行の利益を優先させなくてはならないことに、ジレンマを感じる人も多いようです。

ノルマの厳しさについては、次のような口コミがありました。

ノルマ体制が厳しかったことと、土日出勤の可能性が出てきたため転職しました。後方事務を希望していることを上司に伝えましたが、窓口でのセールス斡旋業務にまわされ、自分のやりたい仕事ができなかったことも理由です。(29歳 女性 保険会社申込書作成点検)

獲得預金の報告など毎月のノルマに疲れて転職を決意しました。家族や友達にも協力してもらいましたが、お願いできる先は尽きてしまうし、何よりお願いすること自体が嫌で仕方がなかったです。(21歳 女性 アパレルパタンナー手伝い)

6-4. 業務量に対して給料が低かった

業務量に対して給料が低いことを転職の理由にあげる人もいました。

銀行では、実際の業務以外にも、セミナーや資格試験に向けた勉強などで時間がとられることがあります。また、一人当たりの仕事量が多く、残業が恒常化している傾向のようです。

当編集部に、業務量の多さを訴える声が届きました。

昇給は早いが激務のわりに給与は低めでした。今後の銀行業界に一抹の不安も感じていたことも転職の理由です。現在、金融業界は飽和状態であり、証券会社や保険会社などと並んで業務が混在し、銀行との垣根がなくなりつつあります。今や銀行は、ユーザーからもあまり必要とされていない存在ではないかと感じています。(25歳 男性 通信業界営業)

福利厚生や人間関係などは満足していましたが、日々の営業ノルマは厳しかったです。土日のセミナーや常に受け続けなくてはならない資格試験など、思った以上にプライベートとの両立が難しく、残業が多い割には給料がよくありませんでした。(26歳 女性 教育関係)

6-5. 他にやりたい仕事ができた

「他にやりたい仕事ができた」という前向きな転職理由も見られました。

当編集部に寄せられた声から、プライベートでの体験や本来の夢を実現するために、銀行とは関係のない異業種へ転職した人がいると判明しました。

親がしていた祖父の介護を手伝った経験があり、銀行の仕事とは全く異なるやりがいを感じました。身体的な支援だけでなく、精神的な支援も大事なことがわかり、やってみたいと思い転職しました。介護を勉強することで、自分の親を介護するときにも役立つと考えています。(25歳 女性 デイサービス介護職)

給与面や人間関係では大きな不満はなかったのですが、本当に自分がやりたいことを考えたときに、今のままではいけないと感じました。もともとはIT関係の仕事をしたかったので、チャレンジしてみようと思い転職を決意しました。(31歳 男性 IT関係システムエンジニア)

経験したことのない業界・職種は、実情がわからず転職に時間がかかってしまうこともあるはず。転職活動をスムーズに進めて一日も早く夢を実現するには、転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。

7. 転職する銀行員の強みと自己PRの方法は?

転職に向けて、銀行員の強みや自己PRの方法がわからず困っている人もいるかもしれません。

銀行員の強みとしては、主に次の3つがあげられます。

  • 仕事の正確さやていねいさ
  • 接客や営業で培ったコミュニケーション力
  • 提案力や交渉力

そのほか、保有する資格は自己PRの材料にもなります。

ここからは、転職成功者の体験談を織り交ぜながら、面接で役立つ銀行員の強みと自己PR方法を具体的に解説します。

7-1. 仕事の正確さやていねいさ

仕事の正確さやていねいさは、銀行員の強みの一つです。

お金を取り扱う銀行員は、仕事にミスがないことが強く求められます。銀行員に対して「仕事が正確」「几帳面」という印象を持つ人も多いため、そこをアピールするといいでしょう。

実際、転職に成功した人は、仕事の正確さやていねいさをアピールしています。

事務処理能力の正確さをアピールしました。銀行では1日の業務の終わりに、あるべき残高の現金を数えるのですが、1円でも合わないと原因が見つかるまで帰宅できません。お客様の大切なお金を取り扱っているため、事務ミスは絶対に許されないのです。現金の取り扱いでは最低3回は数えなおす、細かいところまで2回は確認するなど、ミスをなくすために行っていたことを面接で話すようにしていました。(27歳 女性 プラスチック製品メーカー経理担当)

金融機関にいた人は「数字に強い」「仕事が細かい」「きっちりと仕事を行う」などのイメージを持たれていることが多いので、そこを最大限にアピールすることを心がけました。(28歳 女性 暖房機器メーカー事務)

口コミのように、数え間違いや入力ミスなどを起こさないために最低3回は数えなおしたなど、心がけていたことを具体的にあげながら話してみてください。企業側にも伝わりやすいのでおすすめです。

7-2. 接客や営業で培ったコミュニケーション力

接客や営業で培ったコミュニケーション能力も、銀行員のアピールポイントです。

銀行員には、お金に関する専門的な知識に加え、顧客にわかりやすく説明できるコミュニケーション能力が求められます。

転職成功者は、銀行の業務で身につけたコミュニケーション能力を次のようにアピールしたようです。

一番の強みは、銀行の営業で培ってきたコミュニケーション能力の高さです。その場の状況をいち早く察知し、自らの役目を考えて行動できることをアピールしました。(29歳 女性 図書館受付)

営業職で身につけたコミュニケーション能力や、お客様とスムーズに会話ができる点などをアピールしました。また、プレゼン能力があり、説明をまとめるのが得意なことも、自身の強みとして紹介しました。(23歳 男性 信用金庫営業)

転職成功者の体験談から、コミュニケーション能力の高さを示すために、具体的な行動やエピソードをあげるといいことがわかりました。参考にしてみてください。

7-3. 提案力や交渉力

銀行で融資業務をしていた人は、提案力や交渉力が長所といえます。

一般的に企業は、複数の金融機関と付き合いがあります。そのなかで自分の銀行を選んでもらうには、相手の課題を考えながら提案する力が必要です。住宅ローンをはじめとする個人向け融資でも同様といえます。

また、融資を決めても自分の一存ですぐお金を貸せるわけではありません。社内の上司や審査部から融資に対する許可をとる必要があるため、交渉力も求められます。

提案力や交渉力をどのようにアピールしたらいいのかは、次の口コミを参考にするといいでしょう。

銀行員時代は法人向けの融資担当をしていました。不動産業界への転職にあたり、お金についてお客様にわかりやすい案内ができることをアピールし、個人営業についてもまったく問題がないことを伝えました。(34歳 男性 不動産販売業)

銀行では大型の融資プロジェクトを手がけていたため、そこで培った関係構築力と社内外の調整力をアピールしました。融資を実行するまでには大勢の人が関わります。1件の融資に対して、社内では直属の上司・部長・審査部・スキーム構築関連の本部など、社外では経理窓口・役員・社長などが関係します。担当者としてまとめ上げる力が必須であり、その経験もアピールポイントにしました。(27歳 男性 外資系コンサルティング会社)

口コミからコミュニケーション能力と同様に、行っていた業務や心構えなどを具体的に伝えることがポイントになることがわかりました。面接で実践してみてください。

7-4. 銀行員の転職に有利な資格

銀行員の転職に有利な資格として、次のようなものがあげられます。

  • 日商簿記検定:企業の経営活動を記録・計算・整理して、経営や財政状態を明らかにする技能
  • 証券アナリスト:証券投資の専門知識を有し、株式や債券の市場動向の分析や評価を行う能力を認定する資格
  • MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト):エクセルやワードなどのスキルを証明する国際資格
  • 公認会計士:会計・経営・税務のプロとして独占業務である監査業務を行える資格
  • 税理士:個人や企業の税金に関するサポートを行う税務・会計の専門資格

簿記検定やMOSは、受験に学歴や性別などの制限がなく、比較的取得しやすい資格です。転職時のアピール材料にもなるのでおすすめです。

銀行での教えであった「正確・迅速・丁寧」が身につき、ミスを最小化して業務をこなせることが強みです。面接では簿記やパソコンスキルなど、資格も20種類ほど保有し、即戦力になれることをアピールしました。また、外交で培ったコミュニケーション力があり、親身になってお話をすることで留学生さん達の不安を解消する力になりたいとも伝えました。(25歳 女性 フィリピンで留学生向け英語学校)

口コミからもわかるように、資格はスキルを証明できるほか、努力や前向きな姿勢をアピールする材料にもなります。資格取得も検討し、自分のキャリアを優位にしましょう。

HOP!ナビとは

転職やキャリアに関わるコンテンツを通じ、「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働けるようにサポートしているメディアです。

不安のない転職活動や理想の転職先探しに役立ててもらうため、転職者や人材業界関係者へのインタビュー調査はもちろん、厚生労働省などの公的データに基づいたリアルで正しい情報を発信し続けています。

★転職サイト・転職エージェントを徹底比較★取り扱い一覧

最後に「どの人材紹介会社に登録すればいいのかわからない」という方のために、各転職サイトや転職エージェントの特徴やポイントをご紹介します。

転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴が異なります。あなたにふさわしい会社を選んで、後悔しない転職をしましょう。

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