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フリーランスエンジニアの末路とは?やめとけと言われる例と回避方法

悩むフリーランスエンジニアのイメージ

フリーランスエンジニアの末路が悲惨」って本当?

フリーランスエンジニアはやめとけ」っていわれるけど、どんな失敗をするの?

自由な働き方や、稼げそうなイメージがあるフリーランスエンジニア。一方で、なってみて後悔した人たちは、どのような「末路」をたどっているのでしょうか。

この記事では、フリーランスエンジニアがたどる「末路」のパターンや、失敗の回避方法を紹介します。編集部が独自に収集した体験談も掲載していますので、参考にしてください。

フリーランスエンジニアの良い面だけ見るのではなく、悪い面や注意点も知ったうえで成功を目指しましょう。

             
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※当サイトは口コミの一部を掲載しています。

1. フリーランスエンジニアの末路とは?よくある失敗4パターン

フリーランスエンジニアの中には、「悲惨な末路」から抜け出せない人や、会社員に戻ってやり直す人もいます。

もちろんフリーランスとして成功し、バリバリ働いている人はいますが、そんな人ばかりではないのが現実です。

フリーランスエンジニアがたどる「末路」や「失敗」のパターンには、おもに次の4つが挙げられます。

  • 収入が不安定になった
  • 案件を安定的に受注できない
  • 仕事がきつくて体調を崩した
  • スキルが足りないのに助けてもらえない

こうした末路の回避方法は第3章で解説しますが、まずはそれぞれの失敗要因を見て、自分に当てはまりそうなパターンがないかチェックしていきましょう。

1-1. フリーランスエンジニアの末路1|収入が不安定になった

フリーランスエンジニアの「悲惨な末路」として、収入が不安定になるケースが挙げられます。

会社員として働くなら、スキルが足りなくても毎月安定した給与をもらえます。職場の教育環境を通じて、スキルを磨く機会を得る人も多いでしょう。

一方フリーランスになると、プログラミングなど個人のスキルによって収入が変わります。仕事に活かすためのスキルも、自主学習や経験によって身に付けるしかありません。

そのため、フリーランスエンジニアとして通用するスキルがない人や、日々変化する環境に自ら学んで追いつけない人は、単価の低い案件しか獲得できなかったり、十分な案件数を確保できなかったりするのです。

実際に収入が不安定になったフリーランスエンジニアの口コミを見てみましょう。

公務員からフリーランスエンジニアになりましたが、スキル不足だったこともあり、なかなか仕事が見つからず苦労しました。公務員時代の年収は600万円ほどでしたが、フリーランスでは年収が数十万円ほどに激減してしまったのです。収入が減った原因は、当然スキルが足りないままフリーランスになったからだと思います。 (48歳男性・リーランスエンジニア)

この口コミからもわかる通り、フリーランスエンジニアにとってスキルがあるかどうかは収入に直結します。

特に、安定した職場や高年収の状況からフリーランスになりたいと考えている人は、「悲惨な末路」をたどらないよう注意する必要があります。

1-2. フリーランスエンジニアの末路2|案件を安定的に受注できない

「フリーランスエンジニアになったのに、案件を安定的に受注できない…」といったケースも、「悲惨な末路」の一つに挙げられます。

会社員エンジニアであれば、個人で営業しなくても社内に仕事がたくさんあります。一つの案件が終わっても、すぐに新しい案件にアサインされるでしょう。

しかしフリーランスエンジニアの場合は、企業から求められる技術力・スキルに加えて、営業力の有無も案件を獲得できるかどうかに関わってきます。

案件に取り組みながら並行して営業活動もしなければ、安定して案件を獲得し続けるのは困難です。

月収50万円ほどを目指していましたが、目標の半分もしくはそれ以下になることもあり、収入が安定しませんでした。収入を得るには、案件が終わったらまた新しい案件を自分で取りにいかなきゃなりません。そのためには営業力が必要ですが、なかなか案件を獲得できなくて悩まされました。これは会社員時代には経験したことのない違った悩みでした。 (40歳男性・フリーランスエンジニア)

この口コミのように、会社員からフリーランスになって、営業力不足に悩む人は多くいます。案件の安定受注は、収入が減ってしまう末路を避けるためにも重要です。

1-3. フリーランスエンジニアの末路3|仕事がきつくて体調を崩した

「思ったよりも仕事量が多くて体調を崩してしまった」という末路を体験したからこそ、「フリーランスエンジニアなんてやめとけ」と主張する人もいます。

チームや部署でタスクを分担できる会社員とは違って、フリーランスエンジニアは多くの場合、誰かと仕事を手分けすることができません。

自分一人ですべての仕事をしなければならないため、スケジュールをコントロールできないと予想以上のハードワークに陥ってしまいがちです。

案件を引き受けすぎてしまうと、朝から晩までエンドレスで仕事をし続けなければならなかったり、納期を遅延してクライアントに迷惑をかけてしまったりするおそれもあります。

フリーランスエンジニアになり、常駐型の案件を受けていました。通勤に時間がかかり、残業があって家でくつろぐ時間も取れない生活…。その結果、身体がつらくなってきて、他の仕事を探すことに。今はエンジニアではなく、別の仕事にはなりますが、ゆっくり在宅ワークの仕事をしています。 (35歳女性・フリーランスエンジニア)

フリーランスは自由に働けるイメージがありますが、考えなしにスケジュールを埋めてしまうと、激務によって体調を崩す末路が待っているので注意が必要です。

1-4. フリーランスエンジニアの末路4|スキルが足りないのに助けてもらえない

スキルが足りないのに誰にも助けてもらえず、行き詰った結果「悲惨な末路」に陥ってしまうこともあります。

会社員であれば先輩や上司のサポートを受けられます。一方フリーランスエンジニアの場合、引き受けた案件は責任をもって自力でこなさなければならず、頼れる人はいないケースが多いのが実情です。

案件を一人で遂行するのが当たり前と認識しているクライアントもいるため、スキル不足で仕事をするとクレームが来てしまう可能性すらあります。

使用するツールの設定からシステム設計、プログラミング、テスト。開発の一連の流れを一人でこなせる自信がない人には、フリーランスエンジニアはやめとけと言いたいです。クライアントには「フリーランスには教えなくても一通りのことはできる」と思われてます。トラブルが起きても自分で解決する力がないと難しいと思います。 (35歳女性・フリーランスエンジニア)

この口コミからは、フリーランスエンジニアは想像以上に助けを得られない環境で働いていることがわかります。

2. 「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われるのはこんな人

ここでは、紹介した末路のパターンをもとに「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴を紹介します。

  • 楽して稼ぎたい人
  • 営業力やコミュニケーション能力がない人
  • スケジュールや体調の管理ができない人
  • 一人で仕事をこなすスキルがない人
  • 自立駆動できない人

フリーランスエンジニアは「楽して稼ぐ」からほど遠い働き方といえます。会社員と違い、業務と案件獲得のための営業を一人で両立しなければならないからです。

案件を継続的に獲得して仕事をし続けるには、営業力に加え、コミュニケーション能力や納期、健康面での自己管理能力も必要になるでしょう。

もちろん、獲得した案件を一人でこなすプログラミングなどのスキルや、開発などの一連の流れを遂行する技術力も必要です。

自身に当てはまると感じた人は「悲惨な末路」に陥る可能性もあります。次章「フリーランスエンジニアが悲惨な末路を回避する4つの方法」を確認してみましょう。

3. フリーランスエンジニアが「悲惨な末路」を回避する4つの方法

それでは、フリーランスエンジニアが「悲惨な末路」を回避するための方法を4つ紹介します。

  • フリーランスになりたい理由を見つめ直す
  • 仕事量をコントロールする意識をもつ
  • フリーランスになってからも学び続ける
  • フリーランスエージェントを上手に利用する

これらは「フリーランスエンジニアになるのはやめとけ」と警告されないための対策にも置き換えられるでしょう。それぞれ具体的に解説します。

3-1. フリーランスになりたい理由を見つめ直す

フリーランスエンジニアが「悲惨な末路」をたどらないためには、フリーランスになりたい理由を見つめ直すことが大切です。

なりたい理由があいまいなままフリーランスになると、「思ったような結果が出ない」「想像と違った」などと後悔してしまうことがあるからです。

なりたい理由が、本当にフリーランスエンジニアにならなければ実現できないものなのかを考えてみてください。

例えば、好きな場所で働きたいなら、テレワークを導入している会社に転職するのも一つの方法です。稼ぎたいのが理由なら、社内でキャリアアップを目指したり、年収アップできる会社に転職したりするのも選択肢になります。

実際に、想像と現実のギャップに悩んだ人から口コミが寄せられました。

年間で最低でも300万円くらいは稼げるだろうなと考えていたのですが、仕事を貰える予定だった会社からキャンセルされてしまいました。コツコツ小さな仕事を探して稼いでいたのですが、年収200万円も到達しなかったので、フリーランスエンジニアを諦めてもう一度会社員になることにしました。 (37歳男性・フリーランスエンジニア)

会社を辞めてしまう前に、フリーランスエンジニアを目指す理由をあらためて考えることが大切です。

3-2. 仕事量をコントロールする意識をもつ

仕事量をコントロールする意識をもつこともポイントです。仕事量をコントロールしなければ、一人ではこなせない量の仕事を抱えてしまうリスクがあります。

「断ると次の仕事がもらえないのでは」といった思いから、依頼される案件すべてを引き受けてしまう人もいるかもしれませんが、おすすめできません。

働きすぎて体を壊したり、納期を守れなかったりして、収入や信頼を失うおそれがあるからです。

仕事量のコントロールを実践しているフリーランスエンジニアの口コミを紹介します。

長期的なスケジュールを考えて、案件の数や業務内容を調整しています。仕事をする時期としない時期を明確に分けることで、一時的に仕事量が増加しても長い目で見ると落ち着いて仕事ができるようになりました。フリーランスになってからのほうが会社員時代よりも、余裕ができたように感じます。 (41歳男性・フリーランスエンジニア)

案件獲得への積極性も大切ですが、仕事量を調整して無理なく働くことも意識しましょう。

3-3. フリーランスになってからも学び続ける

フリーランスエンジニアとして働くならば、常に学び続ける姿勢が必要です。IT業界には新しい技術が次々と登場するので、追いついていかなければなりません。

最新の技術を学んでいる人とそうでない人のどちらに仕事を頼みたいかといえば、前者と答えるクライアントが多いでしょう。

また、新しい技術が必要な案件が増えてくると、勉強していなければ受注できる仕事が減ってしまう恐れもあります。安定して案件を獲得するためにも、学習の継続が大切です。

ここでは、積極的に学習を続けている人の口コミを紹介します。

「フリーランスエンジニアになって失敗した」と思ったとき、2つの対策をしました。1つ目は学習です。書籍を使って学習することはもちろん、オンラインスクールに通うことも検討しました。費用はかかりますが、自己投資は必要です。2つ目の対策としては、再就職を考え、転職サイトに登録しました。 (48歳男性・フリーランスエンジニア)

フリーランスエンジニアになってからも、新たなスキルの獲得を目指してください。

3-4. フリーランスエージェントを上手に利用する

案件獲得には、フリーランスエージェントの活用がおすすめです。エージェントを上手に利用すれば、継続的に案件を受注できる可能性が高まります。

フリーランスエージェントでは、自分のスキルや希望する仕事内容を伝えれば、担当者が該当する案件を紹介してくれます。自分の代わりにエージェントが営業をかけてくれるので、仕事に集中できる点もメリットです。

仕事をもらえそうなクライアントに心当たりがあったので、フリーランスになっても大丈夫だろうとのんきに考えていました。しかし実際に仕事はもらえても継続的に依頼がくるわけではなく、結局、自分で営業をして仕事を受注しなければいけなくなったのです。営業は未経験だったので、フリーランスの大変さを思い知りました。 (38歳女性・フリーランスエンジニア)

このような口コミも寄せられています。営業が苦手な人は、エージェントの活用も視野に入れてみてください。

4. ITエンジニアにおすすめのフリーランスエージェント

「悲惨な末路」を回避する方法としても紹介しましたが、フリーランスエンジニアが案件を獲得するにはフリーランスエージェントの活用がおすすめです。

特におすすめのフリーランスエージェント5社を、まとめました。

エージェント名 案件数
レバテックフリーランス 5万3,218件
ギークスジョブ 4,211件
ミッドワークス 9,436件
ITプロパートナーズ 3,810件
エンジニアファクトリー 3,136件

(2023年8月時点)

それぞれの特徴を詳しく紹介します。

4-1. レバテックフリーランス|高単価の案件が多い

【特徴】

  • 高単価の案件が多い
  • 独自の福利厚生制度「レバテックケア」
  • 支払いサイトが業界最短クラス

(2023年8月時点)

レバテックフリーランスは、取引社数5000社以上、掲載案件数2万件以上の大手エージェントです。

大手企業からの直接案件が多く、月収100万円を超える案件も珍しくありません。支払いサイトが当月末締め翌月15日支払いで、報酬がすぐに支払われるのも嬉しいポイントでしょう。

そのほかにも「レバテックケア」という独自の福利厚生パッケージがあり、案件が途切れないためのサポートや、税務関連のサポートなどを受けられます。

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4-2. ギークスジョブ|フォローが手厚い

ギークスジョブのキャプチャ

【特徴】

  • 手厚いフォローを受けられる
  • オンラインセミナーや独立相談会を実施
  • 市場価値診断で自己評価できる

(2023年8月時点)

20年以上の実績があるgeechs job(ギークスジョブ)は、企業とITフリーランスをマッチングするサービスが魅力です。

一人のエンジニアに対して3名体制でサポートしており、案件参画中も専任フォロー担当が定期的に状況を確認してサポートしてくれます。

これからフリーランスエンジニアを目指す人のためのスタートアップセミナーや、1対1で独立について相談できるオンライン相談会を実施しているので、これらを利用するのもおすすめです。

5分でできる無料診断を利用すると、自分の客観的な市場価値が月額報酬という形で表示されます。

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4-3. ミッドワークス|正社員並みの保証付き

ミッドワークスアイキャッチ

【特徴】

  • 正社員並みの保障が受けられる
  • クライアントからの発注単価を公開
  • 非公開案件80%以上

(2023年8月時点)

Midworks(ミッドワークス)は、エンジニアとデザイナー専門のフリーランスエージェントです。

案件参画中の生命保険料の半額負担や、仕事が途切れたときの報酬保障サービスなど、正社員に負けない保障が用意されています。

ブラックボックスになりやすい発注単価や還元率を公開しているので透明性が高く、還元率は80%を超えているのも特徴です。

有名企業や新規サービスなどの非公開案件も多く取り扱っており、登録すればより多くの案件の中から希望通りのものを探せます。

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4-4. ITプロパートナーズ|自分の都合で勤務可能

【特徴】

  • フレキシブルな働き方ができる案件を多く掲載
  • トレンド技術を扱う案件多数
  • クライアントとの直接契約で高単価を実現

(2023年8月時点)

ITプロパートナーズは、IT起業家やフリーランスエンジニアを支援するエージェントです。

週2〜3日から働ける案件や、リモート可能な案件など、柔軟な働き方をしたい人にもマッチした案件を多く取り扱っています。

スタートアップやベンチャー企業の案件も多いので、ITエンジニアとして興味をそそられる案件が見つかるかもしれません。

仲介業者を挟まないことで単価を高くでき、少ない稼働日でも十分生活できるほどの報酬を得られる案件が多いのも魅力です。

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4-5. エンジニアファクトリー|紹介案件数が豊富

エンジニアファクトリーのキャプチャ

【特徴】

  • 1人当たりの平均紹介案件数8.4社
  • 案件紹介から受注まで最短24時間以内
  • 登録者数6,000人以上

(2023年8月時点)

エンジニアファクトリーは、フリーランスエンジニアに特化したエージェントサービスです。

業界トップクラスの案件紹介数で、案件の獲得が不安という方におすすめのエージェントです。

案件紹介から受注まで最短24時間以内で、報酬の即日払いも可能など手続きのスピードに長けています。

登録者数6,000人以上で、中には8~9年間と長期的に利用しているユーザーもおり、安心して利用できます。

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5. ITエンジニアにおすすめのクラウドソーシングサービス  

エージェントだけではなく、クラウドソーシングサービスも案件探しに役立ちます。

クラウドソーシングサービスは業界全体が急成長し、運営会社が増えています。中でもフリーランスエンジニアにおすすめしたいのが次の3つのサービスです。

サービス 特徴
クラウドワークス ・カテゴリーが200以上と豊富
・運営側がクライアントから報酬を預かる仮払い方式
・クイック出金サービス
ランサーズ ・案件数は約210万件
・運営側からおすすめ案件を紹介
・スキルパッケージ納品
ココナラ ・個人のスキルを売買できる
・200以上のカテゴリー
・PRO認定制度

(2021年6月時点)

クラウドソーシングのメリットは、幅広い案件の中から自分のスキルにあったレベルの仕事を選んで応募できることです。サービス内容を詳しく紹介しますので、参考にしてみてください。

5-1. クラウドワークス|200以上とカテゴリー豊富

クラウドワークスのアイキャッチ

会員登録者数が300万人を超えるクラウドワークスは、日本最大級のクラウドソーシングサービスです。

200以上のカテゴリーの中から、希望にあった案件を探せます。

案件に取り掛かる前に運営側がクライアントから報酬を預かってくれる仮払い方式によって、報酬の未払いなどのトラブルを防げるのもメリットです。

クイック出金サービスという、確定した報酬を3営業日以内に受け取れる機能もあります。

フリーランスになって収入が不安定になると「すぐにお金が必要」というシーンもあるかもしれませんが、この機能があれば対応しやすいでしょう(2021年6月時点)。

5-2. ランサーズ|顧客の満足度No.1

ランサーズのアイキャッチ

ランサーズは、2018年に顧客満足度No.1を獲得しました。スポットで受注できる案件から継続案件まで、多種多様な案件が常時約210万件も掲載されています。

実績やスキルを登録すると、運営側からおすすめ案件が紹介されるほか、プロフィールを見たクライアントからのスカウトも届きます。氏名などの情報は公開/非公開が選択できるので、個人情報を出したくない人にも向いています。

企業からのスカウト、自分で案件応募のほかにも、「スキルパッケージ納品」という形式が用意されているのも特徴です。「名刺作成5000円」「バナー作成1万円」など、自身の得意やスキルを好きな金額で出品できます(2021年6月時点) 。

5-3. ココナラ|個人のスキルを売買するマーケット

「得意を売り買い」のコンセプト通り、ココナラの特徴は個人のスキルを売り買いできることです。ビジネスからプライベート利用まで、気軽に出品できます。

200以上のカテゴリーが用意され、「IT・プログラミング」カテゴリーにはアプリ開発やサーバー構築といったエンジニア案件から、ビデオチャットを使ったコンサルティング案件まで出品されています。

スキルに自信のある人は、PRO認定制度の利用もおすすめです。

エントリーして認定されると特別なラベルが表示され、ビジネス利用のクライアントとマッチングされやすくなります(2021年6月時点)。

6. 実録!フリーランスエンジニアの末路~2人の体験談

編集部はフリーランスエンジニアの末路についてさらに詳しくお届けするため、元・現役のフリーランスエンジニア計2人にインタビューを行いました。

2人は実際の失敗談に加え、状況を改善するために取った行動も紹介します。

これからフリーランスを目指す人はもちろん、現在フリーランスエンジニアとして壁にぶつかっている人にとっても参考になるでしょう。

フリーランスエンジニアの末路1. 「会社員時代より収入が減った…営業に苦戦」41歳男性 

未経験でフリーランスエンジニアになった人のイメージ

【プロフィール】

元フリーランスエンジニアの男性(41)

もともとは大企業の会社員としてシステム開発の上流工程を担当。30歳前に独立してフリーランスエンジニアとなる。33歳でマネジメントに関わりたいと考え、現在は会社員に戻って働いている。

フリーランスエンジニア時代の年収はいくらでしたか?

会社員時代と比べて年収は大幅に減りました。

会社員時代の年収は900万円程度でしたが、フリーランスエンジニアになった最初の年は年収500万円ほどだったと思います。フリーランス時代の最高年収は600〜700万円でした。

案件受注のための営業はうまくいきましたか?

自分からアピールしないと仕事がもらえないのはわかっているつもりでしたが、予想以上に仕事を受注できませんでした。アピール下手だったんです。

短期的な仕事が多かったのも予想外でしたね。半年くらいかける案件を想定していましたが、3ヶ月未満の案件がほとんどでした。

苦手なデザイン分野の案件を引き受けてしまったことも失敗でした。システム開発とデザインの両方を担当したのですが、クライアントから「システム部分は満足だが、デザインについては望んでいたものではない」と言われてしまって…。

フリーランスエンジニアとして働いた総括をお願いします。

フリーランスは精神的につらいわけではなかったのですが、人との交流がないのでつまらないとは感じました。

そこから状況をどう改善しましたか?

もう少し人との交流がほしかったのと、年齢的にリーダーとしてマネジメント経験を積みたかったこともあり、会社員に戻ることにしました

フリーランスではマネージャーの仕事はできないので、会社員に戻ってよかったと思っています。しかし、フリーランスも悪いことばかりではなく、技術のベースを作れたのはメリットでした。

フリーランス時代に苦手な分野で苦労した経験から「これは苦手」と周囲にはっきり言えるようになり、結果、フォローしてもらえるようになりました。

フリーランスを目指す方へアドバイスがあればお願いします。

事前にフリーランスについて本などで調べることが大切です。

私は何も調べずにフリーランスになったので、営業の大変さなどを事前に知っておけば、もっとうまくやれたのかもしれません。

会社員時代はあまり意識しなかった税金関係にも苦労したので、本で調べたり知り合いのフリーランスに聞いたりするといいですよ。

営業が苦手な人や孤独が嫌いな人は、フリーランスは避けるべきです。会社に不満がある人には、勝手が違いすぎるフリーランスより転職をおすすめします。

フリーランスエンジニアの末路2. 「失敗を繰り返した経験が生かされ安定」40代男性

【プロフィール】

現役フリーランスエンジニアの男性(40代)

もともとは会社員エンジニアとしてiOSアプリの開発を担当。2011年の東日本震災の影響で、会社の都合により解雇。以降、現在までフリーランスエンジニアとして活動。

年収は会社員時代と比べて増えましたか?減りましたか?

最初は単価の相場がわからないまま低い金額で仕事を請け負ってしまい、会社員時代と比べると収入が大きく下がってしまいました。正直あの頃はきつかったです。

今は幸い収入が安定しています。ただ、新型感染症の流行で予定していた80万円の案件がなくなり、月収0円が数ヶ月間続いたこともありました。

現在は業界が落ち着いてきたので、案件を依頼してもらえるようになりましたが、仕事がなければ収入がゼロになるのはフリーランスの怖い部分でもあります。

案件受注のための営業に苦戦することはありますか?

クラウドソーシングや学生時代・会社員時代の人脈のおかげで継続的に案件を受注できているので、営業自体に苦戦したことはありません。フリーランスにとって、人脈や実績は大切だと改めて感じています。

ただ、顧客とのトラブルはいくつか経験しました。例えば、契約にない作業追加を無償で依頼され、「対応できない」と回答したところ「これまで支払った報酬を全部返せ」と言われました。

結果的に相手の要求を飲まなくて済みましたが、IT業界はこのようなトラブルが多いので、ある程度覚悟が必要でしょう。

教訓となったつらい経験があれば教えてください。

会社員時代に精神的に疲れてしまった期間があったのですが、フリーランスになってからも一時期お金がないのが負担となり、前と同じぐらいつらい気持ちになってしまいました。

収入がないことは心身に影響をおよぼすと実感したので、同じ状況を繰り返さないよう注意しています。

フリーランスを続けていくために行った努力や工夫はありますか?

フリーランスになったばかりの頃は、iOSアプリの開発を中心に請け負っていました。ですが、高収入を目指せる技術は何かないか情報収集していたら当時はPythonが注目され始めていることを知りまして。収入アップのためにPythonの勉強を始めた結果、今では先行者優位の恩恵を得られています。

また収入を安定させるには、1社に絞らず複数の会社から受注することが大切です。というのも、1社が倒産すると、収入減が絶たれてしまうリスクがあるからです。

現在はPythonを使ったシステム開発のほか、コンサルティングやライターの仕事をかけもちしています。

フリーランスを目指す方へアドバイスがあればお願いします。

フリーランスを目指すならば、自分が持っているスキルを棚卸しして、自分のスキルと世間のニーズを把握することが大切です

自分ができること、できないことを、時代に即して考えてみてください。自分はスキルの棚卸しができておらず、当時はWeb系のニーズが高まっていたのにWeb系の技術をもっていなかったので苦労しました。

あとは、自分を安売りしないように注意してください。自分の価値を下げてしまうと顧客の質も下がって、トラブルやストレスの元になります。

私は相場の半分の単価で仕事を引き受けてしまい、自分の首を絞めてしまいました。そうならないためには、周りの人と情報交換をして相場を知ることも大切です。

今はクラウドソーシングやエージェントなど営業を支援してくれるサービスがたくさんあるので、それらを活用するのがおすすめです。特に営業が苦手な人は、エージェントを積極的に利用するといいですよ。

7. この記事のまとめ

この記事では、フリーランスエンジニアの末路や、失敗を回避するための方法を紹介しました。

【この記事のまとめ】

  • フリーランスエンジニアのよくある末路のパターンは「収入が不安定」「案件を安定して受注できない」「ハードワークで体調を崩す」「困っても助けてもらえない」の4つ
  • 失敗を回避するには、「なりたい理由を見つめ直す」「仕事量をコントロールする」「継続して勉強する」「エージェントを利用する」の4つが効果的
  • 案件獲得のために、フリーランスエージェントやクラドソーシングをうまく活用するのが大切
  • 一度失敗しても対応次第で挽回は可能

フリーランスエンジニアが「悲惨な末路」をたどらないためには、事前準備が大切です。体験談も参考に、自身のスキルやフリーランスを目指す理由を振り返ってみましょう。

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