ワーケーションとは?メリット・デメリットと導入事例

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新しい働き方として、近年注目されているワーケーション。「ワーケーションって何?」「ワーケーションを活用している人っているの?」と思っている方も多いのでは?

この記事では、導入するメリットやデメリット、そして実際に導入している企業を紹介しながら、ワーケーションがどんな働き方なのかを解説します。

※当サイトは口コミの一部を掲載しています。

ワーケーションとは?

20代の平均年収の違い

仕事を意味するワーク(work)と休暇のバケーション(vacation)を組み合わせた造語であるワーケーション(workcation)。休暇中に滞在先で仕事をする労働形態をさします

もともとは米国で生まれ、労働者の休暇取得率や労働生産性の向上に貢献してきました。

同じように労働者の有給休暇取得率の低さに悩んでいる日本でも働き方改革の機運の高まりとともに、近年注目を集めている働き方のひとつなのです。自治体を始め、さまざまな企業がワーケーションを導入し、その効果を実感しているといわれています。

オフィス外で働くというとリモートワークやテレワークを思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、ワーケーションとリモートワーク・テレワークはその目的が異なります。

リモートワーク・テレワークは、単にオフィス外で業務を行うことを目的としています。

一方のワーケーションの目的はオフィス外での仕事を可能にすることで、仕事だけでなく休暇をしっかり取り、リフレッシュすること。リモートワークやテレワークが発展した形のものが、ワーケーションなのです。

ワーケーションのメリット

米国で生まれたワーケーションは、日本でもこれから当たり前の働き方として普及していくのでしょうか。

休暇中でも仕事をするというと、「結局休みの日でも働くことになるのでは…」と不安に思ってしまう方もいるかもしれませんね。

仕事と休暇を組み合わせた働き方であるワーケーション。具体的には次のようなメリットがあります。

1.家族や友人との時間を大切にできる

仕事に穴をあけたくないからと休暇を取れなかった方や、家族や友人と休暇日程を合わせにくかった方も、ワーケーションを活用すれば大丈夫。

休暇先で普段通り仕事をできますし、仕事の時間以外には家族や友人との時間を楽しむことができます。

企業にとっては従業員の有給休暇取得率の改善につなげられるというメリットがります。

2.リフレッシュした環境で仕事ができる

いつも同じデスクに座り、同じようなメンバーで仕事をしていると、なかなか新しくて柔軟なアイデアは出てこないもの。

その点ワーケーションなら普段とは違う環境で仕事ができるので、クリエイティビティが刺激され斬新なアイデアを思いつけたり、モチベーションがアップしたりするでしょう。

また、「この仕事が終わったらリフレッシュできる!」とメリハリのある時間の使い方もできます。

このことは結果として労働生産性の向上にもつながるので、企業にとってもメリットになるでしょう。

3.国内外の帰省が可能

遠方に実家がある方の場合、帰省するにはまとまった休みが必要ですよね。でも、仕事の都合上、連続した休みをなかなか取れない方も多いでしょう。

例えば、休暇日程中に1日だけ重要な会議があったら、休むのを諦めてしまうかもしれません。

そんなときはワーケーションを活用すれば、オンラインでの会議参加も出席として認められます。

長期休暇を取りやすくなるので、遠方に実家がある方でも帰省しやすくなるでしょう。

ワーケーションのデメリット

従業員にとっても、企業にとっても良いこと尽くめに見えるワーケーションですが、もちろんデメリットはあります。具体的なデメリットをご紹介しましょう。

1.旅行中に完全にリフレッシュできない

キャリアアップにより疲れている女性

仕事と休暇を組み合わせるということは、オンとオフの区別が曖昧になることでもあります。

周囲に気を取られて仕事に集中できないこともあるでしょうし、休んでいる時間も仕事のメールが気になってしまうこともあるでしょう。

そのため、メリハリをつけることを意識しないと仕事も休みもどちらも中途半端になってしまうかもしれません。

また、仕事と休みの時間の区別がつかないことは、企業側にとってはマネジメントの課題にもなるので、工夫が必要です。

2.周囲の理解や協力がないと、業務に支障をきたす

しっかりと休むことも目的であるワーケーション。通常の仕事日と異なり、1日中完全に仕事モードではありません。

そのため、レスポンスが遅れたり、対応ができないことが発生したりといったことも…。

お客様や取引先との関係に支障をきたさないためにも、不在中に仕事のフォローしてくれる周囲の存在が不可欠といえるでしょう。

3.ネットワーク環境が充実していない場合仕事がしづらい

ワーケーションに欠かせないオンラインツール。休暇中の滞在先によってはネットワーク環境が整っておらず、仕事がしづらいこともあります。

また、接続できるWi-Fiが信頼性の低いものしかない場合、セキュリティ問題に発展する恐れもあるでしょう。

他にも、パソコンや書類の紛失や盗難の可能性だってゼロではありません。

企業側はガイドラインの作成や研修の実施などで、セキュリティに対する従業員の意識を高めていく必要があります。

ワーケーションがおすすめな理由

ワークライフバランスの両立や働き方の多様化など、時代のニーズに合った働き方であるワーケーション。

従業員側にとっても企業側にとっても、おすすめの働き方です。

ここからは、前述したメリット・デメリットを踏まえながら、ワーケーションがおすすめである理由を説明していきます。

従業員におすすめの理由

従業員にとってワーケーションを活用する大きなメリットは、なんといっても休みを取りやすくなることではないでしょうか。

特に日本は世界中でも休暇取得率の低い国とされており、休み方改革が必要とされているのです。

ワーケーションを活用し休みをしっかり取ることで心身の充実を図れ、結果として仕事に対するモチベーションもアップするでしょう。

会社が正式な制度としてワーケーションを導入しその活用を従業員に推進すれば、「長期休暇をとるなんて、周りの人に申し訳なくてできない…」といった後ろめたさも感じなくなるはずです。

ただし、デメリットとしても挙げたように、ともすれば「休みの日でもずっと仕事をしている」という状態になりかねないので要注意。

仕事をする時間や内容を予め決めておいたり、周囲に不在中のサポートをお願いしたりするなどの工夫をすることで、ワーケーションのメリットを最大限に活用することができるでしょう。

企業側におすすめの理由

転職を考えている40代男性

有給休暇取得率の改善や多様な働き方ニーズへの対応など、働き方改革やCSR(企業の社会的責任)の推進にもつながるワーケーションの導入。

また、従業員満足度の向上も期待できるでしょう。一方で人事評価や労働時間、セキュリティ管理など現行のルールだけでは対応しきれないことも多々あります。

現場の様子を見ながら、自社に合わせた形での導入が必要です。

ワーケーションの導入事例

ワーケーションを導入している組織はさまざま。働き方改革を推進している企業だけでなく、地方創生を目指す地方自治体なども積極的に活用しています。

また、ルールも組織によって異なり、認められる日数や対応できる業務なども、それぞれが現状やニーズに合わせて決めています。

ここでは、地方自治体と企業の導入事例を一つずつご紹介しましょう。

福岡市
2018年に「お試し福岡リモートワーク生活」として、東京の企業からクリエイティブ系の人材に3週間福岡でリモートワークをしてもらうための仕事場と住まいを無料で用意。主催者側にとっては福岡への移住や企業誘致のきっかけの提供、参加者側はリフレッシュだけでなく、移住先・転職先としての福岡を知るきっかけにもなりました。
日本航空株式会社(JAL)
パイロットや客室乗務員など一部の職種を除き、働き方改革の一環として2017年から7〜8月中に最大5日間のワーケーションが認められるようになりました。この5日間は出勤日としてみなされます。その利用者は年々増加しているとのこと。有給休暇取得率の改善や生産性の向上など、従業員側と企業側の双方にポジティブな効果があると期待されています。

ワーケーションについてまとめ

働き方改革の一環として、注目されているワーケーション。今回ご紹介したように、うまく導入すれば従業員側と企業側の双方にメリットのある働き方です。

2019年4月より施行された年次有給休暇取得の義務化により、規模や業種にかかわらず、これからもたくさんの企業が導入することが予想されます。

新たな取り組みとして、是非実施を検討してみてくださいね

HOP!ナビとは

転職やキャリアに関わるコンテンツを通じ、「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働けるようにサポートしているメディアです。

不安のない転職活動や理想の転職先探しに役立ててもらうため、転職者や人材業界関係者へのインタビュー調査はもちろん、厚生労働省などの公的データに基づいたリアルで正しい情報を発信し続けています。

★転職サイト・転職エージェントを徹底比較★取り扱い一覧

最後に「どの人材紹介会社に登録すればいいのかわからない」という方のために、各転職サイトや転職エージェントの特徴やポイントをご紹介します。

転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴が異なります。あなたにふさわしい会社を選んで、後悔しない転職をしましょう。

転職がはじめての人

マイナビエージェント
マイナビエージェント
  • 転職のサポート期間が無期限!
  • 20代・第二新卒の転職に強い
  • マイナビ独占求人も多数あり
  • 書類応募、面接日程の調整や条件交渉もマイナビエージェントが代行

公式サイトはこちら

常時1万件以上の豊富な求人数

リクナビNEXT
  • 新着・更新求人が毎週1000件以上
  • レジュメ登録するとスカウトが届く
  • 独自のグッドポイント診断で自己分析ができる
  • まずは求人情報を見たい人におすすめ
  • 転職者の8割が登録
    (マクロミル調査2016年1月)

公式サイトはこちら

全年代を得意

リクルートエージェント
  • 転職支援実績No.1!
    (2019年度実績 厚生労働省調査)
  • 業界大手なので企業とのパイプが太い
  • 非公開求人数も含めて約60万件
    (2023年4月時点)
  • 満足度97%の面接力向上セミナー(2018年リクルートエージェントセミナー満足度調査)

公式サイトはこちら

顧客満足度を重視

doda
  • 転職者満足度No.1
    (電通バズリサーチ調査)
  • 日本最大級の求人数
  • 大手・外資・ベンチャーなど求人の種類が豊富
  • 人事担当者、現場の責任者との強い関係性

公式サイトはこちら

フリーターから正社員へ

ハタラクティブ
  • 20代・第二新卒など若年層に特化
  • 離職中・職歴なしでもOK
  • 就活アドバイザーがマンツーマンで対応
  • 豊富なサービスはすべて無料!
  • 学歴や職務経験など、キャリアに自信がもてないという方向け

公式サイトはこちら

ハイキャリア層(年収600万円以上)

JACリクルートメント
  • 外資系企業や海外進出企業に強い
  • 業界・職種に精通した約800名のコンサルタントがサポート
  • 国内大手、外資系、海外進出企業の厳選求人多数
  • キャリアやスキルを把握し企業に採用提案!求人を創出

公式サイトはこちら

HOP!ナビ
HOP!ナビ-関わるヒトすべてをポジティブに-
さまざまな業界で「今の仕事に悩む人」がより自分らしく働くためのサポートをするメディアです。
詳しくはこちら

掲載サイト一覧
PARTNERS LISTS

人気転職サイト