「転職賃金相場」を見れば年収の適正値がわかる?2019年版の調査概要と活用方法を解説

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「自分の年収は平均より低いのかもしれない…」
このような疑問をもったことがある方は少なくないのではないでしょうか。

職種ごとの年収相場をまとめた「転職賃金相場2019」はそのような悩みを抱える人に、自分の年収が適性なのかを判断する基準を与えてくれます。

この記事では転職賃金相場2019に書かれている内容や活用方法について解説していきます。

1.転職賃金相場とは

「転職賃金相場」とは主要な職種における正社員の募集時の年収相場をまとめた資料で、2017年から2019年の3回にわたって人材サービス産業協議会(JHR)が調査・リリースをしています。

年収相場は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、東海(愛知・岐阜・三重)、近畿(大阪・京都・兵庫)エリアを対象に、中途採用の求人情報をもとに集計されました。

また調査された職種は全20職種あり、人手不足などで「労働市場において注目度が高い職種」と、「各社に共通してみられる件数が多い職種」の2種類に分かれます。
具体的な対象職種については以下をご覧ください。

【労働市場において注目度が高い職種】

  • 地方企業の管理職
  • 物流ドライバー
  • 介護職
  • データサイエンティスト
  • RPA関連職種
  • 製造業の現場管理系職種

【各社に共通してみられる件数が多い職種】

  • 経理財務
  • 人事
  • 法務
  • 経営企画
  • IT
  • エンジニア
  • 法人営業
  • 施工管理

2.転職賃金相場2019に記載されている内容と活用方法

転職賃金相場2019には各職種ごとに、「求人募集時の年収相場」と「年収層ごとの定性情報」の2つの結果が記載されています。それぞれ、内容の詳細と活用方法についてご紹介していきます。

求人募集時の年収相場

求人募集時の年収相場は、2019年4~8月の5ヵ月間で募集された1,000~100,000件の求人から最低年収額と最高年収額の相場を知ることができます。

転職賃金相場の年収相場の例

調査の方法には工夫が凝らされており、最高年収は「最高年収上位15%値の範囲」のデータが抽出されています。

最高年収上位15%を表す図

企業が特殊な人材を獲得する場合、通常募集している年収額よりも大幅に高い額面で募集をすることがあります。外資系企業が日本に進出する際に支店のトップを募集するケースなどが上記に当たります。

こうした特殊なデータも含めると労働市場の相場と異なる結果になってしまうため、あえて上位15%値をもとに相場を算出しているのです。

年収層ごとの定性情報

年収層ごとの定性情報では実際に転職をした人の特徴をもとに、年収層ごとの職務内容や必要な経験、スキル、特徴がまとめられています。

年収400万円以下は未経験で転職をした人が多い、年収600万円以上は40~50代が多いなどがその例です。

転職賃金相場の年収層ごとの定性情報

年収層ごとの定性情報は、求人情報ではなく転職が決定した人の情報をもとにしているため、職務内容と対応する年収についてよりリアルにイメージすることができるのです。

転職賃金相場2019の活用方法

転職賃金相場2019は主に以下の2つの活用方法があります。

  • 転職時の企業選びの軸にする
  • キャリアの目標の参考にする

転職時の企業選びの軸にする

「できるだけ年収が高い企業に転職したい」誰もがそう思うのではないでしょうか。

職種ごとの年収の相場を知っていないと、提示された年収が低い場合に適性な年収であることがわからず損をしてしまう可能性があります。

逆に年収が相場よりも高すぎる場合も、厳しいノルマがあるなど特別な理由があるケースを見抜くことができません。

転職しようとする職種において、自分のスキルを加味した適性年収を知っておくことは、転職後のミスマッチを減らすうえで非常に重要であるといえます。

キャリアの目標の参考にする

転職賃金相場は転職のときだけではなく、今後のキャリア目標を定める際や、現状の自分の立ち位置を確認する際にも役立てることができます。

例えば「●歳で●●万円の年収がほしい」という目標を定めた時に、年収相場を知っていないと「どの職種でどのくらいのスキルを持っている必要があるのか」を見極められませんよね。

場合によっては、新たな能力を開発するために、資格取得や転職などの手段を取る必要があるかもしれません。

転職賃金相場はそうした今後の働き方を決めるコンパスとしての役割も果たしてくれるのです。

3.まとめ

転職賃金相場2019には、主要な20職種の年収相場が掲載されています。
転職したい人はもちろん、キャリアについて考える社会人や学生にとっても役立つ資料になるでしょう。

充実したキャリアを形成するためにも、ぜひ一度ご覧ください。

転職賃金相場2019の全文ダウンロードはこちら

4.【コラム】地域による年収差はなくなってきている?

「転職賃金相場2019」を発表した人材サービス産業協議会に話を伺ったところ、2019年の調査で「首都圏以外にある企業で年収の底上げがみられる」ということがわかったそうです。

地方企業の採用に対する考え方が変わってきており、2019年の調査では最低額・最高額ともに首都圏と変わらない年収で転職する求職者が増えています。

物流ドライバーや介護職など比較的賃金が低いとされていた業種では、首都圏よりも高額な年収の求人が出ている場合もあるようです。

地方で働きたいと考えている方は、自分の希望する職種の求人の年収を都会と地方で比較してみることをおすすめします。

また転職賃金相場のレポートを継続して見てみることで、こうした労働市場の流れも追うことができます。興味がある方は2017年・2018年版も見てみるとよいでしょう。

※記事内の画像はすべて転職賃金相場2019より引用しています。

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