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転職エージェントに見捨てられる理由|元アドバイザーが対処法も解説

転職エージェントに見捨てられる

「転職エージェントが良い求人を紹介してくれない。もしかして見捨てられてる?」
「担当者から連絡が全然来ない。見捨てられると今後の転職活動が不安…」

転職エージェントに見捨てられるのには理由があります。中には、上手な立ち回りを知ることで転職活動の状況が改善するパターンもあるでしょう。

この記事では転職エージェントの元キャリアアドバイザーが、転職エージェントに見捨てられる原因やおすすめの対処法、独自に集めた求職者の体験談を紹介します。

※当サイトは口コミの一部を掲載しています。

1.転職エージェントに見捨てられた?2つの判断基準

求職者が「転職エージェントに見捨てられた」と感じてしまうきっかけはさまざまです。

そこでまずは、見捨てられたかどうかのおもな判断基準を解説します。

当編集部が求職者15人から体験談を独自に募集したところ、見捨てられたと感じたきっかけとして以下2つの状況に意見が集中しました。

  • 担当者から連絡が来ない
  • 良い求人を紹介してくれない

体験談と併せて、詳しく見ていきましょう。似たような状況にいる方も多いのではないでしょうか。

1-1.担当者から連絡が来ない

見捨てられたと感じたきっかけとして多かったのは「転職エージェントの担当者から連絡が来なくなった」という意見です。

大きく2つのパターンがあります。

1.転職エージェントに登録後、面談や求人への応募をしてから連絡が来なくなる

転職エージェントの紹介で、自分の希望ではない会社を仕方なく受けたこともありました。エージェントの話を聞き、自分なりに対策をし、面接に臨みました。
「終わったら連絡をください」と言っていたのに、終わった後は音信不通。面接の結果も不合格でしたが、こんなに見切りをつけるのが早いのかと驚き、エージェントは信用ができないなと思いました。(37歳 男性)

担当者との面談で「希望職種は一択で探している」と話したところ、出された求人はどれも業界人なら自分で調べればすぐ出てくる企業3社のみでした。「他に求人があれば連絡をください」と依頼しましたが、面談後に連絡が来なくなりました
2ヶ月くらいしてから現在の活動状況の確認メールが名前も知らない方から送られてきたので退会希望で返信しました。(24歳 女性)

2.転職エージェントに登録後、面談を受ける前から紹介できる求人がないと言われ、連絡が来なくなった

転職エージェント登録後に初回カウンセリングを申し込んだものの、「紹介できる仕事はありません」と告げられました。会員登録したのに親身になってのアドバイスやサポートは受けられなかったため、見捨てられたと強く不安に感じました。
他のエージェントにも申し込みましたが、断られることはなかったのでとても印象に残っています。一度でいいので実際に会って話をしたかったです。(24歳 女性)

全ての方がこうした対応を受けているわけではありませんが、理由もなしに連絡が来なくなると「見捨てられた」と感じてしまいますよね。

転職エージェントの担当者はできる限りサポートをしたいと考えているものの、実はさまざまな理由により、連絡できなくなることがあります。

この後「転職エージェントに見捨てられる5つの理由」で詳しく解説するので、ぜひ読み進めてみてください。

1-2.良い求人を紹介してくれない

「転職エージェントが良い求人を紹介してくれないので、見捨てられたと感じた」という意見も多く寄せられました。

次のように、転職エージェントに登録したのに希望の求人をなかなか紹介してもらえないケースがあります。

1回目の面談時には、アドバイザーがこちらの話を聞きつつも希望条件で探してくれていました。しかし2回目の面談時にアドバイザーの態度が一変しました。
今この職種は無理だからとか、ここには応募した方がいいとか、一方的に言われました。こちらの希望はどうでもいいのかな?と不安になると同時に見捨てられたと感じました。(23歳 男性)

何件も応募したが書類選考で落ちる日々が続き、「職種を変えるか、勤務地を遠くにしないと無理」と連絡が来ました。その後、希望していない求人案内がたくさん届くようになりました。
「妥協しなきゃ転職できませんよ」と言われたこともあり、気分が沈む日々でした。その後連絡も来なくなり、私には仕事がないんだ…と思うようになりました。(34歳 女性)

最初は担当者にとてもやる気があり、いろいろな求人を紹介してくれましたし、職務経歴書を積極的に添削してくれたので安心しておりました。
しかし履歴書が思ったよりも通らなかったせいか、急にアドバイスをしてくれなくなりました。できるだけ早く転職したいと伝えたとたん、誰でも通りそうな企業の求人ばかり紹介されました。(26歳 男性)

最初はよかったのに希望と異なる紹介求人が増えてきたパターンが多いですが、最初から合わない求人しか紹介してもらえなかったという方もいます。

一体なぜ、アドバイザーは良い求人を紹介してくれないのでしょうか。

理由はいくつか考えられます。当てはまるものがあるか、次の章で詳しく見ていきましょう。

2.転職エージェントに見捨てられる5つの理由

転職エージェントに「見捨てられる」ような状況に陥る理由には、おもに次の5つが挙げられます。

  • 転職意欲が低い求職者だと思われた
  • 希望条件が狭すぎる・高望みしすぎている
  • 年齢が高くスキルや経験は少ない
  • 企業面接で不採用が続いている
  • 希望勤務地が地方

求人紹介や企業とのやり取り代行など、転職活動をサポートしてくれる転職エージェント。期待して登録した方も多いでしょう。

それぞれ詳しく解説していきます。自身の状況を振り返りながらお読みください。

2-1.転職意欲が低い求職者だと思われた

転職エージェントに「見捨てられた」と感じたら、担当キャリアアドバイザーに転職意欲が低い求職者だと思われているのかもしれません。

実は転職エージェントによっては、担当者1人で同時に100人以上もの求職者をサポートしていることがあります。

また「求職者を内定に導いた人数」によって、アドバイザー自身の評価を決定している転職エージェントもあります。

それらの理由から、転職意欲が高いとみなされた方が手厚いサポートを受けられる傾向にあるのです。

特にあなたが次のような行動を取ると、転職意欲が低いと担当者に判断される可能性があります。

  • メールへの返信が遅い、電話連絡に折り返さない
  • 転職希望時期が半年以上先
  • 履歴書や職務経歴書の添削、面接対策をしても改善されない

例えば「転職時期が半年以上先」の場合、「転職時期が近づいたら連絡をしよう」と考えるキャリアアドバイザーもいます。

2-2.希望条件が狭すぎる・高望みしすぎている

転職の優先順位に悩む女性

「見捨てられる」理由の2つ目は、あなたの転職での希望条件が狭すぎる・高望みしすぎているケースです。

経験やスキルとあまりにもかけ離れた条件を設定すると、担当キャリアアドバイザーに「紹介できる求人がない」と思われてしまうからです。

この場合、良い求人を紹介されないなど「見捨てられた」状態になってしまう可能性が高まります。

転職エージェントのキャリアアドバイザーは転職のプロ。求人を出している企業の募集要項をよく把握しています。

そのため優秀な担当者は求職者と話して希望条件を広げる手伝いをしますが、できない場合はお手上げ状態になってしまうのです。

例えば希望条件が狭すぎる・高望みしすぎているパターンには、次のようなものがあります。

  • 希望条件が狭すぎる
    希望の仕事内容・勤務地・働き方などが限定されているパターンです。
    専門職など求人がそもそも少ない職種の方が「地方でフルリモート勤務のみ可能」とするなど、条件を掛け合わせるとさらに求人が絞られてしまいます。
  • 高望みしすぎている
    希望の年収が高すぎる、未経験者採用の少ない職種に実務経験なしで転職を希望するなどのパターンです。
    中途採用での年収は現状維持か若干下がることもあり、希望年収を上げることで、紹介できる求人がなくなる可能性があります。

特に年収が減る傾向にあるのが、キャリアチェンジをする場合です。

また未経験採用の少ない職種には、広報・PRやマーケティング、商品開発、経営企画などがあります。

2-3.年齢が高くスキルや経験は少ない

年齢が高い転職

年齢が高い一方でスキルや経験は少ない場合、条件に合う求人がなく「見捨てられた」と感じる状況に陥る可能性があります。

なぜなら、次のように、求職者の年齢に応じた経験やスキルを求める企業が多いからです。

  • 30代以上
    チームを主導するリーダーとしての経験が求められるようになり、未経験でチャレンジできる求人が減ってきます。
  • 40代~50代
    管理職経験や専門分野の知識・スキルが豊富な人材を求める企業が多い傾向にあります。

ここでミスマッチが起きると、担当キャリアアドバイザーとしては支援したくても「求人が見つかり次第連絡します」という対応しかできないのです。

とはいえ、年齢は自分ではどうしようもないことでもあります。記事後半で紹介する対処法をぜひご覧ください。

2-4.企業面接で不採用が続いている

企業の面接で不採用が続いた場合、担当者からの連絡が途絶えてしまう可能性があります。例えば次のケースです。

  • 求職者自身が選考や内定を連続で辞退する
  • 不採用の理由がなかなか改善しない

もちろん面接や内定辞退は珍しくありませんが、あまりに何度も続くとビジネスマナーを疑われかねません。

1社しか応募していないのに辞退するとまた一からやり直しになるので、担当者が徒労感を覚えてしまうこともあります。

不採用については一概にはいえませんが、どうしても理由がわからない場合、いくつか考えられるポイントを挙げます。

  • 笑顔で元気に話せていない
  • 声が小さく自信がないようにみえる
  • 話し方に癖がある

これらを改善できるかは本人次第です。

このような状況が続くと他にサポートを必要とする求職者が優先され、連絡や求人紹介が途絶える可能性があるのです。

2-5.希望勤務地が地方

希望の勤務地が首都圏や関西の大都市以外の地方の場合、保有求人がほとんどないケースがあります。

そもそも地方勤務の求人がないので、担当キャリアアドバイザーの連絡が途絶えて「見捨てられる」状態になるのです。

通勤時間や希望の条件が緩和されない限り、メールの自動送信のみで求人紹介を済ませてしまう担当者もいます。

3.転職エージェントに見捨てられたときの一番の対処法

一度「見捨てられた」状態になってしまったら、別の転職エージェントを利用するのが一番の対処法です。

今の担当者の対応を変えるには、よほど希望条件を緩和するか、転職の方向転換をしない限り難しいからです。

実際、体験談を寄せてくれた15人のうち6割強が、対処法として別の転職エージェントを利用していました。

別の転職エージェントや転職サイトを利用するメリットには、次のようなものがあります。

  • 今までの担当者と相性を比較できる
  • 新たな求人を紹介してもらえる可能性がある

転職エージェントは、特に担当キャリアアドバイザーとの相性が重要です。

自分に親身になってくれているかどうかは、他エージェントを利用して比較することができます。

また、担当者の変更を申し出るのも手です。しかし希望に合った求人がない場合、別の担当者になっても状況は変わらないかもしれません。

自分に合った別の転職エージェントを探して登録する方が、親身にサポートしてもらえる可能性は上がるでしょう。

4.転職エージェントに見捨てられるのを防ぐポイント3つ

「別の転職エージェントを利用しても、また見捨てられるかも…」と心配な方のために、見捨てられるのを防ぐポイントを3つお伝えします。

  • 転職意欲の高さをみせる
  • 転職先の希望条件を見直してみる
  • 紹介求人が希望に合わないと本音で伝える

「今からでも挽回したい」と考えている方の参考にもなるでしょう。より良い転職活動の実現に役立ててください。

4-1.転職意欲の高さをみせる

転職意欲の高い男性

他の求職者よりも優先してサポートしてもらうには、転職意欲の高さを示すことが重要です。

転職エージェントのキャリアアドバイザーは、転職意欲が低い求職者のサポートを後回しにしがちです。

転職意欲の高さを示すには、例えば次の方法があります。

  • 転職の希望時期を3ヶ月以内と伝える
  • 求人をもっと紹介してほしいと希望する
  • 電話やメール連絡への返信を早くする
  • 選考がなくても状況報告を小まめにする
  • Web履歴書や職務経歴書の内容を充実させる

特に40代以上で経験が少ないと応募できる求人が限られるとお伝えしましたが、長期戦で臨む意欲をみせられると担当者の頭に残りやすいです。

希望の求人が出たときに、すぐに連絡をもらえる可能性が高まるでしょう。

転職エージェントのシステムによっては、マイページを開いて求人を見るだけでも既読マークがつき、転職意欲のバロメーターにされる場合があります

転職活動に積極的な姿勢を見せることも大切です。

4-2.転職先の希望条件を見直してみる

業界や仕事内容、年収などすべての希望をかなえるのは難しく、転職先の条件に優先順位を決めることが大切です。

例えば次の希望をもっている場合、どれが一番かなえたい条件か考えてみてください。

  • 業界
  • 仕事内容
  • 勤務地
  • 年収
  • 残業時間など働き方
  • 福利厚生

優先順位を決めて応募できる求人の幅を広げると、担当者に「見捨てられる」ことなく、熱心にサポートしてもらえる可能性が高まるでしょう。

条件に合わなくても、応募してみたら社風と相性が良かった、仕事に興味が出たなど新しい発見ができる場合もあります。

4-3.紹介求人が希望に合わないと本音で伝える

希望に合わない求人を断る求職者

希望に合った求人を紹介してもらえない方は、合わない点を本音で伝えるのも一つの手です。

なぜなら担当者があなたの希望を把握しきれておらず、ずれた求人が紹介されている可能性があるからです。

そのまま何も言わずにいても、何も変わりませんよね。

あなたからアプローチをすることで担当者との相互理解が進み、「見捨てられた」と感じている状態から挽回できるかもしれません。

5.見捨てない転職エージェントはある?おすすめ5社を紹介

担当者に「見捨てられた」と感じた人には、別の転職エージェントへの登録がおすすめです。

そこで最後に、当編集部おすすめの転職エージェントを5社紹介します。

▼幅広い業界・職種の方におすすめ

  • リクルートエージェント
  • doda
  • パソナキャリア

▼第二新卒や社会人経験の少ない方におすすめ

  • ウズキャリ

▼自分で転職活動を進めたい方におすすめ

  • リクナビNEXT

転職エージェントや転職サイトは星の数ほどあります。きっとあなたを見捨てずに、内定まで導いてくれるサービスが見つかるはずです。

5-1.リクルートエージェント

リクルートエージェントは、約21万件と業界最大級の求人数を誇る転職エージェントです。(2020年11月20日時点)

大手企業から中小企業まで、幅広く求人を保有しています。

求職者のサポート実績が豊富で、会社全体でキャリアアドバイザーの育成に力を入れています。

希望条件が定まっていない方や転職がはじめての方に、まず登録してほしい転職エージェントの一つです。

公開求人に限り事前に検索できるため、事前に希望業界や職種の求人数をチェックしてみるのもよいでしょう。

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5-2.doda

dodaは約10万件の求人数を誇る大手転職エージェントで、幅広い年代や職種に対応しています。(2020年11月20日時点)

利用者の満足度を計測しながらサポートの質向上に取り組んでおり、親身な対応が期待できます。

自分で転職活動を進められる求人サイトとしての機能もあるのが特徴です。

まずは公開求人を検索し、興味のある求人がありそうなら転職エージェントに登録するという使い方もできます。

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5-3.パソナキャリア

パソナキャリア ロゴ

パソナキャリアは、5万件を超える求人を保有する転職エージェントです。(2020年11月20日時点)

「利より信」を理念に掲げ、求職者に寄り添う親身なサポートを提供しています。

公式サイトでは各キャリアアドバイザーの強みや人となりなどの情報を公開しています。

どのような方がいるのか事前にわかりますし、登録後に自分の担当者について調べることもできます。

親身になって相談に乗ってほしい方におすすめです。

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5-4.ウズキャリ

ウズキャリは第二新卒や既卒者、フリーターなど、経験の少ない方のサポートに強い転職エージェントです。

キャリアアドバイザーは元フリーターや既卒、第二新卒のメンバーで構成されています。

キャリアカウンセリングに力を入れており、1人当たり平均20時間かけてサポートしています。

特に、内定率よりも入社後の定着率や転職者の納得感を重視しているのが特徴です。

親身なアドバイスがほしい方や、経験が少なくても長く働ける会社に転職したい方におすすめです。

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5-5.リクナビNEXT

最後に転職サイトのリクナビNEXTを紹介します。

リクナビNEXTは求人検索機能がメインのサービスで、登録しても担当者は付きません。

そのため求人探しから企業への応募、面接、内定後の条件交渉まで、自分のペースで転職活動を進められます。

サイト上に掲載されている求人数は約4万5千件(2020年11月20日時点)で、業界・職種も幅広いです。

中長期での転職を考えている方や、幅広く求人を見たい方も、まずリクナビNEXTで求人を検索するとよいでしょう。

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