看護師の企業求人の探し方、人気転職先の難易度・業務内容・年収を比較

看護師の企業の転職先
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企業の看護師求人はどこにあるの?

企業の看護師求人の探し方は?

病院の採用との違いは?

夜勤がない企業の看護師求人は、希望者が増えていますが、求人数が少ないため競争率が高く、医療機関への転職ほど簡単ではありません。一方でそんな難関をくぐり抜けて、企業への転職を果たした看護師もいます。

この記事では、キャリアドバイザーや採用担当者、転職した看護師に聞いた、看護師の企業への転職市場の状況や職種別の転職難易度・仕事内容や給料から転職のメリット・デメリットを紹介します。

おすすめの看護師転職サイト3選
順位 転職サイト名 総合満足度
1 看護roo!
4.66
2 看護のお仕事
看護のお仕事
4.40
3 マイナビ看護師
マイナビ看護師
4.36

企業の看護師求人の探し方

企業が出す看護師の求人は、数が少ないことから非常に倍率が高くなっています。そのうえ、企業側が求職者に求めるレベルも高いので、看護師から企業に転職するのは非常に難しいといえます。

厚生労働省「平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」表2 就業場所別にみた就業保健師等(実人員・常勤換算数)によると、看護師が事業所や企業に勤めている割合は2018年で0.7%となっています。

では、希少な企業の看護師求人はどうやって探せばいいのでしょうか?企業の看護師求人を探す方法は、5つあります。

医療機関の看護師求人の探し方との違いは、一般の転職サイトでも求人を多く取り扱っている点です。

企業の看護師求人を探す5つの方法

  • 看護師転職サイト
  • 一般の転職サイト
  • 求人サイト
  • ハローワーク
  • 友人知人先輩などの紹介

ここからは、それぞれの求人の探し方別に、扱っている求人やサポートの特徴などを比較していきます。

取り扱っている求人やサポートの比較

求人の探し方別に、求人数・種類、転職サポートを「◎」「〇」「△」「x」の4つで評価し、求人やサポー内容の特徴を一覧表にまとめました。

探し方 求人数・種類 サポート 求人やサポートの特徴
友人・知人・先輩の紹介
  • 応募先は限られるが質の良い情報が得られる
  • 職場環境や実態が分かる
  • 採用確率が上がる可能性がある
  • サポート内容は紹介者により違う
看護師転職サイト
  • 看護師に特化した企業求人が多い
  • 非公開求人がある
  • 転職活動全般の転職サポートがある
  • 企業への転職ノウハウを持っている
一般の転職サイト
  • 医療職の企業求人が多い
  • 非公開求人がある
  • 転職活動全般の転職サポートがある
  • 企業への転職ノウハウを持っている
求人サイト x
  • 看護師の企業求人の種類が少ない
  • 転職サポートがない
  • 自力で応募が必要
ハローワーク x
  • 企業の看護師求人は少ない
  • 連絡などの転職サポートはある
  • 企業への転職ノウハウはない

友人・知人・先輩の紹介は効果的

紹介者により違いがありますが、企業とのつながりがある「友人・知人・先輩の紹介」は、応募先によっては採用確率が高くなる可能性があります。

すでに企業で働いている友人・知人・先輩がいる場合は、その方を頼ってみるとよいでしょう。

人脈がなければ転職サイトを利用

企業で働いている友人・知人・先輩がいない場合は、看護師転職サイトと一般の転職サイトの利用をおすすめします。

先ほど紹介した比較表からも分かるように、看護師転職サイトや一般の転職サイトは、取り扱っている求人数・種類やサポート内容が最も充実しています。

また、一般には公開されない企業の求人も保有しているので、条件がいい求人や希少求人の情報を得ることもできます。

難易度が高い企業への転職は、その企業や職種に合った転職ノウハウが必要です。

その点、看護師転職サイトや一般の転職サイトは、応募先に合わせた履歴書の書きかたの指導や添削、面接のサポートもあり、選考通過率を上げるノウハウも持っているため、企業への転職に必要なサポートが受けられます。

企業への転職を迷っている方や職種を決めかねている方は、キャリア相談もできます。

企業の看護師求人探しにおすすめの転職サイト

転職サイトによって、取り扱っている求人やサポート内容には違いがあります。企業への転職を成功させるためには、転職先に合った転職サイトを選ぶことが重要です。

では、企業の看護師求人を多く取り扱っている看護師転職サイト6社と一般の転職サイト3社の求人の種類や特徴について詳しく紹介していきます。

看護師転職サイト2~3社、一般転職サイト1~2社に登録しておくと多くの求人情報を集めることができ、アドバイスも受けられます。

看護roo!

看護roo!
総合満足度
4.66
求人の質・量
4.8
サポート力
4.5
電話・メール対応
4.7
  • 初めて転職する人でも徹底的にサポート
  • 高給与・好条件求人が多い
  • 1人のキャリアアドバイザーが看護師と転職先の双方を担当する一気通貫制
  • 事業所は大都市の4拠点

看護roo!の詳細を見る

「看護roo!(カンゴルー)」は、関西、東海、関東など都市部の求人をメインに取り扱っている看護師転職サイトです。

看護師の医療機関や施設への転職では、転職後の満足度が最も高く、紹介する求人の質、キャリアアドバイザーの質ともに高く評価されており、必ず登録をおすすめする転職サイトの一つです。

企業の看護師求人は、大手法人や企業経営の医療機関や施設の看護師求人、保育園求人は扱っているものの、企業看護師や医療機器メーカー、健康相談室等の求人は公開求人の中にはほとんどありませんでした。

ただし、都市部の求人をメインに扱っているため、非公開求人として保有している場合もあるので気になる方は、登録してキャリアアドバイザーに相談してみましょう。

看護roo!の企業求人例

大手法人や企業経営の医療機関や施設の看護師、保育園看護師

マイナビ看護師

マイナビ看護師
総合満足度
4.36
求人の質・量
4.5
サポート力
4.0
電話・メール対応
4.6
  • 転職後の定着率が高い
  • キャリアコンサルタントの能力が高い
  • 治験や企業など医療機関以外の求人も多い

マイナビ看護師の詳細を見る

「マイナビ看護師」は、職場の定着率にこだわって紹介求人を厳選している看護師転職サイトで、一人一人に合わせた求人の紹介に定評があります。「休日相談会」「出張相談会」など対面でじっくり相談することもできます。

「コンサルタントの情報力・知識量」がどのサイトよりも優れているとの評価も多く、職員の定着率や残業時間などの情報まで伝えてくれるからこそ、失敗しない転職ができます。

マイナビ看護師は、人材紹介会社大手のマイナビグループならではの企業とのパイプがあり、看護師の資格を活かせる一般企業の求人を多く取り扱っています。

また、他社で募集していない企業の求人も扱っている場合があり、人気企業への転職を希望しているなら、登録しておくべき看護師転職サイトといえます。

マイナビエージェントとの違いは、看護師が企業に転職する際のサポート経験が多く、看護師としての今までの経験や今後の希望に合わせて、適切な企業看護師の求人を提案してくれる点です。

マイナビ看護師の企業求人例

産業看護師・産業保健師、治験、コールセンター、健康相談室、医療機器メーカー、クリニカルスペシャリスト、大手美容クリニック、医療脱毛求人

医療ワーカー

医療ワーカー
総合満足度
3.8
求人の質・量
3.8
サポート力
3.8
電話・メール対応
3.5
  • 保有求人の3割が非公開求人
  • 短期間・高収入の応援看護師の求人あり
  • 4年連続看護師支持率1位(楽天リサーチ調べ)

医療ワーカーの詳細を見る

「医療ワーカー」は、非公開求人数を公開している数少ない看護師転職サイトの一つです。求人が見つかるまで親身に相談に乗ってくれるという評価があります。

企業やその他の公開求人数は2,001件、非公開求人数は840件あり、企業のみに絞っても公開求人数は307件、非公開求人数は129件あります。

求人には、施設の事務処理や利用者様からの通報による応対、自治体等への連絡業務、利用者様からの生活相談業務等といった他ではあまり見かけない仕事もあり、看護師の経験を活かして医療機関以外で働きたいが、産業看護師はちょっと敷居が高いという方にもおすすめです。

一方で、大学病院や基幹病院で5年以上の病棟経験、がん患者看護経験があって初めて応募できる求人や契約社員の求人もあり、様々な職場・雇用形態の求人を取り扱っています。

最近注目されているナースエデュケーターや専門学校の教員なども他の転職サイトよりも求人数が多いので、看護師教育に興味がある方は利用を検討してみてください。

医療ワーカーの企業求人例

専門学校の教員、ナースエデュケーター、治験コーディネーター、治験業務の支援、企業の社員のメンタルヘルスケア・健康管理、短期大学の教員、美容系医療機器のデモンストレーションやトレーニング業務、大手企業や法人のこども園・保育園、介護施設

ナースではたらこ

ナースではたらこ
総合満足度
4.26
求人の質・量
4.3
サポート力
4.2
電話・メール対応
4.3
  • 登録者との対面面接を大事にしている
  • 看護師の給料アップを応援してくれる
  • ブランク看護師の復職支援を強化している
  • 2年連続顧客満足度第1位(楽天リサーチ調べ)

ナースではたらこの詳細を見る

「ナースではたらこ」は、働きたい医療機関を「逆指名」できる看護師転職サイトで、募集がなくても担当コンサルタントが直接求人状況を確認してくれる独自のサービスがあります。

転職サイト利用時の相談も「あんしんサポート窓口」で幅広く対応しています。

企業の看護師求人は、コールセンターや健康損談業務が多く、医療機器メーカーや治験の求人も取り扱っています。珍しいところでは、緊急対応をするコールセンターの求人などもあります。

ナースではたらこの企業求人例

会員制メディカルサロンの相談業務、コールセンター、健康相談、健康指導の事業、治験、医療用製品の製造・販売会社

スーパーナース

スーパーナース
総合満足度
3.4
求人の質・量
3.3
サポート力
3.5
電話・メール対応
3.5
  • 求人全体の60%以上が非公開
  • プライベート看護の求人がある
  • 介護施設の求人が多い

スーパーナースの詳細を見る

「スーパーナース」は、地域包括支援センターの求人を多く取り扱っています。

地域包括支援センターでの主な業務は、「地域の高齢者の健康管理及び相談業務」「地域住民の健康増進及び介護予防に関する普及活動」「予防ケアプランの作成」などです。今後、ますます注目される地域医療や介護予防に興味がある方は登録を検討してみてくださいね。

また、エムスリーなど大手医療系企業での保健師業務や、コンサルティング企業での産業保健師業務の求人も取り扱っています。

スーパーナースの企業求人例

会員制メディカルサロンの相談業務、コールセンター、健康相談、健康指導の事業、治験、医療用製品の製造・販売会社

ナース人材バンク

ナース人材バンク
総合満足度
4.2
求人の質・量
4.3
サポート力
4.0
電話・メール対応
4.0
  • 求人数が多く全国各地の求人を取り扱っている
  • 都道府県の専任スタッフがいるので地域情報に詳しい
  • 好条件、高給与求人が多い

ナース人材バンクの詳細を見る

「ナース人材バンク」は、老舗の看護師転職サイトで全国に対応しています。各都道府県ごとの地域専任のキャリアアドバイザーがいて、各地域の医療機関と看護師募集状況をよく知っているからこそ、素早く最適な求人紹介ができる点が評価されています。WEB上病院見学なども取り入れています。

大手企業の産業看護師求人は取り扱い歴があり、求人の募集状況は確認してくれますし、募集がない場合は、同じ様な条件の求人を紹介してくれます。

ただし、産業保健師は取り扱いがあるものの、産業看護師はごく少数で、全体的に企業の看護師求人は少ないといえます。

ナース人材バンクの企業求人

大手企業の産業保健師・産業看護師(少数)

一般の転職サイト:リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントの詳細を見る

「リクルートエージェント」は、リクルートキャリアが運営する一般の転職サイトです。

保有求人数は公開・非公開を合わせて20万件以上(2020年12月時点)あり、企業の選考対策ノウハウが蓄積しており、紹介実績も多いです。

紹介実績が多い理由は、キャリアコンサルタントの育成制度が充実しているため、担当者による質のばらつきが少ないためです。

強みを生かして即戦力である事をアピールするなど、転職ノウハウが必要な看護師の企業への転職には欠かせない転職サイトといえます。大手企業や系列企業、上場企業の看護師求人も取り扱っています。

リクルートエージェントの企業求人例

産業保健師、医療機器メーカー、臨床開発モニター、治験コーディネーター

一般の転職サイト:doda

doda

dodaの詳細を見る

「doda」は、パーソルキャリアが運営する、リクルートエージェントに次ぐ規模の一般の転職サイトです。

約9万件の求人数を保有しており、幅広い選択肢から求人を選択することができます。転職フェアを多数開催していることから企業とのつながりも深く、転職の情報収集がしやすい点が特徴です。

メインターゲットを20代に絞ってるだけあって転職サポートの手厚さは定評があり、初めての企業への転職でも安心して利用できる転職サイトといえます。大手企業や系列企業、上場企業の看護師求人も取り扱っています。

dodaの企業求人

産業保健師、医療機器メーカー、臨床開発モニター、治験コーディネーター、医療業界特化の人材紹介コンサル、医療業界特化のクラウドサービス提案、マーケティングなど

一般の転職サイト:マイナビエージェント

「マイナビエージェント」は、20代~30代の転職サポートに力を入れている一般の転職サイトです。日程の調整など事務的なやり取りも含め、最初から最後まで一人の担当者がサポートしてくれる点が特徴です。

企業の看護師求人はリクルートエージェントやdodaと比較すると若干少なめですが、大手企業や系列企業、上場企業の看護師求人も取り扱っています。

他ではあまり取り扱いがないケアコーディネーターの業務は、病院や施設への介護おむつの課題解決の提案や介護用品の紹介で、セミナーや勉強会も実施しています。ケアコーディネーターに興味がある方は登録を検討してみてくださいね。

マイナビエージェントの企業求人例

産業保健師、産業看護師、医療機器メーカー、治験コーディネーター、ケアコーディネーター、健康相談など

企業で働く看護師の業務内容と難易度

企業で働く看護師の求人はいろいろありますが、職場や職種によって転職難易度にどんな違いがあるのでしょうか?

ここからは、職場や職種別の業務内容、転職難易度や採用要件など、キャリアアドバイザーへのヒアリングで得た情報や、業務内容について紹介していきます。

まず、企業で働く看護師の代表的な5つの職場の難易度を一覧表にまとめてみました。

職場 難易度
産業看護師・産業保健師
医療メーカー
医務室
治験(CRC)
コールセンター

やはり、看護師に人気がある「産業看護師・産業保健師」「医療メーカー」「医務室」の難易度が高いですね。では、産業看護師から順を追って紹介していきますね。

産業看護師

産業看護師の主な仕事内容は、オフィスや工場など、さまざまな現場で企業の従業員を対象とした健康管理・応急措置を行うことです。保健師の資格がなくてもなれる産業看護師は企業の看護師求人の中で特に人気があります。

身体的・肉体的な不調がある従業員への対応だけではなく、予防や健康の促進も重要な業務です。

中小企業では産業看護師を配置しているところが少ないため、勤務先は大手企業になることが多くなります。

産業看護師の業務内容

  • 健康診断
  • 健康相談(身体的な健康)
  • メンタルヘルス相談(精神的な健康)
  • 過重労働対策
  • 働いている最中に起きたケガや病気の対応

産業看護師に求められる業務内容は、職場によって違います。企業内診療所での診療介助、事務室でのカウンセリングや保険関係の資料整理などさまざまです。

参考までに、二つの職場の業務内容を紹介します。

【企業の健康保険組合の業務内容例】

雇用形態 契約職員
勤務時間 9:30~18:00
業務内容 企業内診療所の診療介助、職員の健康診断、メンタルヘルス相談、健康相談など

【企業保健師の業務内容例】

雇用形態 契約社員
勤務時間 9:00-17:30
業務内容 産業保健活動全般(健診事後措置、衛生委員際、産業医面談調整、面談業務、ストレスチェック、健康啓蒙活動など)

では、キャリアアドバイザーや採用担当者に聞いた、産業看護師の転職難易度と求められる能力について紹介しましょう。

産業看護師の転職難易度

難易度は高いです。

「求められる要件の高さ」というよりは、「出回っている求人の少なさ」が原因となり、自分に合った企業が見つからない・倍率が跳ね上がるケースが多いためです。

とくに大企業は応募者が多く、資格や経歴を重視して判断する傾向があるため内定獲得難易度が一層高くなります。

競争率が高いため、産業看護師の業務が未経験の場合の転職はとても難しく、正職員としてではなく、パートやアルバイトなどで経験を積む必要があります。

産業看護師の要件

  • 3~5年の実務経験
  • 産業カウンセラーや衛生管理者などの資格所持
  • 説得力ある話し方や組み立てができるロジカルシンキング力
  • 企業人の中に医療職種1人で配属されても気後れしない
  • 自分で考え試行錯誤しながら進められる推進力

上記の要件は、産業看護師のみ紹介していますが、産業保健師も同様で、産業保健師としての経験が必須の求人が多いです。必須ではない場合も、産業保健師経験者や内科経験者が有利になります。

業務では、企業の社員に保健指導を行う機会が多く、話しぶりに説得力のある事が求められます。勤務先の企業によりますが、データ分析や生活習慣病改善施策の提案・実行も依頼されるため、ロジカルシンキングや発信力を求められるケースも多いです。

産業保健師が圧倒的人気
看護師資格取得と同時に保健師資格を取得している方が多く、急性期病院での看護業務を一通り経験しキャリアチェンジしたいと考えた時に、保健師を持っていれば就職しやすく、かつもう少し楽で楽しく仕事ができると考えているようです。
学生時代の実習にも組み込まれており、「憧れの企業で働けるという」イメージができているため、産業保健師を希望する方が多いです。(大手看護師転職サイト現役キャリアアドバイザー・女性)

医療機器メーカーのクリニカルスペシャリスト

クリニカルスペシャリストとは、自社で開発した医療機器や用具を販売する営業および営業支援を行う仕事です。主に医療メーカーで活躍しています。

クリニカルスペシャリストの業務内容は、さまざまな医療機関に足を運び、医療機器などの商品提案からアフターフォローまでの一連の流れを担当します。ときには説明会や研究会の場で発表することもあります。

クリニカルスペシャリストの業務内容

  • 医療機器などの提案
  • 製品説明(説明会開催も含む)
  • 導入デモンストレーション
  • 導入立ち会い
  • アフタフォロー

では、キャリアアドバイザーや採用担当者に聞いた、クリニカルスペシャリストの転職難易度と求められる能力について紹介しましょう。

医療機器メーカーの求人は、クリニカルスペシャリスト以外にもありますが、転職難易度や求められる能力はほとんど変わりません。

クリニカルスペシャリストの転職難易度

難易度は高いです。

一般企業の総合職と同様の能力が求められるため、未経験者の転職は非常に難しいといえます。

さまざまな場所で勤務するケースが多いことから、「環境の変化を楽しめる人」「結果を出すことに執着したい人」に、クリニカルスペシャリストはおすすめです。

クリニカルスペシャリストの要件

  • 看護師・保健師としての臨床経験
  • 積極性
  • 変革力
  • 海外に営業をかける際の英語力
  • 結果への執着力

医療機器メーカーにより、求められる臨床経験は違ってきます。一般企業の方と肩を並べて対等に仕事ができる事が求められるので、積極性や変革力も必要です。

また、営業のように成果を求められるケースも少なくないため、結果への執着力も必要になります。

面接では、転職後に今までの経験や強みをどう活かせるかを伝える、自己PR力が重要です。

医務室・保健室看護師

大学の医務室や学校の保健室への転職も、企業看護師への転職といえます。主に生徒の応急措置や健康管理、相談活動、保健指導などが主な業務です。

では、キャリアアドバイザーや採用担当者に聞いた、医務室・保健室看護師の転職難易度と求められる能力について紹介しましょう。

医務室・保健室看護師の転職難易度

内定獲得難易度は意外と高めです。

これは医務室・保健室求人の絶対数が少ないことが関係しています。

医務室・保健室看護師に必要な能力

  • 医務室経験
  • 内科経験
  • 人員が少ない職場でも業務を進められる推進力
  • 周囲の理解を得ながら進められる巻き込み力
  • 生徒との雑談や相談にも対応する包容力

医務室での勤務経験があればとても有利になります。医務室はほかの職場と違い人員が少ないため、在籍しているスタッフと調和できるかどうかも重要になります。

治験コーディネーター

治験コーディネーター(CRC)とは、治験の被験者のケアやサポートを主に行う仕事です。被験者に治験内容の説明を行い、不安や体調の変化などをヒアリングし相談しながら、ストレスなく治験に参加できるようサポートします。

治験計画を理解し、検査機器の管理・スケジュール調整・医師のサポートや製薬会社との連携も担当します。

では、キャリアアドバイザーや採用担当者に聞いた、治験コーディネーターの転職難易度と求められる能力について紹介しましょう。

治験コーディネーターの転職難易度

内定獲得難易度は中程度です。

医療機器メーカーや産業看護師よりは内定を得やすいです。

「多くの人との連携が得意な人」「新薬開発プロジェクトの一部ということに意義を感じられる人」に、治験コーディネーターはおすすめです。

治験コーディネーターの要件

  • 治験への熱意
  • 客観的に自己分析できる力
  • 論理的な思考力(ロジカルシンキング)
  • 巻き込み力
  • 行動力

求人募集の際には年齢の制限はありませんが、年齢は32歳までが一般的と言われています。

治験業界で採用を勝ち取るためには、看護師の経験を活かして治験の被験者のケアやサポートするというだけでは不十分です。新薬開発プロジェクトの一部を担っている事を理解し、そこに意義を感じられるか、治験への熱意があるかどうかが重視されています。

治験の仕事は、担当医師や各部署との連携が多く、周囲の協力を得てかかわるメンバーを巻き込みながら進めていく必要があります。そのため、行動力だけでなくコミュニケーション力や巻き込み力も求められます。

また、レポート業務も多く、特にCRA(臨床開発モニター)では、プレゼンテーションが必要になるため論理的な思考力(ロジカルシンキング)も必要です。

面接では、客観的な自己分析力や、治験で活かせる強みを面接官に伝える自己PR力も見られています。

コールセンター

コールセンターでは、健康相談や医療機器の取り扱い説明などが主な業務です。看護師・保健師の資格が活かせるのは、製薬会社・医療機器会社・保険会社が主になります。

では、キャリアアドバイザーや採用担当者に聞いた、コールセンターの転職難易度と求められる能力について紹介しましょう。

コールセンターの転職難易度

内定獲得難易度は低めです。

臨床経験やそれに関する知識、患者への対応力をそのまま活かせるため、即戦力として期待されることが多いでしょう。

丁寧に対応しながらも短時間で切りあげることも必要なため、「常に新規の患者と短時間で話す事が好きな人」「ホスピタリティが高すぎずある程度ドライに対応できる人」に、コールセンター業務はおすすめです。

コールセンターの要件

  • 適切な回答を導ける対話力
  • 相手を不快にさせない人当たりの柔らかさ
  • 成人病棟経験

病棟勤務で培った疾患やケアの知識、患者とのコミュニケーション力や傾聴力を活かせるため、臨床経験があれば比較的採用されやすいといえます。成人病棟での経験があれば特に有利です。

病棟での患者や家族とのやり取りが電話での相談になったと考えればよいでしょう。

企業へ転職する5つのメリット

  1. 夜勤がなく規則正しい生活が送れる
  2. 残業が少なく休みも取りやすい
  3. 肉体的な負担が少ない
  4. 責任の重さから解放される
  5. 福利厚生が充実している職場が多い

1.夜勤がなく規則正しい生活が送れる

病棟勤務の場合、夜勤以外にも早出や遅出など様々なシフトがあり、不規則な生活になってしまうだけでなく、夜勤の心理的負担も大きく体調管理が難しいです。

企業に転職した場合、一部の職場を除いて夜勤はありませんから、規則正しい生活が送れるようになり、体調管理もしやすくなります。

2.残業が少なく休みも取りやすい

看護師は、前残業やサービス残業が当たり前といわれる業界ですが、看護師が働く企業は労働基準法を守っているところが多く、残業時間が少なくなります。

勤務時間もほぼ一定のため業務スケジュールが立てやすく、有給休暇の取得率も高いので病院勤務の看護師と比べると格段に休みがとりやすくなります。

また。土日出勤はほとんどなくカレンダー通りの休みが取れるので、家族や友人と過ごす時間も増えます。

3.肉体的な負担が少ない

デスクワーク中心で立ち仕事ではなくなり、患者の移動介助やベッド移動も必要ありませんので、肉体的な負担はとても少なくなります。

病棟での勤務に肉体的な限界を感じていた方は、かなり楽に仕事ができるようになります。

ただし、デスクワークになれるまでは、意外と腰痛に悩まされることもあるので、ストレッチをするなど意識的に運動を取り入れる必要があります。

4.責任の重さから解放される

看護師の業務は、常に命を預かっているという重責を担っています。また、小さな変化の見落としが容体の急変につながるのではないかというプレッシャーや、重大な医療事故を起こすのではないかという不安もあり、精神的にも常に張り詰めた状態です。

帰宅してからも、やり残しの業務やミスがなかったか不安になることも多いのではないでしょうか?そういった不安や、責任の重さからは解放され気持ちが楽になります。

企業に転職した方からは、「モニターのアラーム音がしなくなり周囲が静かになった」「転職して初めて自覚していた以上にプレッシャーを感じていたことがわかった」という声も聞かれました。

5.福利厚生が充実している職場が多い

看護師求人がある企業は大手企業や大手の系列企業、外資系や急成長している企業が多いため福利厚生が整っている職場が多くなります。

特に産業看護師や保健師の制度を導入している企業は大手が多く医療機関よりも福利厚生が充実している職場が多いのです。

福利厚生が整っているため、実感として給与が上がっているように感じる方も多いようです。

看護師の企業への転職4つの注意点

企業への転職はメリットが多く、医療機関で働くうえで抱えている悩みの解消にもつながります。しかし、転職後は今までとは全く違う環境で働くことになるため、企業への転職を考える際は以下の注意点を意識する必要があります。

  1. 収入が減少する可能性が高い
  2. 業務内容が大きく違う
  3. 職場環境が違う
  4. スキルや知識の低下への不安

1.収入が減少する可能性が高い

看護師の経験や資格を活かして企業に転職するとはいっても、看護師経験がすべて給料に加味されるわけではありません。そのうえ、夜勤手当がなくなるため、収入は減少する場合が多くなります。

給与が下がることは想定していても具体的な試算はしていない人が多いため、想定外の減収で戸惑うようです。

職場にもよりますが、医療機関とは評価制度が違い、能力や成績が直接給与に反映されるため、入社時よりも給与が下がってしまうこともあります。

給与が下がることは覚悟していたつもりですが思った以上に下がってしまい、生活していくことが難しく看護師に戻りました。(20代・女性・コールセンター)

給与が下がることで生活水準を下げなければならないことがつらいと思うようになりました。いまの職場で年収を上げる方法がないか模索中です。(30代・女性・コールセンター)

企業に転職したい看護師に人気がある5つの転職先の関東の年収相場と病棟勤務の年収をひあっくしてみましょう。

【企業の看護師と病棟看護師の年収比較】

転職先 関東の年収相場
病棟勤務の看護師
(夜勤あり)
440~470万
病棟勤務の看護師
(夜勤なし)
380~420万
産業看護師(総合職) 350~480万
産業看護師(一般職) 350~400万
医療メーカー 380~470万
医務室 330~400万
治験(CRC)
(残業手当を含む)
380~410万
コールセンター
(夜勤あり)
420~440万

比較表からも分かるように、企業で働く看護師の年収は、勤務先の企業や職種によって大きく違います。

夜勤なしの病棟勤務の場合と同程度と考えておくといいでしょう。大企業の産業看護師や医療メーカーの場合は、総合職として採用されると給料は高くなる傾向があります。

治験は月平均20~30時かの残業があるため残業代込みの年収、コールセンターは夜勤がある場合の夜勤手当を含んだ年収で比較しています。

他と比べると医務室は年収が低めですが、残業がなく業務に余裕があるため仕事量を考慮すると妥当といえるかもしれません。

2.業務内容が大きく違う

勤務先にもよりますが、プレゼンテーション能力や折衝能力を求められる機会も多く、他の社員が当たり前に身に着けているビジネススキルが全くないことを痛感する場合もあります。中には英語力が必要な職場もあります。

また、医療機関で働くことが嫌で転職したにもかかわらず、仕事にやりがいや達成感が感じられず、臨床現場で患者に接する方がやりがいが感じられたと後悔し、再び看護師として医療機関で働くことを選ぶケースも多いようです。

企業の医務室で働く場合も、「仕事内容が想像とは違い合わなかった」「デスクワークが合わず苦痛だ」という声も聞かれました。また看護職が担当する業務以外のこともやらなければならず負担が大きくなることもあります。

企業で働くことに慣れるまでには、思った以上に時間がかかります。思うような結果が出ず焦ることもありますが、腰を据えてやり切る覚悟を持っておきましょう。

業務はそれぞれ各々の裁量によるので意外と残業も多い。土日出勤も必要あればしなければならなかった。(30代・女性・医療機器メーカー勤務)

クリニカルスペシャリストとして医師と仕事をする場合は、看護師として働いていた時とは全く違う医師との関係性の違いに悩む方も多いですね。医師にとって、看護師はパートナーや仲間ですが、クリニカルスペシャリストはあくまで外部の取引先となります。(大手人材紹介会社キャリアアドバイザー・女性)

企業での仕事は、デスクワークがメインになります。人とコミュニケーションを取りながら仕事をするのが好きな看護師、体を動かす業務が好きな看護師は思った以上にストレスがたまるようです。(大手人材紹介会社キャリアアドバイザー・女性)

3.職場環境の違い

企業に転職する看護師の大半は、看護学生時代から医療機関だけしか知らず、企業での勤務経験がありません。

病院と企業の職場環境が全く違うことを頭ではわかっていても、勤務先の企業の文化やルールに戸惑い、医療機関とのギャップを強く感じます。

また、企業風土や所属部署の雰囲気、規則、従業員の年齢層は会社や部署ごとにさまざまで、入ってみるまで分からない事が多いものです。ほかに看護師がいない職場では、スタッフとうまくコミュニケーションが取れず、誰にも相談できずに悩みを一人で抱えてしまうようです。

4.スキルや知識の低下への不安

新しい看護知識や技術を学ぶ場がないことで、看護師としてのスキルや知識が低下してしまうことに不安を感じる人もいます。

企業に勤務し、全く違う仕事をしていても、今の看護師としてのスキルを維持したいという思いがあるからでしょう。もし、看護師に戻ることがあった場合、以前のように働けなくなっていることを受け入れられないのかもしれません。

企業への転職は難易度が非常に高い

看護師が企業への転職を希望する場合は、内定がもらえるまで何社も応募しなければならず、転職に時間がかかることを覚悟して臨んだほうがよいでしょう。

求人が少ないばかりでなく、採用担当者の目も厳しいため、履歴書、職務経歴書、面接などの転職対策も病院への転職とは比較にならないほどの難しさです。看護師だけが応募してくる医療機関とは違うのです。

また、業務経験者でなければ採用しない職場が多く、正社員以外での採用も多いのが実情です。

職種によっては、薬剤師や、MR、医療機器メーカーや製薬会社の社員、コンサル経験者など、スキルも知識も経験も豊富な人たちと同じ土俵で戦うことになるため、企業への転職は難易度が非常に高いのです。

看護師は、企業に転職後にギャップを感じて医療機関に戻る人も多いため、「いつでも看護師に戻れると考えているだろう」「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」と思われてしまい不利になる場合もあります。

転職活動を始める前に、本当に企業看護師として働く覚悟があるのか、やり遂げることができるのか、よく考えてみる必要があります。

「苦労も成長の過程。企業で何とか自己実現を成し遂げたい。」というような強いガッツのある人なら企業でもやっていけると思います。(大手転職サイトエージェント)

看護師が企業転職を成功させる5つのコツ

まず初めに、キャリアドバイザーに聞いた「企業がチェックしているポイント」をご紹介します。

これらは、転職市場や企業では、ビジネスパーソンとして一般的に求められるものです。

【企業がチェックしているポイント】

  • 質問に対して端的でに的確なに回答ができるか
  • 客観的に自己分析できているか
  • 物事について突き詰めて考えているか
  • ストレス耐性があるか
  • 積極性・行動力があるか(能動的か)
  • 協調性があるか
  • 指導を受け入れられる素直さがあるか
  • ロジカルシンキング

次に、看護師が企業への転職を成功させるための、5つのコツを順を追って詳しく説明していきましょう。

  1. 求人情報をたくさん集める
  2. 正社員以外の選択肢も検討する
  3. 選考準備は入念にする
  4. 業務理解したうえで転職する
  5. 短期間で結果を出そうとしない

1.求人情報をたくさん集める

企業看護師の転職は出回っている求人が少なく転職難易度も高いため、いかに効率よく多くの求人情報を集めるかが勝負になります。

転職サイトで実際に具体的な職種名で検索して希望の求人を多く扱っているサイトをピックアップし、複数に登録して最新情報を入手しやすい状態にしておく必要があります。転職サイトは非公開求人も保有しているので登録することでより早く条件がいい情報を入手しやすくなります。

2.正社員以外の選択肢も検討する

看護師の企業転職は、もともとの求人の少なさや難易度の高さから、常によい求人が出回るとは限りません。よって、少しでも条件が合うと思った求人には、アルバイトや派遣、契約社員であってもためらわずに応募することをおすすめします。

「絶対に正社員でなければ意味がない」という固定概念を捨て、正社員以外の選択肢を検討することも大切です。

特に未経験の場合は、非常勤として転職し数年後に正社員になるという実例が多数あります。すぐ掴める結果を追い求めるだけでなく、転職活動を長い目で見るのも1つの戦略です。

3.選考準備は入念にする

履歴書作成や面接対策などの選考準備は入念に行うべきです。倍率が高いからこそ、常に100%で準備しなければ選考には勝ち残れません。

企業の求人に応募してくるのは、看護師だけではありません。職種によっては薬剤師や、MR、医療機器メーカーの営業マンなどスキルも知識も経験も豊富な人がたくさん応募してきます。

医療機関のことは分かっていても、一般企業のことは何も知らないことを自覚しておきましょう。

看護師が企業の選考を受ける前に確認しておくべき重要なポイントをご紹介します。

【選考前に確認しておくべきポイント】

  • 自分の強みを根拠立てて説明できるか
  • 質問に対して端的でに的確に回答できるか
  • 深堀の質問にスムーズに答えられるほどの自己分析を行ったか
  • 第三者と一緒に書類添削や面接練習して客観的な意見を得たか
  • 「何を工夫して」「どのような結果を出したか」説明するためのエピソード作りができているか

上記に加え、経営理念や募集要項、IR情報などから、どんな人材を求めているかを考え入社後に発揮できる価値をしっかり伝えることが重要です。

4.業務理解したうえで転職する

企業看護師への転職を決意する前に、業務内容や企業側が求めている役割や成果についてしっかり把握することが大切になります。

業務内容の理解が乏しいまま転職すると、「こんなはずじゃなかった」「もう一度転職したい」「看護師に戻りたい」と後悔することになるかもしれません。

特に、「企業看護師は定時出勤だし夜勤もないから楽な仕事だろう」と考えている場合は、転職後にギャップを感じる危険性が高いです。企業看護師は決して楽な仕事ではありません。

看護師以上に多くのことを求められる場合が多いですし、常に実力を上げていく努力が必要です。

看護師で企業に転職したあと、ギャップやミスマッチを感じる方が非常に多いため企業で働くデメリットや企業にや転職後に臨床現場に戻った方のお話をよく聞く事が大切です。

自分の得意・不得意を改めて考え、その企業での勤務が不得意要素が多く求められるものでないか情報収集したうえで、客観的に判断する事が必要です。

5.短期間で結果を出そうとしない

企業への転職は、医療機関への転職に比べると時間がかかりますし、不採用になることも多いです。条件や応募先を見直しながら何度も挑戦する必要があります。

企業に転職した後も、業務を理解し、経験したことがない業務を身に着けるには時間がかかります。病院での看護師としての経験が役に立たないこともあります。

企業で働いている方が当たり前に身に着けていることさえ、全く身についていないことも多々あります。違う業界に転職したのですからそれはある意味仕方がないことです。

しかし、看護師として働く中で身についているストレス耐性や観察力、細やかな気配りなどはほかの人よりも秀でていることが多いのです。できないことは時間がかかっても確実に習得し、企業で働くことに慣れていきましょう。

力を発揮できるようになるには、最低2年はかかると考え根気強く取り組む覚悟が必要です。

看護師の企業への転職Q&A

Q1.産業看護師と産業保健師の違いは?

同じ「産業看護職」としてセットで語られる産業看護師と産業保健師ですが、この2つの業務は厳密には違います。大筋の違いは以下の通りです。

産業看護師 すでにケガや病気を負った従業員の治療・看病
産業保健師 従業員のケガや病気の予防・メンタルケア

産業看護師は「すでに起きた『体』の異変の対処」、産業保健師は「健康促進を含めた『心』の健康の対処」がメイン業務です。

とはいえ、実際の産業看護の現場ではお互いが協力したり代理になったりも多く、産業看護師・産業保健師の業務の線引きが薄れつつあります。

Q2.企業への転職に有利な資格は?

産業保健師になるためには、保健師の資格が必要です。産業看護師への転職は衛生管理者の資格があるとに有利です。

常時50人以上の労働者を使用する一定の事業場では、1人以上の衛生管理者の配置が義務付けられており、他との兼任ができないため、有資格者の需要は多いのです。

また、企業で働く場合、パソコンスキルは必須となるため、スキルを証明するための資格として、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)を持っておいた方がいいでしょう。

Q3.企業看護師で高収入を得る方法はありますか

企業看護師で高収入を得るには、まず医療メーカーの高収入案件を探すことが重要です。 そのうえで、「興味があること」ではなく、「自身の経験を活かすこと」がポイントになります。

例えば、「循環器病棟の経験が豊富」であればペースメーカーなどの循環器疾患の治療や検査に関する医療器具を病院に提案する仕事(クリニカルスペシャリスト)などに転職することができれば、病院で夜勤をしているときと同水準のお給料が狙える可能性も出てくると思います。

ただし、看護師としての経験だけでなく、プレゼンスキルや営業力なども必要にはなります。

Q4.企業の看護師から医療機関に戻れるのか

企業の看護師から医療機関に戻ることは可能です。実は、企業に転職後に再び医療機関に戻る方は大変多いのです。看護師は常に人手が不足しているので医療機関に戻りたくなった時に戻る職場がないということはありません。

しかし、転職前と同等の収入が得られるかどうかは、企業に転職するまでの看護師としての経験や、企業での在籍期間や業務内容により異なります。

企業での経験が2年以上あれば、「医療機関だけではなく広い視野で考えられる」「全く違う環境でも勤務を続けることができる」など、プラスの経験として考慮してもらえる可能性が高いです。

在籍期間が短い場合は、「なぜ戻る気持ちになったのか?」「また他職種に転職したくなるのではないか?」など、面接で詳しく聞かれることは覚悟しておきましょう。答える内容によってはマイナス評価になってしまうこともあります。

Q5.転職サイトに複数登録するほうがいい理由は?

転職サイトを選ぶ際に、利用するサイトを1つだけに絞るのは危険です。

どれだけ評判のいい転職サイトに登録しても、キャリアアドバイザーによって性格や考え方は異なり、相性が合わないことがあります。

1つしか登録していないと、相性が合わないことに気づかず、希望と異なる求人を紹介されたり、転職に時間がかかってしまったりすることも。それは転職の成功率にも大きく影響します。

また、得られる情報量も限られてしまいます。これは求人が少ない企業への転職には大きな影響があります。最低でも2~3社に登録し、紹介される求人やサポート内容を比較するとよいでしょう。

看護師転職サイトはいくつもありますが、それぞれ特徴や強みが異なります。複数の転職サイトを利用することで、一つの転職サイトでは得られなかった情報も、広く情報収集ができ比較・検討できるようになります。

Q6.求人サイトは使わない方がいいのですか?

初めて企業に転職する場合は、おすすめしません。求人の傾向を見て参考にする程度にしておくといいでしょう。

求人サイトのIndeedや求人ボックスなどにも企業の看護師求人はありますが、多くは、企業が運営する医療機関や施設の求人であり、看護師経験がなくてもできる営業や事務職の求人も含まれています。

また、求人が少なく難易度もとても高い企業への転職は、転職ノウハウを持っているキャリアアドバイザーのサポートを受けるほうが採用確率は高くなりますが、求人サイトは、キャリアアドバイザーのサポートがないため自力で応募し、日程調整や対策も一人で進めなくてはなりません。

そのうえ、人気求人は非公開での募集が多いため転職サイトに登録していなければ情報を取得できません。

転職サポートがなくても、企業分析を行い応募先に合わせた対策ができる方は、求人サイトを利用してもいいと思います。

求人サイトで検索する場合は、クリニカルエデュケーター、クリニカルスペシャリスト、CRC、CRA、産業保健師など具体的な職種名で検索すると見つけやすくなります。

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