看護師の給料、いくらもらってる?平均年収から高給病院ランキングまですべて紹介!

看護師の年収
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「ほかの看護師はどれくらい給料をもらっているの?」

「私の給料は安い?高い?」

「どうして額面と手取りの金額がこんなに違うの?」シフト制という特殊な勤務形態で、夜勤や休日出勤、オンコールなどさまざまな手当がつく看護師の給料。

給料明細をもらっても複雑すぎて、手取り額しか確認しないという看護師さんは多いでしょう。

ここでは、給料に関する疑問を一気に解決しましょう。

あらゆる条件別の平均給料や給料明細の見方、高給な病院・施設ランキングまで、看護師さんの給料のすべてを徹底解剖します。

おすすめの看護師転職サイト3選
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看護師の給料、平均はいくら?

看護師転職サイトで求人を検索してみると、驚くほど高額な給料を提示しているところもあれば、逆に引いてしまうほど低い給料の求人も見つかります。

正看護師と准看護師の平均給料

正看護師
平均年齢39.5歳
平均勤続年数8.2年
准看護師
平均年齢50.2歳
平均勤続年数11.6年
平均月収 33万円 28万円
平均年収 483万円 403万円

※千の位を四捨五入して算出

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2019年より

政府発表の2019年賃金構造基本統計調査によると、正看護師と准看護師の人数比は4:1で、平均給料は上記の結果となっています。准看護師より正看護師のほうが、平均月収で約5万円、平均年収で約80万円も給料が高いことがわかります。

男女別の平均給料

【男性看護師の平均給料】

看護師 准看護師
月収 34万円 30万円
年収 496万円 425万円

【女性看護師の平均給料】

看護師 准看護師
月収 33万円 28万円
年収 481万円 400万円

※千の位を四捨五入して算出

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2019年より

男女別の平均給料を比較すると、他職種に比べて男女差は少ないものの、勤続年数が短い男性のほうが月収で1~2万円、年収で15~25万円と女性より給料が多い結果となりました。女性の場合は妊娠、出産などによるブランクで昇給や昇格が男性より難しい点が、平均給料に表れているようです。

年齢別の平均給料

【男性正看護師の年齢別平均給料】

月収 年収
20~24歳 27万円 370万円
25~29歳 31万円 441万円
30~34歳 32万円 464万円
35~39歳 33万円 477万円
40~44歳 38万円 551万円
45~49歳 33万円 480万円
50~54歳 38万円 549万円
55~59歳 43万円 667万円
60~64歳 35万円 545万円
65~69歳 23万円 316万円

【女性正看護師の年齢別平均給料】

月収 年収
20~24歳 27万円 380万円
25~29歳 30万円 437万円
30~34歳 31万円 450万円
35~39歳 32万円 466万円
40~44歳 34万円 492万円
45~49歳 34万円 511万円
50~54歳 35万円 529万円
55~59歳 37万円 550万円
60~64歳 32万円 458万円
65~69歳 25万円 352万円

※千の位を四捨五入して算出

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2009年より

【男性准看護師の年齢別平均給料】

月収 年収
20~24歳 27万円 380万円
25~29歳 30万円 437万円
30~34歳 31万円 450万円
35~39歳 32万円 466万円
40~44歳 34万円 492万円
45~49歳 34万円 511万円
50~54歳 35万円 529万円
55~59歳 37万円 550万円
60~64歳 32万円 458万円
65~69歳 25万円 352万円

【女性准看護師の年齢別平均給料】

月収 年収
20~24歳 20万円 276万円
25~29歳 23万円 332万円
30~34歳 24万円 349万円
35~39歳 26万円 371万円
40~44歳 29万円 420万円
45~49歳 28万円 407万円
50~54歳 30万円 436万円
55~59歳 31万円 451万円
60~64歳 31万円 447万円
65~69歳 26万円 352万円

※千の位を四捨五入して算出

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2009年より

年齢別の平均給料は上記の通りです。

前述しましたが、新卒当初は男女共にほぼ同じ給料ですが、女性看護師が結婚、妊娠、出産、育児を始める20代後半から男性看護師との年収差が広がり、正看護師では最大約110万円の給料差となります。

准看護師の給料も同様に男女差が年齢を追うごとに広がっていきますが、正看護師ほど大きな差とはならず、50代後半以降は女性准看護師の方が収入が上回る結果となっています。

施設規模別の平均給料

看護師が勤務する施設の規模を表すには、働いている総人数と、病床数と2つの方法があります。まずは、勤務する総人数別に平均給料を割り出してみました。

【正看護師の施設規模(勤務人数)別平均給料】

月収 年収
全体(10人以上) 33万円 483万円
10~99人 31万円 440万円
100人~999人 33万円 468万円
1000人以上 35万円 512万円

【准看護師の施設規模(勤務人数)別平均給料】

月収 年収
全体(10人以上) 28万円 403万円
10~99人 28万円 392万円
100人~999人 28万円 403万円
1000人以上 31万円 441万円

※千の位を四捨五入して算出

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2019年より

次に病床数で紹介しているデータを見てみましょう。勤続10年の看護師の月収を病床数別に比較したのが以下の表となります。

【施設規模(病床数)別の平均月収】

勤続10年の看護師
(31~32歳、非管理職)
全体 32万2,111円
99床以下 31万0,978円
100~199床 31万6,425円
200~299床 31万9,716円
300~399床 33万4,389円
400~499床 33万9,275円
500床以上 34万9,454円

日本看護協会「看護職の給与データ(2018年版)より

上記の表を見ると、勤務人数にしろ病床数にしろ、一番多い施設の給料が一番高い結果となっています。

設置主体別の平均給料

医療施設の設置主体には、主に次の7つに分けられます。

  • 国…厚生労働省(国立ハンセン病療養所等)、独立行政法人国立病院機構、国立大学法人、独立行政法人労働者健康福祉機構、独立行政法人地域医療機能推進機構など
  • 公立等…都道府県、市町村(一部事務組合を含む)、地方独立行政法人(公立大学法人を含む)
  • 公的医療機関…日本赤十字社、済生会、厚生農業協同組合連合会、北海道社会事業協会
  • 社会保険関係団体…健康保険組合およびその連合会、共済組合およびその連合会、国民健康保険組合
  • 公益法人…公益社団法人、公益財団法人
  • 医療法人・個人…医療法人、個人
  • その他の法人等…私立学校法人・社会福祉法人・医療生協・会社など

設置主体が違うと給料もかわるのでしょうか。勤続10年の看護師の月収を設置主体別に比較したのが以下の表となります。

勤続10年の看護師
(31~32歳、非管理職)
全体 32万2,111円
33万8,195円
公立等 33万9,836円
公的医療機関 33万8,100円
社会保険関係団体 35万5,869円
公益法人 31万9,181円
医療法人・個人 31万1,367円
その他の法人等 32万9,681円

日本看護協会「看護職の給与データ(2018年版)」より

設置主体の中では、社会保険関係団体が頭一つ抜けた形で看護師の給料が高いようです。社会保険関係団体が設置主体の病院は、健康保険料を元にして設置された社会保険病院(全国53施設)と、厚生年金保険料を元に設置された厚生年金病院(全国10施設)がありました。

ただし2014年、社会保険病院、厚生年金病院は共に地域医療機能推進機構に譲渡されており、一部整理・再編されており、今後は看護師の給料にも影響が出てくる可能性はあります。

学歴別の平均給料

資格職である看護師も、一般企業と同様に学歴によって給料の差はあるのでしょうか?初任給や施設規模、設置主体による給料を比べてみました。

新卒看護師の学歴別予定平均初任給

【新卒看護師の予定平均初任給】

高卒+3年課程新卒 26万4,307 円
大卒 27万2,018 円
看護系大学大学院卒 27万7,472 円

※いずれも単身・民間アパート居住の場合

日本看護協会「「2020調査研究報告」より

上記は、採用予定の新卒看護師の予定初任給を比較したものです。高卒+看護学校卒と大卒では約7,500円、大卒と看護系大学大学院卒は約5,500円の差があります。

一方、平成29年の「賃金構造基本統計結果(初任給)」によると、全職種を対象とした学歴別の平均初任給は以下の通りです。

【新卒の平均初任給】

高卒 16万2,100円
高専・短大卒 17万9,200円
大卒 20万6,100円
大学院卒 23万3,400円

厚生労働省「平成29年 賃金構造基本統計結果(初任給)」より

高卒+3年課程新卒と同等と思われる高専・短大卒と大卒とは約2万7,000円、大卒と大学院卒とも同様に約2万7,000円の差があります。こう見てみると、他の職種に比べて、看護師は学歴による給料差はあまり生じないことがわかります。

また、新卒の初任給が、看護師は他の職種に比べて学歴に関係なく格段に高給であることもわかりますね。

施設規模で比べる学歴別平均月収

施設規模(病床数)で、高卒+3年課程卒の新卒、大卒の新卒の平均月収を比較したのが以下の表となります。

3年課程卒の新卒看護師
(高卒後)
大卒の新卒看護師
全体 26万4,307 円 27万2,018 円
99床以下 25万9,682円 26万7,218円
100~199床 26万2,469円 26万9,629円
200~299床 26万2,035円 26万9,803円
300~399床 26万7,874円 27万6,199円
400~499床 26万6,464円 27万3,675円
500床以上 27万2,443円 28万1,613円

日本看護協会「看護職の給与データ(2018年版)」より

高卒+3年課程卒と大卒とでは、病床数にかかわらず大体7000~9000円ほど大卒のほうが新卒時の平均月収は高くなっています。

わずかながら下がっている(高卒+3年課程卒の200~299床、400~499床/大卒の400~499床)ところもあるため、病床数が多い=新卒月収が高いとは言えないようです。しかし、先で紹介した「勤続10年の看護師の平均給料」データを見てみると、病床数の多さ=給料の高さときれいな正比例を描いていることから、勤務を続けることでそのわずかなマイナスは挽回できるようです。

設置主体で比べる学歴別平均月収

高卒+3年課程卒の新卒、大卒の新卒の月収を設置主体別に比較したのが以下の表となります。

【設置主体別学歴別の月収比較】

3年課程卒の新卒看護師
(高卒後)
大卒の新卒看護師
全体 26万4,307 円 27万2,018 円
26万4,364円 27万5,047円
公立等 26万1,926円 27万1,913円
公的医療機関 26万2,055円 27万0,326円
社会保険関係団体 27万1,948円 28万2,287円
公益法人 26万3,165円 26万9,542円
医療法人・個人 26万2,789円 26万9,516円
その他の法人等 26万8,427円 27万6,300円

日本看護協会「看護職の給与データ(2018年版)」より

前述した通り、設置主体で比較すると、学歴別の新卒平均月収でも、社会保険関係団体が頭一つ抜けた形です。

施設規模の平均月収が大体1万円弱の差であったのに比べ、設置主体の方が若干差が大きくなっており、国立では1万円以上の差が生じています。

看護師の平均給料 都道府県ランキング

【男性正看護師の平均給料 都道府県ランキング】

全国 496万円
1位 岐阜県 669万円
2位 佐賀県 566万円
3位 神奈川県 559万円
4位 千葉県 550万円
5位 和歌山県 547万円
6位 栃木県 537万円
7位 東京都 528万円
8位 滋賀県 521万円
9位 北海道 517万円
10位 大阪府 515万円
11位 岩手県 514万円
12位 奈良県、兵庫県 510万円
14位 青森県、香川県 509万円
16位 山形県 508万円
17位 三重県 503万円
18位 沖縄県 501万円
19位 茨城県 499万円
20位 静岡県 493万円
21位 埼玉県 489万円
22位 群馬県、愛知県 486万円
24位 長野県、岡山県 480万円
26位 福岡県 479万円
27位 鹿児島県 478万円
28位 秋田県、愛媛県 477万円
30位 石川県、長崎県 473万円
32位 島根県、京都府 465万円
34位 徳島県 462万円
35位 富山県 460万円
36位 大分県 458万円
37位 福島県、山口県 452万円
39位 福井県 451万円
40位 広島県 444万円
41位 熊本県 441万円
42位 高知県 439万円
43位 鳥取県 438万円
44位 新潟県 434万円
45位 山梨県 433万円
46位 宮崎県 419万円
47位 宮城県 378万円

【女性正看護師の平均給料 都道府県ランキング】

全国 481万円
1位 滋賀県 538万円
2位 岐阜県 530万円
3位 静岡県 522万円
4位 千葉県 519万円
5位 栃木県 518万円
6位 神奈川県 514万円
7位 奈良県 511万円
8位 茨城県 510万円
9位 東京都 508万円
10位 和歌山県 506万円
11位 福井県 503万円
12位 鳥取県 499万円
13位 北海道 497万円
14位 三重県 495万円
15位 京都府、愛知県 495万円
17位 兵庫県 494万円
18位 埼玉県 490万円
19位 大阪府、徳島県 486万円
21位 新潟県 479万円
22位 岩手県 474万円
23位 香川県 472万円
24位 石川県 468万円
25位 秋田県 466万円
26位 富山県、長野県 464万円
28位 群馬県 463万円
29位 岡山県 460万円
30位 広島県 458万円
31位 佐賀県、福岡県 457万円
33位 山梨県 451万円
34位 長崎県 450万円
35位 宮城県 448万円
36位 愛媛県 446万円
37位 島根県 445万円
38位 沖縄県 443万円
39位 山口県 442万円
40位 山形県 439万円
41位 高知県 437万円
42位 熊本県 429万円
43位 青森県 418万円
44位 大分県 414万円
45位 福島県 413万円
46位 鹿児島県 412万円
47位 宮崎県 389万円

【女性准看護師の平均給料 都道府県ランキング】

全国 401万円
1位 滋賀県、山梨県 472万円
3位 三重県 469万円
4位 栃木県 460万円
5位 東京都 456万円
6位 静岡県 455万円
7位 千葉県 454万円
8位 神奈川県 450万円
9位 新潟県、岐阜県 443万円
11位 石川県 442万円
12位 福井県 438万円
13位 兵庫県 437万円
14位 茨城県、埼玉県 436万円
16位 京都府 433万円
17位 和歌山県 431万円
18位 広島県 429万円
19位 奈良県 426万円
20位 大阪府 421万円
21位 山形県 419万円
22位 富山県 417万円
23位 北海道 414万円
24位 愛知県 408万円
25位 岡山県 405万円
26位 鳥取県 399万円
27位 宮城県 394万円
28位 長野県 388万円
29位 徳島県 383万円
30位 岩手県 380万円
31位 愛媛県 379万円
32位 香川県 376万円
33位 青森県 376万円
34位 群馬県 373万円
35位 福岡県 372万円
36位 沖縄県 369万円
37位 福島県 368万円
38位 佐賀県 366万円
39位 大分県 358万円
40位 秋田県 356万円
41位 高知県 356万円
42位 島根県 355万円
43位 山口県 349万円
44位 鹿児島県 347万円
45位 熊本県 331万円
46位 長崎県 326万円
47位 宮崎県 314万円

※千の位を四捨五入して算出、男性准看護師の給料データは未発表

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2019年

首都圏や都市部ほど看護師の給料は高いイメージですが、都道府県別の平均年収を出して見ると意外な結果となりました。

【都道府県別・男性正看護師の年収トップ5・ワースト5】

1位 岐阜県(669万円) ワースト1位 宮城県(378万円)
2位 佐賀県(566万円) ワースト2位 宮崎県(419万円)
3位 神奈川県(559万円) ワースト3位 山梨県(433万円)
4位 千葉県(550万円) ワースト4位 新潟県(434万円)
5位 栃木県(537万円) ワースト5位 鳥取県(438万円)

【都道府県別・女性正看護師の年収トップ5・ワースト5】

1位 滋賀県(538万円) ワースト1位 宮崎県(389万円)
2位 岐阜県(530万円) ワースト2位 鹿児島県(412万円)
3位 静岡県(522万円) ワースト3位 福嶋県(413万円)
4位 千葉県(519万円) ワースト4位 大分県(414万円)
5位 栃木県(518万円) ワースト5位 青森県(418万円)

【都道府県別・女性准看護師の年収トップ5・ワースト5】

1位 滋賀県(472万円) ワースト1位 宮崎県(314万円)
1位 山梨県(472万円) ワースト2位 長崎県(326万円)
3位 三重県(469万円) ワースト3位 熊本県(331万円)
4位 栃木県(460万円) ワースト4位 山口県(350万円)
5位 東京都(456万円) ワースト5位 高知県(356万円)

上位は岐阜県、滋賀県、佐賀県、山梨県と地方が占め、関東は栃木県、神奈川県、千葉県が辛うじてトップ5に入っています。

東京をはじめとする首都圏は、病院数が多く求人数も多いと同時に看護師の数も多いため、物価に対して給料がそこまで上がらない点がランキングに表れています。裏を返せば、給料が高い県は大規模病院が多い割に慢性的な看護師不足のため、給料が高くなる傾向にあるといるでしょう。

一方、最低給料の三冠王に輝いたのが宮崎県。2位以下も九州、四国、中国地方が占め、南に位置する県ほど看護師の給料が低いことがわかりました。

また、トップ1位とワースト1位の差は、女性看護師の場合は正看も准看も120万円程度ですが、男性看護師は230万円と大きな差が開いており、月収に換算すると月に20万円近い差となります。

控除って何? 看護師の給料明細の見方

「給料明細は手取り額しか確認しない」「何がいくら控除で引かれているか知らない」という看護師さんは少なくありません。しかし、そういった給料の内訳を知らないまま転職をしてしまうと、「聞いていた給料より低かった」「社会保険に加入できなかった」など思わぬ落とし穴にはまってしまうことも…。

ここでは、看護師の給料明細について詳しく解説していきましょう。

【支給】所定内給与と所定外給与

給与は所定内給与と所定外給与の2つに分けられます。

所定内給与は、労働契約や就業規則等によってあらかじめ決められた定額の給与のことで、基本給や家族手当、住宅手当、役職手当などがこれに当たります。

一方、それ以外の月によって変動があるものを所定外給与とし、時間外勤務給や深夜勤務給などをさします。

支給の内訳

支給は基本給と諸手当で構成されています。諸手当の中には、病院・施設によって支給されるものとされないものがあるため、入職の際には事前に確認が必要です。

基本給

各病院・施設の給与規定によって定められた給与の基本。学歴や年功給(年齢や勤続年数により算出)、職務給(能力や役割、成果による人事評価)、その両方などで決められています。賞与は基本給×〇ヶ月で算出されます。

【諸手当】

調整手当 調整手当は主に2つあり、能力や経験から期待される役割への臨時手当、もしくは給与規定の変更や手当の算出ミスなどによる精算がこの項目に入ります。
役職手当 看護部長や看護師長、主任など役付きとなった場合に支給される手当。管理職手当、職責手当と表記される場合もあります。
資格手当 正看、准看、認定看護師、専門看護師といった資格に対して支払われる手当。
住居手当 住宅手当とも呼ばれるもので、職員寮や借り上げ住宅のない病院・施設で支給される、賃貸住宅の補助費。
家族手当 扶養家族の人数によって支給される手当。
通勤手当 公共交通機関を利用する場合は実費(定期代など)、マイカー利用の場合は就業規則に則った一定額が支払われることが多いようです。ただし、上限額が設定されていることもあります。
交代勤務手当 二交替、三交替制などのシフト勤務で、労働時間が昼夜問わず頻繁に替わる看護師独特の勤務形態に対し、夜勤手当とは別に支払われる手当。
時間外勤務給 超過勤務手当、時間外手当、残業手当とも呼ばれています。労働基準法によって、原則1週40時間、1日8時間の法定労働時間を超えて勤務した場合、超過分は25%増の給与額を支払うことが定められています。
休日勤務割増給 労働基準法によって、法定休日(週1回もしくは4週間で4日が最低基準)の勤務に対し35%増の給与を支払うことが定められています。これを休日勤務割増給、休日手当などと呼びます。
夜勤手当 1回定額で夜勤(二交替)もしくは準夜勤・深夜勤(三交替)をした場合の手当。日本看護協会「2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査」によると、平均夜勤手当は、夜勤(二交替)が1万1,276円、深夜勤(三交替)5,490円、準夜勤(三交替)4,399円となっています。)病院・施設によって、労働基準法に定められている深夜勤務給(午後10時から午前5時までの勤務に対し、給与が25%増となる手当)を別途支払う場合と、夜勤手当に含む場合があります。
拘束手当 訪問看護師や手術室看護師などのオンコール勤務に支給される手当。
呼出手当 訪問看護師や手術室看護師などが緊急の呼び出しで出動した場合に支払われる手当。
危険手当 職務の中で、看護師自身に危険や危害がぶ可能性が高い場合に支給される手当。

参考:日本看護協会「5分で分かる給与明細」

【控除】社会保険と税金

前述した給与からは、社会保険料や税金、病院・施設によっては財形貯蓄、労働組合費、互助会費などが引かれます。これらをまとめて控除と呼び、支給ー控除が手取り額となります。

控除の内訳

【社会保険】

健康保険料 健康保険には、組合健康保険、全国健康保険協会健康保険(協会けんぽ)、共済組合などがあり、勤務する病院・施設によって異なります。健康保険料は、4~6月の給与の平均額(標準報酬月額)によって算出し、それを勤務先と職員が半分ずつ負担します。4~6月の給与が多いときは健康保険料も上がります。
介護保険料 原則1割の費用負担で介護サービスが利用できる介護保険制度のための保険料で、40歳以上が負担。勤務先と職員が半分ずつ負担します。
厚生年金保険料 国民年金と厚生年金の2つで構成され、正職員もしくは一定の条件(週の労働時間が20時間以上など)を満たすパートや派遣の看護師は、厚生年金に加入し保険料を納めます。保険料は標準報酬月額から算出され、勤務先と職員が半分ずつ負担します。
厚生年金基金 病院・施設によっては、厚生年金に上乗せする企業年金制度を設けています。将来は、国民年金・厚生年金・企業年金の3つの年金が受け取れます。厚生年金基金を設けているかどうかは就業規則などで確認できます。
雇用保険料 一定の条件を満たせば、失業や育児・介護による休業の際に、給付金が受け取れる保険制度です。3年以上(初めての支給の場合は1年以上)の加入で、教育訓練給付制度も利用できます。教育訓練給付制度は、勤務先が途中で変わっても雇用保険加入期間を満たせば適用されます。

【税金】

所得税 所得に対してかかる税金で、給与から社会保険料や扶養控除などを差し引いた所得が課税対象となります。毎月の給与や賞与から所得税は天引き(源泉徴収)されますが、それによって生じた過不足分は年末年始の給与で精算(年末調整)されます。
住民税 都道府県民税や市区町村住民税をあわせて住民税と呼び、地方自治体に納める税金です。前年度の所得に応じた税額が徴収されます。

【その他の控除項目】

・寮費
・生命保険料
・労働組合費
・互助会費
・財形貯蓄 など
その他の控除項目には左記のようなものがあります。多くが加入者もしくは利用者のみの任意の控除となりますが、労働組合費、互助会費など、ほとんどの職員が加入しているものもあります。

参考:日本看護協会「5分で分かる給与明細」

月収金額と手取り金額の違い

新卒で入職した場合は、月収金額と手取り額の差に驚いた看護師さんも少なくないでしょう。

求人票には、通勤手当を除くほとんどすべての手当を含んだ給与が月収として明記されており、そこから控除額が差し引かれたものが手取り額となります。おおよそ月収の8割が手取り額となるため、例えば月収30万円の場合は、24万円前後が実際の手取り額となります。

転職する場合も、求人票の月収にはどういった手当まで含まれていて、その金額はどう算出されているかを確認したほうがいいでしょう。例えば、夜勤の回数、オンコールの回数は何回を想定して算出されているのか、時間外勤務給は含んでいるのかなど、細かい部分までチェックしておくと、「聞いていた話より給料が安い」といったトラブルは防げるでしょう。

看護師の給料は高い?低い?職種別年収・時給ランキング

高給のイメージが強い看護師ですが、本当に給料は高いのでしょうか? 全職種を対象とした年収や時給で比較してみました。

全職種の年収ランキング

全職種を対象とした年収で比較すると、看護師の順位は以下の通りです。

看護師  36位 (483万円)

意外に低い順位だと感じた方も多いのではないでしょうか。では、どういった職業が上位を占めているのでしょうか。トップ20は以下の通りです。

1位 航空機操縦士(1694万円)
2位 医師(1169万円)
3位 大学教授(1101万円)
4位 大学准教授(872万円)
5位 記者(792万円)
6位 不動産鑑定士(755万円)
7位 弁護士(729万円)
8位 大学講師(719万円)
9位 高等学校教員(709万円)
10位 一級建築士(703万円)
11位 公認会計士、税理士(684万円)
12位 自然科学系研究者(681万円)
13位 技術士(667万円)
14位 電車運転士(619万円)
15位 掘削・発破工(617万円)
16位 電車車掌(572万円)
16位 獣医師(572万円)
18位 歯科医師(570万円)
19位 システム・エンジニア(569万円)
20位 薬剤師(562万円)

※千の位を四捨五入して算出

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2019年より

では男女別の年収ランキングではいかがでしょうか。

男性看護師 38位(496万円)
女性看護師 19位(481万円)

性別で分けた場合、男性看護師は年収が上がっているにも関わらず2つ順位を落としています。一方、女性看護師は大幅に順位を上げて19位となっています。

女性の年収ランキングトップ20は以下の通りです。

1位 航空機操縦士(1213万円)
2位 大学教授(1030万円)
3位 医師(1016万円)
4位 大学准教授(817万円)
5位 弁護士(726万円)
6位 記者(670万円)
7位 大学講師(663万円)
8位 高等学校教員(634万円)
9位 一級建築士(608万円)
10位 自然科学系研究者(601万円)
11位 電車運転士(581万円)
12位 技術士(573万円)
13位 薬剤師(536万円)
14位 公認会計士、税理士(509万円)
15位 電車車掌(506万円)
16位 航空機客室乗務員(498万円)
17位 システム・エンジニア(497万円)
18位 各種学校・専修学校教員(489万円)
19位 看護師(481万円)
20位 歯科医師(473万円)

※千の位を四捨五入して算出

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2019年より

男女合計も女性のみも上位を占める職種はあまり変化はありませんが、その年収額は大きく違います。1位の航空機操縦士では600万近い差があり、そのほかの職種も50~150万円は女性の方が低くなっています。

トップ20の中で、その差がほとんどない職種は弁護士、航空機客室乗務員、そして看護師のみでした。

看護師は女性の中では年収の高い職種となりますが、全体で考えた場合は決して高給とは言えないことがわかります。

全職種の時給ランキング

時給換算すると、看護師は何位くらいなのでしょうか。月収÷(所定内実労働時間数+超過実労働時間数)で計算してみました。

すると、以下の結果が出ました。

看護師  24位 (2077円)

年収ランキングより大きく上がり、全職種中24位の結果となりました。上位にはどんな職種が入っているのでしょうか。トップ20は以下の通りです。

1位 航空機操縦士(8682円)
2位 医師(5321円)
3位 大学教授(4319円)
4位 大学准教授(3480円)
5位 不動産鑑定士(3358円)
6位 記者(3162円)
7位 弁護士(3121円)
8位 大学講師(3032円)
9位 歯科医師(2815円)
10位 公認会計士、税理士(2776円)
11位 自然科学系研究者(2768円)
12位 高等学校教員(2706円)
13位 技術士(2584円)
14位 一級建築士(2537円)
15位 獣医師(2433円)
16位 電車運転士(2405円)
17位 薬剤師(2330円)
18位 航空機客室乗務員(2302円)
19位 電車車掌(2251円)
20位 システム・エンジニア(2235円)

※千の位を四捨五入して算出

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2019年より

上位は年収ランキングとほぼほぼ同じ顔ぶれですが、看護師よりも時給が多い職業として、保険外交員(21位/2137円)が新たに入っているようです。

ただし看護師の場合、新人は残業がつかなかったり、学会や研修、勉強会は勤務時間と見なさない病院もあるため、このデータで計上されている月平均7時間という超過実労働時間数には収まらないケースが多いでしょう。そうなると、時間給はさらに低くなるかもしれません。

医療・介護職の年収ランキング

看護師さんと同じ職場である病院や施設で働く他の職種は、どれくらいの給料なのでしょうか。医療職・介護職などに限定して年収を見てみましょう。

1位 医師(1169万円)
2位 歯科医師(570万円)
3位 薬剤師(561万円)
4位 診療放射線・診療エックス線技師(502万円)
5位 看護師(483万円)
6位 臨床検査技師(461万円)
7位 理学療法士、作業療法士(410万円)
8位 准看護師(403万円)
9位 介護支援専門員(ケアマネージャー)(393万円)
10位 福祉施設介護員(347万円)

※千の位を四捨五入して算出

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2019年より

医療・介護職の中で、看護師の平均年収は5位にランクインしています。やはりここでも医師の年収の高さが圧倒的で、2位以下の職種の2倍以上の年収となっています。

医療・介護職の時給ランキング

年収では、看護師は5位という結果でしたが、時給ではどうでしょうか? 月収÷(所定内実労働時間数+超過実労働時間数)で算出した結果が以下のランキングです。

1位 医師(5321円)
2位 歯科医師(2815円)
3位 薬剤師(2330円)
4位 看護師(2077円)
5位 診療放射線・診療エックス線技師(2048円)
6位 臨床検査技師(1842円)
7位 理学療法士、作業療法士(1763円)
8位 准看護師(1754円)
9位 介護支援専門員(ケアマネージャー)(1657円)
10位 福祉施設介護員(1464円)

※千の位を四捨五入して算出

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2019年より

時給では看護師のランクが1つ上がり、4位に。ただし、他の医療・介護職の月間の平均勤務時間数が170時間前後と比べ、看護師はそれより10時間近く少ない161時間となっているため、時給に比べ月収や年収が抑えられているのかもしれません。

医療・介護職限定の年代別年収と生涯年収を比較

医療・介護職の平均年収や平均時給を比較しましたが、年代別ではどうでしょうか?

【医師】

20~24歳 376万円
25~29歳 529万円
30~34歳 840万円
35~39歳 936万円
40~44歳 1136万円
45~49歳 1225万円
50~54歳 1637万円
55~59歳 1425万円

【歯科医師】

20~24歳 190万円
25~29歳 242万円
30~34歳 403万円
35~39歳 923万円
40~44歳 772万円
45~49歳 889万円
50~54歳 594万円
55~59歳 1233万円

【薬剤師】

20~24歳 377万円
25~29歳 423万円
30~34歳 476万円
35~39歳 511万円
40~44歳 547万円
45~49歳 581万円
50~54歳 642万円
55~59歳 590万円

【看護師】

20~24歳 352万円
25~29歳 417万円
30~34歳 435万円
35~39歳 442万円
40~44歳 470万円
45~49歳 488万円
50~54歳 497万円
55~59歳 499万円

【准看護師】

20~24歳 277万円
25~29歳 325万円
30~34歳 337万円
35~39歳 362万円
40~44歳 360万円
45~49歳 388万円
50~54歳 398万円
55~59歳 422万円

【臨床検査技師】

20~24歳 306万円
25~29歳 375万円
30~34歳 414万円
35~39歳 416万円
40~44歳 450万円
45~49歳 456万円
50~54歳 511万円
55~59歳 424万円

【理学療法士、作業療法士】

20~24歳 312万円
25~29歳 365万円
30~34歳 376万円
35~39歳 405万円
40~44歳 440万円
45~49歳 462万円
50~54歳 477万円
55~59歳 523万円

【介護支援専門員(ケアマネージャー)】

20~24歳 334万円
25~29歳 360万円
30~34歳 336万円
35~39歳 354万円
40~44歳 383万円
45~49歳 373万円
50~54歳 382万円
55~59歳 382万円

【ホームヘルパー】

20~24歳 287万円
25~29歳 262万円
30~34歳 309万円
35~39歳 313万円
40~44歳 296万円
45~49歳 310万円
50~54歳 317万円
55~59歳 318万円

【福祉施設介護員】

20~24歳 287万円
25~29歳 317万円
30~34歳 321万円
35~39歳 327万円
40~44歳 329万円
45~49歳 327万円
50~54歳 324万円
55~59歳 325万円

※千の位を四捨五入して算出

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2019年より

年代別の平均年収を比較してみると、看護師の年収は20代前半まで医師や薬剤師とあまり変わらず、歯科医師よりははるかに高くなっています。しかし、その後は医師、歯科医師、薬剤師が順調に年収を増やしていくのに対し、看護師は微増で留まり、年収差がどんどん開いていきます。

50代前半には臨床検査技師に抜かれ、50代後半には理学療法士・作業療法士よりも下回り、看護師の昇給率の悪さが目立ちます。

最終的に、生涯年収で比較すると、看護師はどのくらいになるのでしょうか? 20歳~59歳までの平均年収から生涯年収を算出しました。

順位 職種(生涯年収)
1位 医師(4億516万円)
2位 歯科医師(2億6223万円)
3位 薬剤師(2億730万円)
4位 看護師(1億7999万円)
5位 理学療法士、作業療法士(1億6801万円)
6位 臨床検査技師(1億6762万円)
7位 介護支援専門員(ケアマネージャー)(1億4521万円)
8位 准看護師(1億4345万円)
9位 ホームヘルパー(1億2063万円
10位 福祉施設介護員(1億1352万円)

※千の位を四捨五入して算出

政府統計ポータルサイト「e-Stat」賃金構造基本統計調査 2019年より

20代では歯科医師より年収の高かった看護師ですが、最終的には1億近い年収差となっています。同様に、20代では年収が50万円前後上回っていた理学療法士、作業療法士、臨床検査技師とは生涯年収で1000万円程度しか上回っておらず、准看護師はケアマネージャーよりも下の順位となっています。

しかし、ケアマネージャー、ホームヘルパー、福祉施設介護員は看護師よりも昇給率が低いこともわかり、介護現場の厳しい状況がうかがえます。

「看護師は高給」は実は条件付きだった?

さまざまな職種と看護師の給料を比較してきましたが、「看護師は高給」というのは、条件付きのイメージであったことがわかりました。

20代の女性がつく職業の中では確かに高い給料が得られますが、昇給率が低いことから年齢が上がるにつれて他の職種に年収では上回られ、最終的な生涯年収は決して高くはありません。勤続年数の長さが給料に正当に反映されているとは言い難い職業のひとつといえます。

また、20代女性としては高給が得られるといっても、その大部分を夜勤手当や残業手当などが占めており、基本給は他の職種と大差はありません。

今の職場で給料をアップする方法

看護師の平均給料や他職種との比較を紹介してきましたが、あなたの給料は平均よりも上でしたか、それとも下でしたか?

もし、業務に見合った給料ではない、もっと給料をアップしたいけれど、今の職場は辞めたくないという場合はどうすればいいのでしょうか?

管理職を目指して給料アップ

今の職場を辞めずに給料をアップするには、主任や看護師長、看護部長などの管理職に昇格する方法があります。

中間管理職、管理職になったら、どれくらい昇給するのでしょうか?

非管理職と管理職の平均基本給を比較してみました。

【職位別の基本給】

職位 平均月額
非管理職 32万3298円
専門職 32万5692円
主任 32万7143円
副看護師長 35万882円
看護師長 37万949円
副看護部長 40万5373円
看護部長(専任) 42万7573円

日本看護協会「2012 年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査報告書」より

上記のように、管理職となることで基本給が上がり、一番昇給の少ない主任でも月4,000円、他の役職では一つ昇格するごとに大体2~3万円上がっています。賞与は基本給を元に算出されるので、単純計算でも年収が30~40万円もアップすることになります。

管理職となったときの給料デメリット

管理職となることで基本給が上がるメリットをお伝えしましたが、その逆のケース、非管理職より管理職の方が基本給が低いという病院・施設も一部あることがわかっています。日本看護協会の(「2012 年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査報告書」)によると、非管理職より主任の基本給が低い病院が43.4%、看護師長の方が低い病院が14.7%、看護部長の方が低い病院が7.2%という結果が出ています。

また、管理職となることで残業手当などがつかなくなる病院もあり、必ずしも昇格=昇給とならないケースもあるので、給与規定の確認が必要です。

資格を取得して給料アップ

業務に役立つ資格を取得して、資格手当の加算で給料をアップする方法があります。主に認定看護師、専門看護師、ケアマネージャーなどの資格がそれに当たるでしょう。

認定看護師、専門看護師の場合は1万円前後の資格手当が相場のようです。また、資格手当とは別に、資格を取得したことが評価され賃金表で昇格・昇給となる場合もあります。

資格を取得したときの給料デメリット

資格を取得すれば必ず資格手当がつくかというと、そうとは限りません。日本看護協会の「2012 年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査報告書」によると、認定看護師に対して54.8%、専門看護師でも61.4%の病院が特に手当も昇格・昇給もしていないと答えています。資格を取得しても、約6割が給料に反映されないということになります。

また、訪問看護師はケアマネージャー資格を取得しておくと、ケアプラン作成や給付管理が自分でできるため、スムーズでより良い看護サービスを利用者に提供できるようになります。ただし、ケアマネージャー業務が増えても担当患者が減るわけではないため、さらに激務となってしまうケースが多いようです。

転職して給料をアップする方法

現職での給料アップに限界を感じた場合は、より高い給料が得られる職場へ転職する方法もあります。

どういった職場へ転職すれば、給料アップが見込めるのでしょうか。

慶應義塾大学vs国立大学 看護師の給料が高い病院ランキング

看護師の給料が高い病院として有名なところといえば、慶應義塾大学病院。実際、本当に看護師の給料は高いのでしょうか? 私立大学病院の平均年収ランキングを見てみましょう。

順位 私立大学病院 年収
1位 慶應義塾大学 550万円~
2位 近畿大学 527万円~
3位 順天堂大学 512万円~
4位 大阪医科大学 497万円~
5位 関西医科大学 470万円~
6位 聖マリアンナ医科大学 460万円~
7位 川崎医科大学 456万円~
8位 東京医科大学 452万円~
9位 金沢医科大学 453万円~
10位 兵庫医科大学 450万円~
11位 東京慈恵会医科大学 448万円~
12位 日本医科大学 447万円~
13位 東京女子医科大学 445万円~
14位 東邦大学 440万円~

※新人看護師の初任給×12ヶ月に賞与、手当等を加えHOP!ナビ看護師が独自に算出

一方、国立大学病院も公務員とほぼ同じ給料や手厚い福利厚生が約束されているため人気が高いです。

順位 国立大学病院 平均年収(万円)
1位 大阪大学 555万円
2位 富山大学 521万円
3位 京都大学 519万円
4位 九州大学 519万円
5位 東北大学 511万円
6位 東京大学 509万円
7位 北海道大学 488万円
8位 名古屋大学 478万円
9位 神戸大学 468万円
10位 千葉大学 460万円
11位 広島大学 455万円
12位 金沢大学 444万円
13位 山梨大学 424万円

※現役看護師の平均年収よりHOP!ナビ看護師が算出

私立トップは慶應義塾大学病院、国立トップは大阪大学医学部附属病院となりました。大阪大学は現役看護師の平均年収に対し、慶應義塾大学は新人看護師の年収なので、概算ではありますが慶應義塾大学が看護師の給料はトップといえるのではないでしょうか。

もし、給料アップを目指して大学病院への転職を考えているのなら、私立大学なら関東もしくは関西の都市部の病院、国立なら旧帝国大学の附属病院を選び応募するのがおすすめです。

求人票の「年収・月収」の中身は?

求人票に明記されている年収、月収はどこまでを含んでいるのか知っていますか?月収の提示額は、病院・施設によって若干の違いはありますが、通勤手当、休日勤務割増給は含まず、それ以外の手当はすべて含んで算出されています(時間外勤務給は含まない場合もあり)。

年収は、上記の月収×12ヶ月+賞与となります。賞与は、基本給×〇ヶ月(前年実績)で算出されるため諸手当は含んでいません。

月によって金額が変わる夜勤手当、拘束手当などは、現在勤務している看護師の夜勤回数やオンコール回数を元に計算し、月収は算出されています。

キャリアアドバイザーさんのアドバイス
たいていの病院では、夜勤は週1回、月に4回程度と考え月収を算出しています。オンコール対応の拘束手当は病院・施設によって回数がさまざまなので、平均回数を計上しています。多いところでは月15回、少ないところで4、5回なので、月収を高く提示しているところは事前に夜勤や拘束回数を確認したほうがいいでしょう。(看護師転職専門の現役キャリアアドバイザー)

高給を目指す転職活動のポイント

大学病院のほかにも、高給が期待できる転職先としては次の病院・施設が挙げられます。

  • 美容クリニック
  • 婦人科系クリニック(不妊治療、中絶)
  • 重症心身障碍者施設 など

美容クリニックや不妊治療クリニックなど自由診療がメインとなるクリニックは、看護師の給料が高い傾向にあります。また、重症心身障碍者施設など公的な病院・施設は、国立大学病院に準じた給与体系の場合が多く、同様に高給が見込めます。

キャリアアドバイザーさんのアドバイス
美容クリニックは利用者を患者ではなくお客様として接する必要があるため、高度なコミュニケーション能力と接遇が求められます。また、婦人科系クリニックでは悩みを抱えた患者さんと接することが多いため、気遣いと包容力、寄り添う力が必要とされます。
一方、重症心身障碍者施設では患者が回復して退院することはないので、特に急性期にいた看護師さんは高い順応力と患者に対する理解が求められます。患者さん自身は体を動かせないため、看護師の肉体的な負担も大きくなります。科目や施設形態による違いを踏まえて転職活動を進めていくといいでしょう。(看護師転職専門の現役キャリアアドバイザー)

高給の求人が豊富なおすすめ転職サイト

高給・好条件の求人が多い転職サイトベスト3を紹介しましょう。

看護roo!

看護roo!
総合満足度
4.66
求人の質・量
4.8
サポート力
4.5
電話・メール対応
4.7
  • 初めて転職する人でも徹底的にサポート
  • 高給与・好条件求人が多い
  • 1人のキャリアアドバイザーが看護師と転職先の双方を担当する一気通貫制
  • 事業所は大都市の4拠点

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マイナビ看護師

マイナビ看護師
総合満足度
4.36
求人の質・量
4.5
サポート力
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電話・メール対応
4.6
  • 転職後の定着率が高い
  • キャリアコンサルタントの能力が高い
  • 治験や企業など医療機関以外の求人も多い

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ナース人材バンク

ナース人材バンク
総合満足度
4.2
求人の質・量
4.3
サポート力
4.0
電話・メール対応
4.0
  • 求人数が多く全国各地の求人を取り扱っている
  • 都道府県の専任スタッフがいるので地域情報に詳しい
  • 好条件、高給与求人が多い

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高給目当てで転職に失敗!看護師の給料トラブル

「高給与に目がくらんで転職したら、聞いていた話と違った」「夜勤手当の高さに惹かれて転職したのに夜勤に入れない!」など、給料にまつわる転職トラブルはたくさんあります。その原因はなんなのでしょうか? 看護師専門キャリアアドバイザーさんに聞いてみました。

口コミ1:高給与に惹かれて面接に行ったら、聞いていた額より低く提示された!

キャリアアドバイザーさんのアドバイス
実は、求人票の給与額と病院・施設側が提示する給与額が違うことはよくあります。転職エージェントによっては持っている求人情報が古い場合もあり、以前の給与を提示して看護師さんに紹介するケースがあるからです。そういった場合は遠慮なく断りましょう。 そういったトラブルを防ぐためにも、病院と良好な関係を築き情報収集力が高いエージェントを利用するようにしましょう。(看護師転職専門の現役キャリアアドバイザー)

口コミ2:夜勤手当を見込んで転職したのに、いつまでも夜勤に入らせてもらえない!

キャリアアドバイザーさんのアドバイス
看護師さんがなかなか夜勤に入れない原因としては、まだスキルが不十分で任せられないと上長が判断していることが考えられます。キャリアアドバイザーとしては、「一般的に入職してからどれくらいで皆さん夜勤に入っていますか?」といった質問は事前に応募先へ聞くことはできるので、不安な方は確認するといいでしょう。そういったケースも考えられるため、転職後の生活設計は夜勤を含まない収入で計画しておくと安心です。(看護師転職専門の現役キャリアアドバイザー)

口コミ3:キャリアアドバイザーが応募先の昇給率を教えてくれない。

キャリアアドバイザーさんのアドバイス
求職中の看護師さんから昇給率の質問をされることは多いのですが、答えられないというのが正直なところです。昇給率は看護師さんの実力次第というところもあるため、病院に聞いても、7、8割ははっきりとした回答をしてもらえないからです。ただし、人事評価の仕方などが明確な病院は開示していることもあるので、気になる方はキャリアアドバイザーさんに質問してみましょう。(看護師転職専門の現役キャリアアドバイザー)

まとめ

看護師の給料に関するあらゆるデータをご紹介しましたが、いかがでしょうか? あなたの給料は平均よりも高かったですか、それとも低かったですか? 業務に対して満足のいく給料を得ているでしょうか。

もし、給料に何らかの不満を持っているようでしたら、高給を目指して転職するのも一つの方法です。転職サイトのキャリアアドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

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履歴書添削や面接のサポートがていねいで、病院・施設の内部事情や情報を詳しく教えてくれます。

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看護のお仕事
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