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「履歴書の志望動機を、どう書けばいいかわからない」
「自分で書いた志望動機が問題ないか不安」
転職で必要となる履歴書や職務経歴書。その中で看護師さんが一番頭を悩ませるのが「志望動機」です。
この記事では、看護師転職のプロ・キャリアアドバイザーに聞いた志望動機の正しい書き方や、実際に内定を取った看護師さんのリアルな志望動機の例文を病院別、施設別、診療科別、経歴別に紹介・解説 していきましょう。
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この記事の内容
【例文】看護師転職の志望動機|正しい書き方はこれ
まずは、正しい志望動機の例文をご紹介しましょう。
【志望動機の正解例】
循環器に特化した病院で身に付けたスキルを、地方病院の中で循環器に重きを置き、循環器の中枢病院として地域を支えている貴院で発揮したいと考えております(1)。
これまでは、循環器専門病院の循環器内科に3年3ヶ月勤めてまいりました(2)が、循環器疾患がほかの病気の原因となっている患者さんが多く、もっと広い視点で診療科を垣根を乗り越えた看護をしていきたいと考えるようになりました(3)。
循環器以外の疾患については未経験ですが、総合病院である貴院なら、そのような看護ができるのではないかと考えました(4)。
これまでの経験を活かし、貴院でさまざまな患者様を総合的に観察する看護をしたい(5)と思っております。
手本例文の番号(1)~(5)にそって解説していきます。
(1)アンサーファースト|志望動機を最初に書く
志望動機を最初に書き、結論から伝えます。看護師は経歴が重要視される職業のため、ネットに氾濫する志望動機の例文は経歴から始まるものが多いですが、あくまで志望動機を書く欄なので、結論から書き始めるのが正解です。
(2)過去を説明|これまでの経歴を書く
志望動機を書いたあとは、どうしてその結論にいたったのかの説明が必要となります。次に続く「(3)転職理由を説明|転職の経緯を書く」へつなげるために、ここで初めて簡単な自己紹介をします。
(3)転職理由を説明|転職の経緯を書く
前述の経歴を受け、前職で感じたこと、気づいたことをふまえ、それがどのように転職へと結びついたのかを説明しましょう。
(4)現在を説明|応募先に惹かれた理由を書く
(3)で説明した転職理由を解消・解決する方法として、応募先への転職が一番であることをアピールしましょう。ここで応募先の特徴・特色と結びつけて説明し「貴院だから転職したい」気持ちを強調します。
(5) 未来を説明|志望動機をもう一度書く
「このような理由から…」と最初で伝えた志望動機をここでもう一度書き、応募先へ転職したい熱意を伝えます。自分の目指す未来像を交え志望動機をまとめましょう。
【注意点1】志望動機を経歴から書くのは間違い
世の中に氾濫している見本例文や、今回HOP!ナビ看護師に寄せられた看護師さんの志望動機実例のほとんどが、最初に経歴などの「自己紹介」から始まっています。
しかし、現役キャリアアドバイザーによると、構成自体が今は主流ではなく、添削で修正する箇所。「結論=志望動機が最初」というのが今のスタンダードなのです。
【注意点2】例文のコピペはNG!志望動機は自分の言葉で書くこと
志望動機の例文はネット上にあふれていますが、そのままコピペしたものはたいてい面接でバレます。
コピペした志望動機の場合、下記2点で必ず違和感が生まれるため、採用担当者にマイナスの印象をもたれてしまいます。
- 経歴・転職理由と志望動機にズレがないか
- 看護師の話す内容や態度と志望動機が合っているかどうか
例文を参考にしつつも、志望動機は自分の言葉で書き、どう聞かれても答えられるように準備しておくことが必要です。

履歴書や職務経歴書に書かれていることとと面接でお話した内容に一貫性があれば、特に志望動機に注目することはありませんが、違和感を覚えたときは志望動機についてくわしく聞くこともあります。
そういう場合は、たいてい志望動機を使い回ししたり、どこかの例文をそのまま書いてきていることが多く、採用担当は必ずそこは見抜くので志望動機はきちんと自分の言葉で書いてきてほしいですね。

【病院別】転職に成功した看護師の志望動機リアル例文5選
ここからは、病院にアピールする志望動機の例文をタイプ別にご紹介しましょう。
実際に内定を得た看護師の志望動機を現役のキャリアアドバイザーに添削してもらいました。
【志望動機例文:病院】
急性期病院に転職した看護師の志望動機
一次救急や二次救急の急性期病院を志望する場合、キャリアアップやスキルアップを強調するために、保持している資格や救急看護の経験、希望している診療科についてくわしく志望動機に記入する看護師さんは多いでしょう。
しかし、それがかえって逆効果になってしまうこともあります。病院がそこまでのスキルを求めていない、認定や専門資格以外の科へ配属の可能性もある場合は、敬遠されるケースもあるようです。
将来の目標は伝えつつ、こだわりの強さはトーンダウンした志望動機が求められます。
志望動機の例文:2次救急病院HCU(高度治療室)への転職
貴院では、脳神経外科のプロフェッショナルな看護を24時間、365日提供し、さらに患者様に侵襲の少ない手術を行い短期間で日常生活に戻しておられます。私は、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師として、患者様の重篤化回避から生活再構築までを患者様だけでなくその生活背景も捉えて看護を行っていきたいと思っております。貴院ではそれができると思います。また、認定看護師としての役割りを果たし、病院に貢献したいと思っております。(42歳・女性看護師 600床の総合病院脳神経外科病棟やHCUから300床の2次救急病院HCUに転職)

ただし、病院側がリハビリの認定看護師を求めているのであれば今のままでいいですが、認定資格を生かしながら1看護師として頑張ってほしいというケースでは「認定看護師の指導・管理といった仕事しかしないのかな?」と誤解されてしまう可能性があるので、資格をアピールしすぎるのもマイナス効果になる場合も。
志望動機の例文:中規模病院の手術室への転職


また、ここまで最初に経験した科を長々と書いてしまうと、文字数稼ぎに受け取られる可能性もあります。応募先の病院で多く症例を扱っている診療科のみ残して、あとは省略した方がいいでしょう。
志望動機の例文:準救急総合病院の一般病棟への転職

この文章だと椎体だけをやっていきたいと読み取れます。しかし、総合病院では必ずしも希望通りに配属されるとは限らないので、キャリアアドバイザーと相談して椎体の部分の分量を調整するのが良いのではないでしょうか。

病院側としては、どんな立場でこの看護師は書いているのだろうか?と感じるので、この一文はいりません。直後の「椎体のOPEやOPE後の管理についても知識を深め~」にすぐ続けていいと思います。
救急病院・大学病院(三次救急)に転職した看護師の志望動機
三次救急を担う救急病院や大学病院への志望動機でアピールしたいのは、転職によってキャリアアップ、スキルアップをしたいという気持ちです。
目指すキャリアアップ、スキルアップはどういったものか、志望先でどうしてその目標に到達できると思ったのかなど、自身のこれまでの救急看護の経験を交えながら、より具体的に書くといいでしょう。
回復期リハビリテーション病院に転職した看護師の志望動機
急性期病院から回復期リハビリテーション病院へ転職する看護師さんが多いため、キャリアアドバイザーも志望動機を添削する機会は多いようです。
リハビリでどういった看護をしたいのか、数あるリハビリ病院の中からどうして応募先を選んだのかを志望動機でアピールする必要があります。
志望動機の例文:回復期リハビリテーション病院への転職
大学病院でずっと集中治療を中心に急性期看護に携わってきましたが、在院日数短縮化が進み、日々病気を抱えながら在宅に戻るためにリハビリ療養病棟へ転院されていく方を見送ってきました。急性期はもちろんやりがいを感じましたが、看護師10年目を迎えるにあたりもう少し視野を広げたいと考え急性期から慢性期に移行する過程での看護師の取り組みを学びたいと思い貴院を志望しました。(33歳・女性看護師 1200床程度の大学病院集中治療室から60床程度の民間リハビリ療養病院へ転職)

例えば、在宅復帰率やリハビリテーションの点数を取っていればその点数、PT(理学療法士)などコメディカルとの連携など、ホームページなどで病院が打ち出したいポイントを把握して盛り込むと採用担当に好印象を持たれます。
この志望動機の中で、嫌われるのが「もう少し」という言葉。病院からするとちょっと学んだらまた転職するのかと感じてしまいます。

例えば「患者様とこれまでは深く関わることができなかったため、今後、在宅ニーズが増えていくなかで、その過程にある回復期看護に取り組みたいと思いました。中でも、患者様それぞれがどのようなリハビリを必要とされていて、日常生活に戻るにあたってご家族のサポートを含めた看護・介護を学んでいきたいと考えました」といった文章なら思いが伝わるでしょう。
慢性期病院に転職した看護師の志望動機
家庭との両立を考えて急性期病院から慢性期病院へ転職する看護師さんは多く、病院側もそういった働き方ができることを売りにして看護師さんを募集しているところも多いです。
そのため、志望動機では無理に慢性期看護がしたいと書く必要はなく、正直に家庭と両立した働き方がしたいと書いても問題ありません。
慢性期の特徴として、病院の規模が変わっても仕事内容が変わらないため、小規模から中規模、さらに大規模への転職がしやすいという点があります。
ご紹介する実例も小規模から中規模への転職に成功した看護師さんです。
志望動機の例文:慢性期病院への転職
現在は内科の慢性期病院で1年働いています。その前は神経内科・脳外科のある病院で10年ほど勤務をしてきました。現在働いている病院では、私自身の看護観とどうしても合わず、また個人病院のため物品や器材も十分にないまま、患者に処置を行うことも多くありました。貴院は母体も大きく、患者に適切なケアを施行することができると思い、その点でも志望させていただきました。(35歳・男性看護師 医療法人運営の療養病棟から中規模病院の地域包括・慢性期病棟へ転職)

転職理由と志望理由の結びつきも弱い印象です。この志望理由で内定が取れたのは、慢性期病院の人気があまりなく、仕事内容があまり変わらないので小規模から中規模への転職も難しくないからでしょう。

規模ではなく、どういった理念を持っている病院だから適切なケアを行えるというような説明を志望動機には入れる必要があるでしょう。
療養型病院に転職した看護師の志望動機
志望する看護師も、病院側が求めている看護師も、前出の慢性期病院と重なっている部分が大きい療養型病院。そのため、志望動機で書くべき内容やアピールポイントも同じ内容でOKで、病院側もそれを求めている場合が多いようです。
志望動機の例文:療養型病院への転職
これまで総合病院の急性期病棟で6年半就業し、消化器疾患を中心に経験してきました。このたび貴院の、「患者様のもっている能力を最大限に活かし、自立を支援する」の理念に共感し、これまで在宅復帰が困難な患者様が増加していくなかで、長期的に患者様に寄り添った看護ができる貴院に魅力を感じ志望いたしました。今後、貴院において高齢者看護やケアの技術を身に付け、貴院の一員として貢献したく思いますのでよろしくお願いいたします。(43歳・女性看護師 公立病院の消化器内科病棟から療養型病院の内科病棟へ転職)

頭のきれる看護師さんだなという印象を相手に与え、合格できる志望動機だと思います。

ただ「これまで在宅復帰が困難な患者様~」の部分は、一つの文章に過去と未来が混在しているのでわかりにくいため、「これまで」を「今後」に修正をしたほうがいいかもしれません。
総合病院と専門病院では志望動機の書き方が違う?
総合病院と専門病院では、志望動機の書き方が違います。
専門病院の場合、院内で配置替えがあったとしても専門とする診療科は変わりません。一方、総合病院では希望の科があっても、必ずそこに配属になるとは限りませんし、転属もありえます。
これまでのキャリアやスキル、資格をアピールし、希望の診療科を志望動機で強く主張し過ぎると「他の科に配属となったらすぐ辞めてしまうかも」と総合病院の採用担当からは嫌われる傾向にあります。
総合病院に応募する場合は、自身の希望や目標はやんわり伝えつつ、他の科に配属となっても真摯に働く姿勢を志望動機で示す必要があります。

診療科が多い病院ほど、希望通りの配属にならなかったり、定期的に転属もあります。目指すキャリアがはっきりしている看護師さんは「希望の科ではないとすぐ辞めてしまうかも」「配置替えや転属を嫌がるかも」と、総合病院の採用担当は心配します。
志望動機では、目標や希望をあまり強く出さず、どの科に配属になっても前向きに看護に取り組みたいといった内容を盛り込むといいでしょう。
【クリニック・施設別】転職に成功した看護師の志望動機リアル例文6選

クリニックや介護施設、訪問看護ステーションなど、いわゆる「病院以外」の医療機関・施設への転職を希望する場合、志望動機はどう書けばいいのでしょうか。
【志望動機例文:クリニック・施設】
一般クリニック(診療所・医院)に転職した看護師の志望動機
クリニックの場合、欠員募集で求人を出すため、そのニーズと合うかどうかが採用の鍵となります。
そのため、経歴や面接で話した時の印象が大切で、正直、志望動機の重要度は高くありません。キャリアアドバイザーによると「志望動機を見る度合い・重要度は、病院の半分くらい」という印象だそうです。
そのうえで、クリニックへの志望動機には「勉強したい、学びたい、キャリアアップしたい」という言葉は一切書かないようにキャリアアドバイザーは指導しています。
教育体制が整っているところは少なく、即戦力を求めているクリニックが多いため、志望動機に書いてはいいけないNGワードとなっています。
志望動機の例文:内科クリニックへの転職
大学病院で4年間働きました。3交替で夜勤もあり、身体的にも精神的にも負担がかかる状況でした。そのような急性期病院ではなく、貴院のような地域や患者様に寄り添った看護がしたいと考え、貴院を希望いたしました。貴院では、慢性期看護を学び、患者様やそのご家族に寄り添った看護ができるように日々精進したいと考えております。(29歳・女性看護師 大学病院外科病棟、ICUから地域の小さな内科クリニックへ転職)


また、「慢性期看護を学び」というのがありますが、内科クリニックで慢性期看護を学ぶことはほとんどできないので、これもカットしたほうがいいでしょう。 クリニックは地元の方がターゲットなので「地域医療に貢献したい、寄り添いたい」と書いたほうがいいでしょう。
美容クリニックに転職した看護師の志望動機
美容クリニックは人気がある職場なだけに、競争率も高いことから、志望動機も細心の注意を払って書く必要があります。
志望動機として自身のコンプレックスを挙げる方がいますが、患者の悩みに寄り添えるだろうと良い印象として受け止められる場合と、数ある美容クリニックの中でここを選んだ志望動機にはなっていないと物足りなく感じる場合があります。どうしてこのクリニックを選んだのかまで、志望動機を落とし込みましょう。
また、美容クリニックは華やかで若い看護師が多いイメージですが、実は病院よりも臨床経験を重要視する傾向にあります。そのため、看護師歴が浅い方が志望動機で経験をアピールしすぎるのも好まれません。
志望動機の例文:美容クリニックへの転職
循環器病棟に3年間勤め、看護師としての基本的な技術や知識を習得することが出来ました。私自身も顔の吹き出物に悩み、良くしたいと思った経験があります。以前より美容皮膚科での勤務をいつかしたいと考えていました。そして若い年齢のうちに経験を積みたいと考え、転職するには今であると考えました。また、経験を積みながらも、今までの経験を活かして貴院に貢献できることがあると考え、応募いたしました。(32歳・女性看護師 急性期の総合病院循環器病棟から医療法人の美容皮膚科クリニックへ転職)

採用側からはあまり好感は持たれず、面接担当が看護部長だと必ず指摘されるところだと思います。この志望動機で内定が取れたのは、もしかしたら美容皮膚科でも脱毛専門のクリニックだったのかもしれないですね。
脱毛専門なら看護師の経験や資質はあまり問われないことが多いからです。

もしプラスするなら、「同じような経験をされた方を助けたい」の一言を入れるとなお良いでしょう。
訪問看護ステーションに転職した看護師の志望動機
訪問看護ステーションへの転職を希望する看護師さんが書きがちなのが「患者一人ひとりと向き合いながら在宅看護をしたい」という志望動機で、次にご紹介する例文にもあります。
確かに病棟と違って訪問看護では1対1で患者と接しますが、それは限られた時間内であることを理解していない看護師さんは多いそうです。
訪問看護では30分、1時間刻みで患者の家を訪れるため、実は病院よりも時間に追われ、ゆっくり患者と向き合えないジレンマを抱えつつ業務を行う場合もあります。その点を含め訪問看護への理解度を志望動機にも盛り込むことが求められます。
志望動機の例文:訪問看護ステーションへの転職
健診クリニックでは毎日200人程のお客様を相手に、時間に追われて効率化を追求したり、いかにスムーズに業務が運ぶかという形で働いてきました。そんな中、ご利用者様と1対1で向き合って、看護を提供するという訪問看護に魅力を感じ始めました。また、育児中でもあり、近隣での就職を希望しておりましたので、志望させていただきました。(34歳・女性看護師 社会医療法人運営の健診クリニックから個人運営の訪問看護ステーションへ転職)

面接で育児中であることは話すことになると思うので、志望動機で隠す必要はありません。
ただし「育児中でもあり、近隣での就職を希望」という部分は「育児がひと段落したら辞めてしまうのでは?」と短期な印象を与えるので、「近隣のほうが長期的な目線でも長く働ける」という内容を付け加えると評価が高くなるでしょう。

冒頭に最初に、「毎日200人程のお客様を相手」と書くと忙しかったアピールに受け止められますが、同じことを書いたとしても「今後は患者さん一人ひとりと向き合っていきたいと思っています。
なぜなら、これまでは200人~」と続けるなら印象が変わります。
企業(産業看護師)に転職した看護師の志望動機
転職サイトを利用して転職する場合、病院や施設はまずキャリアアドバイザーが面接や職場見学を設定し、面接の際に履歴書や職務経歴書といった応募書類を持参する、いわゆる「後出し」となります。
しかし、産業看護師の場合は、先に書類審査を行うため、履歴書や職務経歴書は「先出し」となります。
そのため、履歴書・職務経歴書だけで審査されるため、書類ですべてを伝える必要があり、志望動機の重要度も高まります。志望動機の内容はもちろん、誤字脱字、言葉の選び方、字のきれいさも求められます。
書類審査に通過しても、その後面接が数回あり、内定が出るまで最短でも2~3ヶ月はかかるのが産業看護師の特徴です。面接が複数回あるため、志望動機についてどんな質問をされても答えられるようにしておく必要があります。

その書類審査に通過して面接までたどりつくのは、10分の1以下。そのためには、産業看護師をなぜしたいのかという志望動機をしっかり書かないと通過は難しいでしょう。
老人ホーム・介護施設に転職した看護師の志望動機
老人ホーム・介護施設と患者対象や看護内容、業務に重なる部分が多いのが、療養型病院や訪問看護ステーションです。志望動機を書くうえで、同じ老年期の看護ができる療養型病院や訪問看護ステーションではなく、老人ホーム・介護施設を選んだ理由を明確にしておくことが大切でしょう。
志望動機の例文:介護老人保健施設への転職
前病院では、三次救急の病院に勤務していました。救急疾患や最新治療、災害治療などの知識を得ることはできましたが、自分としては、老年看護に興味があります。学生の頃から慢性期疾患や老年看護に興味があり、いずれは専門的にやりたいと思っていました。老年期に限定された看護の提供を希望するため、介護老人保健施設へ志望しました。(39歳・女性看護師 国立病院機構の三次救急病院から介護老人保健施設へ転職)

ただし、三次救急病院からの転職なので、なぜ介護老人保健施設なのか、療養型病院でも良かったのではないかなど採用側は疑問に感じるので、もう少し詳しく志望動機を書いたほうがいいと思います。
「興味」という言葉が2回続くのもくどく、その理由についても詳細に書いたほうが良いでしょう。

それよりも、老人保健施設が担う機能を書き、それを専門にやっていきたいととまとめたほうが良いでしょう。
デイケア・デイサービスに転職した看護師の志望動機
例文のように、結婚を機に家庭との両立を考えて、日勤のみの職場へ転職する看護師は少なくありません。その後の妊娠、出産、育児などを想定し、デイケア・デイサービスへの転職先に選ぶ看護師は少なくなく、それを志望動機として書いても問題ありません。
前出の慢性期病院や療養型病院と同様に、施設側もそういった働き方ができることを強調して看護師さんを募集しているところも多いからです。
デイケア・デイサービスのように高齢者が多い施設では、リハビリや感染症対応に長け、介護士的な役割も臆することなく当たれる看護師が重宝されるので、志望動機に盛り込んでもいいでしょう。
志望動機の例文:通所リハビリデイケアへの転職
前職は二次救急病院の整形外科で急性期分野を学んできました。緊急手術からTKA,THAと高齢者の疼痛緩和のオペ等様々な整形分野を学んだあとリハビリテーション科へ転科。急性期を経た方々の回復する様子、退院支援など一連の流れを学ぶことができました。また、応援勤務として異動した際は、感染分野を詳しく学ぶことができました。その後は結婚を機に日勤専門や整形で学んだ知識を活かせるを現場を探し、こちらの通所リハビリデイサービスに応募させていただきました。27歳・女性看護師 二次救急病院の整形外科、リハビリテーション科・感染病棟から通所リハビリデイケア(パート)へ転職)

感染分野を学んだというのも、高齢者が集まるデイサービスへのアピール要素となるでしょう。

僕自身の体感では、デイケア・デイサービスの採用担当者はあまり志望動機に重きを置いていない印象なので、パート・正職員の区別はなく、この志望動機で良いと思います。
保育園・養護学校に転職した看護師の志望動機
保育園・養護学校の看護師は、看護師としてのスキルや知識はもちろんですが、教育者としての側面も持ち合わせる必要があります。
そのため、子どもや保護者とのコミュニケーション力、接遇力があるかどうか、志望動機の文面でもチェックされます。志望動機の内容はもちろんですが、その表現や言葉選びに関しては、病院よりもシビアであることを心に留めましょう。
自身にも子どもがいて保育園を利用していたことがあるなどは経歴部分では伝わりにくいので、志望動機でアピールするようにしましょう。
志望動機の例文:保育園への転職
今までは大きな病院で、成人を対象とした看護を行ってきました。耳鼻科では特にアデノイド切除や中耳炎といった小児に関する病気も看てきましたので、子どもに対しての処置やぐずったときの対応なども経験があります。また自分自身も2児の母なので、子どもの体調が悪くなった時の子どもへの対応や保護者の方への連絡、小児科の様子なども良く理解しております。子どもが大好きなので、子どもに関わりながら看護の仕事がしたいと思い、貴園を志望しました。(32歳・女性看護師 大学病院の急性期病棟から保育園の看護師(パート)へ転職)


志望動機を見るのは保育士さんのため、配慮した言葉遣いができる・できないというところは見られます。
接遇面は病院よりもチェックされるところなので、言葉選び一つをとっても細心の注意が必要です。
【診療科別】転職に成功した看護師の志望動機リアル例文5選
キャリアアップのために志望している診療科がある、専門クリニックに転職したいと考えている看護師さんは、どういった志望動機を書けばいいのでしょうか。HOP!ナビ看護師のユーザーが実際に内定を得た志望動機を、診療科別に現役キャリアアドバイザーのアドバイスもあわせてご紹介しましょう。
【志望動機例文:診療科別】
整形外科に転職した看護師の志望動機
整形外科に限らず、志望する診療科がある場合は、志望動機にどこまでそれを盛り込めばいいか悩む看護師さんも多いでしょう。
整形外科がある病院は介護リハビリや療養もあるケースが多く、配属替えもあります。志望動機で診療科へのこだわりをあまり書いてしまうと「配置替えがあったらやめてしまうかもしれない」と病院側は心配に感じます。
例えば「整形外科では、歩けない患者さんを歩けるところまでフォローするなど、リハビリを含めた看護をしたいと思います」など、整形外科を志望しつつ、関連する看護も担当していきたい内容とするのがいいでしょう。
志望動機の例文:整形外科への転職
新卒として入職してから大学病院に勤務していましたが、常に慌しく患者さんと時間をかけて向き合っていくのが難しく感じていました。転職活動をするなかで貴院の看護理念を拝見し共感しました。時間をかけて患者さんと接し、信頼関係を築いていきたいと思い志望しました。貴院で看護観を深め、自分の看護の質を上げるため勉強していきたいと思っています。(30代前半・女性看護師 大学病院の呼吸器内科・循環器内科の急性期・慢性期から医療法人の病院の整形外科へ転職)

また、内科から整形外科への転職となるのに、そこににつながる部分の説明がなく、看護理念についても具体的に書いた方がわかりやすいですね。

ただし、志望動機ではふれなくても面接では必ず聞かれるので、応募先がどのような整形外科なのかあらかじめ勉強しておいたほうがいいでしょう。
精神科に転職した看護師の志望動機
例文の看護師さんは、同じ精神科でも慢性期病院から急性期病院への転職を志望し、リハビリなどに携わることで患者さんの社会復帰に貢献したいといった動機付けを明確にしています。
未経験だとしても、精神科を志望するうえで慢性期と急性期があること、それぞれの看護内容に違いがあること、自分はどちらがやりたいのかを明確にし、志望動機に盛り込むといいでしょう。
精神科は専門知識を得やすい職場でもあり、認定看護師や臨床心理士などの資格取得を目指す看護師さんに人気の科でもあります。もし、そういった目標があるのなら、キャリアプランとして志望動機にも加えましょう。
志望動機の例文:精神科への転職
精神科病院に2年6ヶ月勤務してきました。主に慢性期の病棟でしたのでコミュニケーションを大切にしてきました。貴院では患者さんと接するリハビリや患者さんとの時間を大切にするという理念に共感でき、私の力を十分に発揮できると考えてます。また病院での経験を生かして多くの患者さんに感謝される看護師を目指したいと思っております。(31歳・男性看護師 医療法人の精神科慢性期病院から医療法人の精神科急性期病院へ転職)


精神科にも急性期と慢性期があって、看護の違いなども理解している点も盛り込んでいるのも良いですね。
産婦人科に転職した看護師の志望動機
産婦人科の求人の多くは、産婦人科経験のある看護師の採用が前提となります。例文のように、同じ診療科で同規模間の病院・クリニックで転職をする場合、キャリアも勤務形態も大きな差がないため、志望動機をどう書くか悩む看護師さんは多いでしょう。
転職理由がどうしても前の職場との比較となるため、ネガティブな内容を書いてしまうケースも少なくありません。そうならないように、志望先の情報収集を十分して、看護理念や患者の層、症例数などをふまえ、採用側が納得できる志望動機を書きましょう。
志望動機の例文:産婦人科への転職
以前も産婦人科クリニックにて4年正職員として勤務しておりました。分娩件数の減少により分娩に携わる機会が急激に減ってしまったため退職しましたが、まだまだ産婦人科で分娩に関わっていきたいという思いが強く、県内でも有数の分娩件数を誇る貴院を志願いたしました。分娩件数が多いだけでなく、無痛分娩や帝王切開後経膣分娩といった多様な分娩方法を取り入れており、様々な知識を身につけながら勤務出来ることが魅力と考えております。今回はパートでの勤務を希望しておりますが、前勤務先で培った知識と技術を活かしながらスキルアップできるよう積極的に介助に携わっていきたいと思っております。(29歳 女性看護師 医療法人運営の産婦人科クリニックから別の産婦人科クリニックへ転職)


正社員とパートの両方を募集しているなら「パートでの勤務を希望しております」を入れてもいいけれど、どちらかだけの求人なら書かない方がいいでしょう。
小児科に転職した看護師の志望動機

産婦人科と同様に、小児科も経験のある看護師の採用が大前提となります。
ただし、最近は少子高齢化の影響で小児専門クリニックは少なくなっており、例文の応募先のように、内科などが併設されているところも増えています。そのため、内科経験者でも採用されるケースが増えてきました。
志望動機では内科の経験があること、小児はこれからだが勉強していきたいという内容を盛り込むと内定の可能性が高まるでしょう。
志望動機の例文:小児科への転職
総合病院の循環器内科と小児科の混合病棟で3年勤務していました。さまざまな症例を通して、急性期・慢性期の看護を身に付けてきました。貴院は小児科・内科専門のクリニックのため、今まで身に付けた知識や技術が生かせると考えました。また、地域に密着した貴院で働きながら地域の皆さまに信頼されるようあたたかい看護を行っていきたいと考えています。(38歳 女性看護師 総合病院の循環器内科と小児科の混合病棟から内科・小児科のクリニックへ転職)


志望動機に「子どもが好き」と書く看護師さんがいますが、好きだけで小児看護ができるわけではないので、それはおすすめできません。
透析クリニックに転職した看護師の志望動機
慢性腎不全などの患者さんに血液透析を行う透析看護師は専門性が高く、透析専門クリニックの看護師採用は透析経験を問う場合が多いようです。
日勤のみで残業がなく、比較的高給なことから透析クリニックは人気が高く、志望動機でこれまでの透析経験をアピールすることは大切です。
また、クリニックは地域密着型で患者さんも定期的に長期間通院される方が多いため、長いスパンで患者と向き合いコミュニケーションを取りながらサポートをしていきたいといった内容を志望動機に盛り込むと良いでしょう。

未経験は採用されにくいと言われていますが、二十代前半の若い看護師さんの場合は未経験でも採用されるケースはあります。

クリニックは地域密着かつ透析は長く通院する患者さんが多いので「患者さんに早くなじめるように頑張りたい」と書くと好感が持たれると思います。
循環器内科に転職した看護師の志望動機
全身看護で回復の過程が見えやすい循環器内科は、看護師がやりがいを感じる診療科の一つです。最新の高度医療が経験できる循環器内科では、総合病院内の1診療科志望なのか、専門クリニック志望なのかによって動機は変わります。
例えば、病院から専門クリニックへの転職を志望する際は、より専門的な知識やスキル、手技を身に付け循環器内科に特化した専門看護師へのスキルアップを強調することになるでしょう。
もし、未経験から循環器内科への転職なら、自身が経験した診療科と循環器疾患との関わり、循環器内科でより高度かつ対応力が培われる医療の経験などが、志望動機として考えられます。
志望動機の例文:循環器内科への転職
大学病院にて看護の基本を学び、消化器疾患の看護をしてきたなか、大学病院へ入院するまでの過程で地域医療の重要性を感じました。貴院は、循環器を専門としまた内科全般、小児医療まで地域の方々とともに寄り添っていらっしゃいます。地域医療を貴院で学び、患者に寄り添った看護をしていきたい、そして循環器をしっかり学びたいと思っております。(46歳・女性看護師 大学病院の消化器内科病棟から地域の診療所の循環器内科へ転職)

循環器内科だから志望しているというより、地域医療を学びたいからという点に特化した志望動機にしたほうがいいでしょう。

畑違いの転職であっても、循環器内科に転職したいと思ったきっかけをきちんと書けば、いろいろ学びたい人なのだろうと好意的に受け取られるでしょう。それ以外は特に修正点はないと思います。
脳神経外科に転職した看護師の志望動機
循環器内科と同様に、全身看護による患者の回復が手に取るようにわかり、看護師が達成感を得やすい脳神経外科。
ただし脳神経外科のある病院は大きな規模と他にも複数の診療科を備える総合病院であるケースが多いため、必ずしも脳神経外科に属されるとは限らず、入職後に配属替えもあります。
そのため、脳神経外科への志望を主張しすぎると、こだわりが強すぎる印象になり逆に敬遠されることもあります。


不妊治療専門に転職した看護師の志望動機
体外受精や顕微授精などの不妊治療が2022年4月から公的医療保険の適用となることを受け、急増している不妊治療専門クリニック。日勤のみの転職を志望する助産師さんや産婦人科経験の看護師さんに人気の職場です。
不妊治療では悩みを抱えながら口に出せない患者さんが多いため、看護師はメンタル的なサポートやヒアリング力、寄り添う看護が求められます。
細やかな気遣いができる人が合う職場のため、志望動機でもそういった点がチェックされます。

不妊治療は患者さんに寄り添い女性目線でのサポートが大事なので、不妊治療というものを知っているか知っていないかが重要となるからです。

例えば、不妊治療の経験があれば書いた方がいいですし、なければ自由診療ニーズが増えていること、それに対する看護師の姿勢や看護観に触れるなどするといいですね。
【経歴別】転職に成功した看護師の「志望動機」リアル例文6選

新卒で入職してからまだ1~2年の新人やブランクがある、年齢が40代以上、勤務形態に制限があるなど、看護師さんによって経歴や条件はさまざまです。そういった場合、志望動機はどのように書けばいいのでしょうか。
実際に内定を得たリアル志望動機を看護師の経歴別に紹介します。現役キャリアアドバイザーのアドバイスもあわせてご参考ください。
【志望動機例文:経歴別】
1~2年目の新人看護師が転職に成功した志望動機
1~2年目の新人看護師は、採用側からは「看護とは何か、病院とは何か」がまだわかっていない」まま転職しようとしていると見られています。
そのため、志望動機で当たり前のように使ってしまう言葉が、新人看護師に限ってはNGワードとなることは少なくありません。
例えば、例文のように「スキルアップしたい」と書いてしまうと「基礎スキルさえまだ身に付いていないのに?」と受け止められてしまいます。また、「看護観が合わない」は「1、2年でどれだけ病院のことが理解できているのか?」と採用側は感じます。
新人1~2年目の場合、最初に入職した病院を1人前になる前に転職することを自覚し、「一から学びたい、勉強したい」という姿勢が志望動機にも求められます。
志望動機の例文:1~2年目の新人看護師
大学病院で2年勤めていましたが、産科病棟では助産師が最前線に立っていることもあり仕事に物足りなさを感じていたため、さらにスキルアップし看護師として学びを深めるために転職を決意しました。転職先を探していた際に貴院を見学させていただき、雰囲気のよさと職員を大切にする風潮、そして理念に感銘を受けました。何より、職員向けの図書館が充実していることからここなら自分の看護を深めることができると思ったため志望しました。(33歳・女性看護師 大学病院の消化器外科・産科から中規模総合病院の混合病棟へ転職)

新人なので、配属先の条件をつけることはせず、まずは「学びたい、勉強したい」という姿勢が大切だと思います。

後半部分はそのままで良いと思います。
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ブランクありの看護師が転職に成功した志望動機
ブランク看護師さんの場合、それまでの看護師歴とブランク期間によって志望動機の書き方を変える必要があります。
大規模病院での看護師歴が3年以上あれば、多少医療現場を離れていてもそこまでブランクが弊害とはなりませんが、2年未満で看護師を辞めている方、看護師歴よりブランク期間の方が長い看護師さんは希望通りの再就職ができないケースも増えます。
特にブランクが5年、10年となる看護師さんは採用側もスキルに不安を感じているので、まず「病院に戻りたい、学びなおして役立てるようになりたい」という姿勢が志望動機でも大切になってきます。
志望動機の例文:ブランク5年未満の転職
公立病院の急性期の内科病棟で3年間勤務させていただいておりました。妊娠・出産を経験し4年のブランクがあります。医療・看護技術の発展に伴い、看護師として再挑戦し、自身のスキルアップに努めてまいりたいと思います。また、貴院は地域密着型の病院であり、患者様に寄り添い、丁寧な看護を提供できると考え志望させていただきました。(29歳・女性看護師 公立病院の内科混合病棟から4年のブランク後、地域密着型ケアミックス病院の急性期内科病棟へ転職)

その場合、ブランクのほうが長い点は気になりますが、3年の経験があるのでパートということなら上記の志望動機で問題ないでしょう。
ただし、1~2年で最初の病院を辞めている場合は、厳しい就職活動となるので志望動機は再考が必要です。パート志望で「スキルアップ」という言葉は違うのではないでしょうか。

志望動機の例文:ブランク5年以上の転職
働きながらレベルアップしていける環境だなと思いました。大学付属があり、NPの資格をとったり、認定看護師の資格をとったりするのに、働きながら学べると思ったことが1番魅力に感じました。なので、働きながら実務のレベルも落とさず向上させながら、次のステップへと進むための学びを得られる機会がある職場はここの病院しかないと思い志望しました。(31歳・女性看護師 市民病院の内科勤務後、一般企業の5年間勤務を経て私立大学病院の整形病棟へ転職)

ただし「だなと思いました」といった話し言葉を志望動機に記入するのはだめですね。もし、もっとブランクが長い場合は、まず病院に戻りたいという志望をアピールすると良いでしょう。

貴院と書くところを病院と書いてしまったり、スキルアップ・キャリアアップをレベルアップと書いたり、そもそもビジネス常識がないのではないかと感じます。
企業に5年勤めていたのにこれ?という見方でチェックされるので、企業でうまく働けなかったから看護師に戻ってきたととらえられてしまいます。
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転職回数が多い看護師が転職に成功した志望動機
転職回数は、20代で3回以上、30代で6回以上だと多い印象があり、応募しても面接までたどり着けないケースが多くなります。
転職が多い看護師さんの志望動機では、転職回数が多いことは特に触れる必要はありません。ただし、志望動機と転職理由が強く結びついている場合は書いても構いません。その場合、採用側が納得する転職理由を明示し、転職回数が多いことの問題点も自覚しつつ、その改善案と長期勤務したいことをアピールしましょう。
転職回数については「看護師の転職回数は何回だと多い?年代別・回数別の転職活動のコツ」で紹介していますので参考にしてください。


転職回数が多くてもキャリア構築で一本筋が通っているのであれば、それを志望動機に結びつけてアピールをすると良いでしょう。

それを書くことで、転職を繰り返している自覚があること、それは良くないと思っていることが伝わるからです。
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条件・こだわりが多い看護師が転職に成功した志望動機
家事育児との両立のために日勤のみの勤務がしたい、キャリア構築のために入職したい診療科が決まっている、体調と相談しながらの勤務がしたい…。看護師さんの数だけ、転職の条件やこだわりがあるでしょう。
そういった譲れない条件やこだわりがある場合、志望動機に盛り込むことは問題ありませんが、書く順序には気をつける必要があります。
最初に条件やこだわりを書いてしまうと主張が強すぎてしまうので、最後に志望動機とからめて触れる程度が良いでしょう。
志望動機の例文:条件・こだわりが多い看護師の転職
私は地元にある総合病院の急性期病棟に3年間勤務しました。そこで、救急対応やレスピレーター装着など重症度の高い患者さまの看護を学びました。私事ですが出産し、仕事と育児の両立のために、今後は外来看護をしたいと思いました。以前、貴院に患者として外来受診した際、スタッフの皆さんが穏やかで、検査時や処置時、丁寧な説明と安心感のある雰囲気で対応していただき、私も貴院で働きたいと感じ志望しました。急性期看護で学んだ経験を活かしながら、外来における検査や患者との関わりについて学んでいきたいです。(28歳・女性看護師 中規模総合病院の急性期病棟から個人病院の一般外来へ転職)

逆に、「私事ですが出産し~」以降の条件を盛り込んだところは最後に移動させたほうが主張が薄まると思います。
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40代以上の看護師が転職に成功した志望動機
40代以上の看護師の場合、ブランクの有無によって志望動機の内容や書き方が異なってきます。
ブランクがある場合は前述した「ブランクありの看護師」でご紹介したように、ブランク期間が長い場合はそれによる力不足などを自覚したうえで、看護師復帰を第一の目標とする志望動機が求められます。
例文でご紹介した看護師さんのようにブランクがない場合、年齢はそれほど問題となりません。これまでの経験をふまえた志望動機を書きましょう。
志望動機の例文:40代以上の看護師の転職
療養型病棟で5年と急性期病棟で5年勤務してきました。どちらの病院も高齢者が多く、老年看護について学ぶことができました。また、病院だけではなく保健センターで勤務し、地域の皆様と触れ合いコミュニケーションを図る良い機会を得ることができました。これらの経験を活かし、訪問看護という患者様とより密着した看護ができる仕事をしたいと思い志望いたしました。(45歳・女性看護師 保健センターの看護業務(乳幼児健診、BCG接種、HIV検査などに従事から老人施設の訪問看護へ転職)

老人施設の訪問看護では年齢の高い看護師さんが勤務するケースが多いので、ニーズとマッチしている志望動機だと思います。

誰が読んでも誤解のないすっと受け入れられる内容なのがとても良いと思います。
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診療科・施設の未経験看護師が転職に成功した志望動機
未経験の診療科・施設に応募する看護師に対して、採用側は「どうして新しい診療科・施設に転職しようと思ったのか?」と疑問に感じるところなので、そこを解決する意味でも志望動機は重要です。
未経験の診療科・施設に転職しようと思った理由や、これまでの看護師経験が新しい職場でどのように生かせるのか、将来のキャリア設計や目標について志望動機で説明しましょう。
志望動機の例文:診療科・施設の未経験看護師の転職
精神科病院で1年勤務しました。病院勤務の時は夜勤も行ってきましたが、結婚を機に固定休みのところで働きたいと思いました。また、精神科では患者さんとのコミュニケーションが大事だなと感じることが多かったです。クリニックでは、様々な年代の方と関わることが多いと思います。精神科病院で学んだコミュニケーションの大切さを大事にして業務を行なっていき
たいです。患者さんにとって話しやすい、信頼できる立場の看護師になりたいです。
(26歳 女性看護師 精神科病院から耳鼻咽喉科クリニックへ転職)

この看護師さんが若く耳鼻咽喉科クリニックへの転職だから受かったのだと思います。一般クリニックだったら落ちる志望動機だと思います。
看護師経験も浅いので、このクリニックにどうしても就職したいという熱意のこもった志望動機を盛り込む必要があります。

精神科からの転職なので、どうして耳鼻科をやりたいのか理由を書くべきです。
耳鼻科クリニックを志望している理由をまず書き「結婚を機に自分の力も足らず1年で辞めてしまったのですが、次は長く勤めたいと思い貴院のようなところで働きたいと思いました」という風に書いてもらいます。
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転職看護師が志望動機で書きがちなNGワード4選と言い換え例

看護師が転職する際、志望動機で書きがちなNGワードは主に次の4つに分けられます。
NG例:コピペしたようなありがちな例文
採用担当者は何十、何百の志望動機を読んできているので、ネットに氾濫している例文をほぼそのまま引用した場合は「どこかで読んだことのあるありがちな志望動機だな」と伝わってしまいます。
実際、HOP!ナビ看護師に寄せられた志望動機の実例も出だしが一様に自己紹介から始まっていたり、ありがちな表現を使ったことで経歴や動機と結びつかない内容になっているものが多く見受けられました。
例えば、ブランク看護師さんが志望動機で「さらなるスキルアップを目指し」と書いた場合、現在はスキルがない状態なのにどうしてこの表現をするのか?と採用側は違和感を覚えます。安易に例文を引用してしまうと、そういった齟齬が生じてしまうわけです。
志望動機のスタンダードな構成はおさえつつ、自分の言葉で表現するのが肝心です。
NG例:前の職場への不満
応募先を選んだ理由を書く場合、本人は悪意がなくても、読む側は「前職への不満、悪口」と受け取ってしまう表現が志望動機に書かれているケースは少なくありません。
「クリニックは物品や器材が不十分で、思い通りの看護ができませんでした」とあったら、それがたとえ事実だとしても、採用側は「物品や器材が完璧にそろわないと業務をしてくれないのではないか」と不安になるでしょう。
もし、志望動機でどうしても前職を引き合いに出さなければ書けないという場合は、不満に感じたことをどのように改善しようとしたかまで踏み込んで書けば、共感や信頼が得られるでしょう。
NG例:条件面のみを強調の志望動機
志望動機と志望条件を混同して書く看護師さんは少なくありません。
例えば、よくある志望動機の文面として「家庭との両立をはかるため、日勤のみの外来への転職を考え貴院を志望いたしました」というのがあります。
しかし、「日勤のみ」「外来」という条件しか書かれておらず、採用担当者は「どうしてこの病院を選んだのかわからない」と感じると同時に、「条件ばかりで細かい要求が多そうな看護師さんだな」と否定的な印象を持ちます。
数ある病院の中でどうしてそこを選んだのか、どういった看護をしていきたいのかなど、志望動機に結びつく内容を盛り込み、条件は最後に少しふれるくらいにしておきましょう。
NG例:否定的なネガティブ表現
看護師さんが謙遜するあまり、ネガティブな表現を志望動機でしてしまうことがあります。
例えば、これまで経験したことがない診療科に応募する場合「学生レベルの知識しかありませんが」と表現する実例がありますが、「看護学校を卒業しているのだから学生レベルなわけはないのに…」と採用担当者は不安に感じます。
ネガティブな表現が志望動機に一言でもあれば、「なんでも悪い方向に考えてしまう看護師さんなのではないか」とも受け止められます。この場合は正直かつ簡潔に「未経験ですが」の一言でいいわけです。
読む側がどう感じるかを想像しつつ、ネガティブな印象を与えそうな言葉はすべてポジティブに言い換えて書きましょう。
履歴書に志望動機を書く前の準備3ステップ
志望動機を書く前に、どんな準備をしておけばいいのでしょうか。大きく分けて3つ準備が必要だといわれています。
- 転職希望の志望先について情報収集
- 転職理由と志望動機を箇条書きにする
- 転職後の理想の看護師像、未来像は明確に
1.転職希望の志望先について情報収集
志望動機を書くうえで一番大切なのは「数ある病院・施設の中で、どうしてそこを選んだのか?」という点。自分で転職先を探して直接応募をした場合は、すでに情報収集をしているので問題はありませんが、転職サイトやハローワークで求人を紹介された場合は、改めて自分でも志望先について調べておく必要があります。
例えば、志望先の病院・施設のホームページをチェックし、医療・看護に対する理念やどういった病院・施設で、どんな人材を求めているのかなど情報を収集しておきましょう。もし機会があれば、患者として利用してみるのもいいですね。

2.転職理由と志望動機を箇条書きにする
面接の際に必ず質問されるのが転職理由。志望動機と転職理由は密接な関係にあるはずですが、うまく頭の中で整理できておらず、面接でチグハグな答えをしてしまう看護師さんは少なくありません。
例えば、結婚を機に規則正しい生活がしたいとの理由で転職をしたのに、急性期病棟を志望するなどがそれに当たります。
そういった齟齬は必ず面接で指摘されるので、あらかじめ転職理由と志望動機をそれぞれ書き出して、頭の中を整理しておきましょう。
一度箇条書きにして書き出すと、自分自身がどうしてその応募先を志望しているのかがクリアになり、面接でも転職理由も含めてつまらずに説明できるようになります。

例えば、夜勤や残業がつらくて転職した場合、志望動機欄に「残業が少なく日勤のみの勤務ができるため貴院を志望しました」と記入してしまい、採用担当者に「条件だけでうちの病院を選んだのかな」と受け取られ、あまり良い印象とはならないでしょう。
志望理由と志望動機を切り離す意味でも、あらかじめ箇条書きにして整理しておくことをおすすめします。
3.転職後の理想の看護師像、未来像は明確に
病院・施設側としては、採用する看護師さんにはなるべく長く勤務してほしいと望んでいます。
そのため、看護師さんがどれくらいの未来を見越して転職をしようとしているのか知るために、志望動機を読み解きます。
そういった自分自身の未来像や、看護師としての理想、目標をクリアにしたうえで、今回の転職がどの位置に当たるのかを明確にして志望動機を書きましょう。

これからどういった看護をしたいか、どういう看護師になりたいか、そのために転職はどういった位置づけになっているのかを理解しておくと、長期展望が見える志望動機が書けるでしょう。
志望動機が書けない看護師さんにおすすめの転職サイト
志望動機の記入に迷ったら、転職サイトのキャリアアドバイザーさんに相談してみましょう。次にご紹介する看護師転職サイトでは、志望動機の添削や面接練習など、キャリアアドバイザーによる転職サポートに力を入れています。
看護roo!

- 初めて転職する人でも徹底的にサポート
- 高給与・好条件求人が多い
- 1人のキャリアアドバイザーが看護師と転職先の双方を担当する一気通貫制
- 事業所は大都市の3拠点


レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

- 仕事と家庭を両立したい人
- ブランクがある・臨床経験が少ないなどでスキルに不安がある人
- 入職から1年未満の早期離職をする新人看護師


マイナビ看護師

- 転職後の定着率が高い
- キャリアコンサルタントの能力が高い
- 治験や企業など医療機関以外の求人も多い


自分で転職活動をするより何倍も楽にできてしまうため、利用してよかったなと思います。
看護師転職マナー基本のキホン
転職をより成功させるためにも、履歴書や面接に関する基本的なマナーも理解しておきましょう。
履歴書の正しい書き方
志望動機を書く履歴書は、基本的なマナーを抑えたうえで記入しましょう。
できるだけていねいに書き、空欄はないように心がけましょう。誤字脱字のチェックも忘れずに。応募先の敬称などを間違えてしまうと「業務でもミスの多い看護師なのでは?」と相手に印象づけてしまいます。
かつては直筆が基本だった履歴書ですが、最近はパソコンなどで仕上げたものでも問題ありません。
履歴書の書き方の詳細は「看護師が転職に失敗しない履歴書の書き方!志望動機の例文付き」で紹介していますので参考にしてください。

面接は志望動機から準備
志望動機をていねいに仕上げることで、自分自身が転職で望んでいることが明確になり、応募先はどういった病院でどんな看護師を求めているのか情報収集が自然とできます。
そのため、面接でどういった質問をされても、うろたえることなく答えられるようになるでしょう。
面接の質問内容やマナーの詳細は「【OK/NG回答あり】看護師面接のよくある12の質問の意図と面接マナーと注意点」で紹介していますので参考にしてください。

まとめ
転職理由や志望理由はすぐに答えられても、志望動機へと結びつけて履歴書に記入することは苦手だと思っている看護師さんは多いでしょう。
実際、HOP!ナビ看護師に寄せられた志望動機実例を見ても、看護師さんの迷いや苦労が見えるものが多かったように思います。
ぜひご紹介した書き方を参考に、自分らしい志望動機を書いてみてください。もし、どう書けばいいのかわからないという場合は、遠慮なく転職サイトのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
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不安のない転職活動や理想の転職先探しに役立ててもらうため、転職者や人材業界関係者へのインタビュー調査はもちろん、厚生労働省などの公的データに基づいたリアルで正しい情報を発信し続けています。
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レバウェル看護 (旧 看護のお仕事) |
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マイナビ看護師 |
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志望理由を見る方は、看護部長、人事部長、事務長さんなどは忙しいので、最初に結論というのが習慣化しています。
最初に結論である志望動機を書き、どうしてそう思ったのか、なぜなら前職でこういうことがあったから、これからはこうしていきたい、そしてもう一度志望動機で締めるという流れが一番求められていると感じます。