IT土方から転職して脱出するために

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IT業界ではIT土方と揶揄されるような働き方を余儀なくされる企業が多いといえます。IT土方といわれる働き方は、ブラック企業で社員が過酷な労働を強いられている場合が多く、月の残業が100時間を超えたり、休日出勤も多く会社に長時間拘束されているため、体調を崩したり、うつ病になるリスクを抱えています。

※当サイトは口コミの一部を掲載しています。

             
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自分はIT土方?IT土方チェック

IT土方とは、IT業界において末端のプログラマーが上から降ってきた要件を元にひたすら単純作業やコーディングをおこなうことに対する言葉で、デジタル土方ともいいます。

IT業界は大手企業を元請けとして、その下に1次請け、2次受け、3次受け〜と次々と仕事を丸投げされるビジネスモデルが常態化しており、技術職というよりは作業員的な扱いをされています。

末端のプログラマーが上からの無理難題な要求に耐えて、ひたすらコードを書いていくことから、そのようなプログラマーに対してのスラングとしてIT土方という言葉が使われはじめました。

このような構造がデスマーチの原因となっていることも多く、肉体的にも精神的にも過酷な状況に置かれて、うつ病を発症することも少なくありません。

IT土方は納期までの期間が短くて工数が足りず、尚且つ人手が常に足りないような過酷な環境下に置かれることが多いといえます。そのような状況下でプロジェクトが失敗に終わる可能性の高い状態のことをデスマーチ(死の行軍)と呼びます。

特に仕事を下請けに丸投げするようなで状態では、システムの整合性が取れずに何度も手戻りや仕様変更などが発生する危険性が増して、スケジュール通りに作業を進めることが困難な状況に陥りやすいです。

とくに末端のIT土方はそのようなデスマーチにさらされやすく、月60時間以上の過酷な残業や休日出勤を強いられるケースも多く、そのような過酷な環境下に置かれると、うつ病や過労死が発生しやすく、場合によっては自殺を考えるようになることもあります。

IT土方にならないための方法

前述したとおり、IT土方になるとデスマーチに陥りやすく、連日の残業や休日出勤で長時間会社に拘束されることが多いといえます。

また、IT土方は簡単な仕事しか任せてもらえない場合も多く、忙しさからスキルアップや新しい技術を学ぶための時間の確保も難しく、業界に悲観して会社を辞めてしまうパターンも多いようです。

IT産業のビジネス構造はゼネコン業界と似通っており、よく使われている言葉として「ITゼネコン」があります。ITゼネコンは大手のITベンダーを頂点としてその下に下請け、孫請けと続き、ピラミッド型の構造となっています。

下に行くほど給料が安く、下請け・孫請けはそれなりの仕事しかさせてもらえません。さらに孫請けの会社が連携している協力会社やフリーランス・派遣社員も存在し、技術職とは思えないような安い単価で働かされることもあります。せっかく未来のあるIT業界として働くなら、如何にしてIT土方にならずに働いていくか?が重要となります。

IT土方に陥る原因として、高いスキルや技術力を身に着けられずに自分の付加価値をアピールできないことが挙げられます。そのため、あらゆる面で妥協してしまい、ブラックな働き方に甘んじてしまうことが多いといえます。

IT業界は未経験で募集している会社も多いですが、場合によってはコーディングすらさせてもらえずに延々とテスト要因として駆り出されることもあり、スキルアップはおろか安い給料で長時間働かされ、理想と現実のギャップでIT業界に絶望して辞めていくパターンも多いといえるでしょう。

そのようなIT土方にならないためには、未経験でも高いプログラミング能力を身につける必要があります。具体的にはプログラミング専門のスクールに通って、スキルを身につけることも1つの手段です。

近くにスクールが無い場合はネット環境があればオンデマンド形式で学べるスクールもありますので検討してみましょう。

また、自分でアプリケーションやWebサイトを作成してポートフォリオを充実させることにより、就職時に大きなアピールポイントに繋がります。

IT土方から転職して脱出する

日々激務に追われてプライベートな時間もろくに持てず、毎日不満を抱えながら働いている…。もし現在の職場でそんなIT土方のような待遇に置かれているなら、現状の働き方からの脱出を検討してみることをおすすめします。

近年では働き方の多様性により、1つの会社で定年まで働くという日本型雇用の意識は薄れてきています。IT土方からの脱出方法は大きく分けて、以下のとおりとなります。

転職する

IT土方から脱出する一番の方法として、転職することが挙げられます。近年はIT業界全体で人材が不足していますので、求人サイトを確認する限りではITに関わるさまざまな企業が募集をしています。

そのため、今の自分のスキルとマッチする転職先を探したほうが良いでしょう。また、後述しますが転職先もブラックな職場である可能性があるため、転職先を探すときはいくつか注意点があります。

独立する

未経験でもある程度プログラマーとしてのスキルが見についているならフリーランスとして、独立して働くという選択肢もあります。

フリーランスなら仕事の内容によっては高収入を狙えることも十分可能ですし、在宅型なら自由な時間に働くこともできます。

また、フリーランスならブラックな会社にあたってしまったとしても、一定の期間働けばその後は契約更新をしないという手段もあります。

そのようなメリットから、フリーランスはIT土方のように賃金が低く、長時間拘束されるような働き方を回避しやすいといえるでしょう。

別業界への転職

もし、IT業界に嫌気がさしてしまったら、別業界への転職も視野に入れましょう。現在の転職市場は活発化しており、さまざまな職種の求人があります。

エンジニアとしての一定の経験があれば、PC関連のスキルはある程度ありますので、ネットワークを構築・運用したり、事務職やデザイナーなど、PCを扱った職種を目指すのも1つの手段です。また、営業職や販売員、配達業などまったく異なる職種へ転職してみるのも良いでしょう。

IT土方になり得るブラック企業の求人

せっかくIT業界に就職・転職して働きたいのならブラック企業の求人には注意が必要です。せっかく希望の会社に就職できたとしても、実体は孫請けの会社で、日々誰でもできるような単純作業を延々とやらされたり、短い納期でコーディングをしなければいけないIT土方のような働き方を強制される可能性もあります。

そのため、せっかくIT業界に就職するのなら、ブラック企業を見分けられることが必要になります。以下にIT土方になり得るブラック企業の求人について紹介します。

大量募集には注意

ブラック企業なのか判断するには、ある程度求人の内容で見極めることができます。とくに大量に募集をしていたり、頻繁に求人をだしている会社には注意が必要です。頻繁に求人を出しているということは、それなりに離職率が高い可能性があります。

また、大量に募集している会社も要注意です。大量募集の場合、プロジェクトの規模が大きく安定して働けそうなイメージがありますが、デスマーチで多くの人が辞めている可能性があります。

給料が高すぎる

ブラック企業の特徴として、求人広告に記載されている給料が他の求人と比べて高すぎる場合も注意が必要です。

よくある例としては、「27歳(入社1年/プログラマー)月収55万円」「30歳(入社3年/チームリーダー)月収80万円」など相場よりも高い月収例が提示されている場合です。

実際にはそれほどの月収をもらっている人はおらず、新卒や20代をターゲットにしたブラック求人の可能性は高いといえます。

特に、学歴不問・未経験OKでも高すぎる給料を提示している求人や、給料が月22万円〜60万円などの幅が広い場合も要注意です。

固定残業代の有無

固定残業代とは基本給とは別に毎月固定で残業手当が一定額もらえる精度で、残業が発生しなかった月でも残業代が支給されますので、社員にとっては一見メリットのように見えます。

しかし、いくら残業しても残業手当が決まった額しか支払われない場合や、超過分の残業代がしっかりと計算されているのか怪しかったりと大きなデメリットがあります。

固定残業代は特にブラック企業で採用されていることが多く、残業代を違法に減額しているブラック企業も多く存在します。

そのため、求人の募集要項で記載されている給料については、基本給が月30万円であっても、内訳で残業代が含まれている可能性もありますので注意が必要です。

面接の雰囲気や場所

ブラックな求人の面接によくありがちな特徴として、1回の面接で簡単に内定をもらえるような会社にも注意が必要です。

一般的な企業なら採用する人の社会常識や人柄、能力などを見極めるために選考にも力を入れています。

しかし、ブラック企業の場合は人手不足が激しく、とにかく応募してきた人は誰でもいいから採用したいといった気持ちがあり、ろくに選考せずに採用してしまいます。

面接で自社の業務内容を話したがらなかったり、詳しい業務内容を確認しようとしても、説明が曖昧な場合も要注意です。

また、面接の場所が自社じゃない場合も注意しましょう。会社で面接できないというのは何か都合の悪いことがあるのかもしれませんし、面接は求職者が会社の雰囲気や中身を見る場でもありますので、ファミレスや喫茶店を面接の場所に指定された場合も注意が必要です。

IT土方を避けるためのホワイト企業の求人の探し方

前述したようにブラック求人を見分けるポイントはありますが、実際に求人内容からブラック企業を避けるのはなかなか難しいといえます。そのため、より確実にホワイト企業を探すには、以下の点にも留意しておきましょう。

エージェントを利用する

就職・転職サイトには専門のエージェントを無料で利用できるサービスもあります。登録しておけば非公開の求人に応募することも可能となります。

非公開求人は少数のスキルのある人を厳選して採用したい場合に取り扱っている場合も多く、大手のホワイト企業が非公開で求人を出している場合もあります。

また、エージェントは求職者と企業を仲介して、給料や仕事内容などを交渉してくれる大きなメリットがあります。

エージェントは求人情報や企業情報について精通していることが多く、企業の経営者や人事部と直接やりとりをする機会も多いので、求人内容だけではわからない情報を得ることができます。

福利厚生がしっかりしている

福利厚生は企業が労働者やその家族の健康と生活を充実させるために給与以外に支給される報酬のことを指します。

健康保険や厚生年金など法律で定められている以外にも、企業によっては健康を維持するために各種施設を利用できたり、住宅や家賃の程、社員旅行や結婚・出産などの祝い金など、企業が独自に実施しています。

ホワイト企業は社員の健康を第一に考えていますので、これらの福利厚生が充実している場合が多いといえます。

勤続年数の長さ

ホワイト企業の大きな特徴として、勤続年数が長く、離職率が低いことが挙げられます。平均勤続年数は企業のホームページで公開している場合もありますし、公開していなければ、エージェントを利用して質問する手段もあります。

また、求人情報以外の企業の情報サイトの内容も参考にするのも1つの手段です。しかし、勤続年数や離職率だけでは会社の良し悪しははっきりとは分かりませんので、勤続年数が短い場合はどのような理由で短いのかも確認しておきましょう。

まとめ

ここでは、IT土方から脱出するために、IT土方の概要からIT土方にならないためにはどうすれば良いか?転宿してIT土方を脱出する方法や求人での見分け方について紹介しました。IT業界に興味はあるけど、このようなIT土方になるのを敬遠して他の道に進む場合も多いと聞きます。

しかし、近年のIT業界の発展は目覚ましく、将来性のある仕事ですので、せっかくIT業界で働くのならIT土方と揶揄されるような働き方ではなく、会社も自分も成長できるような職場を選んで働くべきです。

もし、あなたがIT土方のような働き方をして不満を抱えているのなら、脱出する手立てを考えてみてはいかがでしょうか。

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