緩和ケアチームの仕事!業務内容と年収、必要な資格などについて

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2007年に政府により制定された『がん対策推進基本計画』において、都道府県や地域のがん診療連携拠点病院には『緩和ケアチーム』を設置しなくてはならないことが定められました。この『緩和ケアチーム』において、薬剤師はどのような業務を行うのでしょうか。また平均的な年収ややりがい、必要な資格やあると良い資格、適性などについても説明してまいります。

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1.緩和ケアチームの業務内容

緩和ケアチームが提供するケアは、がん治療が始まったときから提供される全人的なケア、つまりがん療養と緩和ケアを組み合わせたケアを意味しています。緩和ケアチームを有する病院などの医療機関では、従来、入院患者を対象に提供していた緩和ケアチームのケアを外来患者にも広げることや、専門看護師や認定看護師、社会福祉士、臨床心理士などもチームに適切に配属することなど、質の向上を目指して適時改善を実施しています。

緩和ケアチームの活動

緩和ケアチームには、『臨床活動』『教育活動』『情報整備』の3つの業務があります。『臨床活動』は、精神症状や身体症状の緩和や精神的支援、意思決定のサポート、療養場所の適正使用、がん患者の家族へのサポート、終末期に起こり得る様々な問題の具体的対応を意味しています。担当看護師や医師などの医療従事者からの情報提供をもとに、診察や面談を通して多面的な支援を実施します。また、依頼元の医療者や緩和ケアチーム内で必要に応じてカンファレンスを行い、コミュニケーションを図ります。

『教育活動』は、病院内の医療スタッフに、緩和ケアに関する勉強会や研修を実施することを意味しています。また、がん患者や家族に対して、緩和ケアに関する知識を提供することも含まれます。

『情報整備』は、病院内で使用できる緩和ケアマニュアルを作成したり、必要に応じて緩和ケアを行うことができる看護師などを外来や一般病棟に配属したりすることが含まれます。また、薬局や訪問看護ステーション、緩和ケア病棟などの地域医療における緩和ケア関係機関と連携し、協働できるシステムを構築することも求められています。

緩和ケアチームに含まれるスタッフ

身体的な症状の治療を担当する医師、精神的な症状を担当する医師、看護師、薬剤師は基本的にどの緩和ケアチームでも中心的なメンバーとして働きます。その他の構成員として、放射線治療医や化学療法科の医師、医療ソーシャルワーカー、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、栄養士、臨床心理士、牧師や僧侶などの宗教関係者が含まれることもあります。

緩和ケアチームが存在する医療機関

がん診療拠点病院以外にも、大学病院、診療所などでも緩和ケアチームが設置されていることがあります。外来機能を持つ病院は70%以上、地域緩和ケア診療機能を持つ病院は10%以上と見られています。

緩和ケアチームにおける薬剤師の役割

緩和ケアチームの薬剤師は、患者や家族に服薬指導を行い、医薬品情報・副作用情報の提供を実施するだけでなく、薬物治療を行うことで患者にどのような影響がでているのかを調査して他の緩和ケアチームのスタッフと情報を共有することも行います。

その他にも、主治医による処方と緩和ケアチームによる処方のリスクマネージメントのチェックや、同種同効薬がないか、相互反応を起こす組み合わせが処方されていないかなどを確認することもチームの薬剤師が行うべき業務です。

また、院内製剤への対応、麻薬や劇薬を含む薬物の適正な取り扱い方に関する医療スタッフへの教育、薬物治療のモニタリング業務も薬剤師に任される仕事となります。

2.緩和ケアチームの年収とやりがい

緩和ケアチームに配属されている薬剤師も、一般的な病院薬剤師と同じく年収は450~600万円前後であることが多いです。特に年収が良いということはありませんが、患者に深く接し緩和治療に携わることは大きなやりがいを持てる仕事ということができるでしょう。

3.緩和ケアチームで求められる資格

薬剤師の国家資格以外に必要とされる特別な資格や求められる資格はありませんが、緩和ケアチームでスキルアップを目指すなら『緩和薬物療法認定薬剤師』の資格を取得して見ることもできるでしょう。薬剤師として実務に携わった経験が5年以上、緩和ケアチームでの経験が3年以上、既定の講習会への参加や学会における発表経験なども求められますが、緩和ケアに携わる薬剤師のスペシャリストを目指すなら、ぜひ取得したい資格と言えるでしょう。

4.緩和ケアチームで働く適性

末期がんの患者を担当する機会も多くありますので、患者や家族に寄り添う気持ちだけでなく薬剤師自身の精神的な強さも求められます。また、チーム内外のスタッフや患者、家族と常に意思疎通を図りながら業務を遂行していきますので、コミュニケーション能力も求められる仕事とも言えるでしょう。そして、院内製剤や処方にも積極的に関わりますので、薬剤師に求められる全ての仕事を行うことができる仕事とも言えるのが緩和ケアチームの仕事なのです。

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