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病院薬剤師の年収は?魅力は?そしてキツイところは?徹底的に調べてみた

調剤薬局やドラッグストアなどで働く薬剤師にとって、「病院薬剤師」がどのような仕事をしているのか気になるところですよね。このページでは、病院薬剤師について詳しく紹介し、年収ややりがいなどにも迫ってみます。さらに、病院薬剤師になりたい方必見の「内定を勝ち取るコツ」についても紹介します。

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1.病院薬剤師はどんなことをするの?

まずは、病院薬剤師が行う業務についてみていきましょう。他の職場では経験できない業務に注目してください。

病院薬剤師の仕事

病院薬剤師の業務内容は、主に以下の業務に分けることができます。

  • 調剤(外来、入院)
  • 注射剤の調剤
  • 薬品管理
  • 服薬指導
  • TDM(薬物治療モニタリング)
  • DI(ドラッグインフォメーション)

調剤するだけではなく、患者との距離が近い仕事が多いですね。入院患者と直接ふれあう、間近で経過をモニタリングできるのも病院薬剤師の大きな特徴です。

また、薬剤管理指導においては、医師やその他スタッフとともにチーム医療を行い、患者に薬に関する情報等を提供します。これは、調剤薬局や製薬企業にはないやりがいのある業務といえるでしょう。

病院薬剤師の仕事の幅が広がった

2012年の診療報酬改定で「病棟薬剤業務実施加算」が新設されました。これにより、病棟における薬剤師の仕事の幅が広がり、なお一層病院薬剤師の必要性が高まりました。医師からも看護師からも、そして患者からも、病院薬剤師への期待は高まる一方です。

2.気になる収入面は?

仕事をするうえで気になるのはやはり「収入」ですね。病院薬剤師が得られる月収、残業代、退職金について調べてみました。

年収

病院薬剤師の、年代別の平均的な月収は以下の通りです。

【病院薬剤師の平均月収、うち残業、当直手当】

年代:平均月収 残業代 当直手当 合計
20代:25万 3万 7万 35万円
30代:30万 2万 10万 42万円
40代:35万 3万 5万 43万円
50代:40万 1万 5万 46万円
60代:40万 1万 5万 46万円

薬剤師全体で言えば、病院薬剤師は他の職場に比べて年収が低い傾向にあります。その理由は、病院の収入は診療報酬であり、国によって基準が決まっているからです。ドラッグストアや企業と比べて収入源が限られているので、人件費にあまりお金を回せない、という事情があるのです。

それでも、ボーナスも加われば薬剤師以外の一般的な仕事に比べて高収入であることは間違いありません。

夜勤と当直について

病院薬剤師ならではの特徴が「当直」です。労働条件に含まれているから仕方なく…という事になりますが、当直手当はしっかり支払われますので考え方一つと言えるでしょう。30代までは、収入のために当直をかって出る薬剤師もいますが、年齢が上がるにつれて「お金よりも休養」と考え始める薬剤師が多いようです。

残業に関しては、業務効率の悪さによって発生してしまうケースがほとんどです。仕事に慣れて、効率化を進めれば定時退社も難しいことではありません。

退職金は?

若いうちは気になりませんが、年をとるに従って気になり始めるのが退職金。老後資金という意味でも人生に大きな影響をもたらすお金です。基本的に退職金は「基本給✕勤続年数✕給付率」で算出されます。必然的に、中途採用よりも新卒の方が多くもらえることになります。

また、民間病院と公立病院とでは退職金の額は違ってきます。公立病院であれば新卒から定年まで働けば1,000万円を超えることもあります。民間病院の場合は、病院にもよりますが、1,000万円を超えるケースは珍しいようです。

3.病院薬剤師の魅力は?

調剤薬局でもなく、ドラッグストアでもない。あえて医療の最前線である病院を選んだ薬剤師は、どこに魅力を感じているのでしょうか。一例を挙げてみました。

  • 専門性を高めることができる
  • 様々な症例を経験できる
  • 様々な医療スタッフと交流できる
  • スキルアップには最適な環境

総括すると、「薬剤師としての自分を高めることができる」ことに強い魅力がありそうです。病院は医療現場の最前線。そこで医師や看護師とチームを組み、患者と向き合うことができるのです。志の高い薬剤師なら一度は働いてみたい職場、それが病院です。

4.病院薬剤師のメリット・デメリット

さて、調剤薬局やドラッグストアとくらべた時、病院薬剤師のメリット・デメリットはあるのでしょうか。それぞれ挙げてみました。

【メリット】

  • 福利厚生が充実している(院内託児施設、寮完備等)
  • 産休・育休が取りやすい
  • スキルアップがしやすい
  • 医療従事者としての実感が味わえる

【デメリット】

  • 仕事が忙しい、緊張感がある
  • 医師や看護師との人間関係
  • 患者との人間関係

まずメリットですが、スキルアップについては前項で述べた通りです。薬剤師としてスキルアップするには病院はこの上ない環境です。そしてママ薬剤師にとって嬉しいのが産休、育休のとりやすさと、充実した福利厚生の数々。託児施設完備の病院に関してはまだ少ないものの、安心して結婚や妊娠が予定できる環境であることは間違いありません。

一方デメリットですが、すべて「人によっては」という言葉を付け加えても不自然ではないものばかりです。つまり、病院で働きたいという気持ちがあれば克服できますし、裏を返せばスキルアップにつながるものばかりです。すべては薬剤師の気持ち次第で、メリットにもデメリットにもなるということですね。

5.内定を勝ち取るために

病院への内定を勝ち取るには「スキルアップしたい」「病院で働きたい」という気持ちだけではうまくいきません。病院の担当者に好印象を与えるためのコツがあるのです。ポイント別に説明します。

履歴書

履歴書は就職活動の第一歩。希望する病院との最初の接点とも言える書類ですから、しっかりと仕上げる必要があります。そのためのコツは「手書きで丁寧に書く」「資格名は正確に書く」「要点のみを簡潔にまとめる」の3点です。基本的なことですが、これができていない求職者が結構多いのです。

Excelなどで履歴書を作ってしまうケースが増えていますが、病院の上層部は比較的「古い体質」です。当然、手書きの方が誠実さをアピールできます。資格名のミスも致命的です。薬剤師はミスが許されない仕事だからこそ、気をつけたいポイントですね。

面接

書類審査を通過したら、いよいよ面接です。ポイントは「知ったかぶりはしない」「医師や看護師に気に入られるタイプを演じる」「自己主張は控えめに」での3点です。面接の真髄は「この人と一緒に働きたいな」と思わせることです。それにはこの3点が必要なのは当然ですよね。

知ったかぶりについては、知らないことは知らないといえる勇気を持つことが大事です。わからないことを聞かれたら「今後しっかり勉強して、知識を身に着けていきます」とフォローすれば特に問題はありません。面接官も、相手が「すべてを知っている」とは思っていません。大事なのは、一緒に働きたいと思わせる人柄なのです。つまり、医師や看護師等職場の人間とうまくやっていける「コミュニケーション能力の高さ」をアピールするということです。

また、「つらいことがあってもすぐに気持ちを切り替えられる」ことをアピールするとよいでしょう。

資格を取得する

病院側としても、スキルがない人間よりはある人間が欲しいものです。そこで強い味方となるのが「資格」です。病院に転職する歳有利になる資格として「がん専門薬剤師」「薬物療法専門薬剤師」「感染制御専門薬剤師」が挙げられます。

特に薬物療法専門薬剤師は、病院からの人気が高いようです。

エージェントを利用する

病院で働いたことのない薬剤師にとって、病院薬剤師は未知の世界。そこで心強い転職のプロを味方に付けましょう。薬剤師専門の転職エージェントは病院薬剤師について詳しく把握していますし、病院との交渉も行ってくれます。詳しくは下記で説明します。

6.転職サイトを利用してスムーズに転職を成功させる!

転職は、求人探しから情報収集、書類作成や面接対策など、時間と精神力をかなり消耗するものです。しかし、それは過去のものになりつつあります。なぜなら「薬剤師専門の転職サイト」に登録すれば、専属のエージェントが付き、これらの手間のほとんどを、あなたの代わりにこなしてくれるのです。

エージェントにあなたの要望さえ伝えれば、ぴったりの求人を探してくれます。しかも、普通に検索したのでは決して目にすることのできない非公開求人からも探してくれます。

そして書類の添削や面接対策、病院との交渉もエージェントの仕事です。まさに至れり尽くせりの「待遇」ですね。

スムーズに病院への転職を果たすには、転職サイトに登録してエージェントを味方につけましょう。

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また、薬剤師専門の転職エージェントは、薬剤師のスキルアップに関するプロです。新たに学びたいスキルや興味のある職場がある場合は希望する職種や仕事内容について相談してみると良いでしょう。

WEB情報では分からない仕事内容や将来性など、あなたが得たいスキルを身に着けられる職場を紹介してくれますよ。

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