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調剤経験がない薬剤師でも薬局に転職できる?年収や待遇はどう変わる?

調剤薬局で働く女性薬剤師

「今は病院や企業などで働いているけれど、いつか調剤薬局で働いてみたい」「けど薬局に転職した時の年収面、待遇面がいまと比べてどう変わるか、働き方はどう変わるのかよくわからない…」そんな疑問にお答えします。このページでは、調剤薬局の仕事にスポットをあてて実態について詳しくみていきます。合わせて最近の求人動向についても解説します。

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目次

1.調剤薬局薬剤師の魅力は?

まずは、調剤薬局で働くことのメリット、魅力についてみていきましょう。自分が「いいな」と思える内容があるか確認してみましょう。

  1. 給与面も役職面も、成果に応じて正当に評価される傾向がある
  2. 患者との距離が近く、感謝されることも多いのでやりがいにつながる
  3. 地元の医療に寄与しているという充実感が得やすい
  4. 患者とのやり取りを通じて、仕事だけでなく人としても成長する
  5. 新薬に関する知識、活用方法などにおいてスキルアップができる
  6. 企業によってはセミナー等も積極的に行っている

調剤薬局の魅力として特に注目したいのは2と3の「患者から感謝される、地元の医療に寄与できる」という点です。スキルアップや年収なども重要な要素ですが、薬剤師の本分である「薬を通じて人々の健康を守る」という実感が得やすいのが薬局という職場です。

2.調剤薬局の平均年収、給与はいくら

続いては気になる年収のお話です。調剤薬局で働く薬剤師の平均年収は以下の通りです。役職別で紹介します。

役職 平均年収
主任 400~450万
課長 480~520万
部長 600~650万
局長 700~800万

※給与2~3か月分のボーナスを含む。

役職が下のうちは決して高給とはいませんが、仕事を覚えてどんどんキャリアアップしていけば、それが正当に評価され、年収も上がるのが薬局薬剤師です。調剤薬局は仕事場も広くないことから、頑張りや努力が周囲から見えやすい職場です。それは努力が見えやすい職場と言い換えることもできます。努力を重ね、年収をアップさせましょう。

地方と都市部での収入に違いはある?

薬剤師以外の一般的な職業では、都市部ほど給与は高く、地方は低いという傾向があります。しかし、薬剤師の場合はその逆です。需要と供給の関係で、地方で高く、都市部ほど低く設定されているのです。都市部で働く30代薬剤師の平均的な年収は500~530万円、地方で薬剤師不足にあえぐ地域では年収800万円という金額もみられます。

このように、調剤薬局薬剤師の年収は「どの役職で、地域で働くか」で大きく変わります。病院薬剤師の年収に比べると高い水準になっていますが、待遇面については給与の他に福利厚生などの条件も合わせて検討してみるとよいでしょう。

また、「地方と都市部」だけでなく、「企業規模の大小」にも注目してください。一般的に、大手企業の収入は中小企業よりも高く設定されていることが多いのですが、薬剤師の場合は逆です。大規模に展開をしているチェーン店の薬剤師より、中小や個人経営の調剤薬局で働く薬剤師の方が高収入というケースがほとんどです。

3.調剤薬局薬剤師の仕事内容と勤務時間

ここでは、調剤薬局で薬剤師が担う仕事内容について紹介します。

調剤薬局薬剤師の主な仕事内容

  • 処方せんの監査
  • 調剤
  • 服薬指導
  • 薬歴管理

もちろん、薬局薬剤師の仕事はほかにもたくさんありますが、ベースとなる仕事はこの4つです。どれをとっても「基本的な薬剤師の仕事内容」だということがわかると思います。患者が持参した処方せんに不備がないかチェックし、処方する薬について患者に説明。そしてお薬手帳に薬歴を記入します。この一連の流れを1日のなかで繰り返します。

ともすれば「ルーチンワーク」になりがちな仕事ですが、だからこそ緊張感を持ち、ミスのない正確な仕事が求められます。「ちょっとしたミスが患者の健康をおびやかすことがある」という危機感を常に持つ必要があるのです。

調剤薬局薬剤師の勤務時間は?

続いて、薬局薬剤師の勤務時間についてみてみましょう。平均的な勤務時間は8時30分〜17時30分です。一般的なサラリーマンと変わらない時間帯と考えてください。朝が極端に早い、もしくは夜が極端に遅いということもなく、バランス良く働ける職場と言えます。残業にかんしては、平均1時間ほどです。病院、ドラッグストアなどとくらべると少ない方なので、家庭を重視したい方には最適な職場です。

4.調剤薬局は復職したいママにピッタリの職場

前述の通り、調剤薬局は残業が少ないという大きなメリットがあります。また、パート・派遣の求人も豊富なので、子育て中のママ薬剤師、プライベートを重視したいという方にはピッタリの職場です。病院などとくらべるとゆったり働くことができますし、子供の予定で休みも取りやすい職場です。

パートや派遣であれば時短勤務も可能です。たとえば週3回、11時から16時まで、といった働き方が可能になります。パートや派遣というと給料が安いというイメージがあるかもしれませんが、薬剤師は一般職に比べてはるかに高い時給で働くことができます。2000円以上はもちろん、地域によっては3000円以上という求人も存在します。

5.調剤薬局薬剤師の求人動向

家庭重視の働き方が実現できる調剤薬局。しかし、募集がなければ働くことはできません。ここでは、薬局薬剤師の求人動向についてみていきましょう。

近年、調剤薬局や調剤併設ドラッグストアの店舗数は増加しており、それにともない薬剤師の募集は増加しています。つまり、「薬剤師の需要と供給バランス」は需要が上回っているので、転職はそれほど難しくないといえます。

とはいえ、求人には地域差があります。薬剤師の数が不足している地域では、必然的に多くの求人があり、好条件の薬局もたくさんあります。逆に、薬剤師の数も多い大都市周辺では、求人数も給料も横ばい傾向になっています。

だからといって、大都市では好条件の薬局が募集していないわけではありません。たとえば調剤の経験と知識が豊富な病院薬剤師は、都市部においても就職先に困ることはないでしょう。今よりも良い条件で転職ができるかもしれません。

ただ、これからは薬剤師過剰の時代が訪れるといわれています。薬剤師の需要と供給のバランスが逆転する時代にも生き残れるように、将来性があり、長く働ける職場を探すことが大切です。

今後の薬剤師に求められること

最近の調剤薬局では、最新の調剤機器を取り入れるなどIT化が進んでいます。電子薬歴を導入したり、医薬品の在庫の管理をデジタル化することで、系列内の他店舗との情報の共有なども行っています。それにより、薬剤師は業務が効率よく行えるため、患者によりよいサービス提供することができます。デジタル化に強くなっておくことは必須条件ともいえるかもしれません。

また、「薬剤師の在宅医療」を積極的に推奨する調剤薬局が増えています。薬局内で製剤の調剤を行うところもあり、院内製剤や注射剤の製剤などの経験がある病院薬剤師は、これらの経験を生かすこともできるでしょう。在宅医療では、ケアマネージャーや医師、看護師などと連携したチーム医療が必要ですが、病棟業務で培ったキャリアを十分に発揮する機会になるでしょう。

6.理想の調剤薬局に転職するために

ここまで、調剤薬局で働く薬剤師について詳しく説明してきました。病院などとくらべるとゆったり働くことができて、患者さんとの距離も近いのが大きな特徴です。さらに、パートや派遣の募集も豊富なので働く時間が自由になりやすく、家庭重視のママ薬剤師にもおすすめできる職場です。そんな魅力づくしの調剤薬局ですが、内定を勝ち取るにはコツがあります。

書類審査、面接時のコツ

大事なのは「コミュニケーション能力」です。前述の通り、薬局は患者との距離が近い職場です。さらに言えば職員同士の物理的も近いので、人間性に問題がある人は不採用となります。誰とでも話すことができ、仲良くなれるというポイントをしっかり伝えましょう。

また、「なぜウチの薬局を志望したのか」という問いに対する答えも用意しておきましょう。「ここで成し遂げたいことがある、やりたい仕事がある」というアピールが重要になってきます。あくまで実現できる範囲で、その内容をしっかりイメージして具体的に答えられるようにしておきましょう。

転職エージェントに相談してみる

転職成功のコツは、転職前と転職後のギャップをなくすことに尽きます。事前に待遇だけでなく職場環境まで把握するのが理想ですが、それは現実的に難しいですよね。たとえば、薬剤師同士の人間関係はどうなのか、日中の忙しさはどうか、残業は本当にないのか、接しづらいお局薬剤師はいないかなどなど…しかし、これを把握する方法が一つだけあります。それは薬剤師専門の転職エージェントに相談することです。

転職エージェントは、クライアントである薬局に何度も足を運んでいます。その職場の裏の裏まで知っています。

さらに、転職エージェントは一般には公開されない非公開求人も数多く抱えているので、思わぬレア求人を紹介してくれるかもしれません。さらに面接対策、応募書類の書き方もしっかりサポートしてくれます。まさに「至れり尽くせり」のサポート内容ですが、転職サイトに登録するとこれらを無料で受けられますので転職時には必ず利用しましょう。

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