フリーターのための職務経歴書の書き方|提出は必要?【テンプレートあり】
目次
フリーターも職務経歴書は必要?提出すべき2つの理由
「フリーターでも職務経歴書を提出した方がいいの?」と不安な方、いらっしゃると思います。
結論から申し上げますと、絶対に必要というわけではありませんが、フリーターの方も職務経歴書を出した方が良いです。
その主な理由は、以下の2つです。
- 理由(1):「履歴書+職務経歴書」でアピールできる量が増える
- 理由(2):アルバイト経験は案外プラス評価になることが多い
それぞれについて詳しく解説します。
理由(1) 「履歴書+職務経歴書」でアピールできる量が増える
フォーマットがある程度決められている履歴書のみを提出するよりも、より自由度の高い職務経歴書を合わせて記載することで十分にアピールを行うことができるでしょう
特に、多くの履歴書フォーマットには存在しない「自己PR」の項目を職務経歴書にいれることで、自分の強みをダイレクトに企業にアピールすることができます。
理由(2) アルバイト経験は案外プラス評価になることが多い
「職務経歴書は”職務経歴”を記載するものであり、正社員経験がない人には関係がないのでは?」と考えている方も多いかと思います。
しかし、アルバイトも立派な職務経歴です。企業にとって最も重要なのは、その応募者は「仕事ができるかどうか」です。
その点においては、アルバイト経験も立派な仕事ですから、十分に採用の判断指標となりうるわけです。
ですから、正社員経験がない方でもアルバイト経験がある場合は、職務経歴書を書くとよいでしょう。
フリーターの方にベストな職務経歴書のフォーマット・テンプレート
インターネット上で職務経歴書のフォーマットについて調べると、さまざまなものがあり、選ぶのに困ってしまいますよね。
ここでは、フリーターの方にベストな職務経歴書フォーマットや、テンプレートのダウンロード方法を解説していきます。
そもそも職務経歴書は、手書きとPC作成のどちらを選ぶべき?
職務経歴書は、基本的にPC(パソコン)で作成するのが一般的です。
それは、以下2つの理由からです。
職務経歴書をPCで作成すべき理由(1) 読みやすい
手書き作成の場合、職務経歴書の読みやすさは、字の得意不得意で大きく変わってしまいます。
しかし、PCで作成すれば、誰でも読みやすい文書を作成することができますし、手書きの字によって余計な印象を与えてしまうこともありません。
職務経歴書をPCで作成すべき理由(2) 簡単に手直しが可能
手書きで職務経歴書を作成した場合には、一か所のミスですべてを書き直さければならないことがありますが、PCで作成をする場合は、簡単に手直しが可能です。
また、多くの場合、就職活動(転職活動)では1社しか応募しないということは少ないですから、各応募企業に合わせた書類作成が必要となります。
手書き作成の場合は、一社一社に合わせたのものを一から作成しなければなりませんが、PC作成の場合は一部を変更するだけで完了です。
以上2つの理由から、職務経歴書は手書きよりもPC(パソコン)で作成するのが良いとされています。
フリーターの方は編年体式のフォーマットを用いるのがベスト
職務経歴書のフォーマットには、主に以下の3つのものがあります。
- 編年体式・・・職歴を古い順に時系列で記載する方法
- 逆編年体式・・・職歴を新しい順に時系列で記載する方法
- キャリア式・・・過去に経験した業務ごとに分けて職歴を記載する方法
フリーターの方には、上記3つのフォーマットの中で最も一般的に用いられている「編年体式」のフォーマットで職務経歴書を作成することがおすすめです。
職務経歴書のテンプレートはここでダウンロードできる!
用いるフォーマットを決めたら、次は職務経歴書のテンプレートをダウンロードしましょう。
ダウンロードは、以下のサイトで行うことが可能です。
- リクナビNEXT
ダウンロードですぐに使える!職務経歴書テンプレート - マイナビ転職
職務経歴書・履歴書ダウンロード
ぜひ活用してみてください。
フリーターのための職務経歴書の書き方見本・サンプル
ここでは、フリーターの方向けに職務経歴書の書き方ポイントを解説していきます。
それぞれの項目について見本・例文も用意していますので、ご自身が書類を作成される際の参考にしてください。
1.職務要約の書き方ポイントと例文
職務要約は、今までの自分のキャリアを短くまとめて記載するものです。
いかにわかりやすく簡潔に自分のキャリアをアピールできるかが肝となります。
職務要約の書き方ポイント
- 長くても300字程度で簡潔にまとめる
- フリーター期間については、ただ「フリーターだった」と書くのではなく、「具体的に何をしていたか」「何を学んだか」「何を生かせるか」を記載すると良い
職務要約の例文
私は大学時代に学習塾で講師のアルバイトを行っておりました。具体的な業務内容としては、20名程度の中高生向けに数学、理科(物理、化学)を教えておりました。
アルバイト開始当初は、講師業務だけでしたが、開始から1年経過した頃には新人の教育、教材の作成、生徒の親御さんとの定期面談も担当するようになりました。
結果として、相手の立場やリテラシー(知識レベル)に応じて文章もしくは口頭で、より情報が伝わるように編集する能力を磨くことができたと考えております。
2.職務経歴の書き方ポイントと見本
職務経歴は自分のキャリアを詳細に書き記します。
職務経歴書におけるメインのコンテンツであるといえるでしょう。
企業の人事担当者が「あなたが仕事をする姿をイメージできるように」書くと好印象です。
フリーター期間についても、具体的に何をしていたかわかるようにアルバイト経験などを記載するとよいでしょう。
職務経歴の書き方ポイント
- 職務内容は箇条書きで簡潔に書く
- 実績はできるだけ具体的に記載する(数値での成果がある場合は記載した方が良い)
職務経歴の見本
■2016年4月~現在 株式会社××
◇事業内容:コンビニエンスストアの運営
◇資本金:170億円 売上高:4兆7000万円 従業員数:8500名 上場
期間 | 業務内容 |
---|---|
2016年4月~現在 | 【雇用形態】アルバイト 【業務内容】接客、品出し、育成 ・入荷した商品の品出し ・レジ対応 ・新人教育、シフト管理 <実績> 商品の発注管理、売り場のレイアウト担当を任されるようになったことから、本部の購買データや常連客の購入履歴を参考に、発注品目や売り場レイアウトを変更しました。 その結果、私が担当してから3ヶ月連続で担当売り場(商品群)の売上が約20~30%程度向上しました。 この成功事例を元に各売り場に担当を設け、同様の施策を実施したことで店舗売上も約15%ほど向上させることができました。 |
3.活かせるスキル・資格の書き方ポイントと例文
「活かせるスキル・資格」欄は、自分の持つスキル・資格等をアピールする項目です。
できるだけ具体的に記載し、採用担当者がイメージしやすいようにするとよいでしょう。
活かせるスキル・資格の書き方ポイント
- PCスキルは、企業人事が「どのような仕事を任せられるか」をイメージできるように書く
- 資格は、略称ではなく正式名称で記載する
活かせるスキル・資格の例文
◇PCスキル
・Word:画像を用いた文書作成
・Excel:vlookup関数を用いた表作成
・PowerPoint:アニメーションを用いたプレゼンテーション資料作成
◇保有資格
普通自動車運転免許(AT限定)
実用英語技能検定 準1級
4.自己PRの書き方ポイントと例文
自己PRは、職務経歴書で職務経歴に次ぐ大事な項目です。
ここでいかに自分の良さをアピールできるかが書類選考突破のカギとなります。
4-1 自己PRの書き方ポイント
記載の流れ
- アルバイトをしていて大変だったこと
- それをどう乗り越えたか
- そのアルバイトの経験から学んだ汎用的な能力(他の仕事においても役立つ能力)
具体的な数値実績等があればできるだけ詳しく記載する
4-2 自己PRの例文
(1) 業務に取り組む上で大変だった・苦労した点
休日の夕方から夜にかけての時間帯は多くのお客様が来店します。限られた人数で、いかに正確かつすばやく、そして効率的にレジ業務を行うかが重要でした。
また、効率だけでなくお客様に気持ち良くお買い物をして頂き、またご来店いただくためにも親切ていねいな接客を行うことが大変でした。
(2) 上記の大変だった・苦労した点へのアプローチ
(2)-1. 店員間での店舗内情報の共有徹底
店員同士で商品や店内状況に関する情報を可能な限り共有することを意識しておりました。忙しい時間帯には対応ミスが最も発生しやすいため、情報共有を徹底することで、ミスを最小限に抑えるよう工夫しました。
また、クレームになってしまった状況、クレームになり得る状況に関する対策を共有ノートにまとめ、勤務前に日々確認し、店員同士で注意し合う状況を作りました。
(2)-2. 効率よりも親切、ていねいを心がける
お客様の立場に立って考えると、効率も大事ですが、それ以上に親切・ていねいな対応が重要だと考えました。
レジの待ち時間が長いお客様には、優先的にお声がけすることで効率性は若干落ちますが、クレームとならないような対応を心がけておりました。
「もし自分が客ならどうしてもらいたいか?」という視点を常に持って業務に取り組んでおりました。
(3) 業務経験から自分なりに学んだこと
業務をスムーズに行うためには、日々変わる状況や情報を理解し、それを元に自らの日々の行動を変化させる事が重要だと学びました。
また、店員側がお客様の気持ちになってクレームとなるケースを考え、対応することで、クレームや対応ミスを未然に防ぐことができ、結果として業務効率も向上することを知りました。
また、自分の業務だけでなく、他の店員の対応の質を上げなければ、お客様からの店舗全体の評価を上がらないことを身をもって感じました。
フリーターの方必見!職務経歴書・自己PRのよくあるNG例文2つとポイント
ここでは、フリーターの方が書いてしまいがちな職務経歴書のNG例をご紹介します。
「これを書いたら絶対にダメ」というものではありませんが、避けることをおすすめします。
自己PRのNG例文(1) 「アルバイト先のルールをしっかりと守っていました」
NGポイント:就業先の規則を守るのは当たり前!
「ルールを守っている」ことはアピールにはなりません。それは、一般的にみて当たり前ですし、また個人としての工夫が見られないからです。
もし書いてしまった場合には、「この人は当たり前のことができない人なのかも…」と逆に疑われてしまうかもしれません。
ですから、自己PRにはできるだけ自身の工夫が表れている内容を記載するようにしましょう。
自己PRのNG例文(2) 「御社を志望した理由は、~~」
NGポイント:自己PRに志望動機は書かない方が良い
これもありがちな例ですが、自己PRに志望動機を書くことはおすすめしません。
なぜなら、応募する企業毎に自己PRを書き換えなければいけなくなるからです。
1社しか受けないのであればまだしも、複数社受ける場合は先のことを考えて、志望動機を織り交ぜるのはやめておきましょう。
スマホで職務経歴書を作るなら【職務経歴書Web作成ツール】が便利
パソコンやスマホで職務経歴書を作る場合は、簡単に職務経歴書が作成できる職務経歴書Web作成ツールがおすすめ。
株式会社キュービックが開発したミライトーチは、情報を入力していくだけで、履歴書だけではなく職務経歴書も作成することができます。
煩わしい職歴の表作成なども自動で行なってくれるため、とても簡単に職務経歴書の作成ができますよ。
また完成した職務経歴書はPDFでダウンロードもできるため、メールでの添付はもちろん、コンビニ等で印刷するのも便利です。