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【派遣社員の職務経歴書】職歴欄に書くのは派遣元ではなく派遣先!

「派遣先が何回も変わっていると不利…?」
「職務経歴には派遣元と派遣先のどちらを書くの?」
このページでは、職務経歴書の書き方に悩む派遣社員の方のために、職務経歴書の書き方を見本付きで解説します。
また、派遣先が複数回変わっている場合や短期間の派遣契約であった場合、派遣社員から正社員になった場合の書き方についてもそれぞれ説明していきます。
職務経歴書作成が不安な方は?
「限られた文字数で経験やスキルを伝えきれるか不安...」
と不安に感じる方も多いでしょう。
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1 | リクルートエージェント |
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2 | doda |
3.46
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3 | パソナキャリア |
3.44
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3.44 | 3万7542件 |
※求人数は2021年10月1日時点の数字です
アンケート概要
対象者:直近3年以内に転職した20~40代(1000名)
調査元:HOP!ナビ編集部
調査時期:2019年12月
この記事の目次
派遣社員の職務経歴書の職歴欄には派遣先の記載が必須

職務経歴書は転職者の具体的な能力を経歴から知るための媒体です。
そのため、どのような事業内容の企業で、どのような職種や立ち位置で働いていたかは、転職者のスキルを推し量るためには重要な項目となりえます。
職歴の勤務先名には、実際に派遣先として働いた企業名を記載しましょう。具体的な記載例は後ほどご紹介していきます。
職務経歴書に派遣先企業名を記載する時に注意すべき点をまとめました。
派遣元企業名の記載を忘れずに
派遣社員である限り、給与支給や社会保険手続きをしているのは雇用元である派遣会社です。
ですから、派遣先と併せて派遣元である派遣会社名も記載しましょう。
職務経歴書や履歴書に派遣先企業名しか書いていない場合、転職先から不要な疑いをかけられるリスクがあります。
入社前の社会保険の手続き等で、転職先企業側が前職の派遣元企業名を知る機会も発生します。
その際に提出書類に書かれていない企業名だった場合、「経歴詐称なのでは?」と余計な誤解を与えてしまうこともあるため注意しましょう。
守秘義務がある場合は派遣先企業名の記載はNG
基本的には派遣先企業名は書いた方が良いですが、企業側と守秘義務協定を結んでいる場合は、派遣元企業名のみ記載しましょう。
また、守秘義務の関係で派遣先企業名を書けないことも明記すると良いでしょう。
職務経歴書に書ける!派遣社員ならではの4つの強み

派遣社員として働いているからこそ身に付きやすい能力や経験があるのをご存知でしょうか?
せっかく派遣社員として働いていたならば、"派遣社員だからこその強み"を自己PRをしなくては損です。
以下に派遣社員が習得しやすい能力と経験の例を挙げるので、ぜひ自己アピールに役立ててください。
1.新しい環境に慣れやすい(複数の派遣先で勤務した場合)
派遣社員は正社員に比べると短期間で勤務先が変わることが多いため、自ずと新しい環境に馴染むことに慣れています。
同じ職種であっても、仕事の進め方もフローも企業毎に異なるということを知っているので、一つのやり方にこだわりすぎず、柔軟に仕事を覚えていく力も自然に身につきます。
職務経歴書で書くべきポイント
- 新しい職場で早く業務をキャッチアップするために心がけていること
- 職場で良好な関係を築くためにしていること
2.就業評価の高さをアピール(同じ派遣先で長く勤めている場合)
通常、評価の高い派遣社員は派遣元も手放したがりません。
引き続き自社の派遣スタッフとして就業してもらえるよ、う新たな仕事探しも熱心にしてもらいやすくなります。
ですから、同一の派遣元からの就業経験が続く場合、その派遣社員は能力が高く信頼に値するというお墨付きをもらえているといえます。
職務経歴書で書くべきポイント
- 就業先や派遣元から評価されたポイントやエピソード
- 客観的に見た時に高く評価される自分の能力
3.キャリアチェンジもしやすい
派遣社員は正社員ほど就業決定のハードルが高くないため、未経験の仕事にもチャレンジしやすいです。
未経験の仕事であっても、派遣社員に任される業務範囲は正社員が管理をしてくれています。
そのため、業務遂行が見込める基礎能力があればキャリアチェンジしやすいという点は派遣のメリットといえます。
派遣として希望職種の経験者となり、ゆくゆくは目標とする仕事で正社員への転職を目指さすというプランニングもできます。
職務経歴書で書くべきポイント
- 応募職種の経験を積んだ場合、どのレベルまで実務で対応したか
- キャリアチェンジで努力をしたポイント
4.多種多様な業種、職種に触れられる
一般的に正社員は長期間で働くことが前提であり、転職しても同一業界内であることが多いため、異業種への転換や多くの企業文化に触れることは難しいもの。
その点、派遣社員は短期間のプロジェクトなど、多種多様な企業で働くことが可能であるため、幅広い業界や業種について知ることができます。
多くの仕事のやり方を知っていれば、どのやり方が状況に適しているかを判断する材料ともなるため、幅広い知識は効率的に業務を進める上でも武器となります。
職務経歴書で書くべきポイント
- 多くの企業の仕事のやり方を知っていることが役立ったエピソード
- 短い期間だからこそ気をつけたポイントや知り得たノウハウ
派遣社員のための職務経歴書作成の4つのポイントを解説【書き方見本付き】

ここからは、派遣社員の職務経歴書の書き方の注意点について、見本を用いてご説明していきます。
ポイントを踏まえ、採用担当者への訴求力をアップさせましょう。
1.派遣先と派遣元がわかるよう明記
会社名が複数あると、書かれた情報がどの会社の事業内容なのか、どこの会社での仕事を経験したのかがわかりにくくなります。
どの会社のことを説明しているかわかりやすいよう太字にしたり、サイズを変えて見やすくしましょう。
会社の事業内容については、派遣先企業の事業内容を書いた方が応募者の能力が伝わりやすくなります。
また、パソコンから経歴書を見る採用担当者も多いため、企業URLも記入しておくと親切です。
2.スキルを余すことなく勉強中の能力もアピール
一般的に派遣社員が目標を課されることはないため、目標に対する達成率や成長度合を数値を用いて示すことは難しいです。
そこで、数値以外で具体的な能力を示すために、何がどのレベルまでできるか、どういった努力をしているかという定性面でのアピールが必要です。
応募先に活かせる実務経験は細かい部分までしっかりと説明し、勉強中の資格やPCスキルや使用ソフトについても記載しましょう。
3.雇用形態による責務範囲の違いを理解していることを自己PRに
例え正社員と同じ仕事内容を派遣社員が任されていたとしても、会社から課される目標や責任の取り方、給与へのインパクト等は全く異なります。
しかし、雇用形態による責務範囲を理解してる派遣社員は実は少ないです。
そのため、派遣社員と正社員の雇用形態による責務範囲の違いを理解していることは、一つのアピールとなりえます。
4.派遣元や派遣先に評価された能力は強みとなる
客観的な評価を得ている能力は、他企業でも通用する普遍的能力と認めてもらえます。
そのため、派遣元や派遣先で評価された能力は自己PRに盛り込みましょう。
第三者から評価を得ているということで、説得力も増します。
派遣社員のための職務経歴書の書き方【見本】

基本的には上の見本通りで問題ありませんが、派遣社員から直接雇用(正社員、契約社員など)への切り替えがあった場合や、同一派遣元から複数の会社に派遣された場合の職務経歴書の書き方については、この限りではありません。
⇒派遣社員から正社員になった場合の職務経歴書の書き方はこちら
⇒同一派遣元から複数会社派遣された場合の職務経歴書の書き方はこちら
職務経歴書の作成を就活のプロに手伝ってもらうメリット
- 企業の人事とのつながりが強いため、採用担当者目線での添削をしてもらえる
- 応募先企業の選び方などのアドバイスが受けられる
正社員化や複数企業派遣の場合の職務経歴書の書き方
続いて、派遣社員から正社員に切り替わった場合や同一の派遣元から複数の企業に派遣された場合の職務経歴書の書き方について紹介します。
派遣社員から正社員になった場合の職務経歴書の書き方
派遣社員として働いていると、就業先の状況や労働者の能力次第で派遣から直接雇用(正社員、契約社員)へ切り替えが行われるケースも存在します。
また、紹介予定派遣として就業して社員化した場合も当てはまります。
社員化の場合は、雇用元で経歴を分けるよりも、就業先企業で経歴を分けた方が見栄えが良くなるためおすすめです。
同一企業で働いていても、派遣から正社員になると雇用元や仕事内容が変わるため、それぞれの雇用形態ごとに就業期間を分けて記載すると良いでしょう。
就業期間ごとに経歴を分けることで、社員になって担当業務が変わったり増えたりした場合にもしっかりと書くことができ、経歴をアピールしやすくなります。
職歴欄サンプル
株式会社◯◯
■期間:2012年4月~2019年9月
■事業内容:食品メーカー 社員数:◯◯人
■職種:経理事務
就業期間 | 職務内容 |
---|---|
2012年4月~2012年9月 | 経理部(8人、内派遣スタッフ2名)での経理事務 ※株式会社◯◯から紹介予定派遣社員として就業 ・売掛金、買掛金管理 ・小口現金管理 ・経費精算 |
2012年10月~現在 | 経理部(8人、内派遣スタッフ1名)での経理事務 ※正社員への雇用形態切り替え ・損益計算書作成 ・売掛金、買掛金管理 ・経費精算 |
同一派遣元から複数企業に派遣された場合の職務経歴書の書き方
一つの派遣元から複数の会社に派遣された場合は、雇用元企業で経歴をまとめるとスッキリとした見栄えになります。
同一派遣元からの就業の場合は経歴ごとに退職理由を書かなくとも大きな問題にはなりにくいため、経歴が多い方は雇用元企業ごとに経歴をまとめてスペースを節約しましょう。
職歴欄サンプル
雇用元:株式会社◯◯から2社派遣スタッフとして就業
■職種:事務スタッフ、給与事務
就業期間 | 職務内容 |
---|---|
2012年4月~2014年9月 | 株式会社◯◯ 事業概要:食品メーカー 社員数:◯◯人 総務部での庶務、事務 ・勤怠管理(専用システム) ・請求書、稟議処理 ・備品発注 ・資料作成 ・来客対応 |
2014年10月~現在 | 株式会社◯◯ 事業概要:大手アウトソーシングサービス 社員数:◯◯人 クライアントの給与計算をする部署で給与計算に関わる事務 ・勤怠データのチェック ・給与計算システムへのデータ入力 |
派遣社員の職務経歴書作成時によくあるQ&A【契約満了の場合・職歴を書く順序】

本章では、派遣社員の方が職務経歴書を作成される際のよくある疑問にお答えしていきます。
Q1. 契約満了の場合、退職理由の記載はいる?いらない?
退職理由の記載は状況別に必要となります。
就業期間が1年未満の短期経歴の場合、また退職後のブランク期間が長かったり、中途解約だったりした場合、「前職の退職に際し何かしらトラブルがあったのでは?」と採用担当者に勘ぐられやすくなります。
不要な不安を与えないためにも、最初から理由を書いておくと良いでしょう。
ただし、インパクトのある退職理由(病気療養、セクハラ、解雇等)はその言葉だけで採用担当者の印象を左右するリスクがあります。
実際の退職理由を転職エージェント等に相談し、退職理由を書くか否か、また書くならどのような言葉選びがいいか等の相談をすると良いでしょう。
Q2. 派遣社員の職務経歴書の職歴欄は日付が新しい順に書く?それとも古い順?
職歴の数やアピールをしたい経歴がどこかによるため、ケースバイケースとなります。
「転職者の方の能力をどうしたら一番読み手に伝えられるか」という視点で、ベストなデザインの職務経歴書のフォーマットを選ぶことも転職成功ノウハウの一つです。
以下の3つが代表的な形式ですが、どの書き方が適しているかわからないという方は、転職支援サービスに登録してサポートしてもらいましょう。
職務経歴形式1:編年体式
編年体式は時系列で古い経歴から順に書く基本のスタイルです。
最もスタンダードな形式であるため、転職初心者や経歴が少ない方はこの形式から作ると良いでしょう。
職務経歴形式2:逆編年体式
逆編年体式は直近の経歴を上から順に書くスタイルです。
応募する企業や業界に近しい経歴が直近にある場合にピッタリです。
通常、採用担当者は上から書類を読むため見落とされにくく、アピールしやすくなります。
また、キャリアチェンジした場合など、昔の経歴が強みとなりにくい場合にも有効です。
職務経歴形式3:キャリア式
キャリア式は職種別や雇用元企業、雇用形態ごと(社員、派遣、アルバイト経験等)にまとめて書くスタイルです。
より応募職種に活かせる経験にフォーカスしたり、職歴をまとめることで職務経歴書の枚数を減らすことができるため、転職回数が多い方に適しています。
また、キャリアチェンジの場合には応募職種に対して活かせる経験をピックアップして書くこともできます。
ただし、下手をすると見づらくなってしまうため、転職上級者向けです。
職務経歴書の作成を就活のプロに手伝ってもらうメリット
- 企業の人事とのつながりが強いため、採用担当者目線での添削をしてもらえる
- 応募先企業の選び方などのアドバイスが受けられる
派遣社員の経験がある方は転職コンサルタントに相談しよう

ここまで派遣社員の方向けに職務経歴書の書き方を解説してきましたが、それらを参考にして職務経歴書を作成しても書類選考対策は万全ではありません。
なぜなら、書類の良し悪しに関わらず「元派遣社員」というだけで不採用になってしまうケースがあるからです。
そういった企業に対しては、どんなに書類を作りこむ努力をしても意味がありません。
では、そのような場合どうすればいいのでしょうか?
最もおすすめなのが、企業とのコネクションの強い転職エージェントに相談することです。
企業との強いコネクションを持った転職エージェントに相談すれば、ただ書類添削や求人紹介をしてもらうだけでなく、企業への直接交渉なども行ってもらうことができます。
実際に、一度出た不採用が交渉により覆って採用になったということもあります。
より確実に転職活動を進めるためにも、転職エージェントに登録し、プロの力を有効活用していくことをおすすめします。

この記事を書いた人:がんちゃん@元キャリアアドバイザー
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教育業界から大手転職エージェントへ転職し、約5年半にわたりキャリアアドバイザーとして勤務。業界や職種を問わず1,000人以上の求職者を支援した。
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