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- 2018.05.18公開
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税理士の転職は難しい?税理士の年収と有利な資格、志望動機の書き方
「税理士の仕事に興味があり資格取得を目指している」「企業内税理士から独立開業してみたい」など、税理士の転職に悩む方必見の情報をご紹介します。税理士の年収、有利な資格や志望動機の書き方まで、転職に役立つ情報をぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
税理士は業界別で業務内容がどう変わる?
税理士はすべての納税者が顧客となる可能性があるため、税務や会計の専門家として、様々な業界の顧客を相手にすることになります。
また税理士=独立開業というイメージが強いですが、企業内税理士や訴訟補佐人・コンサルティング業務・国際税務など、働き方や担当する税務の内容によって、より高い専門性を求められる場合もあります。
例えば、訴訟補佐人は租税に関する訴訟について納税者の救済を援助するため、裁判所に出頭・陳述します。企業内税理士は、金融機関や一般企業の財務部門で税務業務を行い、企業のM&Aに関わる事もあります。
相続専門・飲食業特化といった業種に特化した税理士法人を設立し、組織内で特定の業種について専門的な税理士業務を行う働き方も増えつつあります。いずれにせよ幅広い税務に関する知識が必要となります。
税理士に向いている人、向いていない人
「税理士の仕事に興味があるけれど、資格を取得できても自分にできるのか?」と不安に思う人も多いはず。
せっかく長い時間をかけて資格をとったのに「転職して実際に働いたらイメージと違った」という事態に陥ったら大変です。
そこで、税理士に向いている人、向いてない人についてまとめてみました。税理士が本当に自分に合っているかどうか、セルフチェックしてみましょう!
税理士に向いている人
勉強熱心・勉強が好きな人
公認会計士・弁護士に次ぐ難易度の高さで知られる税理士。資格を取得するのに最低でも2年以上かかる人がほとんどで、意識調査によると、資格取得までの勉強時間は約5000時間とのこと。
税理士になった後も、税制改革などで変わる最新の税務の知識を業務をこなしながら勉強していかなくてはなりません。忍耐力、日々勉強することを楽しめる、勉強熱心で勉強が好きな人に向いています。
コミュニケーション能力の高い人
税務会計のエキスパートである税理士に専門知識が求められるのはもちろんですが、顧客へのコンサルティング・経営アドバイスなども行うことも業務の一つとなります。
ですので顧客との信頼関係を築くことのできる人、社交的でコミュニケーション能力の高い人、人をサポートすることにやりがいを感じることができる人に向いています。
作業が正確で早い・数字に強い人
毎日の業務で計算など数字を見ることが多いので、算数や計算が得意な人に向いています。また日本国民の義務である「納税」をサポートする業務ですので、正確かつ早い処理速度で作業を行うことができる人に向いています。
税理士に向いていない人
大雑把・正義感があまりない人
数字などが羅列する書類のチェックや計算など、正確な税額を導き出し納税者をサポートすることが税理士の仕事です。
よって大雑把に適当な仕事をする人には不向きです。また脱税などが起こらないよう、国の納税を支えるという責任感・正義感を持って仕事をすることができない人には向いていません。
忍耐力のない人
そもそも難関といわれる税理士の資格を取得するには、忍耐力が必要です。また資格を取得したからといって、それだけで安定した収入を得られるという甘い考えでは難しい仕事です。
継続して勉強に取り組むことができない人、根気強く最後までやり遂げる忍耐力のない人には不向きだと言えます。
人と話すのが苦手な人
税理士は税務会計のプロであるのと同時に、接客も行う仕事です。いくら専門知識があったとしても、人と話すことが苦手では信頼関係も生まれず、納税者も安心してサポートを受けることはできません。税理士には、数字に強いだけでなく高いコミュニケーション能力も必要です。
税理士の給料・年収
社会的なステータスはもちろん、年収も高いイメージの税理士。では実際の年収はどれくらいなのでしょうか。
「仕事を始めたばかりの年収はどれくらい?」「独立開業・企業内税理士など働き方によっての収入に差があるの?」「税理士としての今の収入は妥当なの?」など、年代別のデータから、自分に当てはまるものを参考にチェックしてみましょう。
税理士の20代・30代・40代~50代の給与と年収
税理士の年代別の平均年収は下記の通りです。
- 20代 663.3万円
- 30代 878.4万円
- 40代 717.0万円
- 50代 856.8万円
- 60代 580.8万円
年齢年収共に一番低い20代でも、平均年収は650万円以上となり高収入と言えます。年齢が上がるに連れて年収は増額の傾向にあり、50代のピーク時には平均年収は850万円にまで上がります。
60代の平均年収は下がりますが、定年がないので70代でも仕事を続けることができます。そのため税理士の生涯年収は他の職種と比較すると高くなります。
税理士の業界別の給与・年収
税理士の年収は、会計事務所の規模や雇用形態により変動します。税理士・会計事務所勤務と企業内税理士、大手税理士法人、独立開業のケースを参考に見てみましょう。
小規模の税理士・会計事務所勤務の場合
従業員が15名未満の小規模の事務所勤務した場合、継続して約5年勤務すると年収500万円程度となります。
大手税理士法人勤務の場合
年収は600万円〜700万円程度が多く、マネージャークラスになると30代でも年収1000万円も期待できるでしょう。
企業内税理士として一般企業に勤務する場合
一般企業に税務スタッフとして勤務する場合、初めの頃の年収は約500万円からとなります。安定した収入や福利厚生が企業へ雇用されるメリットと言えます。
独立開業の税理士の場合
税理士として独立開業した場合、顧問先が40社ほどになると年収が約500~800万円となります。また事業が軌道に乗り収入が安定してくると、年収800~1000万円も可能です。
ただ独立開業のリスクとして、収入に保証がない・軌道に乗らないと年収300万円以下になる場合もあります。
税理士の持っていると有利な資格
税理士の資格だけでも十分価値がありますが、プラスアルファで持っていると役に立つ資格があります。例えば行政書士の資格は試験で共通科目があり、比較的取得しやすい上に、仕事の幅が広がります。
また他の税理士と差をつけスキルアップするために、中小企業診断士や社会保険労務士の資格を取得する人も多くいます。
中小企業診断士は経営コンサルティングに生かすことができ、社会保険労務士は労務全般の相談や実務が可能なため仕事の幅が広がります。
税理士の志望動機の書き方|転職理由や退職理由の伝え方
まず「なぜ税理士なのか」「なぜ自分に向いているか」「その働き方を選ぶ理由」などを明確にしてから臨みましょう。
自分が税理士に向いている理由や、今後税理士としてどのような仕事をしたいかなど、具体的・積極的に自分をアピールすることが大切です。転職を希望する税理士・会計事務所を徹底的に研究して、転職に備えましょう。
例)一般企業勤務の税理士→税理士・会計事務所の税理士
私は◯◯会社の企業内税理士として3年勤務しており、企業内の経理業務・監査対応・内部統制などに携わってきました。
小さい頃から人と接することが好きで、様々な業界業種の税務業務やコンサルティング業務に携わりたいと考え、この度御社へ転職を志望致しました。今までの経験を生かしながら、幅広い知識を身につけて多種多様な顧客のサポートを行いたいと考えています。
税理士から転職!経験を生かしたアピールと志望動機の書き方
税理士から他の職種に転職するというケースはあまり多くないようですが、別の専門分野で活躍したいと考えている人へ、経験を生かしたアピール方法や志望動機の書き方をご紹介します。
例)税理士→公認会計士
税理士として税理士事務所に5年勤めておりました。職務の中で企業の経営に関するコンサルティング業務にやりがいを感じるようになり、そこから経営についてさらに勉強したいと考え、仕事をしながら中小企業診断士と公認会計士の資格を取得しました。
企業の経営状態をチェックする監査の仕事は、様々な企業を直接訪問する機会があり、企業の経済状況を肌で感じることができるため大変魅力を感じておりました。
また御社の求人には税務・会計・FASを全部経験できる環境があり、幅広い業務を経験できる可能性と魅力を感じたため、この度応募致しました。
税理士としての専門知識や経験を生かしながら、何でもこなすことのできるオールラウンドプレーヤーな会計士になりたいと考えていますので、宜しくお願い致します。
★転職サイト・転職エージェントを徹底比較★取り扱い一覧
最後に「どの人材紹介会社に登録すればいいのか分からない。」という方のために、各転職サイトや転職エージェントの特徴やポイントをご紹介します。
転職サイトや転職エージェントはそれぞれ特徴が異なります。あなたにふさわしい会社を選んで、後悔しない転職をしましょう。
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