ノー残業デーもある!?銀行系SE業務の実態と今後

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過酷な現場と思われていた銀行業務系エンジニアの仕事ですが、最近は以前ほど激務ではなくなっているようです。苦労の多い仕事であることに変わりはありませんが、スキルアップ・キャリアアップを目指すエンジニアにとっては得がたい経験になるでしょう。

この記事では、以前の銀行系業務で実際にあった事例と、現在の実態をまとめました。

  
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リーマンショック以前の銀行系SEの現場

2008年に起こったリーマンショックで、我が国の金融業界は壊滅的な打撃を受けました。それまで勢いのあった銀行業務系システム開発の業界にもその余波は広がりました。企業が設備投資を抑えるようになり、市場の仕事量が激減したのです。

しかし、アベノミクスによる景気回復にともない、銀行系業務にも再び勢いが戻りつつあるようです。注目すべきは、リーマンショック以前の好調期に見られたような劣悪な労働環境や超過労働が、もう過去の遺産になりつつある点です。

以前のように、いわゆる「火を噴いている」状態の現場でプログラマーが過酷な超過労働を強いられることはなくなってきているようです。あらゆる業界で叫ばれている労働環境の改善の流れは、IT業界も例外ではないのです。

それでも、銀行系業務は常に納期やクライアントの要望とのせめぎ合いがある、タフな労働環境であることに変わりはないでしょう。

まずは、過酷だと思われていた時代の銀行業務系エンジニアの働き方とはどのようなものだったか、あるエンジニアの体験をご紹介します。

ひと昔前の銀行系SEの業務・・・【火を噴く現場の実態レポ】

リーマンショック以前は、景気は良かったのですが、現場はたいてい火を噴いていました。エンジニアが新しい現場に配属された時には、既に火を噴いている感じです。常に上からはっぱをかけられ、精神的に休まりません。それでも納期までに終わらないと分かると、皆自分から残業します。

残業の時は、基本的に夕飯を食べる時間はありませんが、23時を過ぎる場合は、仕事をしながら食べられるもの(パン、おにぎりなど)をコンビニで買ってきて食べます。プロジェクトマネージャー(以下プロマネ)ももちろん一緒に残業しますが、彼らがまず行うのはスケジュールの見直しとクライアントへの言い訳を考えることです。

チームの一人が突然来なくなることも極まれにあります。現場は大騒ぎになり、まずはプロマネがその人を押した営業に電話し、営業が謝りながら現場に駆け付けます。営業は本人に何度も電話しますが、繋がりません。

金融系の現場が火を噴く原因は?

今は少なくなってきたとはいえ、上述の体験談のような「火を噴いている」現場で働くことになるかもしれません。そもそもどうして現場が「火を噴いて」しまうのか、原因はいろいろありますが、ここでは、プロジェクトマネージャーと現場のメンバーに分けてご紹介します。

【プロジェクトマネージャー(プロマネ)編】

プロマネの立てる工程が無茶

プロマネの中には、実際は1年かかる作業の納期を半年後にしたり、ものすごく難しいのに簡単だと言って請けたり、無茶な工程を組む人がいます

プロマネは、いつもユーザー(システム発注者・銀行)に「安くして、早くして」と急かされているので、出来るかどうかわからないスケジュールを組みます。その結果、現場が火を噴いてしまうのです。

こういうプロマネはしょっちゅうチームにハッパをかけています。

ダメなプロマネは納期を見誤る

プロマネの中には、そもそも計画の見積もりが全く出来ない人もいます。段取り能力が不足しているか、経験もないのにプロマネをやらされているのかもしれません。そういう人の下にいると、現場は激しく振り回されます。

銀行系業務システムの開発は、クライアントからとにかく急かされます。銀行間の競合もあるので、納期が短くなりがちです。システムは早く作ったもの勝ちであり、他の銀行に出遅れてしまうわけにはいかないからでしょう。

こうして結局納期までに終わらず、現場は残業に次ぐ残業になるのです。

【メンバー編】

仕事を安請け合いすると途中で行方をくらますことになる

たいていのプログラマーは、「こりゃ終わらない」と思ったらプロマネに報告するのですが、中には到底無理な仕事を1人で黙って抱え込んで、気が付いたら大変なことになっている人もいます。

生真面目なタイプがイエスマンを続けて、修正がきかないところまで行ってしまい、ある日突然出勤しなくなるのです。

これはもちろん、現場に多大な迷惑をかけます。残ったメンバーが尻拭いすることになるからです。

“出来ない”プログラマーが入ってくる

リーマンショック以前の人手不足だった時代は、「出来る」と偽ってプロジェクトに入ってきた人が実際はほとんど何も出来なかった…なんてことがあったようです。こういう場合も、チーム全員で尻拭いをする羽目になります。

仕事は、経験・能力に応じて配分されるため、出来ると偽り無理にプロジェクトに入る人は、仕事がわからないまま次の仕事に追われることになってしまいます。

こういう人も、途中で行方がわからなくなってしまうのかもしれません。

銀行系SE業務の現在・現場の実態

銀行系SE業務の実態の変化の理由

リーマンショック直後に比べて銀行系業務の仕事量は増加したにもかかわらず、以前のような過酷な勤務実態は解消されているようです。仕事量が増加し労働環境が改善された主な理由を3つ挙げてみました。

1.新たなシステム開発の増加 カードローン業務系システム発注増
2.受注元企業の労働環境改善 大手受注元の労働環境改善
3.サプライとデマンドの均衡の崩れ 大量離職したエンジニアが戻ってこない

新たなシステム開発の増加

現在はゼロ金利時代ですから、ほとんどの銀行が、企業に融資できない分をカードローンの顧客獲得で何とか利益を生み出そうとしています。カードローン業務系システムの発注が増加したことは、今日の銀行業務系システム開発の仕事量増加の背景の一つでしょう。

しかし、以前と違うのは、人員確保が余裕をもってなされている点です。多くの銀行がノー残業デーを導入していることも、かなり働きやすくなった理由です。リーマンショックから9年を経て、特にこの4、5年で銀行系業務の労働環境は随分改善されたようです。

受注元企業の労働環境改善

メガバンクの案件の受注元である日立、IBM、富士通などの企業が、労働環境の改善に力を入れたことも関係があるでしょう。

リーマンショック以前は、例えば1つの案件に技術者を3人投入して、納期が厳しくなれば残業で繋いでいたような状況でした。しかし今日では、4人を投入しても残業代が発生しなければコスト的に同等との認識が一般的になりました。

その結果、余裕ある人員と納期で工程を組むように変化したようです。

サプライとデマンドの均衡の崩れ

リーマンショック後、銀行系業務のサプライとデマンドの均衡が崩れ、多くの技術者が業界を離れたといわれます。一時激減した仕事量が、リーマンショック以前の基準に回復しつつあり、有能な技術者に対しての引き合いも相当数見られるようです。

興味深いのは、現在もまだ、リーマンショック直後の不景気で失われた技術者の穴が埋められていない点です。

当時、銀行系業務を担っていた技術者のボリュームゾーンは、現在50代前後のC言語プログラマーでした。彼らの多くがリーマンショックで失職し業界を離れてしまったため、この層がすっぽり失われ、現在では人手不足という皮肉な現象が起きています。

現在の「銀行系SE業務」をとりまく状況

リーマンショック直後、失職という窮地に追い込まれたエンジニアたちは、「自分が携わっていた銀行の処理業務は、中国などの外国に取られてしまった」と嘆きました。

つまり、「設計」など難易度の高い工程は「国内」で、「ものづくり」的な工程は「海外・国内地方」で、といういわゆるITの「オフショア開発」が進んでいるのです。

メインの設計は日本人が東京で行い、ものづくりは投げてつくってもらう。投げる先は海外であれば中国など、国内であれば九州・沖縄などの地方、ということです。

オフショア化は、リーマンショック直後のみならず今日の景気の回復にともなってますます加速しています。システム開発や保守の部分は、外国や国内の地方に“投げられる”という構図がより鮮明になりつつあるようです。

リーマンショック後、銀行系業務の業界に構造の変化があったのは間違いありません。

プロジェクトマネージャークラスに求められる資質

プロジェクトの設計を行うプロジェクトマネージャークラスの技術者は、常に引く手あまたで、リーマンショック後の厳しい時代にも大きな影響を受けていないようです。

経済が回復しつつある今ももちろん、希少な存在であるプロマネクラスは引っ張りだこです。では、プロジェクトマネージャーにはどのような資質・能力が求められているのでしょうか。

  • 全体を取りまとめられる技術
  • 判断力
  • プロジェクトを動かす統率力
  • クライアントとかけあう交渉力

これらを兼ね備えてこそ、景気に左右されずにオファーを受けられる逸材、プロジェクトマネージャーにふさわしい人材だといえるのです。彼らはトラブルが勃発し現場が火を噴いても、全体をリードしクライアントへの交渉も行わなければなりません。

プログラミングスキルに合わせ、ビジネススキルも要求されるといったところでしょう。

スキルアップで上を目指す

変化の激しい業界にあって、プログラマーの重要なスキルであるプログラミング言語の状況はどうなっているのでしょうか。リーマンショック直後から何か変化があったのでしょうか。

銀行系業務で使われるプログラミング言語

結論からいうと、使用されるプログラミング言語は、以前とさほど変化はなく2つに大別されます。

汎用系 COBOLなど
Webオープン系 Java、.Net、C#など

プログラミング言語に変化はありませんが、メインフレイムの比率は変わってきており、汎用系が業務の2割、オープン系が8割となっているようです。

依然としてCOBOLに業界2割の需要があることに驚いた方もいるかもしれません。COBOLはレガシーシステム (legacy system)で使われており、銀行系の基幹システムを支えているCOBOLアプリケーションも多いため、今後も需要がなくなることはないといわれています。

銀行系で働いてもスキルアップを

銀行系業務でも以前のように残業、残業…の時代ではなくなった今、プライベートな時間もスキルアップのために利用することをおすすめします。COBOLのように需要がなくならないと思われる言語スキルを持っていたとしても、IT業界が今後どうなるかはわかりません。5年後には現在のスキルだけではやっていけなくなるかもしれません。

息の長いエンジニアになるには、銀行系のような高度なマネジメント能力を求められる環境に身を置きつつ、自らの技術を磨くのを怠らないようにすることも重要です。たとえばノー残業デーに資格取得の勉強をしたり、コワーキングスペースで開催される勉強会に参加したりして、次の時代を見据えてみる時間をとってみてはいかがでしょうか。

過酷と言われた銀行系でも定時に帰れる時代です。ぜひ、スキルアップの為に時間を有効に使いましょう。

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