派遣社員として働くシステムエンジニアの転職事情

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

IT業界は、「クラウド」「IoT」「情報セキュリティ」などの新しいテーマが次々と登場し、それらが全産業に波及してインフラ投資やシステム開発案件の増加を誘発して活況を呈しています。派遣で働いているシステムエンジニアの仕事もふえています。

派遣は働き方のひとつであり、派遣システムエンジニアとしての働き方は、メリットが多い合理的な選択といえます。

  
★厳選!おすすめ転職サイトランキング★
転職サイト名 HOP経由登録者数 求人を探す
リクルートエージェント

詳細を見る

マイナビAGENT×IT

詳細を見る

GEEKLY(ギークリー)

詳細を見る

システムエンジニアが派遣で働くメリット

未経験からシステムエンジニアになるためのステップとして適している

運用管理やシステムテスト、ヘルプデスクというようなマニュアルのある定型業務では未経験でもOKというニーズも多く、働いて収入を得ながら、机上や学校では学べない生きた知識をOJTで得ることができます。

文系卒の学生や別の業界からシステムエンジニアをめざす社会人にとっても、ハードルがそれほど高くなく、社会人としてのスタート・リスタートを切るひとつの選択肢とも言えます。

自分に適した働き方、業務内容が選択できる

正社員だと会社の方針が優先され、辞令ひとつで転勤や好まない職場に異動になることもめずらしくありませんが、派遣なら「有期雇用」「無期雇用」で程度の差はありますが、いくつかの案件や職場から自身の希望で選択できるメリットがあります。

業務を選択することで自身の専門性を計画的に向上できる働き方も期待できます。また、正社員採用される可能性の少ない大会社での勤務経験ができるという可能性もあります。

色々な上位者から指導を受けることができる

正社員だと所属する職場の上司からのみ長期間指導を受けることになりますが、派遣では、派遣先が変わるごとに指揮命令者が変わりますので、色々な上位者から指導を受けることができます。

凄腕のスペシャリストもいれば、逆に反面教師のような上司に出くわすかもしれませんが、それも長いエンジニア人生では良い経験になると思います。

生涯エンジニアの選択もできる

正社員にはある程度人事のコースがあり、年齢を重ねるとエンジニアとしての一線を退いて、管理・間接業務に異動させられてしまうケースが多々ありますが、派遣だと健康と現場で通用する専門力を保持できれば、生涯エンジニアとして全うすることができます。

また、マネージメントが苦手な方にとっては、専門技術のみで勝負できる職場を選択することもでき「無期雇用」なら、実力しだいで派遣先正社員と同等の上流工程担当も期待できます。

システムエンジニアが派遣で働くデメリット

派遣では、案件が終わって次の案件に就業するまで、期間のギャップが発生することが珍しくありません。無期雇用ならその間に有給での研修受講制度もあり、それほどデメリットではありません。

しかし、登録型有期雇用では、自分のやりたいことができるとメリットを感じるひともいますが、収入面で苦しくなります。また、病気やけがで就業できなくなると、即、雇用を失うことになるという不安定さがつきまといます。

契約社員や登録型の有期雇用では、職場抵触日あるいは個人抵触日という派遣法の規定から、派遣期間は最長3年になります。

そのため、どうしても運用管理、テスト業務、ヘルプデスクなどの定型業務や支援的な業務中心になり、上流工程に関わることができる可能性は少なく、コアな専門技術や最新技術を仕事の中で習得する機会はあまり期待できないのが現実です。

職場環境や人間関係が変化する頻度が高い

派遣先が変わると当然職場環境が変わり、人間関係も新たに構築することになります。ひとによりその順応に時間がかかり、時にはメンタル不調につながるケースもあります。

逆に、こういう変化に慣れて影響をあまり受けなくなれば、長い人生を過ごしていく上で強みになります。このあたりは、ひとによって感じ方にばらつきが大きく、また、いろいろなひととの出会いもあり、必ずしもデメリットとは言えないかもしれません。

無期雇用の派遣なら、派遣期間のしばりはない

無期雇用の派遣なら、派遣期間のしばりはありませんので、派遣先のかなりコアな業務に就くことも多く、仕事 を通じて専門技術を磨いたり、新しい技術に触れたりする機会を得ることは可能です。

ただ、法律上、他の派遣会社社員の指揮命令などはできませんので、PMやPLの力があっても、正式なPM・PLは社員が担当し、そのサブの位置づけになります。

また、単独での休出や出張なども原則できないため、一担当者やサブリーダでは物足りない上昇志向の方にとっては、デメリットに感じると思います。

このような点から、派遣システムエンジニアの皆さんは、正社員システムエンジニアより転職を考える機会が多いと感じます。

改正派遣法を理解する

派遣システムエンジニアの皆さんは、労働基準法に加え、労働者派遣法の下で働いています。2015年10月の改正派遣法で派遣での働き方や制度も大きく変わってきており、その内容をしっかり理解しておく必要があります。

改正派遣法のうち、派遣で働くシステムエンジニアのみなさんに影響が大きい内容は、以下の3つになります。

一般派遣業との特定派遣業の区分が無い

許可制の一般派遣業(有期雇用)と申請のみの特定派遣業(無期雇用)の区分が無くなり、派遣業は許可制のみになりました。その中で登録型有期雇用社員・有期契約社員・無期雇用社員の3種類の雇用形態があります。

これは、かつての申請だけで済む特定派遣業の中には、一般派遣許可で必要な事務所確認などが無いことから、小さな事務所で机ひとつの小規模事業者が増殖し、無期雇用と言いながら実態は案件対応の短期雇用になっていたりして、結果、派遣で働く人たちの雇用や処遇が不安定になってしまったことの対策になります。

派遣業の許可を得るには、規定の広さのスペースや個人情報保護の対応、一定の資金準備も必要なため簡単では無く、小規模の特定派遣会社が派遣業許可を得ることかなり困難だと思います。

経過処置が3年ありますが、2年過ぎましたので、雇用元の特定派遣会社が派遣業許可を得る動きが無い場合は、気をつけたほうがいいと思います。

同じ職場で3年を超えて勤務ができない

登録型有期雇用社員と有期契約社員は、同じ職場で3年を超えての勤務はできません。(個人抵触日)。雇用元の派遣会社を変えてもその適用は変わりません。

3年を超えて同じ職場で勤務するには、雇用元が無期雇用社員に転換するか、派遣先に直接雇用される必要があります。これは、有期雇用社員を少なくし雇用の安定を図るのが目的になります。

社員募集が発生すれば情報を派遣社員に提供する義務

派遣先は、1年以上勤務している派遣労働者(「有期雇用」「無期雇用」関係なく)にその職場で社員募集が発生すれば、その情報を派遣社員に提供する義務が定められました。

無期雇用派遣社員は、派遣元にとっては正社員ですので、派遣先に転職される可能性が発生して困ったことになりますが、派遣で働く労働者からすれば、リスクの少ない転職機会が得られるチャンスでもあります。ただし、普通に採用面接等が行われますので、応募しても採用されるかどうかは別問題です。

国が派遣契約で働く勤務形態より自社で働く正社員を増やすことで雇用の安定を図ろうとしていることはわかりますが、多様な働き方を推進する方向とは逆行しているような気もします。

しかし、スキルの高い派遣システムエンジニアにとっては、いろいろな形で安定した雇用を得られる機会が増えたと言えます。

※「有期雇用」とは、登録型の派遣社員(派遣就業期間のみ雇用される)や有期契約社員のことです。「無期雇用」とは、正社員ではありますが、継続して派遣契約で他社勤務する社員のことです。正社員とは、自社の事業や請負案件業務に就く社員のことです。

有期雇用で働く派遣システムエンジニアの転職事情

改正派遣法でも「有期雇用」と「無期雇用」の区分はあります。登録型の「有期雇用」を選択するメリットは、複数の派遣会社に登録し、案件を自分で選択できる点があります。

自由社会ですので、いろんな働き方があっていいと思いますし、やりたいことを選んで働くことは自体はよいと思いますが、寿命も延び、年金支給開始年齢も徐々に遅くなっていることを考えると、どこかで「無期雇用」もしくは「正社員」を目指したほうがいいのではと思います。

また、自分で業務内容を選ぶと、ややもすると持っている技術や経験が通用する業務を選びがちになり、新しい技術にチャレンジして技術者として大きく成長するチャンスは得にくいかもしれません。

「有期雇用」で働くシステムエンジニアが、正社員を目指す方法として、先に挙げた同じ職場に3年派遣勤務した時点での派遣先からの直接雇用申し出に期待する方法のほかに紹介予定派遣という制度があります。

これは、本人および派遣先が3ヶ月~6ヵ月後に正社員雇用の判断をすることを前提に派遣契約を結ぶもので、派遣期間に業務や職場をじっくり確認できるという面ではいい制度ではないかと思います。正社員採用判断時点で企業側・派遣労働者のどちらかがNoの場合は、そこで派遣終了になります。

通常の転職をめざす場合、企業側は、有期雇用の派遣システムエンジニアで事足りるニーズなら定年まで雇用を確保する必要がある正社員や無期雇用社員として採用する必要は無いわけで、それを超えて採用するメリットを見せる必要があります。

業務経験でのアピール力が弱い場合は、情報系の資格取得は自分でできる有効な手段です。また、企業側は短期案件の繰り返しやその間の期間ギャップが多いと非常に気になりますので、できるだけ長期案件に就業中もしくはその終了時期が見えた時点で応募することを勧めます。

当然、ご自身のシステムエンジニアとしての目指す姿を明確に面接で説明できる必要があります。

無期雇用で働く派遣システムエンジニアの転職事情

無期雇用の派遣システムエンジニアが転職を考える理由として、雇用されている特定派遣会社の先行きに不安がある、年収が上がらない、営業が弱くシステム設計構築がやりたいが運用保守しか案件が無いというような希望する案件に就けないからなどをよく耳にします。

システムエンジニアとしての専門性に自信があり生涯エンジニアをめざすなら、ぜひ、IT業界に強い人材エージェントにエントリーして、自身の市場価値を客観的に確認してもらうことを すすめます。

そして、転職を決断したなら妥協せず、名の通った人材会社や技術サービス会社に挑戦してください。昨今、労働者派遣法の運用が厳しくなってきており、労働基準局はより知名度の高い人材会社や技術サービス会社をターゲットとして臨検する傾向があります。

一旦、違反行為が発覚するとマスコミやSNSを通して一気に企業評価を落としてしまうため、企業側はかなりの意識を持って法令順守に努めていますので安心でき、案件の豊富さや処遇での満足感も得られると思います。

また、生涯エンジニアではなく、やがてはマネージメント中心の業務に就きたい方は、IT業界のみならず、ITユーザー企業やメーカーでもIT系正社員ニーズが高く、幅広い企業選択が可能です。

ただし、やりたいという情熱だけではできない業務ですので、過去のリーダー経験などの実績をしっかりと業務経歴書にまとめておき、それをもとに面接で企業側に強くアピールすることが必要ですし、マネージメント中心の業務に就いた場合にやりきる覚悟は必要です。

まとめ

派遣で働くシステムエンジニアには、転職で雇用の安定や上流工程業務に就くチャンスとそれに伴う年収アップの機会が増えています。そのため、まずは専門スキルを磨く取り組みを転職前に進める必要があります。

そして、上流工程を担うシステムエンジニアやPM・PLをめざすには、専門技術に加え、ヒューマンスキルが重要になります。

派遣社員として働いてきた日々の経験(派遣先異動に伴う職場環境への早期順応、人間関係構築の苦労、キーマンを見つける観察力など)は、みなさんの人間力を高め、めざすポジションに就いたときには必ず役立つと思います。

自分のめざすシステムエンジニアの将来像を具体的にイメージし、その実現を勝ち取るために充分な準備・計画を行って転職活動にチャレンジし、ぜひ成功を勝ち取ってください。

企業からスカウトメールが届くForkwell Scout

Forkwell Scoutの特徴

  • 一括送信ではないスカウトメール
  • 自分に興味のある企業がわかる
  • 登録するだけでスカウトメールが届く
  • 気になった企業にアプローチできる

Forkwell Scoutの登録・詳細はこちら

年齢で選ぶ!年代別オススメ転職サイト一覧表

「どの転職サイトに登録すれば良いのかわからない」という方のために、年齢別におすすめ転職サイトをご紹介します。年齢によって適している転職サイトも違いますし、転職サイトはそれぞれ取り扱っている求人も違います。あなたに合った転職サイトを選ぶことが大切です。

リクルートエージェント

  • 20代
  • 30代
  • 40代
  • 50代~

転職支援実績NO.1。各業界に精通したキャリアアドバイザーがいるのでITエンジニア向け案件も多数あり。特に年収600万~800万の高収入求人が多い。登録しないと見られない「非公開求人」は紹介求人の80%以上あり、IT・Web業界の求人をチェックするなら登録必須。ITエンジニア経験があり、さらに年収アップ、スキルアップしたい方にオススメ。

Forkwell Scout

  • 20代
  • 30代
  • 40代
  • 50代~

大手の転職サイトのように一括送信されるスカウトメールではなく、本当に興味を持ってくれた企業からのスカウトメールを配信している点が大きな特徴。プロフィールは匿名で登録可能なので転職活動していることがほかの人に知られることはない。指定した企業の閲覧もブロック可能なので取引先など知られたくない企業は回避できる。

GEEKLY(ギークリー)

  • 20代
  • 30代
  • 40代
  • 50代~

IT業界に特化した転職サイトで、特に多いのはWEB業界・ゲーム業界の求人。登録しないと見られない「非公開求人」が2,000件以上あるのでWEB・ゲーム業界の求人をチェックするなら登録必須。ITエンジニア経験が1年以上ある方にオススメ。

dodaITエンジニア転職

  • 20代
  • 30代
  • 40代
  • 50代~

ITエンジニアの転職に特化しているdoda ITエンジニア転職は全年齢がターゲットになっている転職サイト。転職者の満足度はNO.1。その理由は日本最大級のエンジニア求人情報数と取り扱い企業数にある。転職を考え始めたらまずはじめに登録をしておくべき。経験豊富なSE専門キャリアアドバイザーがカウンセリングから転職まで担当し、非公開求人の情報を個別に紹介してくれる。企業との強いリレーションがあるので企業側が求める人材を熟知していることが強み。推薦状を作成し、応募先企業へ送ってくれる点も魅力。

レバテックキャリア

  • 20代
  • 30代
  • 40代
  • 50代~

1都3県のみ対応だが、元ITエンジニア出身の転職コンサルタントが転職支援をしてくれるので「エンジニア独特の悩み」をわかってくれる。エンジニアとして未経験の職種に転職する方から、同じ職種でキャリアアップを希望する方まで幅広くサポートしてくれる。大手・中小・ベンチャーなど幅広く求人を扱っており、エンジニアの求人を見たいなら必ず登録を。

レバテッククリエイター

  • 20代
  • 30代
  • 40代
  • 50代~

1都3県のみ対応だが、IT・Web業界に特化したクリエイター向けの求人・案件を提案してくれる。ポートフォリオの作成法やデザイントレンドなど業界の動向にも詳しいコーディネーターがサポートしてくれる。初めて業務委託の案件を探す人にもおすすめ。大企業からベンチャー企業ま幅広く求人を扱っており、クリエイター求人・案件を見たいなら必ず登録を。

ワークポート

  • 20代
  • 30代
  • 40代
  • 50代~

IT業界に強い転職サイトだが、IT以外の業界についても非常に詳しく求人もまんべんなく掲載されている。「エンジニアとしてのキャリアを検討しつつ、別の業界の話も聞いてみたい」なら登録をしておくこと。

関連記事

エンジニア転職で年収アップしたい!失敗しない転職に必要なことは?

エンジニアは高収入を得やすい職業ですが、一方で待遇の悪い企業も多く「努力に対して年収が安すぎる!」「どうすれば年収が上がるのかわからない」など…

SE辞めたい!IT業界はブラックばかり?転職で絶対に失敗しない方法

SEとして働いている人の中には、「毎日残業ばかりで辛い」「頑張っているのに給与水準が低いまま」など、辛い思いをして頑張っている方も多いのではない…

もう辞めたい!女性SEが現場で感じるキャリアの悩みと3つの解決法

近年のIT業界は、他業界と同様女性の進出が目覚ましく、かつて男性社会であったシステム開発の現場で女性SEが活躍するようになってきました。

業務アプリソフト開発エンジニアの仕事内容

この記事の目次業務アプリケーションソフトとは業務アプリケーションソフト開発の目的を明確にすることが必要業務分析を漏れなく行うことが必要業務改善提案を開発側が行うことが大切クライアント側のステークホルダ ...

組込みソフト開発エンジニアに必要なスキルとキャリアパス

組込みソフト開発エンジニアのキャリアパスを明確にするには「どんな職種があるのか」「その職種に必要なスキルは何か」を具体的にする必要があります。 回路設計や機構設計エンジニアのスキルは、実際…

  1. リクルートエージェント

    年収800万以上の高年収求人多数!

    • 転職支援実績NO.1
    • 業界最大級!紹介求人の80%が非公開求人
    • IT業界に精通したキャリアアドバイザーが求人を厳選
    • 応募書類添削・面接対策も充実したサポート
    • 独自分析した業界・企業情報の提供

    リクルートエージェントの登録・詳細はこちら

  2. マイナビAGENT×IT

    求人情報の8割が「非公開求人」

    • 大手企業からベンチャー企業まで求人種類が豊富
    • 求人情報の8割が「非公開求人」
    • 求人票に記載されていない情報を提供
    • 希望企業対充実、個別で面接対策を実施
    • IT業界経験があるアドバイザーの転サポート。

    マイナビAGENT×ITの登録・詳細はこちら

  3. Geekly(ギークリー)

    IT/WEB/ゲーム業界特化型で対応満足度NO.1

    • 業界特化型で対応満足度NO.1
    • IT・WEB・ゲーム業界転職を熟知
    • 業界トップレベルのコンサルタントがサポート
    • 求人票には載っていない詳しい企業情報を提供
    • Geekly独占の非公開求人も多数

    Geekly(ギークリー)の登録・詳細はこちら

最新記事