医者の他業種への転職は危険?今すぐ考え直すべきの人の3つ特徴とは

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ほとんどの医師は医師を辞めません。しかし「激務から離れたい」「ビジネスに挑戦したい」といった理由で他業種への転身を考えている医師もいます。 ところが医師が医療以外の仕事に就くリスクは、一般サラリーパーソンの転職リスクをはるかに上回ります。そのリスクを概観するとともに、医師の転職事情について見てみます。
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医師が転職するとしたら、どんな業界がある?

医師を辞めてお坊さんになる人もいますが、それは極端な例でしょう。ここでは医師免許を生かすことができる業種への転身と、医師の資格をまったく活用しない業界への転身を紹介します。

医師免許を活用し「製薬メーカーでMDとして働く」

アメリカの製薬メーカーでは、医師が薬の開発に携わることは珍しくありません。そのような外資系製薬メーカーが日本に進出してきたことで、日本の製薬メーカーにも「医師が開発を統括した方が新薬開発のスピードがアップする」という機運が高まってきました。

日本の製薬メーカーも積極的に医師を採用するようになっています。製薬メーカーで働く医師のことをMD(メディカルドクター)いいます。

MDの仕事は主に3つあります。

1つ目は臨床開発です。治験のプロトコルや治験データの評価、さらに関係論文の評価は、厚生労働省令で医師が行わなければならないことになっています。厚生労働省令は「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令(GCP)」といいます。

MDの2つ目の仕事は、新薬の市販後に、治験で確認できなかった副作用が見つかった場合の対応です。MRが集めた情報をもとにMDが報告書をまとめ厚生労働省に提出します。

3つ目はマーケティングです。マーケティングに直接関わる実働部隊はMRですが、MDはMRたちがつくる資料が医学的に正しいかどうかの監修を行います。

製薬メーカーでの医師は、とても重要な地位にあるといえます。

医師免許関係なく「外資系金融で働く」

 

製薬メーカーのMDも生命保険会社の社医も、いわゆる「お医者さん」ではありませんが医師免許がなければできない仕事です。ところが医師免許をまったく必要としない外資系の金融企業に転身する方もいます。しかも東大、京大、慶応大などの医学部を卒業したエリート中のエリートたちが挑戦しているのです。

外資系金融企業とは、本社が海外にある日本法人のことです。業種としては、銀行、投資会社、買収合併支援、経営コンサルティング、会計事務所などがあります。医師免許をなげうって外資系企業に転職する方たちの動機は、

  • 日本の医療界に閉塞感を持った
  • 外資系企業のほうが高収入を得られる

の2つに大別できそうです。医療界への閉塞感については、アメリカなどでの海外留学経験が豊富な医師が強く感じているようです。日本に帰国して臨床医として働き始めると、一般ビジネスパーソンのほうが活き活きと活躍しているように映るのです。

高収入についてですが、外資系企業は業績を上げさえすれば給料は青天井です。日本の医師の平均年収は1,700万円ぐらいで頭打ちとなりますが、外資系企業は2,000万円、3,000万円プレイヤーが珍しくありません。

また、銀行、買収合併支援、経営コンサルティングでは、顧客に医療機関や医師が多いという特徴があります。元医師であれば医療業界の経営状態や医師の心理を熟知しているので、医師出身の銀行パーソンやコンサルタントが活躍できるわけです。

医師が他業種へ転職して成功することはあるのか?

医師による一般ビジネスへの転身はとても魅力的です。ただ気を付けなければならないことは、医師ならば誰でもビジネス界で成功できるわけではない、ということです。

むしろビジネス界で成功している医師は、医学部に入れるだけの知識と教養を持ったスーパービジネスパーソンであることが多いのです。つまり、医師免許を持っていなくても成功できるような人が成功しているのです。

外資系企業は社員のパフォーマンスをとてもシビアに見ています。医師免許を持っていれば入社は簡単でしょう。初年度や2年目の年収はもしかしたら1,000万円を超えるかもしれません。しかし3年経っても結果を出せなければすぐに退職に追い込まれるでしょう。

医師だからといって、ビジネスの世界で必ず成功する確証はどこにもありません。現在の「医療機関の医師」としての年収や地位を捨てて、本気で医師以外の仕事がしたいという覚悟がなければ他業種はおすすめできません。

医師が他業種に転職するメリットは、主に2つあります。それは「本当にやりたかったことができる」ことと「優越的な地位が得られる」ことです。デメリットも2つあり、それは「捨てるものの大きさ」と「失敗リスク」です。

それぞれ詳しく見てみましょう。

パターン1:本当にやりたかったことができるというメリット

 

医師が他職種に転職するメリット・デメリットの1つ目は、本当にやりたかったことができるというメリットです。医学部に入る学生は、大体次の3つに分かれます。

  1. 本当に医療の道に進みたかった人
  2. 医者である親にすすめられた人
  3. 理系科目が得意で医学部に入れる学力があった人

このうち2と3の医学部生は、医師以外に進みたかった道があった可能性があります。日本の大学制度では、大学入学後に専攻を変えることが難しくなっています。高校時代に一生の道を選択しなければならないのです。さらに、受験生は受験勉強で獲得した知識を最も偏差値が高い大学に入るために使いたい、という心理があります。

理科と数学の成績が急上昇すると、周囲から「医学部を狙えるんじゃないか」と期待されるようになります。そうなると受験生本人も「工学部ではなく医学部に行こうかな」と揺れ動いてしまいます。

ところが大学生活を送ったり、実際に医師になったりすると、外の世界が見えてきて、「医者の仕事よりやりがいを感じること」が見つかります。他業種への転身は、その夢をかなえることになります。

パターン2:優越的な地位が得られるというメリット

医師が他職種に転職するメリット・デメリットの2つ目は、優越的な地位が得られるというメリットです。先ほど見ました製薬メーカーにおけるメディカルドクター(MD)も、生命保険会社における社医も、法律上医師でなければ行うことができない仕事を任されます。

よって、このような企業は医師を高収入と高いポストで迎え入れてくれます。病院では卒後5年目くらいの医師は「新米」扱いで、看護師からも軽くあしらわれることがあります。ところが企業における医師は特別な存在なので、とても大切に扱ってもらえます。

パターン3:捨てるものが大きいというデメリット

医師が他職種に転職するメリット・デメリットの3つ目は、捨てるものが大きいというデメリットです。ビジネスの世界に飛び込んだり起業したりした瞬間に、医師免許はなんの効力も発揮しません。もちろん、名刺を差し出しながら「元医師です」と言えば、取り引き相手も少しは驚くでしょう。

しかし商談が始まった途端に、取り引き相手は「この元医師は我が社に利益をもたらすのか」としか考えません。マネーのシビアさは、命を救う医療のシビアさと同じくらい強烈です。その世界に「医師免許という武器」を持たずに挑まなければならないのです。

パターン4:失敗リスクというデメリット

医師が他職種に転職するメリット・デメリットの4つ目は、失敗した場合にリスクが大きいというデメリットです。仮に医師免許を取得してから5年間臨床で働き、その後ビジネスの世界に転身したものの3年経っても芽が出ず撤退を余儀なくされ、再び民間病院で働き始めた医師がいたとします。

先生は、この医師が同僚だったら、どう思いますか。同じ医師として尊敬できるでしょうか。

まとめ

医療界はとても狭い世界なので、ビジネスに失敗した履歴はあっという間に広まるでしょう。「毛色が違う医師」というレッテルをはがすことは、とても難しいでしょう。ビジネスで失敗しても医療界に絶対に戻ってこない――

それくらいの決意がないと、医師の他業界への転身はリスクが大きすぎるでしょう。

本当に他業種へ転職したいのか考えよう

 

医者の仕事はもういいな。他業種に転身しようかな」と考えている先生は、現状に強い不満を抱えている方でしょう。医療業界の「闇」に触れて嫌気をさした医師ですと、他業種で成功した元医師たちの話を聞くと心が揺れ動きます。また「医者はもういい」と思いながらも、特にこれといって「絶対にやりたい仕事」があるわけでもない医師もいらっしゃると思います。

4+1個の自問を行う

そこで、他業種に転身したいと考えている先生は、次の点について検討してみてください。

  1. いまなぜ医師を辞めたいと思っているのか
  2. 「本当にやりたいこと」ってなんだろう
  3. 医師を辞めて失うものはなんだろう
  4. もう二度と医療界に戻らないという決意はあるだろうか

この4項目について、紙に書き出してみてください。それをじっくり眺めながら、次のことを考えてみてください。

これらの課題は、別の医療機関に転職することでは解決できないのか?と。

ほとんどの問題は別の医療機関への転職で解決可能

なぜ「4+1」個の自問をおすすめするかというと、医師が抱えている大きな不満のほとんどは、いまお勤めの医療機関を離れ、別の医療機関に転職することで解決できるからです。「医療界の闇」と思っていた事象が、ごく狭い範囲の医療圏における問題にすぎないことが珍しくありません。

勤め先の医療機関を変えるだけで視界がクリアになることは、多くの医師が体験済みです。

医師が転職するときにすべき1つのこと

医師が職場を変えようとするときに、最初にすべきことあ1つあります。それは誰かに「相談」することです。誰にも相談せず、1人で決断することはとてもリスキーです。そして最初に相談すべき相手は、医師転職のプロであるエージェントです。

家族や同僚医師への相談は急がないほうがよい

家族は最初に相談すべき相手としては不向きかもしれません。それは、家族は良い意味でも悪い意味でも、親身になりすぎてしまうからです。家族に感情的になられると、医師の判断が鈍ってしまいます。家族に相談する前に、まずは的確な情報を得る必要があります。

では同僚の医師や医局時代の先輩医師は相談相手としてふさわしいでしょうか。これも危険です。どんなに親しい間柄でも医師同士というのは利害関係が絡むものだからです。医師が強く口止めしても、ほぼ100%の確率で現在の勤務先の病院の経営者に知られてしまうでしょう。

エージェントからエビデンスに基づいた情報を得る

 

医師転職エージェントたちは、顧客である医師の情報を守る訓練を受けています。彼らは、自分たちには弁護士や医師並みの守秘義務があることを自覚しています。また、エージェントほど、医師の身の処し方について詳しい人間もいません。医師とエージェントの間には個人的な利害関係がありません。

エージェントが医師に「先生はこの分野に進んだほうがいいでしょう」とアドバイスするとき、それは客観的な情報に基づいて判断しています。つまりエージェントからは、エビデンスによる転身・転職情報が得られるのです。医師専門の転職エージェントは、様々な医師の生きざまを見ています。転職して人生が好転した医師も見ていますし、エージェントのアドバイスに従わず転職に失敗した医師も見ています。

すべて無料、必ず複数社への登録を

 

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また先生とエージェントの相性も、スムーズな転職活動をする上では重要です。複数社に登録し、複数のエージェントからアドバイスを受けて受けることをおすすめします。

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