【医師転職事情】医局人事ではない転職で失敗させない一つの方法とは

初期臨床研修を終了した後に入職した医療機関に、定年まで勤め上げる医師はほとんどいません。医師は職場を移ったり転職することによって年収とスキルを上げていきます。 かつて転職といえば医局に頼るしかありませんでしたが、医局の力が弱まり、医師の転職方法は様変わりしました。 中でも医師転職サイトの活用は、転職を希望する医師が避けて通れない存在にまで成長しています。
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医師が転職するとしたらどんな方法があるの?

医師の転職方法には「医局人事」「知人の紹介」「医師転職サイト」「病院への直接交渉」の4つがあります。

医局人事

医局の力が小さくなったとはいえ、医局人事は健在です。大学の研究者を目指す医師は、医局人事のローテーションに従った「転職」を繰り返すことになります。

もっとも、医局に在籍している医師は、医局人事のローテーションを「転職」とはとらえていないようです。

医局医にとって、関連病院に派遣されることは「修行」や「臨床を学びにいくこと」であり、「自分の籍」は医局にあると認識しています。

またかつては、医局から離れる決心をした場合でも、転職先について医局に相談しなければなりませんでした。

現在でも医局との関係を一定程度保ちたい医師は、転職に際し医局の意向を尋ねることになるでしょう。

このように医師転職市場における医局人事は、他の3つの転職方法とは性質が異なります。

知人の紹介による転職

医局を退局する医師がまず頼るのは、知人ではないでしょうか。すでに医局を出た先輩医師を頼ったり、医局人事の派遣先病院で知り合った医師に相談したりします。

知人を経由した転職のメリットは、

  • 転職先の医療機関の様子がよく分かる
  • 自分のことを転職先病院の経営者に知ってもらえる

の2点があります。これは、転職活動に不安を感じている医師にはとても心強く感じられるでしょう。

ただ、知人紹介の場合、その医療機関しか見ることができなくなります。というのも、知人に仲介してもらって病院理事長の面接を受けた後に「なんか違うな」と思ったとしても、断りづらい「義理」が生まれてしまうからです。

入職を拒否すればいわゆる「知人の顔に泥を塗る」ことになりかねません。知人紹介転職は十分注意してください。

医師転職サイトを使った転職

医師転職市場が成長し、数多の医師転職サイトが誕生しています。こちらについては、良い話も悪い噂も耳にしたことがあるのではないでしょうか。医師転職サイトについては次の章で詳しく見てみます。

病院への直接交渉による転職

ユニークで先進的な取り組みをしている病院やクリニックがマスコミに登場する回数が、ここ10年で格段に増えました。

医師が、テレビの医療番組や医療雑誌で紹介される医療機関に転職したいと考えるのは自然の流れです。

マスコミに注目される病院は医師の採用に積極的で、自院のホームページにも募集要項を掲載しています。

こうしたホームページを見て、医師が病院に直接アプローチする転職方法もあります。

また、カリスマ医師の元で経験を積みたいと考える医師も、自身で直接その病院と交渉することになります。

病院への直接交渉による転職方法は「自分が行きたい病院」に100%行ける点で魅力的ですが、年収交渉の余地が小さくなるデメリットがあります。

当然、当直や休日の日数といったその他の勤務条件も、病院側に指定された内容になってしまいます。

毎年増え続ける転職サイト利用者

医師転職サイトを頼りにする医師は確実に増加していて、厚生労働省の調べによると、医師または看護師の転職支援を行っている職業紹介事業所は数千社に及びます。

医師専用の転職支援会社は、高学歴かつ医療業界で働いた経歴を持つ転職コンサルタントを抱えているので、医師は彼らからキャリアアドバイスを受けることもできます。

また、1社で1万件以上の医師求人を抱えている「メガ医師転職支援企業」も存在し、こうした企業は最早医師の転職活動には欠くことのできない存在になっています。

医師転職サイトは悪徳業者もあるのでご注意を

ただ「医師転職支援企業に頼りたくない」という医師がいるのも事実です。そのような医師は、医師転職サイトに登録することも嫌がります。医師転職支援企業を敬遠する主な理由は次の通りです。

  • しつこく連絡があるのではないか
  • コンサルタントを信用できない
  • 個人情報の扱いが心配
  • 採用面接を受けたらその病院に入職するよう迫られるのではないか

人材ビジネスに精通していない低レベル業者もいる

残念ながら、医師にこのような警戒をさせてしまう業者がいるのは事実です。医師を1人紹介すると、医師転職支援企業には医療機関から数百万円の報酬が支払われます。

医師転職支援企業数千社の中には、こうした「医師転職マネー」を狙った企業も少なくないのです。そのような企業は医療業界にも詳しくないですし、そもそも人材ビジネスも素人だったりします。

優良企業は確実に存在する 医師転職市場は玉石混交

しかし、医師転職支援企業の中には、医局人事が全盛だった時代から、医師転職を支援し続けてきた老舗の優良企業もありますし、医療関連ビジネスを長年手がけてきた企業が、医師転職事業に進出する事例もあります。

こうした企業は、医師のキャリア形成に有益な転職先を見付けるのが得意です。良い医師転職支援企業の見分け方は後ほど詳しく紹介します。

意外と知られていない医師転職サイトの構造とは?

医師転職支援企業のビジネスモデル(構造)を解説します。

医療機関から求人情報を集めて医師を転職させる

医師転職支援企業の仕事は主に2つあります。1つ目は、医療機関から求人情報を集め、医師にそれを紹介することです。

もう1つは、医師が提示する条件に合致した医療機関を探し、医師に入職してもらうことです。

医療転職サイトは、求人情報を提供するとともに、転職を考えている医師を募るためのツールになります。

医師が転職サイトに個人情報を入力することを「登録」といい、登録するとコンサルタントの支援を受けることができます。

なぜ医師の転職支援が無料なのか

サイトへの登録も、膨大な件数の求人情報も、コンサルタントによる転職支援サービスも、すべて無料です。

医師転職支援企業の紹介で入職しても、医師は一切お金を支払う必要がありません。

医師転職支援企業の収入源は、医師が入職した医療機関からもらう「紹介手数料」のみです。よって、コンサルタントが長期間に渡って医師の転職を支援しても、医師が転職をしなければ、収入はゼロ円ということになります。

厚生労働省によると、医師転職支援企業が受け取る紹介手数料は、平均して医師の年収の22.14%です。

つまり、コンサルタントが1人の医師をある病院に転職させて、その病院が医師に年収1,500万円を支払う場合、転職支援企業が手にする紹介手数料は332万円です。

非公開求人という仕組み

医師転職支援企業が開設しているサイトの求人票は、登録しなくても閲覧することができます。

しかし医師転職サイトには、必ず「非公開求人」の文字があり、この情報は登録した医師しか得られません。

非公開求人は、医師を焦らしているわけではなく、求人票を出している医療機関から「身元が判明した医師にしか、うちの病院の求人票を見せないでください」とお願いされているのです。

例えばある病院の理事長が「院長を採用したい」と考えたとしましょう。院長交代は、病院の一大事ですので、その情報が事前に漏れてしまえば、院内外に大きなハレーションを起こします。

そこで「院長を探していること」が公にならないように非公開求人方式を使うのです。つまり、重要ポストや高額年収の求人案件は、非公開求人のほうが多いという傾向があります。

優良な医師転職支援企業の見分け方

それでは、優良な医師転職支援企業を、どのように見分けたらいいのでしょうか。

企業の歴史や規模は重要

まずは、企業の性質です。

  • 会社の設立が古い、歴史がある
  • 資本金額が大きく株式を上場している
  • 親会社が医療関連ビジネスに携わっている
  • 大手人材企業が手掛けている
  • 医療業界に詳しい

こうした医師転職支援企業は、まず間違いないでしょう。歴史が古く資本額が大きい企業は安定しているので、「間違いのない仕事」をしてくれます。

医師は「自分の転職」を安心して任せることができます。また大きな企業はスタッフが多いため、バックアップ体制が充実しています。

医師の転職はとても特殊なので、転職コンサルタントが「業界ルール」を知らないと、思わぬ火の粉が医師に飛んでくることになります。それで医療業界に詳しい医師転職企業を選択することが重要になってくるのです。

逆に、その企業の本業が、医療にも人材にも関係しない場合、注意が必要です。極端な例では、不動産会社も医師転職ビジネスに乗り出しています。

公開求人票は3,000件は必要

また優良な医師転職支援企業が開設しているサイトは、次のような特徴があります。

  • 公開求人票が3,000件以上ある
  • 新着情報が豊富
  • 古い求人票が掲載されていない
  • 女性医師特集やワークライフバランス重視求人などの企画が多い
  • コンサルタントの名前や顔写真、自己紹介文が掲載されている
  • サイトのURLが「https」で始まっている

ちなみに「https」は、ネット上の情報を暗号でやりとりするシステムを使っていることを意味します。個人情報が漏れるリスクが少ないサイトといえます。

このシステムを取り入れるにはコストがかかるので、その医師転職支援企業がどれくらい個人情報を大切に扱っているかが分かります。

医師の体験談、コンサルタントの気質もチェック

さらに、医師転職サイトに、転職した医師の体験談が掲載されている場合があります。これは必ずチェックしておいてください。

本物の体験談には、医師なら同感できる特殊でリアルなエピソードが載っているはずです。転職を体験した医師がそこまで赤裸々に語っているということは、お世話になったコンサルタントを信頼できた証拠です。

また、コンサルタントの自己紹介文の中に、「無理に転職をすすめることはしない」「医師に転職を思いとどまってもらうこともある」といったことが書いてあると、信頼できる確率が上がります。

さらに、転職支援に失敗した事例も正直に掲載しているサイトは、コンサルタントも誠実な場合が多い傾向があります。

逆にコンサルタントの自己紹介文で「熱意なら誰にも負けません」といった単純なコメントしか載っていない場合、注意が必要でしょう。

コンサルタントの力量は医療知識に比例する

企業規模にもサイトにも問題がなくても、コンサルタントに問題があることがあります。

医師と医療機関のマッチングが上手なコンサルタントは、必ず医療について勉強しています。当然のことながら「医師並み」とはいきませんが、少なくとも看護師並みの医療知識は最低限持っているはずです。

転職コンサルタントに医療知識が求められる理由は、求人を出している病院側の人材ニーズを正確に把握するためです。

人材ニーズは「診療科」「治療方法」「疾患」「手技」「診療報酬」「厚生労働省の動向」によって大きく変わります。医療知識は、病院経営者と転職コンサルタントの「共通言語」になるのです。

医師がコンサルタントに接触したら、まずはそのコンサルタントがどの程度の医療知識を持っているのか確かめてください。その方法は簡単です。医師が他の医師と話すときのように、専門用語を使って会話すればいいのです。

また、医師からコンサルタントに「こちらから連絡するまで連絡してこないでください」と頼んでいるのに、しつこく連絡を取ってくるコンサルタントは危険です。

転職活動期間を強引に限定してくる場合も注意してください。「○月までに入職を完了させましょう」といきなりゴールを示すコンサルタントは論外です。

優良転職支援企業のその他の特徴

ある医師転職支援企業の「離れ業」を紹介します。そこはなんと、求人を出していない病院でも、医師を送り込む力があります。

ある医師がとても評判の良い病院への転職を希望していました。しかしコンサルタントAがその病院に問い合わせたところ、病院から「いまはその診療科での求人はありません」と断られてしまいました。

しかしその医師はあきらめきれなかったので、別の転職支援企業に登録し、コンサルタントBに「どうしてもその病院に入職したい」と伝えました。

しばらくするとそのコンサルタントBは、病院理事長との採用面接を取り付けてきたのです。面接はうまくいき採用が決まりました。

しかも、用意されたポストは副院長でした。当然年収も想定以上のものになりましたので、医師は大喜びしました。

コンサルタントBがこのような離れ業を成功させたのは、その病院が副院長候補を探していることを知っていたからです。

また、コンサルタントBは、医師と面談したときに、十分な実績があり人格が優れていることを見抜いたのでした。

ですのでコンサルタントBは、病院理事長からも「いい人物を紹介してくれた」と喜ばれたのでした。企業名は明かせませんが、このような優良転職支援会社は確かに存在します。

医師が転職サイトを使って転職したら負け組?

  • 医師転職サイトを使ったら医局に戻ることはできない
  • 医師転職サイトを使うのは邪道

このように考える必要は、もうないでしょう。かつては医局も、その威信にかけて医局が紹介した医療機関以外に転職した場合「破門」のようなことをしていました。

しかし現在は、医師転職サイトを使った転職をしたくらいで破門していては、医局の運営自体が立ち行かなくなります。

もちろん、退局するときは極力穏便な方法を採るべきですが、医師転職サイトの情報量を使うことなく転職することのほうがリスキーでしょう。つまり、医師転職サイトが邪道ということもありません。

優良な医師転職支援企業は、医師のキャリア形成に寄与し、地方の医師不足解消という地域貢献にも与しています。

医師転職は大きなビジネスを展開しているため、行儀がよくない企業も入り込んでいますが、その市場規模の大きさは社会の要請の強さの証でもあります。医療転職サイトやコンサルタントを上手に活用し、最良の転職を実現してください。

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