悩む男性

フリーランスが抱く仕事の悩み11選。まとめてみた

「独立してからの後悔が凄かった」
「たいへんだということがわかっていなかった」

など、HOP!で以前実施したフリーランスのITエンジニア・webデザイナーの方へのアンケート結果からフリーランスの方が抱く悩みをまとめてみました。

仕事の悩み

1. フリーランスは独立前の2倍以上の収入が必要

Q. どれぐらいの収入があると安心できると思いますか?
A. 会社員時代の2倍以上はないとキツい。

これは、Hopがフリーランスの方々に実際にぶつけてみた質問とその答えです。

会社からもらっているお給料が月々35万円だったから…フリーランスになってからも同じように、月35万円の仕事をもらえたら大丈夫!

なんて考えは大間違い。

同じ報酬をずっと受け取れる保証はどこにもなく、発注先が突然倒れることやプロジェクトの管理の問題で支払が遅れることもありえます。

「来月も再来月も給料が入ってくる保証」がなくなったとき、はじめてそのありがたみに気づき、同時に猛烈な不安に教われることになるようです。

フリーランスと企業勤めの差は、ここにあります。

2. フリーで仕事を取るのが困難な職もある

システムの開発もwebのデザインも、少し大型の案件になると必ず「ディレクション」をする人間が必要になります。

いわゆる「ディレクター」です。この人間がいないとグダグダになって仕事がまったく前に進まなくなり、現場のエンジニアやWebデザイナーが疲弊してしまう上、納品先のクライアントにも満足してもらうことはできません。

しかしこの「ディレクター」という仕事。プログラマーやwebデザイナーと比べて、腕の善し悪しをアピールしづらいのが難点なのです。

このため、フリーでディレクターをやろうとしても、仕事はよほど人気ディレクターでないと回ってきません。

「ディレクションができるから」ということで制作会社や過去属していた業界では多めのお給料をいただいていた方が、フリーランスのディレクターとしてではなく、システム開発やデザインの仕事を請けることになって月収が上がらない…というケースはかなり多いようです。

3. 仕事をくれる人や会社との関係性をどこまで維持できるかわからない

プログラマーやデザイナーなどがフリーランスとして独立する際には、たいてい所属している会社もしくはその取引先とつながりができて、「独立したら仕事を振りますよ」という口約束があったりします。

「これで月40万円は確保できるし、それならフリーランスになってもいいか」
「なんなら会社員に戻りたかったらいつでも戻れるだろう」

と考えて退職、フリーランスになったという方は少なくありません。

しかしこういうご時世ですから、依頼を仮にいただいてもいつまで継続的に貰えるかはわかりません。
7掛け、半額などに値切られてしまうこともあるでしょうし、担当者が代われば他のフリーランスと相見積もりを取って価格で判断、という話に変わってしまうこともあります。

業績が悪化すれば最悪、倒産してしまうこともありうる話です。(実際、フリーランスの方にはかなりこうしたお話は多いです)

やはり何かに頼った形での独立は、その何かがなくなったときに猛烈に後悔することが多いということが、アンケートから見えてきています。

4. 開発・制作をしながら営業活動を並行して行う難しさ

「納期までに成果物を納品すればOK」といった会社員時代とは違い、営業活動も並行して行わないといけないという難しさがあります。

1つのお仕事を終えた後にようやく次のお仕事を獲得するための営業活動を行う、という順番では遅いのです。

なぜなら、収入のない時期が出来てしまうためです。

営業活動を行うと言っても、さすがにフリーランスのエンジニアやwebデザイナーが毎日100件電話してテレアポ、新規の飛び込み営業…というのはあり得ません。なので、できることと言っても元々ある人脈をたどり、仕事を回してもらえるように人に会いに行くなどになります。

一度もらった仕事を継続してもらい続けるためにも、依頼者と自身の関係を良好なものとしていく人間力が要求されます。

もちろん実績がわかるように、ポートフォリオサイトを作ったりブログで情報発信していくことも大切ですね。

技術面の不安系

5. フリーランスは仕事の「速さ」か「質」を上げ続けないと生き残れない

たとえば報酬30万円の単発のお仕事をいただいたとして、これを1か月以内に仕上げなければその月はそれ以上の報酬はいただけません。

また、特殊な技術を身につける等、お仕事の質そのものがあがれば1か月以内に納品できるお仕事を50万円以上で請けることができるかもしれません。クラウドソーシングにおいても技術が問われる場面は多いです。

いずれにせよ、納品までの「速度」か仕事そのものの「質」が上がってこないと収入をきちんと確保していくことは難しいでしょう。会社勤務だったころよりも大幅な生産性の向上とスキルアップが要求されます。

6. 仕事で用いる最新技術を学ぶ場を作り続ける必要がある

javaやphpなど、アプリ開発やWebサイト、Webメディア構築などでニーズのある花形の技術をそこそこのレベルで持っていれば、フリーランスになっても収入は得られるかもしれません。

しかしビジネスである以上、お仕事の単価を満足いく水準で確保しようと思うと、やはり人よりも高いレベルの技術を磨いていくというのは必須です。

これが会社勤めであれば、周囲の意識の高い人に引っ張ってもらうこともあるでしょうし、学ぶ機会も何かとあるでしょう。ところがフリーランスになって自宅に缶詰になってしまうと、自らそういった場を作れなければ取り残される一方です。

確実に好条件の求人を掴むためにも、スキルアップの機会は持ち続けていく必要があります。

フリーランスの宿命編

7. フリーランスの性。確定申告が超絶めんどくさい

領収書を毎日しっかり貯めて帳簿をつけて管理…これがなかなか手間。
会社員時代は与えられた仕事だけをこなすとお給料をもらえるのが当たり前ですが、実は会社にある経理や人事などの間接部門の人たちがこのあたりをすべて巻き取ってくれていたんだということ、事務作業の大切さに気付かされますね。

確定申告は2〜3月ですが、この時期は決算が近づくこともあり、本業が忙しくてそれどころではない!というフリーランスの方も多いようです。計画的な仕事の組み立てが必須ですね。

ちなみに無申告にしていると後々たいへんなことに。

税収が足りないということで最近では個人事業主への税務調査もどんどん激化しています。現金商売ではないので報酬も銀行振込ですから、すべて捕捉されていますよ。延滞税、無申告加算税など追徴に加え、保険料や年金も遡って取られることになるとかなりキツいのでご注意を!仕事に関係ない請求書・督促状なんて届いてほしくもないですね。

8. フリーランスはクレジットカード・住宅ローンの借り換え・賃貸契約が大変

これはもうフリーランスの宿命です。

個人事業主というのは会社員と違い信用はほぼゼロ。企業でも5期を終えて黒字決算でないと金融機関などはまともに扱ってくれませんから、決算書等の出ない個人はなおさらです。フリーランスになる前に必ずクレジットカードを作っておくこと。住宅ローンの借り換えや賃貸の引越なども予め独立前にしておきましょう。

ちなみに、独立前に住宅ローンを組んで自宅を購入したという方は、フリーランスになってから後悔しているケースが圧倒的に多いようです…。

9. フリーランスとして仕事をするという強い意志を持てないとダメ

フリーランスとして独立することの最大のメリットが、会社からの解放と言えます。自分の生活リズムに合わせて生きることが出来ます。

しかしこれが諸刃の剣で、だらけてしまうとやはり仕事の質も速度も上がらず、生活の維持が苦しくなってしまう恐怖につながることも。

自分で自分を律する強い意志が必要で、当初はここに苦労するという方も多かったようです。
もっとも、「会社はもう守ってくれないという危機感から、だらけるどころか死ぬほど働いている」という方もかなりの数いるので、これは人間のタイプによるのかもしれません。

10. 絶対に病気できない

どんな仕事していてもそうですが、フリーになったら誰も守ってくれません。つまり、カラダが資本。病気で1か月寝込むとかになっちゃうともうオオゴトです。

一方で生活は不規則になりがちなので、健康管理・体調管理は難易度を増しますね。サポートしてくれる友人や家族の力を借りながら、自己管理をしていく必要は会社勤めより高いと言えます。

11. 家族に業務の時間を侵食される

配偶者は大人なのでまだ分別がありますが、小さなお子さんがいたらまあまず集中して自宅で働くことなんかできませんよね。

ということで事務所的なものを(インキュベーション施設含め)借りることを検討するわけですが、自宅と自宅外にそれぞれ仕事の環境を整備するにもお金がかかります。環境設定がイノチとはいえ、またここでもイタい出費です。

まとめ

フリーランスとして成功するために必要なものは?

十分な貯金を持って独立したのでしばらく生活には支障がない
特殊な技術を持っているため、単価の高い仕事ができる
人脈が太く、幅広い方面から仕事の獲得ができる

これならそうそう仕事に困ったり、生活に困るということもないでしょう。

むしろ、中間搾取する会社がなくなるぶん、収入は増える可能性すらありそうです。自由な時間と働き方を手に入れ、満員電車からも解放され、ストレスフリーで生産性も高まるかもしれません。

実際、フリーランスで仕事を続けている方は、腕の良いエンジニアやwebデザイナーが多いようです。

しかしアンケートの結果からわかるのは、このような前提で独立できたフリーランスの方は圧倒的に少なく

フリーランスになって後悔したことがある:86%
今後も生活に不安を抱えている:67%
やりたい種類の仕事がやれている:32%

という結果。

意外なことに、「やりたい種類の仕事がやれている」という方は32%程度と生活のために必ずしもやりたくない・得意ではない業務も請けることになってしまっているケースも多いようでした。

フリーランス成功のカギは「常駐型」案件の供給源を持つこと

安定して仕事ができているフリーランスの方の中に多かったのは、やはり「常駐」の仕事を確保してフリーランスになったパターン。

常駐しちゃうとフリーランスになった意味がないんじゃないか?と思いましたが、週2〜3日の非常勤という形式での交渉ができるケースがあったり勤怠が問われなかったり、時間が自由だったりとそれなりのメリットはあるようです。

また、常駐をしながら人脈作りにいそしむことで、その後の仕事のまわりを良くすることもできます。そしてもちろん大きなメリットとして、常駐型フリーランスの方が手取りは3割〜5割ほど上がりますので貯蓄も作れそうです。

会社員から完全フリーランスへの移行期間ということで、この「常駐」で働くというのはオススメと言えますね。「いいとこ取り」の独立がしやすいかもしれません。レバレジーズ株式会社の「レバテックフリーランス(旧@Agent)」のようなフリーランス支援サービスを上手に活用するといいでしょう。