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フライヤーデザインの度重なる修正…追加料金を認めないクライアント

職業:web・グラフィックデザイナー
困った依頼:料理店のチラシ(フリーでの案件)

とある料理店がフライヤー(チラシ)を作ってくれる人はいないか探していると、友人からの紹介で依頼をお受けすることとなりました。

後日、紹介されたアジアンテイストなその料理店へ行き、打ち合わせをすることになったのですがお店には小柄な男性が1人だけ、どうやらもう1人バイトの方がいるようなのですが夕方からの出勤だそうでそのときは私と店主の二人きり。

話好きの店主との打ち合わせに雲行きの怪しさを感じた

その店主は世間話が好きなのか、世界の情勢についてということからベランダに植えたハーブの話まで実に幅広くそして長々と話を続け本題にたどり着けたのは料理店に到着してから1時間後のことでした。

メモを取り出してイメージカラーや、ロゴのデータ、写真素材をどうするかなどお決まりの質問をいくつかしていたのですが質問をしている間にもクライアントの意見は二点三点、しかも方向性がバラバラだったのです。

雲行きを怪しく感じた私は前もって、完成後の「修正費用」がかかることを告げることにしました。この時点で店主は快く了承してくれました。これが後々になって引っかかってくることが多々あるのですが、今回もやはりこの部分がかなりネックとなってしまいました。

打ち合わせを終えてさっそく作業に取り掛かり、3,4日ほどで5パターンのチラシを作りました。写真素材はデータとしていただきたかったのですがすでに写真として手元にあるものしかない、と言われ仕方なくアイフォンで店内とメニュー、店の概観などそのほか必要な部分を撮影したものを使用することに。

各パターンの写真と文字の配置を決めたあと、写真のレタッチをしそれぞれ配置どおりにはめこんでいきます。途中で配置などを気まぐれに変えたりすると最後までデザインがブレてしまいまとまりがなくなってしまうので必ず下書きどおりに作るようにしています。

ロゴがないのにロゴを入れてくれという追加の依頼

そして合計5パターンを完成させた私はクライアントへ見せるために再び店に足を運んだのです。

チラシをカウンターの上に広げて見せると店主はそれぞれ手にとり、しばらく眺めていました。ずいぶん長い間チェックしていたと思います。各パターンの中から2つを選び「これとこれの中間がいいな」と言ったのです、もちろんこの時点での修正は簡単な手直しだけで済むのでまあいいかと思いすぐに修正して再提出しました。が、しかし

今度はロゴも加えてくださいとのリクエストを受けました。しかもお店のロゴは存在していなかったのです!

つまりイチから作らなくてはいけないし、さらにロゴの作成は別件として契約しなければいけないことを説明したのですがチラシに入れるためだから、チラシ分の料金のみしか支払えない、でもロゴは作ってほしいとひきません。

さらにそれだけではなくその後再提出したチラシにも再度訂正をするように言われ、何度も契約についての話をせざるを得なかったのです。もちろん理解する様子もなく、修正に追加料金はかからないのが当たり前だと思っていました。

結局ロゴは作成せず、ただし修正料金も請求できずに三度の修正を経て最終的な提出へと至ったのですが、最終提案のチラシを見た店主は顔を曇らせます。

契約書の準備と追加費用の定義をはっきりさせることが重要だと実感

そして、最終案前に行った打ち合わせとはまったく方向性の違う要望をさらに出そうとしたのです。たまりかねた私は今回修正を希望されるようでしたら、追加料金をいただきますと念押しして告げました。

すると、何度も修正をリクエストしてきたクライアントはようやく現状で納得したようでした。しかしこの案件だけでも2週間の期間を費やしてしまったのです。通常なら4,5日で済む案件が倍以上の時間が掛かってしまいました。

希望が何度もブレ、さらには別の案件もさらっとお願いしてくるどこに料金が発生するのかをいまいちわかっていないクライアントでした。この件を境に私は仕事を請ける前の打ち合わせで契約書を提出すること、またきちんと追加料金がどこにかかるのかを説明することをきっちりとするようになりました。