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担当者からOKを貰ったのに、その父である社長がデザインを気に入らないと激怒

職業:営業兼デザイナー
困った依頼:会社ロゴの作成と会社のマスコットキャラクターの作成 

以前、私が働いていた職場でのことですが、会社のロゴデザインとその会社のマスコットキャラクターの依頼がございました。勤めていた会社にとって会社ロゴのデザインやマスコットキャラクターの作成依頼は初めてでしたので、私も含めて皆の士気が一気に上がりました。

しかし、この時は全く気付いていませんでしたが、その依頼が非常に面倒になるとは思ってもいませんでした。

ロゴデザインとマスコットキャラクターの作成を担当

先にも記述しましたが依頼は会社のロゴデザインと会社のマスコットキャラクターの作成です。依頼していただいた会社は2つの会社が合併してできた会社のため、心機一転の意味も込めて今回の依頼をしてきたようです。

あちらが提示した期日も3ヶ月と非常に長い期間を用意していただけたため、ゆとりをもって作業ができるとプロジェクトメンバー全員が思っていました。

クライアントの規模は従業員が合併して440人、事務所や支店は全国に5か所と海外に1か所ある中堅企業です。主に機械の精密部品の製作や海外の拠点を活かしてその部品を海外で販売しています。

そのためか、従業員の方々の中には英語が堪能な方もいれば、5ヶ国語を話せる方までいました。また、担当者の方とお話をした際に聞いたことですが、出張が年10回以上あり、多くが海外への出張のようです。

その時の私はデザイナーでありながら営業も兼業していたため、担当者との打ち合わせのほとんどは私が行いました。担当者の方は40代前半の男性で、非常にお話が大好きな方でした。

特に趣味のゴルフになると話が止まらず、打ち合わせの8割の時間はゴルフの話で終わったことがありました。そのゴルフの話をされているだけあって、一度ゴルフをしたことがありますが、18ホール中ボギーは2回だけで後はバーディーかパーでした。

担当が大丈夫ならば問題ない、との言葉に一安心

担当者の方からは、今テレビで話題になっているようなマスコットキャラクターにしてほしいと笑いながら言われたり、私が大丈夫であればほぼ問題ないですよと大笑いしながら言っていたのは今でも覚えています。その言葉を信じ切った私もいけませんでしたが、この時は担当者の方から言われたその言葉を信じ切ってしまいました。

関わったのは、私を含めて8人でした。その中でデザイナーとして選ばれたのが私を含めて4人、できたマスコットキャラクターを宣伝するためのチラシを印刷する印刷所の手配をする等の営業が3人です。

残りの1人は新人が選抜され、デザイナーと一緒に今回のプロジェクトにかかわっていました。もちろん、私はデザイナーだけでなくプロジェクトリーダーから今回依頼していただいた会社とのパイプ役として営業にも入っています。

期間は3ヶ月いただいていましたが、クライアントとのトラブルがあったため結局3ヶ月かかってしまいました。プロジェクトチームは1ヶ月半には完成させていました。

完成させるまでの間に私は何度も何度もクライアントに経過報告とサンプルの提示をしていました。今回その許可も1ヶ月半の時には取れていたため、これで問題ないかと思っていました。

担当者の父である社長がやり直せと激怒

具体的に困ったのは、担当者の両親が、こちらの出したサンプルを気に入らず、期日までに何度も難癖を付けられたことです。先に述べましたが、私を含めたプロジェクトチームは1ヶ月半には依頼されていた仕事を完成させていました。

担当者も今回提出したサンプルを非常に気に入っており、この仕事もこれで終了だと思いました。その時に一本の電話が私が勤めていた会社にかかってきたのです。

受話器を取ったのは新人です。その新人の表情がみるみる変わっていったため、慌てて私がその受話器を奪いました。相手は以前のお客様でした。何か問題があったのかと思い、訳を聞いてみるとデザインが気に入らないからやり直せと他の方にも聞こえるぐらいの大声で怒鳴っていました。

私はただ事ではないと思い、上司とその会社に行きました。怒鳴っていた方は社長であり担当者の父親でした。そして専務として母親が一緒におりました。20分近く怒鳴られたり専務から小言を言われましたが、なんとかもう一度チャンスをいただけることに成功しました。

しかし、それからが長かったです。こちらは仕事が詰まっているため、早く終わらせたい一心でサンプルを幾度となく提出しましたがなかなか許可がおりません。デザイナーの中には熱を出しながらも仕事をしている方が出てきてしまい、チームも崩壊寸前でした。

期日ギリギリでOKが出るも、メンバー数名が倒れる

そしてようやく許可が出たのが期日の3ヶ月ちょうどでした。その間に、私はクライアントに何度頭を下げたか忘れるぐらい頭を下げていました。後から担当者とお話しする機会がございましたが、労いの言葉もなく、またゴルフの話で30分が過ぎていきました。その方からまたゴルフを誘われたこともありましたが丁重にお断りし続けています。

時にはこのような案件も、皆様の中にはあると思います。この時私が思ったのは、確かに行えば大きい仕事ですが、その分の犠牲が出てしまっては元も子もないと感じました。

特に今回の場合ではデザイナー数名が熱を出したり倒れてしまいました。そのため、もし皆様から見てこれは利益になると思えば行えば良いですし、利益にならなければその仕事を切り捨てて違う仕事に取り掛かった方が良いかと思います。