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先方重役も合意で無事納品のはずが、社長の一言で大幅修正するはめに

職業:営業兼デザイナー
困った依頼:新入社員向けのパンフレット作り 

数年前のことですが、今でもよくこのプロジェクトを成功させたなと自分自身を褒めてやりたいぐらいの事件が発生しました。その事件は数年前に発生した事件で、もしもう1回やれと言われても絶対にしたくないほど酷い事件でした。そこで今回、自身も含めプロジェクトチーム全体が期日に追われて死に物狂いでクライアントの無理難題に答えたとある事件について記述致します。

納期に余裕があるプロジェクトを受注

そのプロジェクトは、とある企業の新入社員向けのパンフレットを作成するものでした。仕事が入ってきたのがちょうど9月頃です。新卒向けの説明会を12月から開催するとの事で私達の会社に注文が来ました。クライアントとの方とお会いして、予定している締切日が2ヵ月から3ヶ月近くございましたので余裕を持って取り組めると最初は感じていました。

依頼をしてくださいましたクライアントは皆様が聞いたことのあるような大手企業の子会社です。主に大手メーカーの車部品を作製している会社で従業員も全国で3000人以上はいます。

また、後から聞いた話ですが月給は他の企業並ですが、ボーナスになると平気で5ヶ月から6か月分出るような企業です。大手の子会社と言えども従業員や給与の面で見ると比較的大規模な企業かと思います。

私はそのプロジェクトに参入することになり、上司と一緒に担当者に会ってきました。第一印象として、明るく人当たりの良い方という印象を受けました。上司や私とお話していても丁寧な言葉遣いで、1つも下品な言葉は出てきませんでした。さすが大手と言うべきか、その言葉遣いや人とお会いする時の礼儀をしっかり教え込んでいるのだなと感じました。

15人体制で仕事に取りかかることに

その担当者と、部数と構成や期日も決まり早速取り掛かることになりました。そのプロジェクトには私を含めて15人体制で進んでいます。ある方は印刷所と相談しどのぐらいのコストがかかるのか、色合いは正確に出せるのかを話していたり、またある方は今回製作するパンフレットの構成をこうした方が良いと夜中まで会議をしていました。

私はと言うと、営業も兼業していますのでほとんどが外回りでした。特に今回依頼してくださいましたクライアントとのパイプ役です。例えば新入社員向けですので先輩社員の写真を撮らなければなりませんので、クライアントの所からどなたかお呼びしなければなりません。そしてそれを撮影するために写真を撮影してくださる方も手配したりしました。

優しいクライアントに感動

そして、現在の進捗状況をクライアントにお伝えするのも私の役目です。時折、進捗が悪いと怒鳴る方々もいらっしゃいますが今回の担当者は前述した通り、人当たりの良い優しい方でしたのでとりあえず期日に間に合えばいいよと優しく仰っていただけました。私もこの業界に何年もいますが、こんな優しいクライアントは滅多にいないと感動してしまいました。

月日が流れ、2ヵ月経った所でサンプルが遂に完成いたしました。私も一応デザイナーですので、そのパンフレットの中に掲載されている先輩社員の写真を加工したり、ページを編集したりと合計4ページほど手がけました。何回作成しても自分自身の作品がこのようにパンフレットになると感動してきます。

早速クライアントに仕上がったサンプルをお持ちしました。担当者の方は以前と変わらず、人当たりの良い表情で1枚1枚ページを捲っていきます。そして全て見終わるとこれでお願いしますと仰ってくださいました。

無事納品のはずが、先方社長が気に入らず修正依頼

しかし、ここから事件が発生いたしました。その事件とはクライアント側からの急な変更願いです。プロジェクトメンバー全員がこのプロジェクトを終えて10日ぐらい経った頃でした。その電話の主は依頼をしてきたクライアントからでした。何事かと思い聞いてみるとパンフレットに気に入らない点があったため半分を修正して欲しいとの事です。

そのパンフレットを見た重役の方々は問題ないと仰ったようです。しかし出張から帰ってきた社長がパンフレットを見た瞬間、担当者を呼び出しこんなものを出せるかと怒られてしまったようです。私を含めプロジェクトチームを再集合させ、もう一度パンフレットの作成作業をするはめになりました。

中にはこのプロジェクトが終了したため他の仕事に取り掛かっていた方もいました。期日まで1ヶ月しかなかったため、毎日徹夜で作業し、休日を返上してまでそのパンフレットの修正作業に取り掛かりました。

修正する箇所を厳密に言いますと会社概要、仕事内容を含めた合計7箇所の修正です。ページに換算しますと約20ページ近い修正が必要でした。私も担当者と何度もお会いしたり、写真をもう一度撮影し直す等行っていました。

一番酷かったのが印刷所との連携を取っている方です。急な変更であったため長年お世話になっている印刷所の方から怒られたようです。その担当している方は土下座までしてしまったほどです。

期日3日前になんとか完成

結局、完成させたのは期日の3日前です。その間に飲んだ栄養ドリンクの数は覚えていません。出来上がったサンプルを担当者と今回は社長にも確認していただけました。

最初から社長が確認してくれればと内心思いましたが、社長に今回仕上がったサンプルを提示しました。すると社長の表情が綻び、これでお願いするよと大声で仰ってくれました。そしてそのパンフレットは無事、新入社員向けの説明会で活用されたようです。

現在、このような急激な仕事は行っていませんが、今もう一度やりたいかと言われれば、絶対にやりたくはないです。皆様にも困ったクライアントでしたり無理難題をふっかけてくる方がいらっしゃると思いますが、決して怒らず、これも成長するための仕事だと思って取り組む方が気が楽になります。