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現場を知らない居眠り担当者のせいで、後から何度も修正対応が必要に

職業:SE
困った依頼:官公庁の出張・赴任旅費計算システム 

某県庁で使用する、出張および赴任旅費を計算するシステム開発を要件定義から教育まで、一環で請負いました。官公庁なので、臨時職員の方や非常勤講師の方々など雇用形態の違う方がいらっしゃるので、その雇用形態ごとに計算方法を判別して表示するシステムでした。

職員の方は、別のシステムを使われているようで、実際、このシステムを使用して出張および赴任旅費計算をする方の対象は、臨時職員さんのようでした。現行システムがあったのですが、VBSで作成されたものでもう10年以上前に作成させており古いということもあり、Javaでのリプレースを希望されておりました。

先方担当者は打ち合わせ中に居眠り

システムを主に利用されている方は、各課で1人程度のようでした。開発以来があったのは総務部の方だったのですが、その方はシステム開発の「窓口」といった感じで、実際には現行システムをあまり使用されていないようでした。その上、打ち合わせの途中に、こちらで説明している時に居眠りされており、かなり不安でした。

こちらから不明な点を質問しても曖昧な回答しか頂けず、あまりにも不安だったので「実際、作業されている方に確認して頂いても宜しいですか?」とこちらからお願いすると、「いや、これで大丈夫だと思います。」とされてしまい、不安が残る中での作業でした。

計算方法などを聞いても曖昧で、また現行システムのマニュアルは著作権により持ち出し不可ということだったので、現行システムと計算結果を一致させるのがとても大変でした。

実際の開発では、基本設計までは2名、詳細設計からはプラス1名、実装部分ではプラス4名、テスト工程からは4名で作業を行いました。複数画面にまたがって計算する点や、ポップアップは使用できない点などで、画面遷移の部分がかなり大変でした。

最初に見積もっていた期間よりも、実装部分とテスト部分では倍くらいの時間がかかりました。要件定義から教育までで、トータル9ヶ月ほどかかった作業となりました。色々と問題もあったのですが、納期はちゃんと守ることが出来ました。

現行システムとの整合性を取るのに一苦労

問題点としては、やはり窓口担当の方が詳しくなかったということもあり、現行システムではこうなっているけれども、それは間違っており、実際の計算はこうで、こういう風に修正してほしい。という依頼が多々、発生しました。

特に3月納期だったのですが、3月、4月に異動がある為、赴任旅費の部分がよく使われていたようで、修正依頼がかなり発生しました。画面遷移の部分も含めて現行システムに合わせて作成していたので、計算方法が変わるとなると、画面構成や計算方法まで見直さないといけなくなり、かなり大変でした。

特に、同じ計算のところは同じClassを使用していたので、そこの計算式を変更するとあちらこちらに影響がでて、こっちは従来通りで良い、こっちは違う、などということが多々あり、何が何だか分からない状態になった時期もありました。

テストもテスト入力期間を設けていたのですが、その期間にテストとして作業して頂いた方が非常に少なく、実際使うときになって、「いや、これは違う」といって至急の対応依頼がくるのが困りました。

マスターの登録データが間違っていた

また、計算結果が違う。ということで調査したところ、データーベースに登録されているマスターの単価金額が違うということが分かり、こちらでは対応できない、そちらの担当の方と相談してください。と回答したところ、かなり不満そうにされたのも困りました。こちらの不具合ではないので。。。

修正対応依頼頻度としては、月末の処理やあまり使用しない機能をたまに使用した時に問い合わせや、改修の依頼がありました。ただ、課によって計算方法の捉え方に若干相違があるようで、不具合による改修依頼があったから対応したにも関わらず、「前までちゃんとした計算結果が出ていたのに、今回は出なくなった」と別の課から問い合わせがあることもあり、その点ではかなり大変でした。

現行システムを設計前にもっと動かしておくべきだった

最初に窓口になっていた担当の方も、実際にシステムが稼動しはじめると知らん顔状態でしたので、色んなところの担当の方とのすり合わせおこないながら手直し、手戻りの対応をしていかなければならない状態でした。

こういう結果になるのであれば、こちらから質問した時に即答するのではなく、最初から各課の担当窓口の方を含めて、動作確認をするように進めてほしかったなぁ。と思いました。

ただ、何かトラブルがあったとしてもきつく怒鳴られることなどはなかったので、その点ではビクビクハラハラしながら作業することもありませんでしたので、良かったです。

納品物は、官公庁は以前は紙での納品を好む傾向があったのですが、電子納品が可能だったので楽でした。トータル的な総評としては、作業見積もり時間が甘かったかなぁ。と思います。

担当窓口の方の対応がイマイチだったので、現行システムをベースとして作ったのですが、そうであれば現行システムを設計前にもっと動かして、習得していた方が良かったなぁ。と思いました。