看護師の葛藤。良好な人間関係と仕事のやりがい、どちらを優先すべきか

看護学生が抱く理想と、現役看護師のやりがい

看護学校に通う生徒にナースを目指した理由を尋ねると、誰かの役に立つ仕事だから、人から感謝される仕事だからと答える人がほとんどです。他には、一生活かせる資格として看護師に魅力を感じたり、高齢化社会を見据えてこれから需要が増えるという看護師の将来性に魅力を感じている現実派もいます。

病院で勤務している看護師にきいてみても、誰かの役に立っていることを実感しながら仕事ができているようです。看護師の仕事は人の命に関わるので精神的なストレスも大きく、大変な仕事です。そんな中でも誰かの役に立ち、感謝されることがあると、きつい仕事でもやり甲斐を感じて続けていけます。

人の命に関わる仕事だからこそ、次のようなやり甲斐を感じたという意見もあります。

  • 患者さんが一命をとりとめる手助けをし、患者さんやそのご家族と一緒に喜びを分かち合える
  • 病気から回復して、新たな人生を踏み出す患者さんのサポートができる

実は7~8%もある新卒看護師の離職率

誰かの役に立ちたいと看護師を志し、資格を取得して病院などの医療現場でナースの仕事に就いても、早々に辞めてしまう新人の看護師は毎年一定の割合でいるようです。

平成22年4月に新人看護職員研修が努力義務化されたことにより離職率は減少傾向にあるものの、依然として高い数値です。近年では毎年約50,000人の看護師が医療現場で働きだしています。そのうち3500~4000人が離職しているというデータがありますから、新人看護師の離職率は7~8%ということになります。

退職する理由は、病院勤務の過酷さや人間関係に問題があることが多いようです。新卒ではない常勤看護師の退職理由も同様で、せっかく誰かの役にたつ喜びを実感し、やり甲斐を感じる仕事についていたのに残念なことです。

人間関係とやりがい。看護師が転職先に求めるものは

職場の人間関係に悩んだ時、思い切って勤務先を変えてみるのも一つの解決策です。とはいえ、せっかく転職してもまた人間関係の悪い職場だったら、あるいは、人間関係はよくても仕事のやり甲斐を感じられない職場だったら、など不安はつきものです。転職を考える際に仕事のやり甲斐と人間関係、どちらを重要視するかとても悩みます。

しかし、どちらか1つを選ぶのはなかなか難しいです。そもそもやり甲斐というのは与えられるものではありません。看護師としての仕事をまっとうしながら、いかに自分でやり甲斐を見出して仕事に取り組んでいけるかにかかってきます。やり甲斐を感じられるかどうかは、自分次第ということですね。

ただ、自分がやり甲斐を求めて仕事に取り組んでも、業務連絡もスムーズにいかないような職場では看護師としての仕事をこなすのも一苦労になってしまいます。余計なストレスはないに越したことはないので、やはり人間関係も無視できません。転職サービスでは、実際に働いている看護師の口コミ情報も得られるので、うまく利用しましょう。

やり甲斐を感じるにはスキルアップを目指す意欲も大切です。研修制度が充実している病院なら、スキルの向上も期待できます。また、病院が掲げる方針が自分の看護師としての考えと合っているか、など自分が目指す看護師の姿を描ける職場かどうかも転職先を考える判断材料にしたいですね。

看護師の転職ポータルサイト「看護師CUBE」