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指示通りなのにやり直し=>結局、初稿のデザインを採用

職業:webデザイナー
困った依頼:脱毛サロンの検索とランキングサイトの作成 

主にインターネット上に設けられる、主婦や女性をターゲットにした脱毛サロンやエステティックサロンの人気ランキングや口こみ評価から得られたランキング、そして、それらを簡単に検索して探すことができるポータルサイトのwebデザイン開発として、依頼を受けました。

以前にもやり直しが発生し、イヤな予感はしていたんだけど・・・

うちの事務所は、webデザインを専属で行う担当者が私を入れて3人、それ以外には事務の方が1人だけという、非常にこじんまりとした形態をとっています。ですから、一つ一つの仕事自体が、事務所の運営にとっては非常に重要なクライアント、そして仕事とになります。

今回、こちらに仕事を発注してくれたクライアントさんは、各種インターネットサイトを管理、運営する業務を行う企業です。資本金で1000万円、従業員数が50人程度の中規模企業とのこと。

何度か、こちらのクライアントさんとは以前にもお仕事を承ったこともあり、今回の仕事を発注する際に担当者となってくださった相手の方も、いつも通りの方でした。印象としては、30代という年齢にも関わらず、物事をきちんとわきまえている、常識を持った方というイメージ。

ただ、少し融通が利かない点があるのが気になるところでしょうか。以前にも、承った仕事の関係で食い違いがあり、できあがった作品に対して融通の利かない部分を意見として指摘されたことがありました。

結局、そのときも、その担当者の頑固さに負け、その後、再度、急ピッチで作品を仕上げたことがありました。ですから、個人的には、信頼出来る部分を持った担当者である反面、場合によっては、少し接しづらい方という印象がもっと強く残っています。

2週間という短納期なのでデザイナー全員で徹夜作業

今回の仕事に関しては、発注と契約を交わした段階から納期が約2週間と言う短期間だった事もあり、この短い期間で仕上げるため、webデザイナー3人が全員担当する形での仕事でした。今回の仕事以外にも、比較的納期の長い仕事をいくつか受注していたのですが、そちらの仕事はすべて、納期が1ヶ月程度余裕が有ったこともあり、2週間というこちらの仕事に集中することになったという次第です。

その理由としては、比較的報酬が高めである事に加え、頻繁に仕事を発注してくれる優良クライアントであるという点が挙げられます。実際、我が社で承る年間の仕事の2割程度は、こちらのクライアントさんからの発注である点からも、とても重要なクライアントさんなんです。

他のすべての仕事をいったん中断した上で、こちらの仕事に掛かりきりとなりました。受注した内容をすべて組み込んだ形で、なおかつ、使いやすく女性の方に親しみを持っていただける事をモットーにした仕事だったこともあり、デザイン関連で非常に手間が掛かりました。

結局、2週間という納期の仕事でありながらも、徹夜で作業行った事もあり、納期をわずか2日だけ残した12日で完成させることができました。

指示書通りなのにやり直し?

完成品を早速、クライアントさんの企業に持ち込み、担当者の方に閲覧していただきます。担当者の方自身は満足してくださったようでその場はホッとしました。ところが、この後に問題が起こったんです。

というのは、こちらとしては、指示書通りに作成したにもかかわらず、相手方のネット事業の責任者である部長の方が、今回、こちらが作成したwebデザインに納得がいかなかったらしく、すべて作り直すか、今回の注文自体をキャンセルするかどちらかを選べと伝えてきました。

こういう事だけなら、極まれにですが他のクライアントからも言われる事があるので、さほど驚きませんでした。こちらとしては、満足していただけなかったことを含んだ上で、再度、webデザインを作成することで了承していただいたんです。

その後、3人で徹夜を含めた掛かりっきり作業を行い、今度は10日で仕上げることができました。時間が短くできたのは、私を含めたwebデザイナーとしての誇りといえばいいでしょうか。思いの外、集中して作業することができました。

また徹夜で頑張ったのに、あり得ない一言が

再度、完成品を担当者では無く、相手方の部長さんに直接確認していただいたところ、ここで意外な返答が告げられました。それは、「今回のデザインと比べると、以前提出してもらったデザインの方が使い勝手が良さそうなので、前回のを採用します。ごくろうさまでした。」という、なんとも事務的な言葉の数々。さすがに、この言葉には、私自身も内心、いらいらを隠すことができませんでした。

当初のデザインに対する相手方の不満を考慮し、それを盛り込んだ上で作成した新案よりも、不満を理由に最初に蹴ったデザインを結局採用したという所に、相手方の選択センスや感性を疑ってしまったほどです。

完成品に不満を持たれてしまうのはよくあることなので仕方ありませんが、こちらとしては、労いの言葉一つでもかけてもらえれば、それで溜飲を下げることができたのですが、それも叶わなかった為、何とも不満の残る仕事になってしまいました。

もちろん、報酬の方は、最初に決められた金額だけが支払われました。個人的には、経営者である私以外の頑張ってくれたwebデザイナーの努力に労いたかったこともあり、ポケットマネーから彼らに金一封を進呈しました。

また、今回のクライアントに関しても、あくまでも報酬額自体は優良ですので、泣く泣く、切るわけにも行かず、現在もその関係を続けています。