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新事業立ち上げは偽り、社長から執拗に罵倒されながら営業した輸入販売会社

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世間では「ブラック会社」というネーミングがずいぶん市民権を得てきました。まさか自分がそんなひどい会社に入る羽目になるとは思ってもいませんでした。

その会社に入社した理由は、前職でリストラがあり、問答無用で無職になることになったため、転職しました。その前職もかなりブラックに近く、多忙の時期は残業100時間、オフィスでの徹夜会議、部長による執拗な個人攻撃、降格、減俸などが日常茶飯事で行われていました。

普段はあまり表に出てきませんが、どすの利いた社長や取締役に気に入られると20代30代でもあっという間に課長や部長級に昇進、しかしご機嫌を損ねると一瞬にして降格、もしくは退職を余儀なくされるというワンマンカンパニーでした。

リストラという形でしたが会社都合で退職できるということもあり、軽いブラック企業から抜け出せてほっとした気持ちもありました。

ブラック会社をやめたい

朝礼は社長からの個人攻撃を受ける時間でした

退職勧告を受け、無職になることもなく、早い段階で次の仕事が決まりました。全員で6名という小さい会社でしたが、同じ業界で新規事業を立ち上げるとのことで責任者として入社しました。

新規事業も海外からまだ日本で販売していない商品を輸入販売するというもので、商品も魅力的だったので、胸躍らせながらうきうきと転職をしました。年収は前職と同じくらいだったのですが、上がらなくても前職から離れられて年収キープできるなんてありがたい、とその時は思っていました。

しかし、初日にオフィスに行ってみると6名中2名がすでに退職予定とのこと。ここで不安がよぎりました。設立して1年足らずの会社で2名退社。まあ、若い子でしたので辛抱がきかなかったり、業界になじまなかったりするのかなとのんきなことを考えていました。

いやな予感が的中するのは入社後1週間程立ってからのことでした。その会社は毎日朝礼と称して社長の話があるのですが、面接の時と違い、かなりブチ切れた一面を見せてきました。退職が決まっている社員への個人攻撃です。

まだのんきに構えていた私は「今日、社長機嫌悪いね」と先輩社員に尋ねてみたところ、「こんなの日常茶飯事よ」という返事が返ってきました。

支払われない残業代は毎月100時間以上

それをきっかけに気を付けてみていると、その日以降社長は執拗に退職予定の社員を罵倒し、ほぼ日替わりに社員をひとりひとり罵倒してることに気が付きました。次は自分の番かと怯え始めたのもこの頃です。

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先輩社員と馴染むにつれて、少しずつ会社の様子がわかってきます。残業は人によって違いますが、ほぼ毎月100時間、しかも残業代が全部払われることはなく、給料支払い時に残業が多いと言って怒られるとのこと。

前職でもみなし残業30時間と言われていて、「軽いブラック?」と思っていましたが、前職では30時間以上の残業はきっちり支払われ、深夜残業は割増しを付けてくれていましたので、今回の会社対応にびっくりです。

20万円前半の給料で残業代ほぼなしで、毎月100時間の残業。正直よくやってるなー、というのがその時の感想でした。クリエイター関係の社員はパソコンを持って帰って持ち帰り残業もしていました。

営業政策を立てても「こんなんじゃ給料払えない」とケチばかりつける上司

そして私も会社に慣れるにしたがって社長の罵倒が始まりました。新規商品を扱うので市場調査に出かけると、「会社の金で市場調査なんかするな。俺は土日にやっている」から始まり、営業予算を立てると「こんな予算じゃ君の給料でないよ」「いつ売上稼いでくれるの」と言ってくるようになりました。しかもまともな商品見本もなく、商品原価も教えずにです。

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実は新規事業を立ち上げる予算はなく、商品を輸入するどころかまず事業を立ち上げるお金を稼ぐところから始めなければならなかったのです。風呂敷を広げるだけ広げて、収束できないことがこの頃見えてきました。

私も業界が長く、自分の販売ルートを持っていましたのでそのルートを紹介してもなにか面白くないらしく、契約しようとしません。そして製品もなく、私の営業政策にケチをつけるだけで自分の政策もないまま、「このままだと君の給料は払えない」「情熱がない」「次の営業プランで俺を納得させなければ先はない」というようになりました。

新規事業の立ち上げなんて実現しないと見切りをつけ退職

この頃ほぼ同時に入社した同期の子は見切りをつけてさっさと辞めてしまいました。以前からいる社員さんたちは「ちょっと打たれ弱いかな」と言っていました。

そうこうしているうちに私も精神的にまいり始めたのと、お金がなく、新規事業も本気でリスクを背負って実現する気がないことがはっきりしたので、退職することにしました。なにより自分の知っている取引先にこれ以上迷惑をかけたらこの業界にいられなくなる、というのが一番でした。

結局実質半年足らずでその会社は退職しました。人間我慢も大切ですが、なにより体が大切です。自分を壊すほどがまんしても何もいいことはありません。壊れなければ、次のステップはあるものです。

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