リーダーシップを自己PRする2つのポイント紹介!転職者向け例文付

転職時の自己PRでリーダーシップは、是非ともアピールしたいポイントです。でも、ひと言でアピールといっても、リーダーシップの種類やリーダーのパターンで、自己PRするコツが変わってきます。ここでは、リーダーシップの種類を過去の経験や実績に照らし合わせながら、自己PRの効果的な書き方とパターン別の例文を紹介していきます。

あなたはどのリーダーシップタイプ?自己PRで好印象の5つのタイプ

まず初めに、リーダーシップについてわかりやすく理解するため、リーダーを5つのパターンに分類し、その特徴を紹介しましょう。そして、それぞれのパターンに向いている職業、職種そして役職などを例にあげていきますので、リーダーとはどのようなものなのかを理解することから始めて下さい。

リーダー1.チームの先頭に立って指揮する率先型リーダー

(1)率先型リーダーとは

リーダーと言えば、まずこの「率先」という言葉が思い当たりませんか?チーム活動の先頭に立ち、行動力でみんなを目標に向けて引っ張っていくというイメージがありますよね。組織や団体の中で、パーソナルパワー(個人の力)を使った、一番わかりやすいリーダーとリーダーシップの形です。

リーダーシップを表す名言で、「やって見せ、説いて聞かせてさせてみて、褒めてやらねば人は動かじ」そのもので、キーワードは「率先垂範」です。

(2)率先型リーダーが向いている職業、職種、役職

率先型が向いている職業・職種は、いわゆる現場責任者や現場監督者といったイメージです。ショップ・飲食店店長、受付窓口業務、製造ラインの責任者といったところです。忙しい現場(売場、お店、窓口など)で先頭に立って切り盛りするリーダーシップが求められます。

会社組織でいえば、典型的な役職は「係長・主任クラス」です。監督職と言われる立場で、数名の部下をもち、上から降りて来たミッションに向かって強い責任感で部下を引っ張っていきます。もちろん「率先」ですから自分自身も先頭に立って積極的に動く必要があります。

リーダー2.みんなの力をひとつに集約する管理(マネジメント)型リーダー

(1)管理型リーダーとは

会社組織や団体でいわれるマネージャーがこれにあたります。マネージャーとはもともと、manage(やりくり)する人が語源です。自分に与えられた「ヒト、モノ、カネ」を上手にやりくりするヒトを指します。

実際には、仕事現場でおこるさまざまな課題や問題に対し、課題分析力、問題解決能力、コミュニケーション能力を駆使、時にはポジションパワー(肩書きが持っている力)を使いながら課題解決および問題解決をしていくリーダーのことです。

率先して動くより、むしろやりくりというマネジメントに力を入れるタイプです。最近では、リスクマネジメントといわれる危機管理能力も重要な要素で、同じことを再発させない再現性回避の力量も問われます。

(2)管理型リーダーが向いている職業、職種、役職

このタイプのリーダーが向いている職業は、ポジション的には中間管理職タイプなので会社組織、法人組織であればどんな職業にも普遍的にあります。職種としては総務・経理などの事務管理職はじめ、扱い種目は別にして営業部門を持つ会社の営業管理職といったところです。

会社の役職でいうと、「課長級」に相当します。その他、「工場長」「生産責任者」「フロアマネジャー」とかいわれる立場です。いずれにしろ、現場は率先型の「係長」「現場責任者」が采配をふるって頑張っていますが、自分はその上に位置し、上位職のたとえば「部長」やその上の「経営幹部」から降りてくる方針を踏まえ、現場をまとめていくリーダーシップ
になります。

リーダー3.組織のあるべき姿に方向づける戦略型リーダー

(1)戦略型リーダーとは

リーダー1.2.が「現場」を持ちながら、目的とする方向に引っ張っていく、導いていくという形のリーダーシップでしたが、この戦略型リーダーは「ブレーンワーク」という頭脳的・分析的な要素が入り、参謀隊長的なリーダーシップになります。
行動力より企画力で、戦略的に組織を方向付け
をしていくことになります。

(2)戦略型リーダーが向いている職業、職種、役職

戦略型リーダーが向いている職業・職種は、ビジネスそのものが時代や環境変化に対して敏感に反応する企業に向いているといえます。典型的なものが起業ビジネスやシンクタンク、金融ビジネス、人材業界などです。また外資就活を目指す人もこのリーダータイプに含まれます。

役職的には、上記企業の企画責任者、コンサルタント、プランナーなどです。大企業であれば部長級に求められるリーダーシップです。直接部下をもって指示命令するというリーダーシップではなく、高い問題意識で企画立案して発信したことが、組織や会社の方向性を決めていくリーダーシップになります。

リーダー4.広い視野と長期的視点で影響力を与える育成型リーダー

(1)育成型リーダーとは

育成型リーダーとは、1.~4.のように組織や会社の中にあって「しかるべき方向」を意識していく影響力を発揮するタイプのリーダーではなく、もっと広い視野と長期的な視点で組織や会社を見ているタイプのリーダーです。

「育成」という言葉通り、組織や会社の「成長」を意識(あるいは無意識?)したリーダーシップです。「リーダーシップ状況論」でいえば、成熟企業にあって、あえて現状のビジネスには口出しせず、職業・職種を越え、新規事業や次世代に向けた仕掛け、また後継者育成に専念する形のリーダーです。

(2)育成型リーダーが向いている職業、職種、役職

育成型リーダーが向いている職業・職種は、企業でいえば安定的な基幹産業・基幹製造業で、役職的にはオーナー社長、最高責任者がそれにあたります。企業経営はCOO(最高執行責任者)に任せて、自分は政治やロビー活動に興味があるようなリーダーです。

このリーダーパターンは事業主や経営者そのものなので、本来、転職活動で他の組織に再就職を希望することは稀です。しかし、採用する側からは、たとえば子会社の経営を任せられる人材とか、立ち上げた新規事業会社の社長などをヘッドハンティングしたいというニーズがある時には、なくてはならないリーダーパターンです。

リーダー5.周りから親しまれなんでも相談できる相談型リーダー

(1)相談型リーダーとは

最後は、相談型リーダーです。経験を積むにしたがって求めるリーダーシップの形もいろいろ進化してきますが、学校卒業して数年後の、実務経験の少ない若い年代によくある現実的なリーダータイプです。

だからといって、リーダーとして弱いという意味ではありません。理由は、現場の実務を行動力と協調性を武器に切り盛りするので、最前線のメンバーからは一番頼りになる存在だからです。部下や組織のメンバーからすればなんでも相談に乗ってくれ、一緒に働いていて楽しいリーダーかもしれません。

(2)相談型リーダーが向いている職業、職種、役職

相談型が向いている職業は①と同様の現場をもつ職業ですが、職種的にはより現場に近くなり、日々の実務を確実にこなしていく立場にあります。ショップ店長、現場責任者、窓口責任者などをを実質的に支える実務責任者です。

役職的には、係長補佐、主任、サブリーダーといった役職名になります。リーダーシップの及ぶ相手は、正社員の部下や後輩よりむしろ学生短期アルバイト生や、パート社員です。未経験に近い人たちと一緒に働く時のリーダーシップは「良き相談者」であることが基本となります。

リーダーシップを自己PRする時の2つのポイント

ここでは、転職時に必須の自己PRで、いかに自分にリーダーシップがあるかということを職務経歴書でうまく表現する方法について解説したいと思います。これは、自分がリーダーの条件を備えていることをPRすることに他なりません。リーダーシップをPRするときに大切なポイントである、「考え方」と「実績」についてご紹介していきます。

ポイント1.リーダーに必要な考え方を備えている

(1)組織人としての自覚がある

組織人とは、チームや団体、集団の中で自分の立ち位置を常に自覚し、組織の目的に合わせた行動ができる人を言います。これはどんな形の転職でも必要です。したがって、自分のリーダーシップをPRする表現に必ず入れたいキーワードは「組織」「職場」「チーム」といった言葉です。

具体的には、「組織のために」「チームに貢献すべく」「職場の活性化に向けて」といった書き方をすることで、組織人としての自覚を採用担当者に感じてもらえます。

(2)組織の目標・目的を理解している

自分の所属する組織(チーム、職場)の目標・目的の理解は、リーダーには必ず求められます。「組織のために」と書いたあとに、その組織が目指す目標・目的がなんであるかを書くことで、リーダーシップの向かい先を理解してもらえます。

具体的には、「組織の目的であるライバル社に勝つために」「チームとして営業目標の達成に向け」「職場の効率よいコミュニケーションのために」といった表現がリーダーシップを現実的に発揮していたということがよりわかります。

(3)メンバー(部員、部下、後輩)の参画を得る

参画とは、単にメンバーとして参加しているだけでなく、組織の目的に積極的にかかわっている状態のことです。つまり、メンバーの意見や考えを組織の運営に反映させ、メンバーが組織にとってなくてはならない存在になっていることなのです。

この状態が実現できるのは、その組織の長であるリーダーがメンバーを引き付けている、あるいはメンバーがリーダーを担いでいるから可能なのです。したがって、書き方としては「メンバーの参画を得て」「部員(部下)の総意のもと」といった書き方になります。

ポイント2.リーダーとして成し得た成果・実績を紹介

(1)成果・実績は誰が見てもわかるように具体的に

「具体的に」というのは、誰が読んでもわかる具体例のある表現ということです。成果・実績を書く時の注意点は、「必死で頑張った」とか「褒めてもらった」という状況を説明する言葉を使わないこと。また、余分な形容詞である「大きな成果」とか「素晴らしい実績」も意味不明です。

ひとつは数値で表現できることがあれば端的にわかってもらえます。営業職系のリーダーなら担当部署の営業成績を〇〇%伸ばしたとか、事務職系のリーダーなら徹底した業務改善で超勤時間を〇〇時間削減したとか書けばストレートにわかってもらえます。

もうひとつは、「これまではできなかったことが、自分がリーダーとして実践したことにより、目に見えて改善・強化された」というように、ビフォア&アフターが鮮明な具体例をPRします。

(2)どんな目標を立てていたか

次に大切なことは、これら達成した成果や実績はたまたま達成したのではなく、自分がリーダーとして立てた目標であることと、それを部下や後輩に納得させた上での達成であったというストーリーが必要です。

つまり、リーダーとして“チーム目標への導き”をしたことがリーダーシップとして評価されることになります。偶然やたまたまの結果であってはいけないのです。転職先では、また新しい別の目標が下りてきます。どんな組織でも、常に目標を意識して行動するのがリーダーです。

(3)目標達成に向けたリーダー試行錯誤

部下に目標を与え説明したらあとはみんなの努力で達成していた、と書くと話としては出来過ぎとなり、注意したいところです。

現実社会には必ず紆余曲折があったはずなので、文章量が長くならない程度に途中の苦労、うまく行かなかった理由や原因の精査、挫折せずに盛り返した工夫や方向付けなど、いわゆる試行錯誤のプロセスをいくつか入れると、リーダーのリーダーシップ度がよく見えてきます。

あなたに合った自己PRの例文が見つかる!リーダーシップのパターン別まとめ

ここでは、これまで説明してきたリーダーシップの自己PRポイントを、実際に使える記入例文として紹介します。実際の書き方をよりわかりやすく理解してもらうために、「1.5つのリーダーパターン」にしたがって、具体的な記入例文と成果記入例の両面から紹介していきましょう。

パターン1.率先型リーダー:みんなの先頭に立って率先垂範するショップ店長

(1)自己PRの記入例文

〇担当ショップの販売目標、販促具体策、強化アイテムをショップメンバーにわかりやすく説明。
〇特に販促の具体的方法について、メンバーの意見取集をした上で今なにをすべきかという課題をメンバーに噛み砕いて説明。
〇ショップ店長である自分自身が先頭に立ち、販促方法のお手本を示し自らも販売員として予算達成。
〇期間を通じ、目標達成ができたメンバーを褒め、未達成者については問題点を一緒になってOJT指導。

(2)成果の記入例文

〇前職の△△アパレル社時代に、春物販促のショップ間競争で準優勝となり表彰を受ける。私が店長就任までは10位以下が続いていたが、就任直後に販売体制見直しのため全員ミーティングを開催。

〇メンバー間にヤル気のなさが蔓延していたが、1人ひとり事情やヤル気の出ない理由を聞き出し改善案を提案する。メンバーを一方的に指導するだけでなく、店長である私自身が販売員として店頭に立ち模範となって行動。結果、冒頭の競争で昨年対比15%増の結果を残し社長表彰を受ける。

パターン2.管理型リーダー:課員の力を集約しプロジェクト目標を達成した総務課長

(1)自己PRの記入例文

〇業務改善プロジェクトで、メンバー間の意見の食い違いに対し徹底して意見集約。
〇個性的なメンバーが多かったが、あえて個性を尊重した話し合いを行う。
〇途中で上位者から方向転換の指示があり、メンバーから不服が出たが再度会社の厳しい現状を全員に説明し、調整を行う。
経費面のひっ迫があったが、変更部分を再度練り直し方向付けをする。

(2)成果の記入例文

〇前職の総務課長時代、急きょトップから業務改善プロジェクトの課題が降ろされる。趣旨や期限があやふやであったが、メンバーと何度も協議を重ねてプロジェクトを始動。

〇個性的なメンバーが多く、協議の度に紛糾したが粘り強く意見集約をする。まとまりかけた頃、上位者から方針変更があり、再び紛糾するもそれがメンバーの結束意識を高め、当初のプロジェクト目標を答申できた。

パターン3.戦略型リーダー:組織のあるべき姿を考え戦略発信するチーフプランナー

(1)自己PRの記入例文

〇組織全体を見渡し、創業後間もない会社の置かれた現状の中で今何が課題かを発見できる。
〇上位者である経営トップを動かし組織全体への方向付け、スキームの転換ができる。
〇反対していた関連部署の責任者を説得し、組織全体のコンセンサスを取り付ける説得力を持っている。
〇経営会議で決まったことを組織全体におろし周知徹底させられる。また場合によっては進行中の事業を、あるいは止めさせることができるなど影響力には自信がある。

(2)成果の記入例文

〇3年前に起業した人材紹介企業でチーフプランナーを担当する。創業時のビジネスモデルが1年しかもたなかったが、早々にスキームを変更し事業を立て直す。起業時の収支計画を新モデルに早急に変更し解散の危機を脱した実績がある。

〇チーフプランナーとして、3年目に5カ年計画を策定する。自前の人材資源が脆弱なため、不安定経営が続いたが強調する文言
中途採用計画および要員育成計画を立案
した。ちなみに起業実績では過去5年間に複数の起業プラニングを実現させた実績がある。

パターン4.育成型リーダー:長期的視点で影響力の発揮する事業主

(1)自己PRの記入例文

〇広い視野で、自社ビジネスはもとより業界全体を見渡した判断ができる。
〇常に次世代の経営を考えながら、現時点の判断より中長期的な視点での判断を優先する。
〇「君臨すれど統治せず」をモットーに、現場への細部の指示は出さず大所高所から組織を見守る。
〇今後もその組織が成長できるように後継者の育成に主眼をおく。

(2)成果の記入例文

〇(ヘッドハンティング的な転職イメージで)前の会社は複数経験しており、〇〇企業の子会社である△△社と□□社に転籍し、延べ〇年間社長として実績がある。親会社から転籍した経緯は、まず慢性赤字の△△社を整理対象とするか事業存続かを見極めるのが目的であった。

〇就任した初年度は徹底して財務状況を精査する。また、人的資源の有効性、将来性を見ながら2年目に大リストラを実施する。場合によっては会社をつぶす覚悟で実施した。営業面では親会社頼りの体質から自立した企業体質に転換した。

〇3年目より、存続を前提に後継者育成の人事システムに変更した結果、自立した会社に育てることができ、その後、□□会社に再び転籍し後継者育成に尽力した。

パターン5.相談型:周囲から親しまれ頼りにされる工場リーダー

(1)自己PRの記入例文

〇どんなに忙しくても、チームメンバーの声に耳を傾けるコミュニケーション力がある。
〇未経験者に対しても、面倒がらずにいちから丁寧に教えることができる。
〇何度指導しても理解できないメンバーから理由を聞き出し、
あきらめずに指導できる。

〇メンバーの動きを常に注意して見守り、公私にわたって親身になった相談ができる。

(2)成果の記入例文

〇前職の工場の現場リーダー時代に、年末需要が急に増えてパート社員が増員された時、上司の工場主任から新人パート社員の教育指導係を任される。みんな未経験者だったが、一日でも早く戦力にし、年末特需に生産を追いつけるように厳命される。

〇普通なら最低でも3ヶ月以上の経験を積み、はじめて一人前に作業できるようになるが、年末までまったく時間的余裕のない中で必死に教え、また新人パート全員が私についてきてくれた。

〇私自身も頑張ったが、先輩パートの協力があったことが一番大きかった。結果、目標の生産個数を年内納品することができたのは今でも奇跡的である。

転職時に自己PRのネタがない人必見!リーダーシップ経験はこうして見つけよう

ここまで自己PRでリーダーシップを書くポイントをご紹介しましたが、いざ自分が書くとなるとまだ不安が残ると思います。そこで学生時代から社会人となった前職経験まで見渡し、チームや組織で果たしてしてきたリーダー的な役割を整理していきましょう。仮に、リーダー未経験であってもコツがありますので、コラムをご覧下さい。

学生時代の部活動でのリーダー経験も貴重!

(1)クラブ・サークル活動の部長や学内イベントの責任者

学生時代の所属団体や組織で頑張っていたものといえば、代表的なものはクラブやサークル活動ですよね。そのヘッドということで、部長の経験は貴重なアピールポイントです。また、学園祭実行委員会の委員長、他大学交流ゼミ連絡会の会長とかもいい経験です。

この時、所属組織の規模や活動実績をしっかり押さえておくことが重要です。小さなサークルでメンバー3人だったというより、50人、100人規模と大きくなればなるほど当然求められるリーダーシップは強くなります。

活動実績はスポーツ系のクラブなら試合の戦績、文科系なら発表会参加者数や練習参加率など、目標をもって頑張っていたのがよくわかるようにしておくと効果的です。

(2)副部長(副委員長、副会長)に必須の補佐的リーダーシップ

副部長(副委員長、副会長など)はサブだからと遠慮することなく、どんどんPRしましょう。なぜなら、部長とは違ったリーダーシップが求められ、補佐的リーダーシップという形は組織には欠かせないからです。部長の意向を汲みつつ、下部組織に指示を出したり、下部のメンバーの声を部長に上申する重要なポストです。

部長同様、実績や活動内容を整理しておきPRします。特に、補佐がゆえに苦労したこと、頑張ったことを中心に整理しておき、面接時にもPRすると採用担当者の見る目も変わってきます。

(3)マネージャーや〇〇班班長といった実質責任者

クラブ活動のマネージャーは実質的な活動責任者です。組織の方針を受け、クラブ活動全体を動かしていくポストなので率先垂範的なリーダーシップが求められます。会計的センスをもち、渉外的な交渉もすすめるというマネジメント的采配を経験してきたとPRするといいでしょう。

また、活動の中でも最も大きなイベントや催事をピックアップし、〇〇班を受け持った自分の活躍でイベントを成功裡に導いたエピソードなどは採用担当者には説得性にある実例になります。

前職の管理・監督職のポスト経験は貴重なPRポイント

(1)管理職経験は、将来の幹部候補生も視野に?

自己PRで是非押さえたい二つ目のリーダーシップ経験は、前職での管理・監督職の実績です。これは、当然履歴書にも書かれているはずで、実社会のマネジメント職経験なので、転職者には内定に向けた最も強いアピールポイントになります。

中でも管理職は課長、次長、部長といった役職者を指します。マネジメント能力は、一朝一夕に持てるものではありません。転職先の募集職種で、将来の管理職ポストや幹部候補ポストが用意されている場合、前職の経験を生かした志望動機は強くアピールすることです。

組織目的、部員数などスケールがわかるものを忘れずに書きます。数値目標の明確な営業系組織の経験なら、年間取扱高、顧客数、商圏範囲など併記すると採用担当者には非常に理解しやすくなります。

(2)監督職経験は、即戦力として重宝される!

監督職は係長、主任、ショップ店長など現場監督を中心とした役職です。管理職のように単に指示命令や調整能力だけでなく、その業種・職種に即した実務知識が豊富なはずなので、募集職種にピッタリはまれば即戦力を期待されるリーダー経験です。

したがって、自己PRポイントは前職時代の実務レベルがどれだけ深いかということが大きな要素です。経験年数はじめ、必要な資格をもっていれば自信をもってPRします。こんな経験、誰だって持ってるからと遠慮する必要はまったくありません。

(3)職場リーダー・チームリーダーも貴重な経験

会社によっては、実際に現場を仕切る責任者をいわゆる「仕切り屋さん」として、「職場リーダー」とか「チームリーダー」といった言い方で任命することがよくあります。仮に正式な呼称でなかったとしても、周囲からそう呼ばれれば、立派なリーダー経験者です。

仕事の最前線にパート社員やアルバイトの多い職場では、こういった名前のリーダーを配置しないと、企業側は効率的な職場運営をすることができません。

仕事の経験度や習熟度の低いパート社員やアルバイトの日々の管理は、職場リーダーの大きな仕事です。これらの人たちに意欲的に働いてもらうためには、職場リーダーのリーダーシップが絶対必要となります。

※コラム:リーダーをやってなくても自己PRに「リーダーシップがある」って書ける?

これまでの人生を振り返り、会社や学生時代に「〇〇長」とか「〇〇リーダー」と名のつくポストに就いたことがない場合ってありますよね。こんな時、選考面接で面接官から「リーダーシップはありますか?」と質問されたら正直戸惑ってしまいます。

「はい、あります。」と答えたいけど、具体例への回答を思いつかないと困ってしまいます。

結論から言いますと、リーダー未経験でも「リーダーシップがある」と書いても全然かまいません。ただし、面接では面接者が誤解しないように、こんなふうに答えます。

「私自身はリーダー経験はありませんが、リーダーシップをこんなふうに理解しており、必ず御社の組織の中で頼られる存在になれる自信があります。

私の最大の強みは『メンバーシップ』です。このメンバーシップは、リーダーシップより難しく、また結局メンバーシップの発揮できる人がたくさんいるほど、組織やチームを最終目的に導くことができると信じています。

メンバーシップとは、組織やチームの中にあってリーダーを補佐し、組織の目的が達成できるように自らすすんで動ける影響力のことだと考えます。“リーダー多くして、舟山に上る”の例えの通り、リーダーばかりでは組織は機能しません。

また、組織の中ではリーダーになってみんなに指示をしたいと思う人が多いのですが、私の場合、一番大切にするのはチームの目的を達成するためにはどうすればいいかということです。

仮にリーダー的な人がいて、その人が組織の目的達成に向けて頑張っているとしたら、その人のできないことを補完したり、方向付けのアドバイスをしたりしながら、チームの目標達成に向けて努力していくというのが私のやり方です。

リーダーシップは目標に向けての“影響力”である、という言い方があります。その意味で私の“影響力”は、私自身のメンバーシップ力と考えます。御社で内定者となり入社できましたあかつきには、このメンバーシップを発揮して貢献したいと考えます。」

これは、団体スポーツをやってきた人が必ず考える、「ワン・フォー・オール」「オール・フォー・ワン」の考え方です。就活ダイアリーには是非、メモをしておきたい言葉です。

団体スポーツ経験の有無にかかわらず、しっかりとリーダーシップとメンバーシップについて語れるよう質問回答の練習準備をしておけば大丈夫です。「こういう人こそ、リーダーをさせてみたい」と思わせるコツです。