志望動機のポイント解説!転職が必ず成功する面接・履歴書の例を公開

就活において企業を志するとき、履歴書とエントリーシート(ES)は、あなたを印象づけるための大切なアイテムです。 そこで人事担当者は、履歴書やESに目を通しながら、応募者を無意識にふるいにかけています。その「ふるい」にかける一番の基準こそ、志望動機であるのです。 ここでは、自らを人事担当者に印象づける志望動機の書き方を解説します。

履歴書・ESの志望動機で抑えるべき4つのポイント

企業には履歴書とESの双方を提出しますが、両者には違いがあります。履歴書には、自分の学歴や大学でのゼミなど、「今まで何をしてきたか」を記載します。
最も理想的なのは、大学での専攻や過去の職歴が応募職種に合っていることですが、そうでない場合もありますね。
そういうときは「人と企業のかかわり」で関連づけるのです。ポイントは4つあります。

    1.志望動機は、自分が専門に勉強してきたことと関連づける
    2.そこには、「今までこうしてきた実績を生かして、入社後はこうしたい」というストーリーがある
    3.根本には、仕事を通して人や社会に関わりたいという理念があるべき
    4.志望動機は、志望する企業に合わせて全て書き換える

1.関連づけをした志望動機の例

「前職ではOA機器の保守点検を行ってきました。そこで感じたのは、OA機器を支えるのは、何より信頼できる材質のハードウェアであるということです。IT技術についてはソフトウェア開発やSEの仕事がクローズアップされがちですが、信頼できるハードウェアがあってこそ、IT技術の信頼性も高まります。私は大学で基礎工学を学んでいますので、これら経験と知識を生かし、御社の素材開発部門を志望いたしました」

「大学ではマクロ経済を学び、それを生かそうと思って選んだ前職は製造業の経理でした。しかし、そこで仕事をするうち、実際の経済はもっとダイナミックであることを知りました。証券会社なら顧客の反応をダイレクトに感じられると思い、志望いたしました」

2.ストーリー性とは、志望動機を3つのフェーズに分けることです。

  • 序盤:「今までの経験・実績」
  • 中盤:「現在の動機・意志・目標」
  • 終盤:「企業ビジョンと自己の関連づけ」です。

これは転職において、今までと違う業界や職種であっても、次のように書けば印象に残ります。
「以前の仕事に携わるなかでこの業界の問題点を知るうち、『自分ならこうしたい、こうできる』との思いを強くしました。幸いにも基礎知識はありますので、前職で得た経験も生かして御社に貢献したいと考え、志望いたしました」

3. 仕事を通して人や社会に関わりたいという理念は、必ず盛り込みます

全ての企業・全ての職種は、人が安心して快適に暮らすためにあると言っても過言ではありません。その関連のなかで、自分の経験や実績をどのように生かしたいかを書くのです。
これは、自分は何のために仕事をするかという、仕事に対するモチベーションそのものでもあります。
したがって、「シェアの高い御社の製品(あるいはサービス)なら、自分の考えを反映することで多くの方の生活を快適にできると考え、志望いたしました」という言い回しが重要となります。
単に「得意だから」「好きだから」だけでは、志望動機としては弱いと言わざるを得ません。

4.志望動機は、企業に合わせて全て書き換えます

これはそう難しいことではなく、「企業ビジョンと自己の関連づけ」において、志望する企業それぞれのビジョンをちょっとでも盛り込むということです。
それには会社案内やホームページをよく読むことで、例えば自動車メーカーであれば、対人安全のための自動ブレーキ、自動運転、PHEV(プラグインハイブリッド)など、主な取り組みはメーカーによって違います。そうした特色のために自分はどうしていきたいかを記述します。

面接での志望動機のポイントは、企業ビジョンへの共感

さて実際の面接においては、履歴書やESと違った準備をする必要があります。
それは、面接なら当然聞かれる「なぜ我が社を志望したのですか」という質問への答えです。

入社したい強い意志と、入社後のビジョン・目標を伝えよう

面接での志望動機としては、その会社独自の商品や取り組みに強く惹かれたことを話します。しかしこれだけではありきたりですから、そこで自分は何をどうしたいかを話します。いわば経営理念や取り組みはフィールドであり、そこで活躍するのはあなたなのです。
そこで是非とも押さえておきたいポイントは、社風、経営理念、企業独自の取り組みや研究などでしょう。カタログやホームページは隅々までよく読み、それらをベースとして、「こうしたい」という意志を伝えることです。

面接で好印象を与えるのは、目の輝きと明るさである

ここで知っておいていただきたいのですが、面接で好印象を与えるキーワードというのは、特にありません。もちろん入社に対する強い意欲とやる気を言葉でアピールすることは大切なのですが、それより面接官に、
「こいつと一緒に仕事してみたい!」と思わせられるかどうかです。
その差が表れるのは、面接しているときに目の輝きと明るさがあるかどうかです。

この2つは、およそどんな業界のどの企業においても共通しています。
目の輝きとはすなわち、前向きさ、ポジティブさです。
明るさとは、他者と積極的に関わっていこうとする意欲・意識です。
全ての企業の目的は、利益を生み出すことです。そこで必要なのは、個々のバイタリティやモチベーションの高さと、共に働き、共に困難を乗り越えていける力です。やる気やバイタリティがあると言葉で書くことは簡単ですが、実際の人物からそれを感じられるかどうかは、また別です。

企業研究と明るさは、車の両輪

ただし、これだけでは、人事担当者の心には響きません。
「部活でもアルバイトでも、私は常に全力でぶつかることを心掛けてきました。御社に入社してからも、全力で仕事に取り組んでいきます」
という精神論だけでは、正直言って、レベルが低いと思われてしまいます。
一方、企業研究をしっかりやってきたと感じさせることができても、肝心の面接で暗い印象があっては何にもなりません。
いわばこれらは車の両輪であって、双方があって初めて人事担当者の心に響くと言えます。
前職と違う業界や業種を志望しても、企業研究と明るさ(前向きさ)があれば、あまり恐れることはありません。

面接には、それまでの幅広い知識欲が表れる

そのためには、普段から様々なことに関心を持ち、年齢や立場など違う多くの方と交流し、いいことは吸収しようと努めることです。
これは中途採用の面接においても同様で、過去の職歴においてどのような意識を持っていたか、どれだけ幅広い経験を積んできたか、面接の場面ではこれらが如実に表れると言っても過言ではありません。

転職検討者必見!人事担当者の印象に残る志望動機のポイントを紹介

志望動機の要(かなめ)は、あなたを人事担当者に強く印象づけることです。もちろん志望動機はそのために書くわけではありませんが、履歴書に記載する以上は、それを見た人事担当者に会ってみたい、話を聞いてみたいと思わせられるのが理想です。それに一番効果的なのは、感動あるいは感心させるエピソードです。

職業選択の背景に幼少の体験や前職で得た問題意識があると、感動的である

元医師の、ある国会議員の話です。
彼が幼い頃のある夜、弟が突然高熱を発して苦しみ始めました。しかし病院までは遠く、そのうえ医師は時間外診察をしてくれなかったため、弟は苦しみ翌朝亡くなってしまいました。彼は決断しました。
「俺は将来医者になる。そして、いつでも、どこでも、誰でも、平等な医療を受けられる病院を作ってみせる」
そして彼は医者になり、24時間診療の病院を作り、国の医療制度をも変えるために国会議員になりました。
最初になぜこのエピソードを持ち出したかと言うと、職業を選ぶ動機の一つには幼少の頃の体験があり、同時にそれは非常な説得力があるからです。もしこういうことが書ければ、履歴書やESはもちろん、面接でのアピールポイントにしてしまいましょう。

その場合、面接で人事担当者が質問したくなるよう、履歴書やESでは幼少体験を簡潔にとどめておくのもテクニックです。元々一人当たりの面接時間は決まっていますから、この話題が中心になって鋭い質問を受けないことも期待できます。
具体例を示します。

化学産業の例

「前職は商社で、東南アジアが主な販売先でした。しかし現地をたびたび訪問するうちに、空気や飲料水があまり綺麗でないこと、人々が皆それに悩まされていることを知り、そのことが頭から離れませんでした。自分の転職は販売よりも、環境面で社会を良くすることだと感じたのです。そこで御社の環境への取り組みを知り、また大学で専攻した化学の知識を生かしたいと思い、志望いたしました」

看護師の例

「小さい頃に祖父が病院で亡くなりましたが、昼も夜も家族のように接してくれ、亡くなったときには涙をいっぱい溜めていた看護師さんの姿に感動しました。医療関係の仕事に就きたいと一度は臨床検査技師の仕事に携わってきましたが、もう一度原点からスタートして患者さんと心で向き合いたい、その願いを実現すべく、看護師を志望いたしました」
というように、小さい頃から一つの思いを持ち続けてきたこと、あるいは前職で感じた痛烈な思いは、人事担当者を感動させます。
それがない場合でも、例えばIT企業であれば、小さい頃からプログラムをしてきたなど、その職業、その企業に対する強い意思を感じさせることができればしめたものです。

仕事とは、最終的には人に働きかけるものである

人という観点で言えば、このようになります。

営業職の例

「私はとにかく人が好きで、今までも同年代をはじめ年上や年下の方と幅広く交流してきました。そこで感じているのは、円滑な対人関係こそ自己の人間形成にとって最も大切であることです。今後も、御社製品と共に持ち前の明るさとバイタリティをお客様に届け、より多くの方を笑顔にしていきたいと考えています」

銀行の例

「数学や数字が好きで、小学校の頃から珠算段位認定にチャレンジし、今では三段を取得しています。それを生かすため総務の仕事を担当してきましたが、直接お客様と対話することで、仕事に対する充実感をもっと強く感じたいという願いを強くしました。数学の技能や暗算の力で多くの方にお金に関する的確なアドバイスをして、幸せにしてあげたいと思い、志望いたしました」

共通するのは、仕事を通して、人や社会にどう働きかけるかという視点

職種によって違いはありますが、全ての職業とは人に働きかけるものですから、その視点からブレずに書くのがベストです。
また、「同業他社ではなく、なぜその会社を選んだか」という点は、会社カタログやホームページ等をよく調べて、その会社独自の商品、サービス、取り組み、社風、経営理念などに共感し、そのうえで「自分はこうしたい」という意志を盛り込めばいいでしょう。