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セクハラは和解金で解決!パワハラ行為に手癖の悪い社長がいる出版社

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広告制作会社を辞めたばかりで、行くあてのなかった私は、ただ漠然と書籍の編集をしてみたいと考えていました。しかし、大手版元の面接には逆立ちしても辿り着けないお粗末な学歴、経験しかなかったため、就職案内雑誌にあった「出版社/未経験歓迎」の文字を見た時には目を疑いました。

編集の中途採用には経験者の募集しかありえないし、それも大抵は「3年以上の経験」とされているからです。学歴は取り戻せずとも、経験は積める。3年のキャリアを自身の履歴書に唄うことができれば、次のステップにいけるのでは。どんなジャンルでもいい、とにかく版元に編集として採用されるのだ、そう考えた私は、その会社をろくに調べもせず、意気揚々と面接に向かったのでした。
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社長のパワハラは周囲を巻き込みターゲット一人をいじめる

面接は、終止和やかな雰囲気で終了。無事に入社となりましたが、入社したその週には、その会社の異常な姿を目の当たりにしたのです。それは、社長によるパワハラとセクハラ、極度な超過勤務でした。

まず社長によるパワハラ。他の社員が働いている同じ部屋で、何時間でも叱責され、社長は一人の社員をいじめるためだけに、他の社員を何人も同席させます。そして、自分の意見に同調させ、取り囲んで全員でターゲットを叱責するというやり方をします。

ターゲットは定期的に変わるものの、叱責自体は常態化しており、机を叩く音、怒号が響き渡る中、仕事をしているのでした。

社員の出身地や親のことまで罵り差別するブラック社長

社長の罵詈雑言はひどく差別的なものでもあり、出自も真偽も明らかではありませんが、社員を○○出身だの、親が○○人だの、片親家庭だのと、様々な理由で「だから仕事ができないのだ」と叱責しており、これはまったく聞くに堪えないものでした。

また、社長自身の誕生日やバレンタインデーなどを社員がなおざりにしようものなら、全社員を集めて会議を開く、個人的な引っ越しに社員をかり出す、社内で昼間から麻雀大会を開くというバカバカしいわがままも平気でふるっていました。

これら全てが、どんなにバカバカしくても、先に述べた叱責のターゲットとならないためには言うことを聞くしかない、それだけで、社員全員が家畜のように従順になっていました。

叱責されている時に、なぜ上司が助け舟を出さぬのかと、私は最初、疑問に思っていました。上司は同じ部屋でそれを見ていながら、目も合わさないのです。各部署はきわめて無理のある少人数で構成されており、全員が過労状態。社長の叱責に複数のスタッフが巻き込まれると本が出ない。だから、一人を犠牲にして、その間に仕事をする、というのが萎縮した上司の判断だったのです。

長くこの会社にいる人であればあるほど、常識が失われており、この会社に染まっているため、上司はあてにできませんでした。
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社長の過激なセクハラ行為に1年持たず退職者続出

そして、セクハラ。これはほとんど全ての女性社員が受けており、事務や営業として入社した女性のほとんどは1年持たずに退社。編集は自分の席にしがみつくので、もう少し長いですが、それでも3年持たない人がほとんどでした。

簡潔にセクハラの例をあげれば、体に触る、下着に手を入れる、ホテルに誘う、女性社員の自宅を訪問しようとする、研修と称してアダルトビデオを見せる、スリーサイズを聞く、などです。会社の近くに小さな賃貸マンションを借りており、入社三日目でそこに連れて行かれた女性は、ベッドに押し倒されたと言って退社していきました。

このようなことが特定の女性だけでなく、ほぼ全女性社員に行われているので、退社後に訴えて出る女性が多数います。その都度、社長は罪を認めて何百万円もの和解金を支払っているのですが、それでも手癖の悪さは一向に治りませんでした。

残業時間6時間以上、疲労困憊の社員が通勤途中で事故多発

最後に、超過勤務のひどさ。とにかく帰宅ができないです。「この業界に定時などない、そんなものがあれば倒産だ。本は情熱で作るものだ。やりたいことをやってお金がもらえるなんて、編集は運がいい。逆に講義料をとりたいくらいだ」という社長の言葉がまかり通る会社だったので、毎日6時間以上の残業が当たり前でした。

入稿前には泊まり込み。ふらふらの状態で出社する社員が多いので、通勤途中の交通事故も非常に多かったです。

一睡もせず働いて、会社で朝を迎えて出社のタイムカードを押す…。これは本当にひどい気持ちになります。辞めるべきなのですが、あまりに仕事が多すぎ、目の前の仕事を放って逃げる意外に、辞めるタイミングがない。責任感のある人であればあるほど、辞められない状況に追い込まれるのです。
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5年半働いて、退職するときに裏切り者と罵られ・・・

私は、「とにかく3年の経験が欲しい」という動機のために頑張ることに決めたのですが、最後は辞められなくなっており、ずるずると5年半いた形です。退職の意向は半年前から伝えて合意していたので、退職の準備も怠りなく行いましたが、退職する日が近づくにつれて社長からいじめられるようになり、結局は、裏切り者だの嘘つきだのと罵られながら去ることになりました。

最後の年には役職手当もつくほど頑張っていたので、年収は420万円くらいだったと思います。入社時の初任給は月16万円でした。

その後、知人に声をかけてもらい、他の版元に転職が成功しました。数年勤めましたが、現在は夢があってフリーランスの道を歩み始めたところです。今振り返ると、ひどい眠気と闘いながら働いた5年半、無駄ではなかったとは思います。

条件さえ整えば、人は異常さに飲まれてしまう生き物であること、逃げられる絶望から逃げられなくなる心理などがわかったからです…。いじめや過労によって自殺する人がいるなんて、自身がその一歩前まで踏み込んだ経験がなければ、にわかには信じられないものです。

「死ぬ気があれば何でもできるのに」「死ぬ前に、いじめっこ復讐すればいいのに」などと、人は軽く言うのです。そう言える人は、幸せな人生を送っている証拠かもしれませんが。

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