フィジカルアセスメント薬剤師が薬を説明

フィジカルアセスメントは薬剤師の可能性をグンと広げるスキルになる?

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フィジカルアセスメントとは、問診や触診によって患者の状態を把握することを指し、医療行為のひとつとされてきました。このフィジカルアセスメントは、医師や看護師のみならず、今や薬剤師にも許可範囲が広がりました。このページでは、薬剤師におけるフィジカルアセスメント、また学ぶことのメリットについて紹介します。

薬剤師が行うフィジカルアセスメントとは

薬剤師がフィジカルアセスメントを行う目的は大きくふたつあります。

  1. 自身が調剤した薬の副作用がないかを自身の観察により確認する
  2. 慢性的な医師不足・看護師不足を補うため“チーム”として活動する

今後増えるであろう在宅医療の現場でも、ヘルパーのタッチできないフィジカルアセスメントについては薬剤師に大きな期待がかかっています。

薬剤師がフィジカルアセスメントを学ぶことのメリット

高齢化の進む日本ですが、国が在宅医療に力を入れ始めたことはご存じのとおりです。病院でも終末期医療の重要性が高まっており、この背景からフィジカルアセスメント技術を身につけた薬剤師が求められるシーンは多くなるでしょう。

薬剤師自身も、みずからが調剤したり服薬指導した患者と直接触れあうことで、薬の効果や副作用を適宜確認するチャンスを得ることができ、薬剤師としてのスキルをあげられることが見込まれます。単に「病院内で調剤・服薬指導する人」から、「あなたに対応してもらいたい」と言ってもらえる薬剤師になり、“頭ひとつ抜きん出る”ことで、より頼もしい人材となることができるのです。

フィジカルアセスメントの実際

薬の副作用を早期発見するために患者の状態を直接観察し、会話をしながら状態を把握するフィジカルアセスメント。この技術は「薬剤師フィジカルアセスメント研究会」や在宅薬学会等の定期セミナーに参加することで学ぶことができます。日本在宅薬学会は、バイタルサイン講習会という名称で同様の講習会を開いています。

一方で、薬剤師が直接患者の体に触れ、会話をすることには限界があるのも事実です。薬剤師の行うフィジカルアセスメントはあくまで医薬品の適正使用及び情報収集・医療安全の確保を目的におこなうものです。医療目的の色合いを含んでしまえば、“診断”となり、医師のテリトリーを侵害してしまうからです。これは法律違反です。

2016年現在、薬剤師のフィジカルアセスメントを積極的に行おうとする病院はまだ少ないといっていいでしょう。そのような場では、医師の判断が第一です。医師の機嫌を損なっては、自分の立場を危うくするだけでなく、患者も混乱してしまうはずです。

薬剤師によるフィジカルアセスメントの道のり

薬剤師によるフィジカルアセスメントを最初に手がけ、推し進めたのは長崎大学病院です。薬学生のみならず、長崎県内の薬剤師を対象に、講習会を開いています。2011年からは実際に病棟でも薬剤師によるフィジカルアセスメントを実施しています。2010年に厚生労働省が薬剤師の薬物療法への参画を促す通知を出し、「薬剤師によるフィジカルアセスメントは医療行為には当たらない」という見解を受けてのことです。

実際、講習会に至るまでの道のりは決して平坦なものではなかったようです。すべての医師や看護師の同意、プログラムやテキストの作成、病院の広報誌を通じ患者の理解を得ること…。結果的には、医療に携わる人たちで構成されるチーム力がアップしただけでなく、患者にも認知され、講習会修了者の付けているバッジを見て安心してバイタルチェックを受けてもらえるようになったのです。

フィジカルアセスメントを積極的に推進しようとしている病院を探すなら

フィジカルアセスメントが、今後の医療の中心となる在宅療養において、大きな意味を持つことがおわかりいただけたと思います。これから薬剤師として活躍するなら、フィジカルアセスメントのスキルを得ておくことはとても大きな意味を持つでしょう。

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