過労に悩む医師の実態と対策

過労に悩む医師の実態と対策

医師が過重労働であることは、近年特に問題視されています。当直などの労働基準法対象外労働があったり、人手不足のために数十時間連続勤務する医師がいたりと、医師を取り巻く労働環境は過酷とすら言うことができます。
身体的に大変なだけではありません。命を預かるという一つのミスも許されない立場にいるために、精神的にも追い詰められている医師が非常に多くいるのです。日本の医師の労働状況と、どのような打開策を立てることができるかについて探っていきましょう。

日本の医師の労働状況

2015年現在、日本では医師の労働も労働基準法に従って、上限を週に40時間と定められています。アメリカでは80時間~88時間、EU諸国では平均48時間であることを鑑みると、日本の医師の労働時間は水準が高いのかと錯覚してしまいます。
ですが、EU諸国やアメリカではこの法定労働時間に例外は認められませんが、日本では時間外労働や休日労働が別途可能であることや、宿日直などは労働時間として数えられないこともあり、法制度では先進国の中でも最短の労働時間であるにもかかわらず、実際のところは最長の労働時間となることも可能なのです。

過労に苦しむ医師と打開策

実際に、激務のために心身を病み自殺してしまう研修医や医者・看護師などの病院関係者や医療関係者も少なくありません。自殺者は年々増加し、労働条件の悪いブラック企業ならぬブラック病院も多数指摘されています。
また、理不尽なクレームを繰り返すモンスター患者の存在や、医療ミスだけでなく病院側と患者側の間に行き違いがあることで訴訟や損害賠償に発展することも、医師を追い詰める原因となっています。大学病院や地域医療の現場の医師は、常に精神的に緊張状態にあるのです。
もちろん、病院も勤務医が追い詰められるのをただ傍観しているわけではありません。医療現場のスタッフが何重にも医師の指示を確認するシステムを構築したり、訴訟に備えて病院全体で保険に加入したり、患者への応対に一定のマニュアルを作成したり、当直や残業が続かないように交代制にしたり、過重労働改善・労働環境改善のために尽力する病院も少なくないのです。

転職サービスの活用

明らかに労働時間が長く、労働状況を改善しようという姿勢が病院側から見られない場合は、周りの医師や看護師たちと立ち上がり、労働環境改善のために運動を起こすことも良いでしょう。ですが、実際は毎日の業務だけで忙しく、そのような運動を起こす気力すら残ってはいないのではないでしょうか。
そのようなときは自分のいる環境を変えるのではなく、自分がいる環境を変える、つまり転職という選択肢を考えてみるのはいかがでしょうか。医師専門転職サイトを活用するならば、事前に病院の労働条件や労働環境、実際に勤務している人の声などを把握しておくことが可能です。また、転職エージェントサイトのように専任のコンサルタントがいる場合は、転職を希望する労働者側からの要望を病院側に伝えてもらうこともできます。
ブラック病院に我慢して勤務するのではなく、より良い環境を求めて転職することも、うつや自殺から自分の身を守る方法なのです。積極的に転職サイト・転職エージェントサイトを活用して行きましょう。