医師を辞めたいとき

医師を辞めたいときに考えるべきこととは

幼いころから医師にあこがれ、大学医学部において勉強に励み、長い道のりを経て医師になった人も少なくありません。ですが、現実は、夜勤や当直、救急外来における攻撃的ともいえる搬送患者の数など、仕事をどんなにこなしても終わりが見えないことにやる気を失ってしまう医者もいます。また、どんな些細なミスも許されない状況で、責任と緊張感に押しつぶされそうになっているドクターも多いのです。
そのような状況で、せっかく医師になったものの、もう辞めてしまいたいという思いが高まることもあります。辞めたいと感じるとき、どう気持ちを切り替えることができるのか、また何を行動すべきなのかをご説明いたします。

ストレスと医療ミス

2015年にMedPeer総研が公表したアンケートでは、医師の9割以上が「医療事故で刑事罰に問われるのではないか」という不安を抱えながら医療業務を行っていると回答しています。訴訟王国と言われているアメリカだけでなく、日本においても、医療ミスで医者や看護師が患者から訴えられるという状況が広く認知されてきました。
「絶対に失敗や判断ミスは許されない」という思考から、医者自身のストレスが高まり、極度のストレスが、医療ミスにつながってしまうことにもなっているのです。この悪循環を断ち切るのは、そう簡単なことではないと言えるでしょう。
また、このようなストレスフルな状況が、医療者のうつ病や自殺数の増加を招いています。もちろん、医者も1人の人間です。神様ではないので間違うことも当然あります。ですが、医療の現場と言う人間の生死に関わる職場で、資格と免許を持って勤務している関係上、大きな責任を問われてしまうのは仕方のないことなのです。

ストレスは仕事や適性によって異なる

ストレスには個人差があります。人によって多大なストレスを感じる状況でも、他の人にとっては何のストレスにもならないこともあります。また、環境によっても異なります。A病院での勤務はストレスに感じても、B病棟・C病院での勤務は苦にならないこともあるのです。あまりにも強いストレスを感じるならば、その仕事内容に対して適性が低いか、職場が自分に合わないかのどちらかもしくは両方なのです。

適性に合う仕事を見つける

学生時代や大学病院での研修医時代には、自分の適性がどこにあるのか、自分に向いている診療科や職務がはっきりしないのは当然のことです。長く臨床経験を積むことで、本当の適性がおぼろげながら見えてくるものなのです。
自分の適性に合わない職場にいる場合は、ストレスも強く感じます。あまりにも辛くなって病んでしまう前に、適性に合う仕事や職場を探すための行動を起こしましょう。先生方の紹介を得るのも良い方法ですが、民間の医師専門転職エージェントサイトに登録するのも良い方法です。
転職エージェントサイトでは専任のキャリアコンサルタントが、適性を判断し、最適の職場を紹介してくれます。自分も気付かなかった適性に気付くドクターもたくさんいますので、ストレスをためすぎる前に相談して見るのはいかがでしょうか。