医師の年収格差

職場や診療科に因る医師の年収格差

一括りで「医者」といっても、平均年収は異なります。職場や診療科目における収入の違いを見ていきましょう。また、医師専門の転職サイトを活用することで、どのように給与アップができるのかもご説明いたします。

勤務形態と報酬

同じ病院勤務医でも、一般病院と大学病院では給与体系が異なります。一般病院では基本的には勤務年数に従って給与が増え、役職がつくとさらに給料も増えます。ですが、大学では学校内の序列(講師、准教授、教授)によって給与が決まります。同じ地位にいるならば何年間も給与が変化しないことも珍しくありません。
勤務形態と勤務先によって平均年収をランキング化すると次のようになります。
1.開業医
2.在宅医療
3.一般病院(公立病院、私立病院)の勤務医
4.大学病院の勤務医
開業医の平均年収は2000万円~2500万円ですが、自己資金で開業した場合は初期投資費用の返済がありますので、開業後何年かは勤務医と同程度もしくはそれ以下の収入になることもあります。地域によっては病院が林立し、なかなか患者を獲得できないこともあるかもしれません。
また、2の「在宅医療」とは、近年増えている医療形態で、個人事務所を開いて主に往診の仕事を行う医師を指します。医療機器や診療所などの初期投資なしに独立できますので、開業資金を準備するために行う医師もいます。

診療科と報酬(勤務医)

勤務先の医療機関によっても異なりますが、ほとんどの病院では診療科目による収入の違いはありません。ですが、医師の需要が高い診療科や、勤務地が不便なところにあることが多い診療科では、報酬が高くなる傾向にあります。一般の医療施設や診療所における科目別平均報酬のランキングは次の通りです。
1.腎臓内科・透析科
2.整形外科・スポーツ医学系
3.精神科
生活習慣病が増加している関係からも、透析を受けている患者数も増えてきています。透析を受けられる療養型の施設も増えておりますので、腎臓内科・透析科の医師の募集も多くなってきています。また、スポーツ医学もかつてに比べると一般的に認知されるようになりました。都市部だけでなく地方でも需要が伸びている分野です。
そして、精神科は、入院施設を備えた精神病院だけでなく、気軽に相談できる「心療内科」や「精神内科クリニック」の看板を掲げる医療施設が急増しています。心に問題を抱える人が増えてきていると言われる現代日本において、ますます需要が増える職業と言っても良いでしょう。

診療科と報酬(開業医)

開業する場所や経営手腕にも因りますが、自由診療を多く扱う診療科と成り手が減少している診療科の報酬が高くなる傾向にあります。
1.眼科
2.小児科
3.産婦人科、皮膚科、精神科
1と3は診療報酬のうち自由診療が占める部分が大きいことにより、2と3の産婦人科は、近年成り手が減少していることにより平均年収が高くなっていると言えるでしょう。

転職サイトの活用とメリット

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忙しい業務の間を縫って転職活動を行うのは容易なことではありません。ですが、転職サイトを活用することで、手軽によい職場を見つけることが可能になるのです。周囲に知られずに転職活動を行えますので、「良い職場が見つかれば転職したい」程度の軽い気持ちでも利用することができるのです。
現在の職場が割に合わないのではと考えるなら、まずはサイト登録をして現状を把握することから始めましょう。