医師の当直と給料

気になる医師の当直と給料

効率的に収入を得るために当直勤務を行う医師も少なくありません。「高給」のイメージが強い当直・夜勤ですが、相場はどのくらいなのでしょうか。また当直と一口で言っても勤務時間に大きな違いがあることもあります。当直勤務の見分け方などについても探っていきます。

医師の当直勤務の相場

総合病院や一般病院に勤める勤務医が同じ職場で当直を行う場合、地域や診療科目によってもある程度差はありますが、当直一回当たりの平均手当は15,000円~20,000円が相場と言われています。大学病院の場合は少し低く、当直一回当たりの平均手当は8,000円、休日の当直手当は15,000円が相場と言われています。
医師の当直は法定勤務対象外とされるため、日勤を終えてそのまま当直を行い、当直を終えてそのまま次の日中勤務に入ることもあります。このような場合には連続30時間勤務となってしまうこともありますが、医師不足の現場では特に珍しいことではありません。夜間に来院する患者が多い病院や救急受け入れ先が少ない地域の病院の場合には、仮眠をとる時間が無いまま激務に追われることもあり、医師の精神的・身体的ストレスを高める原因となっています。
勤務医が他の病院で当直を行う場合ははるかに高額の給与が支給され、一回当たり50,000円~60,000円が相場となっています。休日の当直勤務の場合は、100,000円前後になることもあります。

当直の給料にかかる税金

宿直手当や当直手当のうち4,000円は非課税扱いとなります。ですが、当直・宿直時に一回でも医療行為に携わった場合は、手当全額が課税対象となってしまいます。
国税庁では、宿直・当直手当とは病院で待機するための手当てとみなしており、夜間の巡回や電話応対・非常時の連絡以外の業務を行わないことを前提に支払われるものと考えています。単なる「待機のための手当て」ですので、医療行為など通常勤務と変わらない仕事を行った場合には「時間外労働」が発生したと考え、全額課税対象として計算しなくてはならないのです。
「当直」と「時間外労働」の違いは非常にあいまいで、具体的な時間や回数などは厚生労働省の通達でも明記されていません。「当直中に稀に救急対応をすること」は「当直」の延長とみなされますが、「当直中に頻繁に急患を診ること」は「当直」ではなく「時間外労働」が発生したと捉えられるのです。
実際に「時間外労働」の給与を支給する代わりに「当直手当」を手当加算し、人件費を浮かせている医療機関もあります。病院で行う勤務が純粋に「当直」なのか、はたまた「時間外労働」に当たるのか見極める必要があるでしょう。

勤務時間で選ぶ?終了時間で選ぶ?

当直と言っても、勤務時間や拘束時間が医療機関によっては異なります。また募集科目によっても異なります。基本的には、日勤業務が終わり翌日の外来の通常勤務が始まるまでが「当直時間」と考えられますので、午後4時~翌朝7時、もしくは午後5時~翌朝8時の15時間くらいであることが多いようです。
医師が当直を行う場合には、
1.医療行為・外来対応を行う必要がほとんど無いこと
2.日勤業務の延長ではないこと
3.仮眠休憩設備があること
4.手当が支払われること
5.1週間に1回以内であること
これらの条件が満たされている必要があると、労働基準監督署では定められています。
あくまでも医療行為を行うために拘束される時間ではありませんので、15時間勤務も許可されているのです。土日祝日をからめて時間帯が前後にずれることもあり、朝6時までという当直の募集もあります。

当直アルバイトの選び方

勤務先以外で当直勤務をバイトする際には、情報が豊富な医師専門の転職サイトなどを活用することができます。ページ詳細では現場で働くスタッフの声を知ることもできますので、自分に合っているのか実際の病院特性を理解する際に役立てることもできます。当直アルバイト募集を見る時には給与だけではなく、通勤手当はあるのか、月に何度可能か、救急勤務医は常駐しているのかなどの内容もチェックしておきましょう。