栄養管理サポートチームの仕事!業務内容や年収、必要な資格について

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医療業務の中でも、栄養管理は重要な一角を占めます。その栄養管理を複数領域の専門家が協働して行うために結成するのが、『栄養管理サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)』です。栄養管理サポートチームで働く薬剤師は、具体的にどのような仕事を行っているのでしょうか。また、年収ややりがい、必要な資格やあると有利な資格などについて説明してまいります。

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1.栄養管理サポートチームの役割と業務内容

栄養状態を良好に保つことで、薬物療法や手術・処置などの医学的な治療が効果を発揮します。また、栄養状況を適切に管理しておくことで、患者が合併症や感染症に罹患する可能性も減らすことができます。このように、入院患者への治療効果を最大限に引き上げるためには、栄養管理業務の実施は欠かせないポイントだと言うことができるのです。

栄養管理サポートチームに所属する医療スタッフ

栄養管理サポートチームには、外科や内科、リハビリテーション科などの医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士などの医療系専門資格を有する当該保険医療機関のスタッフと、地域医療に関わる職員などが所属します。病院などの医療施設によっては、放射線技師や歯科衛生士、理学療法士、作業療法士などの職種の専門家が加わることもあります。

介入対象者を決定することから始まるNST業務

褥瘡や血清アルブミン値、担当医の指摘や在宅医療を担当した医療スタッフからの情報などを総合的に判断し、NST介入が必要であるかどうかを栄養管理サポートチームが決定します。

介入が決定した患者には、定期的に栄養管理サポートチームのスタッフが回診して栄養状態を確認し、身体計測や生化学検査のデータ、必要エネルギー量や栄養摂取方法などを診療録にまとめ、回診の都度、最新のデータに更新します。回診実施後、介入者はカンファレンスを開き、介入治療患者それぞれにおける栄養評価を行い、今後実施すべき栄養療法や食事指導などを決定していきます。

栄養管理サポートチームにおける薬剤師の業務

栄養管理サポートチームの薬剤師は、薬学的・生化学的知識に基づき、栄養療法の方針決定への提言や問題点の指摘を行います。また、処方内容からのモニタリングを行い、対象患者に服薬指導や栄養剤の説明・情報提供もNST薬剤師の重要な業務となります。

2.栄養管理サポートチームで働く薬剤師の年収とやりがい

薬剤師が栄養管理サポートチームに加わりたいと希望する場合、在宅医療の現場もしくは地域医療連携薬局で働く薬局薬剤師にも道は開かれていますが、現状でもっとも栄養管理サポートチームに所属している人数が多く、参加する機会も多く提供されているのは病院薬剤師です。

栄養管理サポートチームに所属することは、特に年収アップにはつながりませんので、病院薬剤師の場合なら450万円~600万円前後が平均的な年収となります。定期的な回診やカンファレンスがありますので、パートタイムや非常勤ではなくフルタイムの社員であることが求められます。

達成感・充実感を得られるNST業務

栄養管理サポートチームに加わるなら、チーム医療を肌で感じることができるだけでなく、患者の治療に積極的に関わることや治療方針を自主的に構築していくことができます。薬剤師としてやりがいを感じられる仕事だと言うことができるでしょう。

3.栄養管理サポートチームに必要な資格

栄養管理サポートチームに加わる条件として、薬剤師としての国家資格以外に特別な資格は求められていません。ですが、栄養管理のスキルアップを目指すなら、日本静脈経腸栄養学会が実施する『栄養管理サポートチーム専門療法士』の資格取得を目標にすることができます。

栄養管理サポートチーム専門療法士資格の受験を申請するには、歯科医師・管理栄養士・看護師・薬剤師・臨床検査技師・作業療法士・言語聴覚士・理学療法士・歯科衛生士のいずれかの医療系資格を保有し、資格を取得してから5年以上の栄養サポート実務経験があり、日本静脈経腸栄養学会が主催する勉強会やセミナーに規定単位以上参加し、認定教育施設で規定時間以上の実習を受けている必要があります。

その上で、栄養管理サポートチーム専門療法士の試験に合格した者だけが、『栄養管理サポートチーム専門療法士』の資格を取得することができるのです。

4.栄養管理サポートチームで働く適性

まさしくチーム医療の現場と言えるのが、栄養管理サポートチームです。チーム内のスタッフと密に意思疎通を図るだけでなく、担当の患者や家族とも適切にコミュニケーションをとっていく能力が求められます。

また、優れた観察眼も、栄養管理サポートチームで働くには欠かせません。数値だけでなく患者の様態や変化から、もっとも必要とされる栄養管理ケアを提案する能力は大切なポイントです。その他にも、急性期の患者と接することも多くなりますので、的確な薬学的処置を迅速に行うことも求められるでしょう。

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